2012年4月~6月

【きょうのクロスステッチ Vol. 145】 by 岡村恭子


VOL.145 さくらんぼ レポート

torsdag den. 28 juni 2012

先週から引き続きで恐縮ですが、相変わらず沢山の鳥がやって来て
散らかり放題の庭から『さくらんぼレポート』です。

鳥達は実に利巧で人間の姿を察知するとサッと飛び去ります。
故に状況説明の写真撮影も出来ません。
時折上空を旋回したりして、どうも偵察している様子です。
人間の姿が見えなくなった途端に飛んで来て、赤くて美味しそうなのから
突き始めます。鳥などに負けず採れば良いと思われそうですが、
近くで見ると、まだ熟していない。美味しくなるまであと少しの辛抱なのです。
その “ もう少し “ という状態のさくらんぼを鳥達が次々と突いては
捨てて行くのですから腹が立ちます。
私はすっかり鳥の番人と化し、ここ数日は他の事が手に付かない毎日でしたが、
それもどうやら昨日あたりで峠を越した様子です。
今朝起きたら庭が静かです。桜の木をみると、あららー、赤い可愛らしい実が
激減しています。「強者どもが夢の後」…です。
ゲンキンなもので実が無くなれば鳥も来なくなります。
さあて、と…。静かになった庭に出てサクランボの収穫です。
黒ずむくらいに赤く熟したさくらんぼをひとつずつ手に取って、
鳥が突ついていないか?選別しながらカゴに入れて行きます。

丁度、庭仕事をしていたお隣さんにも、垣根越しにお裾分けです。
お隣の庭には大きな無花果の木があって、やっぱり垣根越しに
お裾分けが届くのですが、こんな時、何気ないご近所付き合いが出来るのも
日常のささやかな楽しみだと実感します。
私達がこの家に暮らし始めて早23年、町内でも古株になりました。
引っ越して来たばかりの頃には、近所の人が声をかけてくれたり、
通りすがりに挨拶したり、そんな些細な事が嬉しかったものです。
町は息づいています。長年の間には住人達も入れ替わり、年老いた人は姿を消し、
幼い子供達は成長し、巣立ち、転地し、そこに新しい家族が暮らし始める…。
そうしてレンガの家々は歴史を積み重ねる様に住み継がれてゆくのです。

私達がこの家を選んだ理由は、もちろんデンマークを代表する建築家
Arne Jacobsenの設計した個人住宅、というのが一番の魅力でしたが、
もうひとつは庭の真ん中でゆったりと枝を広げていたこの桜の木でした。
それから毎年この桜の下でお花見をし、さくらんぼの収穫を楽しみにして、
暮らしてきました。
少々広すぎる庭も最近は適当に手を抜きながら楽しめる様になりました。
22回目のさくらんぼ収穫も無事に終了、鳥達の去った静かな庭で
この週末は読書三昧の予定です。



岡村 恭子
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" 鳥の突き作戦 " から逃れたさくらんぼを収穫しました。



夏の花に蜂が飛び交っています。

【きょうのクロスステッチ Vol. 144】 by 岡村恭子


VOL.144 夏至 : 明るい季節礼賛。

torsdag den. 21 juni 2012

6月21日は夏至、北欧は今まさに明るい季節のピークを迎えています。
明るいというだけで、どうしてこんなに嬉しいのでしょう?
夕食後、ベンチでお茶を飲みながら庭で過ごすひと時は格別です。

昨日まで蕾だった芍薬が花びらをゆったりと広げ始めました。
畑のジャガ芋の葉も大きく丈夫に育って収穫間近を知らせています。
春先に短く切り揃えたラベンダーも沢山蕾を付けました。
そして、何よりも楽しみなのがサクランボです。
今年は花が終わった後もお天気が続いたので実の付き具合も良いようです。
収穫までもう少しの辛抱です。ところが、毎年この時期になると早朝から
沢山の鳥達がサクランボをついばみにやって来るのが悩みの種なのです。
とにかく、みんなお行儀が悪い!くちばしで突き、小枝を揺すり、へし折り、
少し齧っては芝生の上に遠慮なく落として行きます。掃いているそばから
食べかけた実を落されては、まるでバカにされているようです。
もう少しお行儀良く食べなさい!と、 頭上に向かって言っても効果無し。
夕食後のお茶もそこそこに彼等の食べ散らかしの掃除を始めてしまいました。
それにしても明るいこと! PM 9:00。お日様はまだ西の空で笑っています。
夜の庭掃除が出来るのも夏至のお陰と感謝しましょう。
赤く熟したサクランボを収穫するまであと少し、どうか “ ギャング “ 達に
全部食べられてしまいませんように…。

23日の夏至祭では海岸や公園で大きな焚き火を囲み、魔女に見立てた人形を
焼き払って明るい季節を喜びます。
デンマークは完全に白夜にはなりませんが、それでも日の出から日没まで
18時間。日没後も反射で夜空がいつまでも青く明るいのです。
そして、数時間後には東から朝日が昇って来ますから、例えパーティーなどで
遅く帰っても『いつも昼間!』状態です。(冬至はその間逆になってしまいます。)
丁度一ヶ月前には日本でも金環日食の観測で盛り上がったと聞きました。
太陽の周りを地球が回り、その地球の周りを常にお月さまがクルクル
回っている…。この果てしない 宇宙で、何千億年仲良くして来たのだと思うと、
太陽も月も掛替えのない家族の様に思えてきますね。

そんな夏至も間近に控えた先週末、ステッチハウスのお二人と、そして
丁度北欧にいらしていたK.K.さんをお招きして楽しいひと時を過ごしました。
東京でのワークショップ&展示会の様子をお聞きしながらアルバムを拝見!
素晴らしい作品群、みなさまの笑顔…、楽しく盛り上がった様子が手に
取るようでした。ステッチハウスを中心に北欧刺繍の世界が更に広がりを
見せてくれそうな予感がしています。瞬く間に時間は過ぎて夜も更けて、
北欧の夏の風景の中にとけ込む3人の後ろ姿をお見送りしながら、
そのまま刺繍に出来たら素敵だな、と思いました。



岡村 恭子
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鳥達に全部食べられてしまいません様に…。

開き始めた芍薬、花が重たいので支えるのが大変です。



花壇には夏の草花が咲き、植え込みも緑がいっそう濃くなってきました。  

【きょうのクロスステッチ Vol. 143】 by 岡村恭子


VOL.143 サッカー観戦で思うこと

torsdag den. 14 juni 2012

日本では2年後のサッカーワールドカップに向けて今から盛り上がりを
見せているようですが、欧州ではワールドカップと同等、もしかしたら
それ以上に盛り上がるヨーロッパカップが幕を開けました。
今年はポーランドとウクライナの共同開催です。
サッカーは単なるスポーツに留まらず、どうやら人々のナショナリズムを
かき立てる何かが有るようです。ひとつのボールを巡って90分を戦い抜く姿に、
応援する方も集中的に愛国心が盛り上がるのかもしれません。
サッカーの国際試合を見る度に試合そのものよりも、スタンドの熱狂ぶりに
圧倒されます。時には歴史的背景が一気に吹き出して、喧嘩のような騒ぎに
なる事もあるし、政治が介入する場面もあります。
今回も開催直前までウクライナの現政権に対して各国が批判、一部には
ボイコットの動きまでみられ不穏な雲行きでした。どうなることか?と
思いましたが、開幕した途端にそんな事は無かったかの様な盛り上がりです。

デンマークも出場しています。
初戦から優勝候補のひとつオランダと対戦、世界中がオランダ有利と予想する中、
ダメで元々と気軽に臨んだのが功を奏したのでしょうか?
1 - 0 でまさかの勝利です。期待していなかった分、余計に嬉しい結果と
なりました。この先も善戦して欲しいなあ…。
… そういえば、デンマークは過去にもダメモト的に臨んだヨーロッパカップで
優勝した経験が有ります。1992年のことでした。
当時のユーゴスラビアが内戦のため、せっかくの出場権を諦めざるを得なく
なったのです。気の毒な事に同国の選手達はスポーツどころではなくなって
しまったのです。その結果、補欠のデンマークが繰り上げ出場決定。
みんな喜ぶと思いきや、選手達は家族との夏休み優先したいと言い出す始末。
そんな、半分嫌々ながらの参加だったのです。それが、どうしたわけでしょう?
列強の国を次々と勝ち抜いて、とうとう優勝してしまったのです。
サッカーに不可能は無い?ネバーギブアップ?!
いえいえ、そんな大げさな事ではなく、肩の力を抜き楽しんで試合に臨んだ
ことが勝利を導いたのだと思います。

あの時の準決勝、決勝の対戦相手が偶然にも今回同じグループで対戦している
オランダ、ドイツでした。そんなわけで、只今デンマーク中が
“ あの夢をもう一度 “と湧いています。
当時のユーゴスラビアの選手達のことを思うと気の毒ですが、長い民族的内戦の
後、現在は6つの国に別れて夫々独立の道を歩み始めています。
今回の大会にはその中の一国、クロアチアも出場しています。
やっぱりスポーツは平和の象徴だと感じます。
2012年サッカーヨーロッパカップの合い言葉は『Respect : リスペクト』
お互いを認め合い、尊重し合う。とても大切な事だと思います。



岡村 恭子
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壁に伝って伸びる紫陽花。真っ白い花が甘い香りを放ち、ミツバチが沢山!


キッチンのドアを出入りする時はハチに要注意!です。

真っ白い穂のような花が美しいastible。全長2mくらいあります。

サクランボは只今こんな感じ。雨が少ないのがちょっと心配です。

【きょうのクロスステッチ Vol. 142】 by 岡村恭子


VOL.142 風車の回るエコタウン:コペンハーゲン

torsdag den. 7 juni 2012

雑誌の省エネについての記事で、ドイツ在住の日本人ジャーナリストが
ドイツの電気代は高い。ドイツ以上に高い国はデンマークくらいだろう、と
書いているのを読んで、” なーるほど… “ と妙に納得しました。
確かに電気、ガス、水道、そして地域暖房といった料金にも間接税が25%
かかりますから実際の使用料金より随分割り増しな感じだし、所得税は
平均で45%ですから、一見税金の為に働いているような感じです。
でも、行き届いた福祉が可能なのも納税のおかげ。
豊かな暮らしを維持する為の必要経費だという基本理念が国民に浸透しています。

エネルギー問題に関しても 決して原子力発電に頼ろうとせず 、
長年にわたり自然再生エネルギーの開発と活用を推進してきました。
中でも、世界に先駆けて開発した風力発電に関しては自信満々!です。

2009年、コペンハーゲン市は風力発電によるクリーンエネルギー主都を
宣言し、現在その計画が着々と進行中です。
2025年までに新たに120基のウィンドタービンがコペンハーゲンの
海岸線、工業団地地域、海上に設置される予定です。
既に基本的な調査は終了し、この夏からいよいよ具体的なプロジェクトが
動き出します。まず手始めに2013年までに新たに13基を設置する予定で、
設定場所も決定、自然再生エネルギーのシンボルとして環境を考慮した、
美しい景観が生まれるとアピールしています。
そんな中、電力会社から届いたリーフレットのキャッチコピーに目が止まりました。
ナニナニ…『市民のウィンドタービン : その権利を買おう』!?。
どういう事かというと、要するにプロジェクトで建設される120基のウィンド
タービンの一口 株主を募集します、ということのようです。
莫大な費用の調達を市民に訴えているような感じも否めませんが、
120基のウィンドタービンの共同保有者になった気分が味わえそうで、
ちょっと面白そうですね。

ウィンドタービン6基で約15、000件の住宅の電力を賄えるそうです。
120基が完成すれば300,000件分の電力供給が可能になります。
最大のネックは広大な用地が必要だということですが、その点でも
平坦で海岸線の多いコペンハーゲンには打ってつけと言えます。
北海とバルト海は常に強風が吹いているけれど、その割に台風の通過率は低い。
正に風力発電に打ってつけの環境と言えそうです。
膨大な開発費が電力料金に跳ね返って来そうですが、環境を守る為にはそれも
致し方ない。主婦としましては電気を上手に使用&賢く節電!を目指します。

自然再生エネルギーはその土地の風土や条件に合ったものを利用するのが
理想的だと思います。デンマークは風力ですが、火山や温泉の多い日本列島は
地熱発電や熱湯発電で世界をリード出来る、と思うのは考えが甘いでしょうか?



岡村 恭子
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庭のルピナスを切り花にして…。

こぼれ種から増え続けた西洋オダマキが今を盛りに咲き乱れています。

海岸線に並ぶウィンドタービン。コペンハーゲンでは見慣れた風景です。

これが『貴方も一口株主になりませんか?』と言う内容のリーフレット。

【きょうのクロスステッチ Vol. 141】 by 岡村恭子


VOL.141 6月最初のコペンハーゲン便り

torsdag den. 31 maj 2012

ステッチハウスの東京進出第一弾のイベントも好評のうちに終了し、
延江さんはじめ主催者のみなさんは展示品の片付けに追われならも、
既に次回のアイデアが脳裏を駆け巡っているのではないでしょうか?

さて、こちらは夏が来た!と喜んだのも束の間、強い風と一緒に
北極の方から冷たい空気が南下して、一気に肌寒さが戻ってしまいました。
でもね、お布団も干したし、冬物に風通したし、家中の窓を開けて
新鮮な空気を取り込んだし、おまけに人間サマも甲羅干しの大満足です。
ひんやりする空気に包まれて、只今北欧は夏本番前の小休止といった所です。

庭は桜の花の額が落ち、その後に小さな黄緑色のさくらんぼの赤ちゃんが
顔を出し始めました。花壇はルピナスが花盛りです。畑に埋めたジャガ芋の
芽が出てくるのももうすぐだと思います。そんな庭で嬉しいニュース。
今年も松の木に掛けた巣箱でMusvitterのヒナが孵った様子です。
(VOL.95 『元気に巣立ちますように』参照)
昨年は私が日本に帰った留守中に、家人が偶然にもヒナ達の巣立つ姿を
観察できたそうです。一羽ずつ親鳥の後をパタパタとおぼつかない様子で
近くのリンゴの木の枝まで行き、そうして、順番に巣から連れ出して
全部で三羽。その一部始終が健気で感動的だったそうです。
狭い巣箱から広い世界に飛び出した時のヒナ鳥の気持ちは一体どんなでしょう?
生まれて初めて羽を広げた時の感動はいかばかりでしょう?
大空の下で思い切り羽ばたいて、生きる歓びを実感するに違い有りません。
今年も巣箱の中のヒナ達が大空に向かって飛び立つまであと少し。
今回は私もヒナ達が羽ばたく瞬間を見られるかな?…
ここ数日巣箱から目が離せません。

さて、早いもので今年のカレンダーも6枚目になりました。
デンマークでは6月の中旬を過ぎる頃から人々は夏休み計画に入ります。
3週間の基本休暇に加えて 大抵の人は一ヶ月前後のホリデーを取るようです。
最近はヒマラヤ登山やアマゾン探検など、自分の限界に挑戦!サバイバル的な
過ごし方も人気のようですが、ほとんどの人は太陽を求めてのんびりと
過ごします。EU諸国内の人はEU内ならどの国へもパスポート不要ですから
国内旅行感覚で気軽に移動出来ます。トラベル保険や携帯電話などのシステムも
オンライン化が浸透しているので安心だし、EU諸国はフランスとドイツを両親に
した大家族のようだな、と思います。私は日本人ですからお隣のスェーデンに行くにも
パスポートが必要ですが、持っている間中『スリにご用心!』気がかりアイテムです。
それなら、と、ホテル客室備え付けの金庫に保管していたら、何と!金庫ごと盗まれて
しまったという、これはつい一昨日、コペンハーゲンは某大手ホテルで日本人観光客が
被害に遭った出来事です。
海外旅行にお出かけの際にはパスポートには充分ご注意下さい。



岡村 恭子
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我が家の庭から。只今ルピナスが花盛りです。

桜の蕾も日増しに膨らんできています。

運河沿いの新開発地域に掛かる自転車と歩行者専用ブリッジ。
誰が始めたのか?不要になった鍵が沢山下がっています。黄色いボートは水上バス。



ウォーターフロントの公園で見かけた藤棚。

【きょうのクロスステッチ Vol. 140】 by 岡村恭子


VOL.140 夏が来た!

torsdag den. 19 juni 2012

暑いです!
つい先日まで暖房を入れていたのがウソのような真夏の陽気となりました。
北欧の夏はある日突然やってきます。
北欧感覚でいうと気温が20℃を超えたら夏なのですが、何とここ数日は
24℃くらいにまで上昇、これはもう盛夏です。緯度が高いので太陽が
真上から照りつけて、ここはスペインか?と勘違いしてしまうくらいに
カリッと乾燥した暑さです。” 天日 “ という言葉がピッタリ来ます。
まだ5月、今からこんなにステキなお天気になってくれて嬉しいけれど、
でも、この先に長雨の夏がやって来るとも限らないのです。
去年の長雨に続く集中豪雨の悪夢が脳裏をかすめ、だからこそ「今のうち!」と
誰もが早めに訪れた素晴らしい夏の日々を満喫しています。
通りを行く人の姿も急に軽装になり、金髪の少女達がライラックの木陰で
おしゃべりしている姿などを見かけると、*Astrid Lindgrenの物語
の世界のようだなあ、と思います。

窓を開け放ち、タンクトップを引っ張りだし、日焼け止めを買いに走り、
庭に寝転ぶベッドを出します。
いつもは地下で乾燥させる洗濯物も裏庭の日向で五月の風に吹かれています。
プラムの木陰に冬物を下げて風を通したり、その合間にも目につく雑草取り、
主婦としましては優雅に日光浴というわけには行きませんが、でも、
束の間の真夏日と思うと脳みそが活性化した様にクルクルとよく回転して、
どうも頭の中も虫干しされている気がします。

スーパーマーケットはBBQ用品にガーデン用品が所狭しと並べられ、
食料品売り場もBBQ用のお肉のオンパレード、我が家もここ数日は
ベランダがキッチンに早変わりです。家人が火をおこして、その日に
食べたい物を焼いて食べます。焼くのが楽しくてつい焼きすぎてしまい、
大抵は残ってしまうのですが、BBQの残り物はあまり活用出来ないのが難点です。
ひとつだけ、北欧名産でもあるノルウ ェーのサーモンは大変重宝です。
前日から塩を振っておいたのを焼くと美味しい塩鮭が完成。これは保存が
利くので多めに焼き、そぼろにして後日ご飯と一緒に頂きます。
炭火焼きの魚ならではの懐かしい味覚が蘇ります。

そんなこんなで、只今デンマークは太陽の恵みを満喫状態。
ここしばらくは誰もが仕事が手に付かない状態が続きそうです。


2012年の夏は5月20日に始まった!と、私は日記に◎印をつけました。



岡村 恭子
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*Astrid Rindgren (1907〜2002)スウェーデンの児童文学者
         『なが靴下のピッピ』『やかまし村の子供達』など多数。
北欧の子供達の姿が生き生きと描かれています。

庭のライラックが甘い香りを放っています。

少女達が木陰でおしゃべり。楽しそうですね。

年齢を超えて道を行く人は誰もが夏姿。軽やかな印象です。

我が家からすぐ近くの公園でも日光浴する人の姿が…。

【きょうのクロスステッチ Vol. 139】 by 岡村恭子


VOL.139 趣味を持つ素晴らしさ

torsdag den. 24 maj 2012

毎週このページを更新する時には延江さんとメールのやり取りをします。
いつもはご近所同士「おはよう!」のご挨拶で始まるのですが、
今はその延江さんが東京なので時差が7時間、日本の方が7時間早い、
とうことは私が「おはよう!」と言う頃にはEva先生を囲んでのワーク
ショップで盛り上がっている頃、という計算になります。
朝の珈琲を片手にステッチハウスのHPを覗きながら、
今頃は3時のティータイムかな?と楽しい想像を膨らませています。

今回のイベントから既に新しい出会いが生まれていることと思いますし、
例え、直接参加は出来なくても情報を通じて、早くも次回への期待を
持たれた方も多いのではないでしょうか?
Eva先生もお膝元の北欧をしのぐ勢いの “ ステッチハウスワールド “ と、
皆さんの技量とセンスの良さに驚いていると思います。
北欧の伝統工芸文化の振興に一役買っているわけで、刺繍を介して人々が集い、
その輪が広がってゆく姿に国境を越えた豊かなスピリットを感じます。
そして、あらためて “ 趣味 “ について考えたりしています。

趣味を持つという事は、『日常の中に自分だけの贅沢な時間を持つ』
という事かな?と思っています。文章にすれば僅か一行ですが、実際には
仕事に追われているうちにどんどん過ぎて行く時間の中で、
自分だけの時間を持つことはそう簡単ではありませんから、
なんとかやりくりして確保した時間だけは思い切り趣味の世界に没頭する。
世事を離れて 夢中になる!そういう時には他の事など目に入らなくなり、
時間の経つのも忘れてしまう。 ちょっと恋愛に似ているようなような気も
して来ますね。… そう、時には片思い…。
もしも、そんな趣味を持てたら “ 幸せ “ というものです。

常日頃、趣味は何か?と問われて読書や音楽鑑賞と即答するくらい、いい加減は
無い、と思う私ですが、さて、それでは自分に趣味と言えるようなものが
有るのか?と、改めて自問自答すると小さな声で「庭いじり?」…と
疑問符つきのつぶやきが漏れる程度です。これとて、ガーデニングの先生に
就いて学んでいる訳でもなく、本当に気ままな庭いじり程度ですから趣味の世界
まではほど遠く到達していません。
草花を趣味にしている人の世界はお金と時間とそしてたゆまぬ努力の3拍子です。
そういう人が世界中に山ほどいます。私はそういう園芸の達人の本を眺めて
溜め息をついている側に立っています。
何かひとつ、『これは!』といえるような趣味を持っていることは
なんと素敵な事だろう。
今回のステッチハウスのイベントを通じて、心からそう思いました。



岡村 恭子
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母の日に娘から紅い花のプレゼント!



我が家の庭から。 春先に植えたパンジーが花盛り、ライラックも咲き始めています。

【きょうのクロスステッチ Vol. 138】 by 岡村恭子


VOL.138 初夏のDragør

torsdag den. 10 maj 2012

桜の花も散りはじめ、瞬く間に新緑の頃となりました。
リンゴの花が咲いています。ライラックにも薄紫色の蕾の房が沢山ついて、
いよいよ北欧の初夏の幕開けです。
…とはいうものの気温はまだ低くめで(因に本日の気温は13℃)
夏気分で薄着で出かけたものの、肌寒くて慌てて上着を取りに戻ったり…と、
着るものに迷います。街を行く人の服装も千差万別、薄手のウールジャケットを
羽織っている私の横を、バミューダーにサンダルの若者が闊歩してゆきます。

そうは言っても陽射しが眩しくなってきたし、お天気も良いし、さあ、
新緑の森を見がてらドライブしよう!と、家人をせき立て、我が家の
レトロなワーゲンもせき立てて?大好きな海辺の街Dragør(VOL.65
『小さな港町 Dragør』 )に出かけました。家人の愛車は1963年型の
フォルクスワーゲンです。当時のオリジナルそのままのクラシックカーです。
一部のファンの間で根強い人気の車種らしいです。大抵はガレージで静かに
眠っているような状態ですから、もしかしたら、自分が車だということを忘れて
しまったんじゃないか?と、冗談まじりに言うくらい、” クルマ “ というよりも
” ペット “ に近いのです。
ノラ猫カナちゃん同様、どうも我が家に関係する動物も車ものんびりムード、
友達に言わせるとこの家の住人達に似ているらしい。そう言われてみれば
そうかも知れません。

その日は久しぶりにも関わらず、ご機嫌に動いてくれて無事に目的地に到着、
吹く風はちょっぴり冷たいけれど、気持ちの良い海風です。
カモメが飛んでいます。水辺にはカモの親子もいます。犬が散歩しています。
アイスクリーム屋さんも店開きしました。週末とあって地元の人はもちろん、
近在からやってきた家族連れや、中には遠くスウェーデンからヨットやクルーザーで
訪れる観光客もあり、なかなかの賑わいです。
オランダ人が入植して造った小さな家々が軒を連ね、細い路地から路地へと
迷路の様に繋がる趣の有る町並みは来る度に小さな発見があるようで
毎回楽しみです。住人達は窓辺を美しく飾り、来訪者達に「どうぞ見てください。」
と、言っているかのようです。明るい陽光に照らされてみんなが喜んでいるようです。
でも、冬は淋しいだろうなあ…散策しながら、ふとそんな事を思いました。
季節限定の海辺の街の賑わいとでも言うのでしょうか。
TIVOLIやレゴランドなどと同じような気がします。

北欧の夏は今始まったばかり、これからしばらくは季節限定のお楽しみが
山盛りです!



岡村 恭子
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本日の庭の様子から。真っ白いリンゴの花が初夏の訪れを告げています。

Dragørの大通りにある大きな木にはしなだれる様に白い花盛りでした。

水鳥も気持ち良さそうです。

八百屋さんの店先も花盛り。

【きょうのクロスステッチ Vol. 137】 by 岡村恭子


VOL.137 お花見に寄せて。

torsdag den. 3 maj 2012

先週、蕾がほころび始めた我が家の桜がとうとう満開になりました。
桜の花の下はとても良い香りがします。バラやライラック等の甘い香りが
洋風とすると、桜はそこはかとない和風の香り…そうです。
桜餅を包んでいる塩漬けの葉を口に含んだ時に広がる香りです。
うう〜ん、桜餅かあ、美味しそう…思わず「花より団子」の心境になって
しまいます。それにつけても、薄墨色の餡を柔らかいお餅で包み、それを
更に桜の葉に包み込むとは!何と、ゆかしく季節感溢れるアイデアでしょう。
そんな事を考えていたら和菓子が恋しくなり、桜餅は叶いませんが、
白玉粉に小豆餡を乗せて、今年のお花見には即席白玉小豆を楽しみました。

先日は、そんな我が家のお花見シーズンに相応しい日本映画を観る機会が
ありました。タイトルは『歩いても歩いても』(監督 是枝宏和)
年老いた夫婦のもとに集合した息子と娘夫婦とその子供達の
或る夏の日を描いています。何気ない会話から少しだけ悲しい過去が
見え隠れし、そこから抜け出せない老母の心情を監督は優しい可笑し味で
味付けしています。緑濃い夏の風景、背には小高い丘、遠く眼下に広い海。
それらを繋げる長い坂道や階段が印象的です。
開けは放たれた家、水道で冷やす西瓜、廊下を走る子供達etc. 場面設定は
現在なのに、画面からはひと昔前の昭和の雰囲気が漂って、ノスタルジックな
郷愁を誘います。見終わって、ほんわりと暖かい気持ちになりました。

折しも先週はコペンハーゲンフィルムフェスティバルでした。
期間中は世界中のユニークな映画を集中的に上映するとあって、
映画ファンにはまたとないチャンスです。そのフェスティバルの一環として
DVD交換デーがありました。不要になったDVDを持ち寄っての交換会です。
面白そうなのでイベントに参加してみました。しかし、不要なDVDの集結
ですから、いずれも似たり寄ったり。掘り出し物は無いか?と探してみましたが
残念ながら、否、やっぱり案の定…収穫無し。でも、手ぶらで帰るのも
悔しいので、数本を持ち帰ったものの、早くも次回の交換会用ストックになって
しまった模様です。

「不要なモノの山なのに皆真剣で、何だか可笑しかったね。」
…庭でお花見をしながらそんなDVD交換会の様子を家人に報告していると
カナ猫がやってきました。長閑な昼下がりです。
満開の桜もこの週末には散り始めるでしょう。
今年はステッチハウスの皆さんは東京のイベントを控えてお忙しく、
残念ながら、恒例のお花見は来年までお預けです。
12日からのワークショップを皮切りに約2週間、どうぞ楽しいイベントに
なります様に。 今からレポートを楽しみにしたいと思っています。



岡村 恭子
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我が家の桜です。今年も美しい花を沢山咲かせてくれました。

DVD交換の会場風景。みんな真剣な表情で掘り出し物?を探していました。

【きょうのクロスステッチ Vol. 136】 by 岡村恭子


VOL.136 自転車優先都市-コペンハーゲン

torsdag den. 26 april 2012

4月も最終週末を迎え、桜の蕾がほころび始めてきました。
毎朝桜の開花状況をチェックしては心ときめいています。
庭にはプラムやリンゴの花だって咲くというのに、桜の花にだけ何故か
特別に心が揺さぶられてしまう。これは一体どうしたわけなのでしょう?
そんな事をぼんやりと考えながら桜を眺めている夕暮れ時…といっても
時計を見れば既にPM7:00、まだまだ太陽は明るく西の空で笑っています。
そうなのです。北欧は日増しに日照時間が長くなり、今頃から夏が過ぎる
頃までは夕食後も明るい陽射しが眩しいくらいです。真っ暗だった冬の正反対。
本当に嬉しい季節です。朝も5時頃から明るいですから、急にみんな活動期に
入った動物よろしく戸外で過ごします。
そして、嗚呼、自転車のペダルを漕いで風を切ると気持ちの良いこと…
そんな初夏に向かいコペンハーゲン市では『自転車優先都市』を改めて宣言、
只今キャンペーン中、その目標が半端では有りません。

*2015年までに通勤通学の50%を自転車利用者にする。
*2025年までに所要時間15%短縮を目標に自転車専用道延長。
*必要個所にタイヤの空気入れ、パンク応急処置コーナーを設置、
*交通量の多い場所は自転車専用道を2車線にする。(既に実験中)
*旧市街地とオペラハウスのある区域 : クリスチャンスハウンを結ぶ
 自転車&歩行者専用架橋計画が進行中。

…と、まあ、このようにとても前向き、且つ実際的プランです。
同市もご他聞に漏れず車の渋滞と駐車場不足が頭の痛い問題なのですが、
通常なら車道を拡張したり幹線道路を整備したりする所を逆に『車なんか
乗らなくたって自転車が有るさ!』と言うわけです。
ちょっぴり開き直りに?にも聞こえるけれど、年々旧市街地への車の乗り
入れが厳しく制限される一方で、サイクリスト状況は世界一の自転車都市
アムステルダムを抜いた、と自慢している所が微笑ましいではありませんか。
先日は自転車通勤者に朝食を配るというキャンペーンまで登場、なんと、
朝のラッシュ時に走行中のサイクリストにパンの袋を手渡しているのです。
危険だからダメです!という意見は何処からも聞こえず、みんなニコニコ。
主催者側は至ってご機嫌で、『おはようございまーす!さあ、みなさん
毎日自転車に乗りましょう!』という感じでした。

私がデンマークに暮らし始めた頃、人々が自転車ごと電車に乗り入れて来るのに
ビックリした事を思い出します。当時から各駅に大型エレベーターが完備していた
という事ですし、他にも自転車専用道路(VOL.67 「自転車というエコツール」参照)
など基本的なインフラが完備しているからこそ可能な『自転車優先都市宣言』と言えそうです。



岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/


桜の蕾がほころび始めています。艶やかです。

これはプラムです。白い可愛らしい花が咲きます。

お花見には少し早いけれど、今年最初のバーベキューを楽しみました。


新聞記事から。『サイクリストに朝食を!』のキャンペーンの様子です。(新聞:Lokalavisen Amager)

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