きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 473】 by 岡村恭子

VOL.473 春の連休:イースターホリデー暇話
      花粉症と噂のパンダと苺のケーキ

lørdag den. 20 april 2019

今日(4月20日)はオープンステッチハウスの最終日。
きっと、連日たくさんのお客様をお迎えして賑やかに
盛り上がったことと思います。これからもステッチハウスを通じて
益々すてきな刺繍の世界が広がってゆきますように。。。
今月は刺繍を楽しんだ次にはG.W. というイベント続き?!
みなさん思い思いに楽しい計画を立てていらっしゃることでしょう。

デンマークも春の連休 “ イースターホリデー “ に入りました。
サマーハウスやコロニアルガーデンを始め、旅行に出かける人も多く、
連休前の空港や駅はどこも民族大移動のように大きな荷物の人
で混雑しますが、休暇に入ると商店街もスーパーマーケットも一部を除き
閉まっているので、町中が静かで長閑かな雰囲気に包まれます。

私たちは、自宅でのんびりと過ごしています。
庭先に出した椅子に陣取り、スペインから持ち帰ったマラガ土産を
グラスに注いでご満悦なのですが、ただ、ひとつ困ったことは…
ハッ、ハ〜クション!…。失礼!
庭に出た途端に鼻がムズムズ、我慢できずにハァ〜ッ、ハクション!
今年も花粉症の季節到来です。
松の木の枝ではプッチン!パチン!と音を立てながら、次々と松ぼっくりが爆ぜ、
モミの木は黄色い粉のような花粉を舞い散らしています。
全て植物たちが一斉に成長している証し、花粉は植物たちの息吹です。
ひと通り落ち着いてくれさえすれば、クシャミも止まり庭仕事も
はかどるるというものです。焦ることはない。あと少しの辛抱です。

そんな花粉症に悩む私などにはお構いなく?イースターホリデーに
合わせるように、中国から2頭のジャイアントパンダがデンマークに
やってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=YrlFNRGjoMA
マーガレーテ女王が中国を訪問された際、習近平主席に直接希望されたそうで、
そのお陰でしょうか?パンダを迎えるべく、コペンハーゲン動物園に新設された、
通称 “ パンダハウス “ の総工費は、何と1.6億クローナ=約30億円!
という超豪華版、広い敷地に白いモダンな建物の “ 北欧スタイル “ です。
弧を描いたスロープ、立体的な構造で人間にもパンダにも配慮されている設計と
いうことですが、実際はどんな感じでしょうか?
https://big.dk/projects#projects-pan
上野動物園のように混み合うことなどなさそうなので、
花粉が収まったら、デンマークのパンダに会いがてら、” 噂の豪邸 “ を見に
行こうかな?と思っています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













花粉症の気分転換にお菓子作り。
作り方はこちらから↓
https://copensmile.exblog.jp/26847412















今日の庭から。
見る見る間に新緑で縁取られてきました。
白い梅の花がきれいです。りんごの木の下に白い花が群生して。




【きょうのクロスステッチ Vol. 472】 by 岡村恭子

VOL.472 南マラガの旅 1
     マラガで お誕生日おめでとう

søndag den. 14 april 2019

「ただいまー。」
ほんの数日留守にしただけなのに、帰宅した途端に
ホッと安堵するなんて我ながら情けない、と思いつつ、
トランクの中に詰めてきたワインやシェリーなどの無事を確認して
更なる安堵をした翌朝、キッチンで珈琲を沸かしながら、
今日もあの町の人たちは朝から元気に働いて、大きな声を掛け合って、
食べて飲んで、シエスタして、私の好きなラリオス通りも賑わっている
だろうなあ…何もかもがいつも通りに。。。 
そんな情景を思い浮かべていたら、帰宅してホッとしたのもつかの間、
昨日までいた、あの港町がとても恋しい。不思議な気持ちです。

今年の家人の誕生日はちょっと特別に。
10年前にも行った南スペインで祝おう!と思い立ったのは、
まだ真冬の寒くて暗い頃でした。
本人に内緒で密かにプランを立てながら、明るい陽光に輝く
南国の観光ページを開く、心は早くもアンダルシアへと
飛んで行きます。あれも食べたい、あそこも行きたい!と 
ワクワクして来ます。しばらくして、本人にも計画が伝わると
それからは遠慮なく、スペイン行きの話で盛り上がり、
ようやく出発の日を迎えたのでした。
(旅行は計画をしている時から始まっていると実感しました。)

コペンハーゲンから飛行機でわずか4時間、スペインの南端にある
港町マラガに到着します。
街の左側に地中海が広がり、右を向けばジブラルタル海峡が太いベルトの
ようにヨーロッパとアフリカ大陸を隔てています。
海岸線一帯は一年中太陽が降り注ぐ、その名も「コスタ デル ソル」
南欧ならではの白い建物が並ぶ美しい海辺の観光地で、日光不足の
北欧の人たちの避寒地としても人気の高いリゾート地です。

4月9日の誕生日当日。
前日予約しておいた(10年前に誕生日を祝ったのと同じ)お店に行くと、
何と当時働いていたセニョールがいるではありませんか!
「覚えていますとも!よく来てくださった!」と大喜び。
奥から他のメンバーも出て来て盛り上がり、お店から誕生日祝いの
シェリーが振る舞われて、みんなで乾杯!みんなが笑顔!
言葉なんて通じなくても気持ちは通じる!

ムーチョグラーシャス! ブエノス ノーチェス ! アスタ ルエゴ!
ほんとにありがとう!おやすみなさい。さようなら、また会いましょう!
知っている限りのスペイン語で別れを惜しんだのでした。

たかが4時間で行ける場所なのだから、もっと気軽に行けば良いと
思うかもしれないけれど、自他共に出不精を認める家人が、
よいしょっと腰を上げてくれた!その旅先で出会った人や出来事などを、
二人で少しずつ長い時をかけて懐かしむのも、旅の楽しみ方ではないかな、
と思っています。
それにしても10年ひと昔。
次の10年までは待てないかもしれない…
もう少しフットワーク軽くしなければなるまい、とも思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

























全て南スペインのマラガでのスナップ。
レンガの古い建物、くねくね曲がった路地に、気軽に飲んで食べられるカフェ、
やバルが軒を連ねています。
誕生日を祝ったレストラン Ro Gueno は今年で52周年になる老舗です。
イカ、タコ、イワシやアサリなど日本人にも馴染みのある海の幸が豊富です。
赤いドリンクはティント デ ベラーノと言います。サングリアに似ています。




【きょうのクロスステッチ Vol. 471】 by 岡村恭子

VOL.471 料理を愉しみ、食事を楽しむ!!

søndag den. 7 april 2019

夏時間になって一週間が過ぎました。
夜の7時を過ぎる頃ようやく陽が沈みかけて、
あたりに夕暮れ時の景色が広がります。
これから加速度的に日照時間が長くなって行きます。
庭伝いに近所の子供達の遊ぶ声、巣作りを始める小鳥のさえずり、
人も動物たちもみんなソワソワしだしている気配です。

我が家も負けずにソワソワと、今年最初の芝刈りをして、
庭先に椅子を出せば、はい!明るい季節を迎える準備完了です。
そして本日、気温16℃ 風力3 快晴! これ以上望めない
好天の土曜日、娘と彼女の友達2人がやって来て
我が家でランチ!ということになりました。
こういう時は嬉しくて張り切ります。
前日からメニューを考えるのも楽しみの一つです。
昼食なので軽く、でも若者たちが満足するボリュームも欲しい。
とりあえず、おやつ用にシナモンロールを焼いておこう!
夜中にパン生地をこねながら、チーズ、トマト、イタリアン?…。
連想ゲームのように、ゲストの笑顔を思い浮かべつつ
買い物リストを作成するのも愉しい。
お料理をする楽しみは喜んで食べてくれる人がいること。
これに尽きると思います。
そして、ひと昔前を懐かしく思い出しました。

我が家の食卓は大人数で囲めるようにと家人が自らデザインした
270㎝のロングサイズです。
こんな長いテーブルどうするの?という周囲の心配をよそに、
今までに実にたくさんの人が集い、ひと時を共にしてきました。
その一コマ一コマが掛け替えのない大切な思い出です。
お客様だからといって何も特別な献立は無用。
真心込めて作れば、例えコロッケひとつでも喜ばれる。
みんなで同じものを食べればおしゃべりが弾み、初対面同士も
すぐに仲良しになれる。
…と、これは半分身勝手な主婦目線の観察結果です。
食事は大切。でも、食卓を囲んだ時の雰囲気はもっと大切なのだと
思います。

一方で、心が通じるということは実際に会う頻度に無関係だとも痛感します。
もしかしたら、会えないことが親密度を増すのかも知れない、とも思う。
遠くにいるから尚更懐かしい。

多分、(日本から)こんな遠くに暮らしているから感じられる、
人との巡り合い、懐かしい友への想い、年齢を重ねるごとに
その温かいぬくもりにも似た感情を実感するようになりました。
歳を取るということはそんなに悪いことばかりじゃないな、と、
最近そう思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




お料理準備中のキッチン。
前日焼いたシナモンロールを袋から出さなくては!



270㎝の食卓風景。






もうすぐイースター。
期間限定のイースタービールと卵型のマジパンチョコレートも登場。






土曜日の庭から。
アムステルダム在住の青年カメラマン氏のカメラを私が盗み撮り?
前回は蕾だった芝桜も咲き始めました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 470】 by 岡村恭子

VOL.470 元号 干支 そして 九九!
     この便利な日本の伝統的三大方法。

sondag den. 31 marts 2019

気づけば3月もあと一日を残すのみとなりました。
30年続いた平成時代もあとひと月でその幕を閉じます。
このページが更新される頃には新しい元号が発表されているはず。
どんな名称になるのか?楽しみにしているところです。

もちろん、デンマークでは全て西暦表示だし、元号を使うことは
ないのだけれど、不要か?と聞かれるとそんなことは無い。
西暦よりも元号の方が分かりやすくて便利なことがあります。
例えば、日常の会話で 「祖母は明治生まれ」と聞いただけで、
年齢が把握できるだけでなく、会ったことのないその人の様子まで
イメージできる。平成生まれと聞けば、即座に30歳未満と判明して
「おお、若い!」となります。
もしも、西暦で1880年生まれ、とか1989年生まれと言われると、
一瞬目を遠くして引き算をしなければなりません。
時代背景などが分かりやすいというのも何かと便利で『元号』が、
私たちの日常生活に根付き、活用されていると気づかされます。
ただ、海外生活者にとってはパスポート申請時などに、元号と西暦を
合致させなくてはならないことがあって、一瞬?となることがあります。
(その度に職員に尋ねたりしていましたが、そういう人が多いのでしょう。
一覧表が壁に貼られるようになりました。)
それにつけても、5月から新しい元号になると…
嗚呼、昭和が更に遠くなって行く。。。

この他にも私たちの日常に浸透している(年齢に関しての)便利な数え方に、
干支があります。これは本当に便利。
因みに私は寅年です。と言っただけで、ほら、私の年齢がバレてしまった?
…でしょう? 寅年は強情っぱり、という風に性格判断まで出来る、
楽しいおまけ付きです。
お正月が近づくと来年の干支の話題で盛り上がり、
初対面の人同士が同じ干支だというだけで忽ち打ち解けられる、
干支さえ分かれば自分のそれに前後して、彼や彼女の年齢も判明する、
という具合で、12年で一巡りするのも魅力です。

そして、もう一つ数え方で便利な方法、それが『九九』です。
日本の子供達は幼い頃から言葉遊びのように九九を暗記してしまいますが、
実はこれはスゴイことで、デンマークの同年代の子供達が、まだ足し算しか
できない時に、3×9=27とさらりと言ってのけるのにはクラス担任の
先生もビックリなのです。
九九の特徴は何と言ってもその語呂合わせ的に覚えやすい調子の良さ、
寺子屋時代から暗唱させていたというのですから、ソロバンと同様、
世界に誇れる伝統的算術だと思います。

元号、干支、九九 いずれも古いようで新しい。
暮らしに息づく便利な年代表示と計算システムと言えそうです。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















全て今日の庭から
春本番です。
VOL.464(2月17日)で満開だった寒桜が今年は長持ち!
白い花びらがピンクに色ずいて。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2043.html
レンギョウが黄色の花盛り、ムスカリも紫色の蕾を膨らませ、
庭は芽吹きの時を迎えました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 469】 by 岡村恭子

VOL.469 50年前の目標達成!
     さて30年後の次世代に託す目標は?

sondag den. 24 marts 2019

お花見シーズンを迎えて、名所はどこも賑わっていることでしょう。
デンマークも日毎に暖かくなって春本番となりました。
庭のあちらこちらから顔を出し始めた小さな花を、
長靴で踏んでしまわないように注意しながら庭仕事です。
花壇の中に入り込んで薔薇の剪定が済んだら、お次は藪の枝払い、
紫陽花やラベンダーなどを切りそろえて、その合間、合間に
目についた雑草を摘み取ったり…と、
今の内にやっておくべきメンテナンスに余念がありません。

そんな某る日のこと、
国会議事堂前に集まった子供達に囲まれている首相の姿がテレビに
映り出されました。地球温暖化に対する抗議集会とかで、
小雨の中、国会を抜け出して現れた首相に、待ってました!とばかり
次々と意見を言う生徒達の楽しそうなこと。彼らに囲まれた首相は
まるで校長先生。小さな国ならでは良さを感じます。
今回に限らず、例えば次年度予算で教育費が削減されると知るや、
小学生でさえ授業ボイコットでストライキ集会を開き断固抗議する。
周辺の大人達も説教するどころか盛り上げて応援します。
こうした環境が早い時期からの自立精神を培って行くのでしょう。
(因みに今回の集会のきっかけはスウェーデン女子小学生の、
〝一人ぽっちの抗議ストライキ〝 将来の地球環境に対する不安と、
現実を直視せずにいる(と彼女は思う)大人たちへの抗議。)
私としては、集会に集まっていた生徒達に、
いやー、なかなかどうして君たちの国はイイ線行っているよ、と
言いたい気分です。

デンマークは環境問題に熱心に取り組んできた先進国です。
中でも、風力発電に関しては1970年代のオイルショック時期に
脱石油を宣言。以来世界に先駆けて自然再生可能エネルギーの開発に
取り組み、迷わず、諦めず、そして気長に推進してきたパイオニアです。
そして約半世紀が経過、今ではデンマークの主要産業に発展しました。
2018年現在、風力発電の生産量は国内消費電力の50%に迫り、
天然ガス開発と合わせて自給率を上回り、余分のエネルギーを輸出して
いるとも聞いています。これでひと段落?…と思いきや、
今年、新たな目標を掲げました。
30年後の2050年をメドにCO2排出ゼロという随分無謀なテーマですが、
なんだか、集会に集まっていた子供達に向かって、
お次は君たちの出番だよ!と言っているかのようで愉快です。
『今、始まったばかりです。まだ具体的な方法も決まっていません。
でもそれに向かって行きましょう。アイデア募集中。』
こんな政府広報のCMに、
映画『となりのトトロ』で「夢だけど、夢じゃなかった。。」
という、さつきちゃんとメイちゃんの台詞を思い出しています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




海上に設置されてウィンドタービン。 (写真 : gettyimages monap)












今日の庭から。
小さな花達が春の庭を彩っています。
クロックフラワーにパンジー。
芝桜の葉っぱに赤いてんとう虫が可愛らしい。
早咲きのチューリップも咲きました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 468】 by 岡村恭子

VOL.468 これを知らないと北欧を語れない?
      黒くて不思議なお菓子 ラクリス

sondag den. 17 marts 2019

本当によく降る雨です。
3月に入ってからというもの一日として雨の降らない日がない。
庭は水分過多状態で芝生の上を歩いてさえぬかっています。
今月10日の時点で3月の平均雨量の倍だそうで、
この調子で降り続けば、気象庁始まって以来の記録的な雨量になる…と、
どうやら天気予報キャスターは雨降りが楽しみな様子です。
そんなお天気に一喜一憂しているうちに瞬く間に時が過ぎて、
気付けば、春のオープンステッチハウスまで、あとひと月となりました。
刺繍ファンお待ちかねの楽しいイベントウィーク!ワクワクですね!
延江さんはこれから準備で忙しくなる事でしょう。

彼女も私もコペンハーゲンをホームベースにしているので、
当然ながら、事あるごとにデンマークと日本を行ったり来たり…と
いうことになります。「今度はいつ帰るの?」…
彼女と会う度に必ず出る話題です。

慣れているとはいうものの、毎回、出発前にはトランクの中が
お土産や家族に頼まれた物などでいっぱいになります。
いつになっても荷造り上手とは言いがたく最後まで出したり入れたり、
そんなモノの中に黒パンがあります。美味しいパンなら東京にたくさん
あるけれど残念なことに美味しい黒パンがない。恋しくなります。
ずっしりと重いパンの包みを間際まで出したり入れたりして悩みます。
私に限らず、誰にも海外旅行の必携アイテムというのがあるのでは
ないでしょうか?小さな容器に入ったお醤油をバッグに忍ばせて
旅行中の食事に一滴、ホッとしたという話は今だによく耳にします。
逆にデンマークの人にとってのマストアイテムは?と聞くと、
大抵の人が “ ラクリス “ と答えます。Lakris : ラクリス(またはリコリス)
世界一まずいお菓子、と悪評高い真っ黒いグミといえば良いでしょうか?
初めて口にした時の体験談には事欠かない問題の?!お菓子ですが、
デンマーク人は子供からお年寄りまでみんな大好きです。
キャンディー、キャラメル、グミタイプを始め、ラクリスでコーティングした
チョコレートやラクリスフレーバーのアイスクリーム等々、種類も豊富です。
スィーツにかかっている黒いソース、チョコレートだろうと口に運んだら、
今まで味わったことの無いフレーバーでびっくり仰天!
そのくらいなんとも表現しがたい味なのですが、慣れると癖になります。

そういえば、向田邦子さんがエッセーの中で
終戦直後の進駐軍配給の食料品の中に四角くて黒いお菓子があった。
食糧不足の時代でさえ、子供心に美味しいとは思えなかったけれど、
妙に気持ちをそそる味がした。その四角くて黒い不思議なお菓子のことを
“ 昆布石鹸 “ と呼んでいた云々、と綴っています。
読みながら、あっ!ラクリスだ!デンマークのラクリスも食べてもらいたかった、
大人になった彼女なら、きっとその ” 不思議にそそられる味 “ を好きになって
くれたに違いない、と思ったのでした。

皆様も北欧を旅行された時には、まずは一粒お試しあれ!

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




スーパーでは味も見た目も様々なラクリスがお菓子棚を占領しています。



今回測ってみたら長さ80㎝!このヒモがグルグル状態で一袋に12本入り。
子供が靴ヒモをくわえている?!いえいえ、それはこのラクリスです。
ヒモを延ばしたり丸めたり、遊びながら食べています。



デンマーク人ならポケットやバッグに必携の小さな一箱。



これはラクリスキャラメル。初心者にオススメです。












今日の庭から。
庭木の新芽が初々しい。
裏庭の陽だまりにはヒヤシンスや小さな黄水仙が。。。




【きょうのクロスステッチ Vol. 467】 by 岡村恭子

VOL.467 自由な風の吹く王国 : デンマーク
     ファッションモデルになったプリンス

sondag den. 10 marts 2019

春のオープンステッチハウスまであとひと月ちょっととなりました。
4月18日〜20日です。カレンダーに○印をつけておきましょう!

日増しに明るくなってきました。暗かった冬から一気に明るい季節へと、
舞台がクルンと反転したみたい…、春を迎える度にそう思います。
嬉しい、と言いたいところですが、今週は冷たい雨が降り続き、
ようやく雲の切れ間から青空がのぞいたと思ったら、今度はものすごい風で
吹き飛ばされそうになってしまいました。庭仕事も少しの間お休みです。

ゆっくりと珈琲を入れながら、たまにはデンマーク王室の話題でも。
まずは、こちらをご覧ください。



ちょっと心もと無さそうに憂いをおびた表情がなかなか良い感じですが、
さあ、この若いファッションモデルは一体誰でしょうか?
クイズのようになってしまったけれど、実は彼、何を隠そう、
マーガレーテ女王の孫、プリンス : ニコライ(19才)なのです。
デンマーク王室直系の正真正銘プリンスです。

女王さまには長男で王位継承プリンスのフレデリック殿下、と
次男のプリンス : ヨーキムという二人の息子がいます。
今回クローズアップしたニコライはプリンスヨーキムと最初の妻、
アレクサンドラの長男、マーガレーテ女王の初孫に当たります。
アレクサンドラの父親は中国人、母親がイギリス人、従って
ニコライはこの2カ国に加えてデンマークの、それも王室の
由緒正しい血統が混ざっているというわけで、何処となく
エキゾチックな雰囲気が漂うのも頷けます。
残念ながら両親は離婚、その後、アレクサンドラは紆余曲折を経て
現在独身ですが、父親であるヨーキムはフランス人女性と再婚し、
新家庭を築いています。こう書いていると自由奔放すぎるようにも
思えるけれど、この国の人々は、例え王室メンバーであろうとも
できるだけ自由に幸せに生きる権利があるという考えが一般的です。
その証拠に、プリンスがマラソンに参加したり、プリンセスがショッピング
していたり、美術館のカフェで女王様がケーキをつまんでいる姿を見かけたり、
と、文字通り国民に身近な存在で、普段はほとんど一般人と変わりない
暮らしぶりなのです。
さらに、2016年の王室に関する法の改正に伴い(経費節減の為)
王位継承者以外は、満18才以降の経済的な特別枠 
(必要とみなされる歳費以外のいわゆる不労所得)が廃止されたことで、
高校卒業後は真剣に将来の進むべき道を模索しなければならなくなりました。
そう、一般国民同様に。
そしてその法改正後、最初の洗礼を受けることになったのが
プリンス : ニコライなのです。昨年、高校を卒業、そのまま大学進学という
大方の想像に反して、なんと!ファッションモデルになった。
この意外な選択肢にも国民は騒ぎ立てず、社会に一歩踏み出した若者として、
さて、いつまで続くか?ニコライ君?!と静かに見守っているという印象です。

もしかすると、デンマーク王室のプリンスが東京ファッションウィークで
ランウェイする日も近いかも知れませんね。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




(gettyimages Ole Jensen 撮影)
プリンスニコライの18歳の誕生に。 パーテイー会場のロイヤルシップにて。
ニコライを挟んで向かって左側に父ヨーキムと再婚相手のマリーエ&二人の子供、
右に母親アレクサンドラと弟のフェリックス。









街角スナップ。お花屋さんの店先も春らしくなってきました。
風が冷たくても子供達は元気です。通りかかった広場では
今年最初のフリーマーケットが店開き。



大きくなりすぎた柊を一回り小さくして清々。結構ゴミが出ます。




【きょうのクロスステッチ Vol. 466】 by 岡村恭子

VOL.466 桃の節句に桜のお話し。

sondag den. 3 marts 2019

三月になりました。暦の上でも春到来です。
気象番組でこの冬の平均気温は平年よりも3℃以上も高かった
というのを聞いて、この調子だと今年も暑い夏になるかもしれない。
いよいよ北欧の暮らしにもエアコンが必需品になるのかなあ?
そうなると今までのように開けっ放しで暮らせなくなるわねえ。。。
…と、つい、そんな先のことを心配してしまう。
そのくらい暖かな毎日です。

暖かいのは結構なのですが、植物にとっては激寒の冬も必須で、
寒暖のメリハリが大きいほど植物の生育めざましく、
果物も甘く実るのだそうです。個人的には本来は越冬できないはずの
害虫の卵が土中でぬくぬくと越冬しているかも知れない、と心配です。
そういえば、日本のソメイヨシノも外来種の害虫に蝕まれて苦境に
立たさされていると聞きました。
幹の中で卵が孵化し、幹を食い荒らし、内部をがらんどうにして
しまうらしい。そうなる前に伐採しないとどんどん繁殖して
並木が全滅してしまうことにもなりかねないそうです。
想像しただけでも痛々しいけれど、今の所、抜本的な方法は無く、
侵食された木を切って拡大を防ぐしか無いとも聞いています。

一体、天気予報で桜前線を知らせる国が他にあるでしょうか?
開花宣言を今日か?明日か?と心待ちにする気持ちをどう説明したら
良いでしょう?
世界中探してもこんなに人々の心に寄り添っている花などありません。
そんな桜を守るために、今年は皆でお花見がてら害虫捕獲撲滅作戦と
いうのも妙案かと思うけれど、如何でしょうか?

どうも、桜の話になると少々熱くなってしまいます。というのも、
(以前にも書いたように)我が家の庭の桜の木が終焉を迎えてしまったのです。
冬の間は庭中が枯れているから気にならなかったけれど、
芽吹きシーズンを迎え、植物たちが目覚める様子の中で、一人ポツンと
枯れ果てた太い幹を晒している。。。そんな姿を見るのが辛いので、
庭仕事の最中も桜の根元を横切る際はつい俯いて見ないようにしている
自分がいます。
桜の木は樹齢70年が経過したら自然衰退するそうで、
我が家のは樹齢80年以上の老木なので、つまり、そういうことです。

思えば、私たちがこの家に暮らそう!と思った大きなきっかけは
この桜の木でした。
以来、毎年それは見事に開花し、夏にはご近所に配っても余るほどの
サクランボが実り、葉陰は絶好の読書コーナーに。秋は紅葉で芝生を
黄金の絨毯で彩ってくれた。
そんな日々を綴った拙著のタイトルも『ヤコブセンの家ー桜日記』でした。
というわけで、
桜のシーズンには少し早いけれど、思い出の『我が家の桜の四季』写真です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















我が家の桜の四季から
お花見の頃、サクランボの収穫時期、そして秋の紅葉。
開花までの毎日は朝から晩まで桜を眺めていたような気がします。






ひな祭りなのでお団子を作りました。




  • 2019.03.04
  • 05:00

【きょうのクロスステッチ Vol. 465】 by 岡村恭子

VOL.465 デンマークの暮らし
     スムーズなインターネット手続きと
     改善の兆しないアナログ郵便事情

sondag den. 24 februar 2019

免許証を書き換える時期になった家人と一緒に、
(そんなことでもなければ行く機会の無い)
地域の『住民サービスセンター』に行って来ました。
日本の区役所的な場所です。

ガラス張りのエントランスを入るとカフェを挟んで
書類申請などのいわゆる役所的フロアと図書館に別れています。
あらかじめインターネット予約しておけば、並ぶことなく
時間通りに手続きできるので、人々の流れもスムーズです。
(公共施設のインターネットページはいずれもわかり易く
もちろん英語変換可能で、国籍問わず全ての住民に理解できるよう
配慮されています。)

帰りがけ、児童図書室をのぞいてみると陽だまりのコーナーで
若い保育士さんが幼児に絵本を読み聞かせているところでした。
午前中だったので空いていましたが、きっと放課後には学校帰りの
子供達で賑やかになるのでしょう。カルチャーセンターも兼ねていて
各種イベント会場としても活用されています。
明るく開放的なフロアを人々が自由に行き交っています。
そんな様子からも、同センターが地域のソーシャルプラットフォームとして
活用されているということがわかります。ここに限らず、デンマークでは
公共機関が地域住民の意見を反映しながら実にうまく機能し活用されている、
と感心する一方で、どうして?なんで?と首を傾げてしまうこともあります。

丁度2月14日のバレンタインデーでした。
心待ちにしていた懐かしい友人からの手紙が届いて喜んだ、と同時に
封筒に丸く押された〝1月19日〟という消印を見て驚きました。
エアメールで約ひと月もかかったということです。
何故か?根本的な原因はわかりませんが、一つ言えるのはデンマーク側の
問題に決まっているということです。
先に述べたスムーズなインターネット手続きとは反対に、
アナログな郵便事情はひと昔前の方がずっとスピーディーでした。
手紙なんて時代遅れと言われても、Eメールで済まされないこともあります。
スカイプではダメな時だってあるのです。
一月末に届いた一通の年賀状も、先方にメールでその旨を知らせると
案の定、年末に送ったものだという返信でした。やっぱりね!
何につけても権利を主張し、納得できない場合はしつこいくらい改善要求する
デンマーク人ですが、なぜか?この不親切極まりない郵便事情についての
不満が聞こえて来ません。少なくとも私の耳には入って来ていません。
どうしてかなあ?… 不思議です。
仕方がないので、日本まで最低2週間かかるという想定で
手紙をしたためています。
本日は母へのバースデーカードを作成、到着目標は3月9日です。
お誕生日までに届きますように。。。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



















全て、地域住民センターより
吹き抜けのロフトから自然光が差し込む明るいエントランス。
おしゃれなカフェ、螺旋階段を上ると図書館。
児童図書館にて。ラフな姿のお兄さん保育士と子供達。楽しそう!
赤ちゃんとお母さん。育児休暇中なのでしょう。
本を整理している係の女性。デンマークは勤務中の服装も至って自由です。
飛び飛び文字、飛び飛び数字もありました。遊びながら覚えられそう。




【きょうのクロスステッチ Vol. 464】 by 岡村恭子

VOL.464 思い切って断捨離しましょう!

sondag den. 17 februar 2019

陽射しが明るい!眩しい!まことに嬉しい!!

春の到来を告げるかのようなうららかな週末です。
小鳥たちのさえずりも朗らかに聞こえます。
早速、今年最初の庭仕事を始めました。
枯れ枝払い、雪雨に濡れてずっしり重たい冬の残骸を大きな
シャベルですくい、手当たり次第にかき集めてはコンテナに入れて
行きます。これからしばらくの間は同じ作業の繰り返し、
本格的な春が来る頃までには花壇のメンテナンスも終わらせたい!と
張り切っています。庭のあちらからこちらへと忙しく動きながら
ワタクシ〝とっても元気〝を実感中です!

つい先日、買い物帰りのこと、
道沿いの住宅の前にマットレスや壊れた椅子が並んでいるのを
見かけて思い出した。そうだ、明日は2ヶ月に一度の粗大ゴミの日だ!
買い物袋をキッチンの台に置いたまま、地下室に直行しました。

この家に越して来る前は狭いアパート暮らしで、いざ引っ越し!と
いう時にも小型トラックに収まるくらいの所帯道具しかなく、
とっても簡単、身軽な作業だったのを覚えています。
まあ、そんなでしたから当初は地下室などに仕舞うものとてなく、
もっぱら幼かった娘の遊び場でした。友達とチョークで描いた絵が
今も壁に残っています。そんなガランとしていたスペースも
次第に使わないモノの格好の置き場所となって幾年月。
今では「取りあえず…」とか「もしかしたら…」という台詞と共に
“ 一応 “ 保存されたもので山積み状態です。
大半は二度と日の目を見る事など無いだろうと分かっているのに
捨てられない…。他にも捨てられないものは沢山あります。
衣類はその最たるものですが、書籍類や大小様々な空き箱や陶器&ガラス類、
戸棚には化粧箱に入ったままの頂き物の食器類等々。
未練を断ち切り、この辺で断捨離が必要になってきたようです。

そもそも、断捨離という言葉はもともとヨガ用語からの転用だそうで、
断 は 入ってくる不要な物を断つ。
捨 は 家にずっとある不要な物を捨てる。
離 は モノの執着から離れる。
なあるほど、実践できたらスッキリしそうです。

夕食後、そんな話をしたら、
モノに限らず ” 人 “ にも断捨離が必要だ、という話になりました。
年齢を重ねてきた今、気持ちの通じる友人や仲間との時間を大切にしたい。
そのためには、まず仕事関上の付き合いの断捨離から、というわけです。

『断 捨 離』この見るからに毅然とした三文字が、
私たちに 捨てなさい!未練を断ち切りなさい!と、決断を促しています。
… 果たして実践出来るでしょうか?。。。。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















全て本日の庭から
寒桜が満開です。
芝生の間からスノードロップ、エランティス、クロッカスなどが
早春の訪れを告げています。今年も咲いてくれてありがとう!




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