きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 477】 by 岡村恭子

VOL.477 デンマークの暮らし
      最大の『 曲者』は “ R “ と “ O “ !!

sondag den. 19 maj 2019

デンマークは三連休の週末を迎えています。
初日は残念ながら朝から雨になってしまいましたが、
植物たちには恵みの雨です。
たっぷりと水分を含んで、草花たちの成長は目覚ましく、
昨夜より今朝… さっきより今!振り向いたら葉っぱが大きなっている!
たちまち庭の植え込みが鬱蒼としました。
松の木の巣がけには今年もシジュウカラの雛が孵った様子です。
雨の中、親鳥が交互に飛び交い餌を運んでいます。健気です。

肌寒いので今年はまだ暖房も入ったままです。
こんな週末の食卓には、ほ?んわり温かい茶碗蒸しがピッタリ!
鼻歌交じりに卵を溶きながら 何気なく側にあったパンの
包みに書いてある文字を声に出して読んでみる。。。
… Rugbrod …
ロゥブロッ?!うぅ?ん、違うなあ。。。
長年この国に暮らして、相変わらず手こずっているのが
日常会話に頻繁に出てくる、こうした簡単な単語の発音です。

デンマーク語にはアルファベット以外にA, O , A , という不思議な
文字があります。それぞれ単体では エ- ウ- オ- と発音するのですが、
前後のアルファベットによって発音が変化し、途端に難しくなる
場合があります。中でも苦手なのが “ O “ の入った単語で、
それがまた頻繁に日常会話に登場するのです。
例えば、先ほどのパン= “ brod “ 黒パン= “ rugbrod “ など。
スペルを見たまま “ ルグブルドゥ “ と発音しても通じません。
じゃあどうすればいいのか?…お教えしたいのですが、
文章では説明不可能。何度も聞いて、真似して、使い慣れるしか
なさそうですが、試しに簡単な例題です。
赤色 =” rod “ は、喉の奥で “ ロ “ と “ ゴ “ を一緒に発音するようにして、
最後の “ d “ は口の中で “ドゥ “ と( ほとんど無声音で)付け加えます。
いかがですか?できましたか?

デンマーク語で “ R “ は “ エア “ と発音しますが、
前後にどういうアルファベットがつくかによって、
独特の音に変換されるようです。
特にbrod や rod のようにr+o のケースが曲者なのです。
このページに度々登場するエリックは “ ERIK “と書きます。
スペルにRが入っています。実はエリックというのは英語読みで、
デンマーク語的に発音すると “ イアイク “ です。
普段は私たちもイアイク、と呼んでいます。
同じRを使っていても、この場合はとても簡単で発音しやすい名前です。

さてさて、デンマーク語の苦労話しをしている間に、
茶碗蒸しが完成しました。
温かいうちにスプーンですくっていただきましょう。

数字も独特な数え方で、今でも時間予約は要注意なのです。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1876.html

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













オーブンで湯煎で簡単に作る茶碗蒸しです。
三人分の材料。卵2個、だし汁400cc
中に入れる具適当 何も入れなくてもOK。

具を入れたカップに溶き卵とだし汁を合わせた液を流し込み、
水を入れたバットに並べ、200度の湯煎で20分、
串を刺して汁が滲まなければ完成。冷蔵庫で冷やしても美味しい。









今日の町内の風景から。
6月5日の投票日に向かい選挙戦たけなわ。
通りの電柱にも選挙ポスターが。。。



例の曲者スペルで「ひまわりの種入り黒パン」と書いてあります。




【きょうのクロスステッチ Vol. 476】 by 岡村恭子

VOL.476 デンマークの暮らし
     さあ、美味しい空気を吸って頑張ろう?!

sondag den. 12 maj 2019

つい2.3日前まで柔らかな新芽を風にそよがせていた垣根も
今朝はゆったりと大きな青葉で覆われて夏の姿になりました。

朝は5時頃から、夜は9時を過ぎても外が明るくて、
夕食後の散策をする人の声が庭伝いに聞こえてきます。
これから夏至に向かい屋外のイベントが目白押しです。
ハイシーズンを迎えた街はたくさんの観光客で賑わい、
おまけに、国会周辺は総選挙を控えて慌ただしく、
ご近所さんはBBQで盛り上がる。。。
あたかも冬眠していた動物が一度に活動期に入ったように、
街全体が新鮮なエネルギーに満ち溢れています。
中には夏休みに入る前にノルマをこなしてしまおう!という
魂胆も垣間見える、そんな “ 頑張り時 “ の週末、
今日(土曜日)は選挙プラカード張り出しスタート日です。
良い場所確保に各党ヨーイドン!まるで、お花見の場所取りみたいに
早い者勝ちです。電柱、橋の欄干、たちまち候補者の顔で埋まって
しまう様子がニュースになっていました。

現在、第1党の中道右派(ベンスター党)は議席過半数維持のため、
野党と連携せざるを得ない、という何処かの国と同じ状況で、
政策が思うように進んでいません。
代わって支持率上昇しているのが、穏健左派のソーシャルデモクラシー党、
福祉や教育医療に加えて、地球温暖化を食い止めよう!という
キャンペーンが人気を支えているようです。
思えば1980年初頭、デンマークの市民運動がきっかけとなって
スウェーデンの原子力発電所を操業停止に追いやった。
その直後にチェリノブイユの大事故が起きたのでした。
この国が脱原発をスローガンに、自然再生エネルギーの開発最先端の国に
なっているのには、そんな経緯も大いに影響しているし、
環境問題が国民の大きな関心事というのも頷けます。

いつだったか、コペンハーゲンに遊びにきた友人が、
「緑に囲まれた広い庭で深呼吸していると、その家の主人がきて
さあ、きれいな空気を吸いに行こう!…?… すでに美味しい空気を
たくさん吸って胸いっぱい!だった僕を、
それこそ身体中が緑に染まるような新緑の森に案内してくれた。
どうやら彼には庭くらいではオゾンが充分じゃなかったらしい。」
可笑しそうに話しながらも感動した様子の彼に、
あははー、それで、ごちそうさまーって言ったの?と聞きながら、
そういえば、“ 美味しい水 “ には敏感なのに、
空気に対しては案外無関心かもしれないと思ったのでした。

デンマーク在住エンジニアによる空気についてのお話↓
https://ideasforgood.jp/2019/04/29/denmark_makita_designair/

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







明るい陽光の下で、街路樹の新緑が眩しい。
コペンハーゲンはどこも自転車がいっぱい!






新しくできたフードコートのベランダからチボリが望めます。
ショッピングの寄り道コースとしてオススメです。



我が家の町内です。歩いていると甘いライラックの香りが。。。






今日の庭から。
花粉も収まって良い季節になりました。
充分じゃないかもしれないけど、良い空気に包まれている気がします。
花屋さんで見かけたピンクのバラと白い紫陽花をベランダにおいて。。




【きょうのクロスステッチ Vol. 475】 by 岡村恭子

VOL.475 二つの元号にまたがった一週間
     何をして過ごしていたんだろう?

sondag den. 5 maj 2019

令和になって最初のページです。
気持ちも改まったところで、さあ、何をお伝えしましょう?
第一に、この一週間私は何をして過ごしていたんだろう?
走り書きした日記を見返しています。

そうそう、今週はまず、裏通り=エランティス通り(他にグラジオラス通り、
クラマティス通りなど花の名前の通りが続く。)に面した
約30メートルの塀沿いの雑草取りから始まったのでした。
掃除をしていると通行人が挨拶して行きます。
この日はギリシャ通り(他に、イングランド通り、フランス通りなど
国名の付いた通りも多数あり。)に住んでいるという女性が、
我が家の外観をたくさん褒めてくれたのに、すっかり気を良くした私は 
摘み取ったタンポポを手にしたまま「特別ね」と笑いながら
庭を案内してあげたのでした。
翌日は和食材料を買いに市場Torvhallen https://torvehallernekbh.dk
に出かけ、途中通りかかったお店で春のブラウスを購入、
翌日には所用で出かけた通りの店で30年愛飲しているブランドの
珈琲豆がお買い得になっているのを目ざとく見つけました。
ブラウスといい珈琲豆といい、犬も歩けば…というような
2日連続ラッキーデーでした。
新しい元号に変わる節目の日は少し改まった気持ちで、静かに
Youtubeで一連のセレモニーを見て過ごした、と書いています。

日記帳の走り書きは実に些細な出来事ばかりで、我ながら呆れるけれど
そういう日々でさえ積み重なって行き、ある時読み返すことがあったら
懐かしく思えるかもしれません。

そして、令和になって最初の週末になりました。
土曜日です。朝ちらついていた雪も上がり、雲間から太陽が顔を出して、
冷たい風も少し収まったようです。
町内の広場で今年最初のフリーマーケットが店開きです。
買い物ついでに立ち寄ってみると、ああ、早速、見つけてしまった!
庭用の小さな丸いテーブルと椅子。
200クローナを150クローナにする、という言葉に即決。購入済にしてもらい、
引き続き食料品を買いにスーパーに行くと、今度は店先に色とりどりの
ゼラニウムがたくさん並んでいるのに出会ってしまった。
本当はお肉や野菜を入れるはすだった自転車のカゴにゼラニウムを5株、
ギュギュッと詰めて急ぎ帰宅、お勝手口から家人に声をかけて、
今度は二人で家から徒歩2分のフリーマーケットに戻り収穫品を
持って帰って来ました。
ふ〜っ、こう書いてみると、我ながらなかなかアクティブではありませんか。
更に、昼食後にはゼラニウムを所定の場所に植え込んであげてようやく一息、
午後は、遊びにきた娘と出来立てのシュークリームを頬張りながら、
おしゃべりです。
窓から差し込む日差しが眩しい。
いつものことながら、明るい季節を迎えたと思うだけで心も軽くなります。

さて、明日の日曜日には何をしましょうか?

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




街角スナップより
長引いていたメトロ工事もようやく地上部分が整備されてきました。
市庁舎前広場には自転車専用道路が完成。



聖母マリア教会。青空にデンマークの国旗があざやか。









ユニクロがコペンハーゲンデビューです!






今日の我が家から
これがフリーマーケットで買った庭用テーブルと椅子。白く塗る予定。



おやつのシュークリーム
作り方は
https://copensmile.exblog.jp/10522899/




【きょうのクロスステッチ Vol. 474】 by 岡村恭子

VOL.474 ハッピーバースデー エリック!
     『ジャガイモ畑』の誕生パーティー

sondag den. 28 april 2019

新しい元号『令和』の幕開けまでカウントダウンとなりました。
いつもと変わらない日常なのに(おまけにデンマーク暮らしなのに!)
なぜか気持ちが改まり、日本の長い歴史と文化について改めて
思い思い過ごしている今日この頃、
若い世代が令和の時代にどんな歴史を刻んでゆくのだろうか?と
期待し、楽しみでもあります。

さて、先日はエリックの誕生日パーティーに招ばれて行ってきました。
早いもので、家人がデンマークに来て、彼と一緒にデザインオフィスを
スタートしてから40年が過ぎようとしています。
せっかちとのんびり、直球と変化球、ハードとソフト。おまけに
日本語とデンマーク語!という具合で、性格も育った環境も違う二人
ですが、もしかして、だからこその絶妙のバランスで、今日まで
やってこられたような気がします。
その辺の秘訣を聞き出したら、共同経営の成功のカギが見つかるかも
しれない。。。自他共に認める名コンビです。
その二人は、また 誕生日がたった9日違いの同い年なのです。

エリックの住まいは旧市街地にある集合住宅地、
小さく区切られ窮屈そうに並んだブロックの一角にあります。
住宅に挟まれた路地は折から新緑と春の花で彩られ、
庭や玄関ドア、窓枠など家ごとに工夫し、丁寧に手入れして暮らして
いるのが見て取れます。
実はここ、デンマーク人の『住みたい街ランキング』で常に上位の
人気の地区 通称 “ Kartoffel-række : ジャガイモ畑 “ 。
「どこに住んでいるの?」と聞かれて、
「Kartoffel-række : ジャガイモ畑!」と答えるのは、
例えば、代官山ヒルサイドテラスと答えるようなもので、
「まあ、おしゃれ〜」となります。
当初は低所得者用に建設された極狭住宅だったのが、旧市街と、
北に広がるアッパータウンの中間に位置しているという立地の良さ、
交通に便利で周辺を緑に囲まれているなど、好条件に恵まれて
人気を呼び、今では住みたくても入手困難な憧れの住宅地となりました。

さて、その日の主役が、ほろ酔いで嬉しそうに家人と談笑している姿には、
気心知れた二人ならではの暖かい雰囲気が漂い、傍の私は、
つくづく、広い世界で二人が巡り合ったのは奇跡のよう。
人生は、だから楽しい。それにしても。。。
こうして、今日もデンマークの片隅にいる自分が とても とても
・不・思・議 ・ うん? 酔ったかな?……?
ハッピーバースデー!エリック!
と、そのような、気分に浸れた素敵なパーティーでした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



















ジャガイモ畑の一棟ずつ、とんがり屋根の3階建て、
狭い路地は住人たちが工夫して整備、昔ながらの近所付き合いも魅力とか。
エリックの三人の孫、クラーラ、ヨハン、そして末っ子のベアちゃん。
食事の写真は遠慮しましたが見た目も美しいフルコースでした。
キッチンでエリックとコックさん、デザートの手伝いをするクラーラ、ヨハン。
最後の一枚はちょっと不思議な味のミントティー入りのウェルカムドリンク。
 



【きょうのクロスステッチ Vol. 473】 by 岡村恭子

VOL.473 春の連休:イースターホリデー暇話
      花粉症と噂のパンダと苺のケーキ

lørdag den. 20 april 2019

今日(4月20日)はオープンステッチハウスの最終日。
きっと、連日たくさんのお客様をお迎えして賑やかに
盛り上がったことと思います。これからもステッチハウスを通じて
益々すてきな刺繍の世界が広がってゆきますように。。。
今月は刺繍を楽しんだ次にはG.W. というイベント続き?!
みなさん思い思いに楽しい計画を立てていらっしゃることでしょう。

デンマークも春の連休 “ イースターホリデー “ に入りました。
サマーハウスやコロニアルガーデンを始め、旅行に出かける人も多く、
連休前の空港や駅はどこも民族大移動のように大きな荷物の人
で混雑しますが、休暇に入ると商店街もスーパーマーケットも一部を除き
閉まっているので、町中が静かで長閑かな雰囲気に包まれます。

私たちは、自宅でのんびりと過ごしています。
庭先に出した椅子に陣取り、スペインから持ち帰ったマラガ土産を
グラスに注いでご満悦なのですが、ただ、ひとつ困ったことは…
ハッ、ハ〜クション!…。失礼!
庭に出た途端に鼻がムズムズ、我慢できずにハァ〜ッ、ハクション!
今年も花粉症の季節到来です。
松の木の枝ではプッチン!パチン!と音を立てながら、次々と松ぼっくりが爆ぜ、
モミの木は黄色い粉のような花粉を舞い散らしています。
全て植物たちが一斉に成長している証し、花粉は植物たちの息吹です。
ひと通り落ち着いてくれさえすれば、クシャミも止まり庭仕事も
はかどるるというものです。焦ることはない。あと少しの辛抱です。

そんな花粉症に悩む私などにはお構いなく?イースターホリデーに
合わせるように、中国から2頭のジャイアントパンダがデンマークに
やってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=YrlFNRGjoMA
マーガレーテ女王が中国を訪問された際、習近平主席に直接希望されたそうで、
そのお陰でしょうか?パンダを迎えるべく、コペンハーゲン動物園に新設された、
通称 “ パンダハウス “ の総工費は、何と1.6億クローナ=約30億円!
という超豪華版、広い敷地に白いモダンな建物の “ 北欧スタイル “ です。
弧を描いたスロープ、立体的な構造で人間にもパンダにも配慮されている設計と
いうことですが、実際はどんな感じでしょうか?
https://big.dk/projects#projects-pan
上野動物園のように混み合うことなどなさそうなので、
花粉が収まったら、デンマークのパンダに会いがてら、” 噂の豪邸 “ を見に
行こうかな?と思っています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













花粉症の気分転換にお菓子作り。
作り方はこちらから↓
https://copensmile.exblog.jp/26847412















今日の庭から。
見る見る間に新緑で縁取られてきました。
白い梅の花がきれいです。りんごの木の下に白い花が群生して。




【きょうのクロスステッチ Vol. 472】 by 岡村恭子

VOL.472 南マラガの旅 1
     マラガで お誕生日おめでとう

søndag den. 14 april 2019

「ただいまー。」
ほんの数日留守にしただけなのに、帰宅した途端に
ホッと安堵するなんて我ながら情けない、と思いつつ、
トランクの中に詰めてきたワインやシェリーなどの無事を確認して
更なる安堵をした翌朝、キッチンで珈琲を沸かしながら、
今日もあの町の人たちは朝から元気に働いて、大きな声を掛け合って、
食べて飲んで、シエスタして、私の好きなラリオス通りも賑わっている
だろうなあ…何もかもがいつも通りに。。。 
そんな情景を思い浮かべていたら、帰宅してホッとしたのもつかの間、
昨日までいた、あの港町がとても恋しい。不思議な気持ちです。

今年の家人の誕生日はちょっと特別に。
10年前にも行った南スペインで祝おう!と思い立ったのは、
まだ真冬の寒くて暗い頃でした。
本人に内緒で密かにプランを立てながら、明るい陽光に輝く
南国の観光ページを開く、心は早くもアンダルシアへと
飛んで行きます。あれも食べたい、あそこも行きたい!と 
ワクワクして来ます。しばらくして、本人にも計画が伝わると
それからは遠慮なく、スペイン行きの話で盛り上がり、
ようやく出発の日を迎えたのでした。
(旅行は計画をしている時から始まっていると実感しました。)

コペンハーゲンから飛行機でわずか4時間、スペインの南端にある
港町マラガに到着します。
街の左側に地中海が広がり、右を向けばジブラルタル海峡が太いベルトの
ようにヨーロッパとアフリカ大陸を隔てています。
海岸線一帯は一年中太陽が降り注ぐ、その名も「コスタ デル ソル」
南欧ならではの白い建物が並ぶ美しい海辺の観光地で、日光不足の
北欧の人たちの避寒地としても人気の高いリゾート地です。

4月9日の誕生日当日。
前日予約しておいた(10年前に誕生日を祝ったのと同じ)お店に行くと、
何と当時働いていたセニョールがいるではありませんか!
「覚えていますとも!よく来てくださった!」と大喜び。
奥から他のメンバーも出て来て盛り上がり、お店から誕生日祝いの
シェリーが振る舞われて、みんなで乾杯!みんなが笑顔!
言葉なんて通じなくても気持ちは通じる!

ムーチョグラーシャス! ブエノス ノーチェス ! アスタ ルエゴ!
ほんとにありがとう!おやすみなさい。さようなら、また会いましょう!
知っている限りのスペイン語で別れを惜しんだのでした。

たかが4時間で行ける場所なのだから、もっと気軽に行けば良いと
思うかもしれないけれど、自他共に出不精を認める家人が、
よいしょっと腰を上げてくれた!その旅先で出会った人や出来事などを、
二人で少しずつ長い時をかけて懐かしむのも、旅の楽しみ方ではないかな、
と思っています。
それにしても10年ひと昔。
次の10年までは待てないかもしれない…
もう少しフットワーク軽くしなければなるまい、とも思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

























全て南スペインのマラガでのスナップ。
レンガの古い建物、くねくね曲がった路地に、気軽に飲んで食べられるカフェ、
やバルが軒を連ねています。
誕生日を祝ったレストラン Ro Gueno は今年で52周年になる老舗です。
イカ、タコ、イワシやアサリなど日本人にも馴染みのある海の幸が豊富です。
赤いドリンクはティント デ ベラーノと言います。サングリアに似ています。




【きょうのクロスステッチ Vol. 471】 by 岡村恭子

VOL.471 料理を愉しみ、食事を楽しむ!!

søndag den. 7 april 2019

夏時間になって一週間が過ぎました。
夜の7時を過ぎる頃ようやく陽が沈みかけて、
あたりに夕暮れ時の景色が広がります。
これから加速度的に日照時間が長くなって行きます。
庭伝いに近所の子供達の遊ぶ声、巣作りを始める小鳥のさえずり、
人も動物たちもみんなソワソワしだしている気配です。

我が家も負けずにソワソワと、今年最初の芝刈りをして、
庭先に椅子を出せば、はい!明るい季節を迎える準備完了です。
そして本日、気温16℃ 風力3 快晴! これ以上望めない
好天の土曜日、娘と彼女の友達2人がやって来て
我が家でランチ!ということになりました。
こういう時は嬉しくて張り切ります。
前日からメニューを考えるのも楽しみの一つです。
昼食なので軽く、でも若者たちが満足するボリュームも欲しい。
とりあえず、おやつ用にシナモンロールを焼いておこう!
夜中にパン生地をこねながら、チーズ、トマト、イタリアン?…。
連想ゲームのように、ゲストの笑顔を思い浮かべつつ
買い物リストを作成するのも愉しい。
お料理をする楽しみは喜んで食べてくれる人がいること。
これに尽きると思います。
そして、ひと昔前を懐かしく思い出しました。

我が家の食卓は大人数で囲めるようにと家人が自らデザインした
270㎝のロングサイズです。
こんな長いテーブルどうするの?という周囲の心配をよそに、
今までに実にたくさんの人が集い、ひと時を共にしてきました。
その一コマ一コマが掛け替えのない大切な思い出です。
お客様だからといって何も特別な献立は無用。
真心込めて作れば、例えコロッケひとつでも喜ばれる。
みんなで同じものを食べればおしゃべりが弾み、初対面同士も
すぐに仲良しになれる。
…と、これは半分身勝手な主婦目線の観察結果です。
食事は大切。でも、食卓を囲んだ時の雰囲気はもっと大切なのだと
思います。

一方で、心が通じるということは実際に会う頻度に無関係だとも痛感します。
もしかしたら、会えないことが親密度を増すのかも知れない、とも思う。
遠くにいるから尚更懐かしい。

多分、(日本から)こんな遠くに暮らしているから感じられる、
人との巡り合い、懐かしい友への想い、年齢を重ねるごとに
その温かいぬくもりにも似た感情を実感するようになりました。
歳を取るということはそんなに悪いことばかりじゃないな、と、
最近そう思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




お料理準備中のキッチン。
前日焼いたシナモンロールを袋から出さなくては!



270㎝の食卓風景。






もうすぐイースター。
期間限定のイースタービールと卵型のマジパンチョコレートも登場。






土曜日の庭から。
アムステルダム在住の青年カメラマン氏のカメラを私が盗み撮り?
前回は蕾だった芝桜も咲き始めました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 470】 by 岡村恭子

VOL.470 元号 干支 そして 九九!
     この便利な日本の伝統的三大方法。

sondag den. 31 marts 2019

気づけば3月もあと一日を残すのみとなりました。
30年続いた平成時代もあとひと月でその幕を閉じます。
このページが更新される頃には新しい元号が発表されているはず。
どんな名称になるのか?楽しみにしているところです。

もちろん、デンマークでは全て西暦表示だし、元号を使うことは
ないのだけれど、不要か?と聞かれるとそんなことは無い。
西暦よりも元号の方が分かりやすくて便利なことがあります。
例えば、日常の会話で 「祖母は明治生まれ」と聞いただけで、
年齢が把握できるだけでなく、会ったことのないその人の様子まで
イメージできる。平成生まれと聞けば、即座に30歳未満と判明して
「おお、若い!」となります。
もしも、西暦で1880年生まれ、とか1989年生まれと言われると、
一瞬目を遠くして引き算をしなければなりません。
時代背景などが分かりやすいというのも何かと便利で『元号』が、
私たちの日常生活に根付き、活用されていると気づかされます。
ただ、海外生活者にとってはパスポート申請時などに、元号と西暦を
合致させなくてはならないことがあって、一瞬?となることがあります。
(その度に職員に尋ねたりしていましたが、そういう人が多いのでしょう。
一覧表が壁に貼られるようになりました。)
それにつけても、5月から新しい元号になると…
嗚呼、昭和が更に遠くなって行く。。。

この他にも私たちの日常に浸透している(年齢に関しての)便利な数え方に、
干支があります。これは本当に便利。
因みに私は寅年です。と言っただけで、ほら、私の年齢がバレてしまった?
…でしょう? 寅年は強情っぱり、という風に性格判断まで出来る、
楽しいおまけ付きです。
お正月が近づくと来年の干支の話題で盛り上がり、
初対面の人同士が同じ干支だというだけで忽ち打ち解けられる、
干支さえ分かれば自分のそれに前後して、彼や彼女の年齢も判明する、
という具合で、12年で一巡りするのも魅力です。

そして、もう一つ数え方で便利な方法、それが『九九』です。
日本の子供達は幼い頃から言葉遊びのように九九を暗記してしまいますが、
実はこれはスゴイことで、デンマークの同年代の子供達が、まだ足し算しか
できない時に、3×9=27とさらりと言ってのけるのにはクラス担任の
先生もビックリなのです。
九九の特徴は何と言ってもその語呂合わせ的に覚えやすい調子の良さ、
寺子屋時代から暗唱させていたというのですから、ソロバンと同様、
世界に誇れる伝統的算術だと思います。

元号、干支、九九 いずれも古いようで新しい。
暮らしに息づく便利な年代表示と計算システムと言えそうです。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















全て今日の庭から
春本番です。
VOL.464(2月17日)で満開だった寒桜が今年は長持ち!
白い花びらがピンクに色ずいて。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2043.html
レンギョウが黄色の花盛り、ムスカリも紫色の蕾を膨らませ、
庭は芽吹きの時を迎えました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 469】 by 岡村恭子

VOL.469 50年前の目標達成!
     さて30年後の次世代に託す目標は?

sondag den. 24 marts 2019

お花見シーズンを迎えて、名所はどこも賑わっていることでしょう。
デンマークも日毎に暖かくなって春本番となりました。
庭のあちらこちらから顔を出し始めた小さな花を、
長靴で踏んでしまわないように注意しながら庭仕事です。
花壇の中に入り込んで薔薇の剪定が済んだら、お次は藪の枝払い、
紫陽花やラベンダーなどを切りそろえて、その合間、合間に
目についた雑草を摘み取ったり…と、
今の内にやっておくべきメンテナンスに余念がありません。

そんな某る日のこと、
国会議事堂前に集まった子供達に囲まれている首相の姿がテレビに
映り出されました。地球温暖化に対する抗議集会とかで、
小雨の中、国会を抜け出して現れた首相に、待ってました!とばかり
次々と意見を言う生徒達の楽しそうなこと。彼らに囲まれた首相は
まるで校長先生。小さな国ならでは良さを感じます。
今回に限らず、例えば次年度予算で教育費が削減されると知るや、
小学生でさえ授業ボイコットでストライキ集会を開き断固抗議する。
周辺の大人達も説教するどころか盛り上げて応援します。
こうした環境が早い時期からの自立精神を培って行くのでしょう。
(因みに今回の集会のきっかけはスウェーデン女子小学生の、
〝一人ぽっちの抗議ストライキ〝 将来の地球環境に対する不安と、
現実を直視せずにいる(と彼女は思う)大人たちへの抗議。)
私としては、集会に集まっていた生徒達に、
いやー、なかなかどうして君たちの国はイイ線行っているよ、と
言いたい気分です。

デンマークは環境問題に熱心に取り組んできた先進国です。
中でも、風力発電に関しては1970年代のオイルショック時期に
脱石油を宣言。以来世界に先駆けて自然再生可能エネルギーの開発に
取り組み、迷わず、諦めず、そして気長に推進してきたパイオニアです。
そして約半世紀が経過、今ではデンマークの主要産業に発展しました。
2018年現在、風力発電の生産量は国内消費電力の50%に迫り、
天然ガス開発と合わせて自給率を上回り、余分のエネルギーを輸出して
いるとも聞いています。これでひと段落?…と思いきや、
今年、新たな目標を掲げました。
30年後の2050年をメドにCO2排出ゼロという随分無謀なテーマですが、
なんだか、集会に集まっていた子供達に向かって、
お次は君たちの出番だよ!と言っているかのようで愉快です。
『今、始まったばかりです。まだ具体的な方法も決まっていません。
でもそれに向かって行きましょう。アイデア募集中。』
こんな政府広報のCMに、
映画『となりのトトロ』で「夢だけど、夢じゃなかった。。」
という、さつきちゃんとメイちゃんの台詞を思い出しています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




海上に設置されてウィンドタービン。 (写真 : gettyimages monap)












今日の庭から。
小さな花達が春の庭を彩っています。
クロックフラワーにパンジー。
芝桜の葉っぱに赤いてんとう虫が可愛らしい。
早咲きのチューリップも咲きました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 468】 by 岡村恭子

VOL.468 これを知らないと北欧を語れない?
      黒くて不思議なお菓子 ラクリス

sondag den. 17 marts 2019

本当によく降る雨です。
3月に入ってからというもの一日として雨の降らない日がない。
庭は水分過多状態で芝生の上を歩いてさえぬかっています。
今月10日の時点で3月の平均雨量の倍だそうで、
この調子で降り続けば、気象庁始まって以来の記録的な雨量になる…と、
どうやら天気予報キャスターは雨降りが楽しみな様子です。
そんなお天気に一喜一憂しているうちに瞬く間に時が過ぎて、
気付けば、春のオープンステッチハウスまで、あとひと月となりました。
刺繍ファンお待ちかねの楽しいイベントウィーク!ワクワクですね!
延江さんはこれから準備で忙しくなる事でしょう。

彼女も私もコペンハーゲンをホームベースにしているので、
当然ながら、事あるごとにデンマークと日本を行ったり来たり…と
いうことになります。「今度はいつ帰るの?」…
彼女と会う度に必ず出る話題です。

慣れているとはいうものの、毎回、出発前にはトランクの中が
お土産や家族に頼まれた物などでいっぱいになります。
いつになっても荷造り上手とは言いがたく最後まで出したり入れたり、
そんなモノの中に黒パンがあります。美味しいパンなら東京にたくさん
あるけれど残念なことに美味しい黒パンがない。恋しくなります。
ずっしりと重いパンの包みを間際まで出したり入れたりして悩みます。
私に限らず、誰にも海外旅行の必携アイテムというのがあるのでは
ないでしょうか?小さな容器に入ったお醤油をバッグに忍ばせて
旅行中の食事に一滴、ホッとしたという話は今だによく耳にします。
逆にデンマークの人にとってのマストアイテムは?と聞くと、
大抵の人が “ ラクリス “ と答えます。Lakris : ラクリス(またはリコリス)
世界一まずいお菓子、と悪評高い真っ黒いグミといえば良いでしょうか?
初めて口にした時の体験談には事欠かない問題の?!お菓子ですが、
デンマーク人は子供からお年寄りまでみんな大好きです。
キャンディー、キャラメル、グミタイプを始め、ラクリスでコーティングした
チョコレートやラクリスフレーバーのアイスクリーム等々、種類も豊富です。
スィーツにかかっている黒いソース、チョコレートだろうと口に運んだら、
今まで味わったことの無いフレーバーでびっくり仰天!
そのくらいなんとも表現しがたい味なのですが、慣れると癖になります。

そういえば、向田邦子さんがエッセーの中で
終戦直後の進駐軍配給の食料品の中に四角くて黒いお菓子があった。
食糧不足の時代でさえ、子供心に美味しいとは思えなかったけれど、
妙に気持ちをそそる味がした。その四角くて黒い不思議なお菓子のことを
“ 昆布石鹸 “ と呼んでいた云々、と綴っています。
読みながら、あっ!ラクリスだ!デンマークのラクリスも食べてもらいたかった、
大人になった彼女なら、きっとその ” 不思議にそそられる味 “ を好きになって
くれたに違いない、と思ったのでした。

皆様も北欧を旅行された時には、まずは一粒お試しあれ!

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




スーパーでは味も見た目も様々なラクリスがお菓子棚を占領しています。



今回測ってみたら長さ80㎝!このヒモがグルグル状態で一袋に12本入り。
子供が靴ヒモをくわえている?!いえいえ、それはこのラクリスです。
ヒモを延ばしたり丸めたり、遊びながら食べています。



デンマーク人ならポケットやバッグに必携の小さな一箱。



これはラクリスキャラメル。初心者にオススメです。












今日の庭から。
庭木の新芽が初々しい。
裏庭の陽だまりにはヒヤシンスや小さな黄水仙が。。。




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