きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 513】 by 岡村恭子

VOL.513 春爛漫のコペンハーゲンより。
      何気ない普通の暮らしの有り難さを知る。

søndag den.22 marts 2020

連日、青空が広がり、
まことに春らしいお天気が続いています。

さて、
日増しにコロナウィルス感染拡大の様相を呈しているヨーロッパですが、
デンマークは今のところ、急激な感染拡大を食い止めて頑張っています。
医療体制の万全を期するため緊急プログラムを組みつつ、
政府は今後更に感染拡大の恐れがあると国民に警告を発しています。
が…しかし…、
お天気の良い日には “ 何はさて置き日光浴!” という、この国の人達の事です。
青空の広がるポカポカ陽気にウキウキせずにはいられない。
仕事も学校もお休みで時間を持て余しても、どこも休業、家族でさえ
不要な行き来はできない、もちろん様々なイベントも中止… となると、
自然と足の向く先は公園や水辺の散策です。考えることは皆同じ。
おかげで、どこも大混雑になってしまいました。
見かねた市当局が苦肉の策として、運河沿いの遊歩道を一方通行にして、
散歩もジョギングも同じ方向で一定距離を空けて楽しむよう、
標識を立てましたが、(案の定?)全く効果がないようです。
思えば、毎年冬の間猛威を振るうインフルエンザも
春の日差しと共に収束するということを知っている人々が、
バイ菌(ウィルスも!)なんて日光浴でやっつけちゃえ!… という
気分になるのも無理ないこと、自分も含め、目に見えない敵と戦うのは
なかなか難しいものと痛感します。

そんな非常事態ではあるけれど、幸いなことにスーパーマーケットは
通常通り営業、商品も棚に溢れています。入場制限もありません。
レジに並ぶ時だけ1メートル間隔のシールが貼られてはいますが、
それ以外はなんら変わったところは見当たらない。否、もしかすると、
変わったのは私たち自身の気持ちかもしれません。
元来ソーシャルな考え方が根付いているデンマークでは、
困っている時こその助け合い精神が旺盛で、今回も自然発生的に
助け合いの輪が広がっています。
我が町内会のFacebookにも「自宅待機の子供がいて出られない人や
感染リスクの高い高齢者に代わって買い物をヘルプ」などの書き込みが
増えているようです。
私自身は、スーパーに行く度に店内に溢れている商品を見ては、
これが当たり前と思うべからず、と戒めている今日この頃です。

とにかく、こういう時は庭仕事に精を出すのが一番です。
毎日少しずつ草臥れない程度に。若い頃は一日中土を掘り返したりして
いましたが、今はもう本当に少しずつ、目についた箇所から坦々と、
あまり気が向かない時は、ベンチに座って眺めるだけ。
そうして、ああしたい、こうしたいと想像の羽を広げて楽しんでいます。

大きな桜の木がなくなってしまった庭はポッカリと大きな穴が
空いてしまったようで、とても寂しい。
そんなことを愚痴ったら、それはそれで「桜らしい」と、
さらりと慰めの言葉が返ってきました。そして、その
「桜らしい」という一言に私の気持もとても軽くなったのでした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










植え込みの下や、リンゴの木の根元に群生して咲く春の小花が愛らしい。
てんとう虫も日向ぼっこ?!



桜の木がなくなって、広々としてしまいました。



煉瓦塀の向こう。通りを隔てたお向かいの家々の庭も
春めいてきました。



ふと見上げた空にふうわりと浮かんだまあるい雲。綿アメみたい!




【きょうのクロスステッチ Vol. 512】 by 岡村恭子

VOL.512 いつもと違う日常生活
      モノは考えようです。ゆっくりしましょう。

søndag den.15 marts 2020

せめて、このページはコロナウィルス抜きで、と
思っていましたが、どうも、そうも行かなく無くなってきました。

デンマーク政府も14日付で向こう一ヶ月間の国境閉鎖に踏み切り、
海外からの陸海空すべての交通機関を全面ストップとなりました。
それに先立って既に学校や職場も基本的には自宅待機、
授業も仕事もテレワークシステムを活用しています。
適切な政策として国民も納得している様子です。
面白いのは緊急対策発表の中で、首相が付け加えるように言及した、
「在庫は十分なので買い占め無用」と言う言葉に、人々が敏感に
反応したこと。案の定、その日の新聞トップ記事は
” ハムスターショッピング!“という見出しとスーパーのレジに
並ぶ行列写真でした。ハムスターが手当たり次第に食べ物を頬張って
仕舞い込むのにそっくりと言うわけです。
群集心理というのでしょうか?今回の騒ぎでの人々の行動パターンには
興味深いものがありますが、それはさておき、
主婦としましては、ほんとに空っぽ?と、ちょっと心配になり、
近所のスーパーを覗きに行ってきました。そうしたら拍子抜けするくらい、
いつも通り。どの棚も商品で埋まり、そればかりか、週末にもかかわらず
お店のスタッフが大きなカートで商品を運び込んでいます。
いつになく?キビキビした様子に感心しつつ、
トイレットペーパーも充分あるのを確認して大安心、
帰り道に通りかかった公園では親子連れが楽しそうに遊んでいました。
普段からライフワークバランスを配分するのに長けている国民性が
こんな非常時にも役立っているのかもしれません。

世界中の多くの工場が稼働停止し、上空を飛行機が飛んでいない今、
宇宙から地球を眺めたら、いつもよりずっと綺麗に澄み渡って
見えるに違いありません。
今年のお花見は宴会禁止で寂しいという街頭インタビューに、
そのおかげで静かにゆっくり “ お花見 “ を楽しめるのでは?
と羨ましく思いました。
モノは考えようです。悪いことばかりではありません。

さあさあ、気分を変えて、本日のおやつは蒸しパンですよー。
(結局、この期に及んでも私の暮らしはいつもと変わり無し?!)
ふうわりホカホカの蒸しパンで家族団欒。オススメです。

⚫︎材料(底辺直径5㎝のカップ5個分)
小麦粉    100g
ベーキングパウダー  大さじ1/2
卵      1コ
砂糖     50g
牛乳     100cc
サラダ油   大さじ2

⚫︎作り方
① 小麦粉とB.パウダーを一緒に振るっておく
② ボールに卵を割り入れ攪拌、砂糖を加えてさらに攪拌。
③ 牛乳、サラダ油を加えて攪拌。
④ 振るっておいた粉を加えてよく混ぜ合わせる
⑤ カップ型に流し入れ、蒸気の出ている蒸し器に入れ、
⑥ 中火で20分蒸す。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







シリコン製のカップ型は中身を出しやすく手入れも簡単。
ふーわりホカホカの蒸しパンで、家族団欒も良いのでは?












今日の庭から
春の息吹を感じる今日この頃、春の花が咲き、草花の芽吹き時です。
裏庭のレンギョウも例年より早く開花しています。




【きょうのクロスステッチ Vol. 511】 by 岡村恭子

VOL.511 草加の名前、あれこれ考察雑記

søndag den.8 marts 2020

東京の郊外に暮らす友人から
「庭でウグイスが鳴いています。春です。」
という心弾むメールが届きました。
我が家の庭にも、シジュウカラのさえずる声が響くようになりました。
ステッチハウスのページも春らしい草花や小鳥のモチーフで春爛漫ですね。
こんな時だからこそ、ゆったりとした気持ちで、刺繍を楽しむのも素敵な
時間の過ごし方だと思います。

さて、穏やかな天気に恵まれた週末。
家人は物置で道具のメンテナンスをしている様子です。
私も(ゴミ入れにしている)バケツに植木バサミと小さなスコップを
放り込んで、目につく所から手入れスタートです。
芝生の間の苔も気になるし、堆積した松葉も大いに気になる。
庭仕事の合間に雑草を手に取ってしげしげと観察もしたりして、
何だか気忙しい。(vol.511 参照)
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2126.html

数日前まで無彩色だった垣根周辺も萌黄色に衣替えを始めています。
プラムの木の傍から生えている通称 “トゲトゲ君 ” にも
愛らしい小さな白い花が咲き始めました。
この“ トゲトゲ君” (枝に鋭い棘がある)はプラムの根本から分かれて
いるから、プラムの家族に間違い無いのですが、本体のように実がつかないし、
棘のある枝というのを見ると、家族同士の割には仲が悪そうではあります。
ともあれ、このトゲトゲ君以外にも勝手な名前で呼んでいる植木があります。
家人が丸く刈り込んでいる庭木は“まるちゃん”、小さいのは“チビまるちゃん”、
他にも“なんちゃってバナナ“というのもありますが、これなどは
バナナの葉に似ているからと(全然似ていないのに)、
「なんちゃってバナナの葉っぱを切らないと」「そうだね」といった具合です。
実はアオキという、どこにでも見かける庭木なのですが、未だに我が家では
“なんちゃってバナナ“ という方がピンとくる始末です。
かと思うと、
… あっ!“ 金の成る木” ですね…。
来客が窓辺に並んだ肉厚の観葉植物を指して言いました。
金の成る木とは、ずいぶんな名前だと失笑してしまいましたが、
調べると確かにカネノナルキと記されています。
別名=成金草(ナリキンソウ)。それもあんまり素敵じゃない。
この多肉植物は家人のオフィスにあったのを譲り受けたものです。
ぷっくりと太った葉の一枚を適当に土にさしておいたら、
簡単に根付いたのを皮切りに育ち過ぎた箇所を切っては植えて…。
いつの間にか、金は成らなかったけれど、確かに株は増えました。
もう一つ、増え続けている多肉な観葉植物があります。
これは仲良しのお友達の置き土産。というよりは預かり物で
私はさしずめ管理人さん。先の方を切って土に挿しておくだけで
どんどん増えてゆきます。名称を調べたら「オウレイ」というのだそうです。
もう少し可憐なネーミングにしてあげたい。松葉牡丹に少し似ているから
松葉葉牡丹と葉っぱを重ねてみたりして楽しんでいます。

水やりの時など、身近な草花を親しみ込めてニックネームで声かけすると
葉っぱが喜んで成長するような気がしています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




トゲトゲ君に咲く清楚な白い花









増え続ける「オウレイ」と「金の成る木」です。



2020年3月7日 PM 6:30
美しい夕焼け空に白く浮かび上がったお月様。




【きょうのクロスステッチ Vol. 510】 by 岡村恭子

VOL.510 小さな図鑑で蘇る、雑草が身近だった頃のことなど。

søndag den.1 marts 2020

弥生3月、雛祭りの頃となりました。
カーテン越しの柔らかい外光で目覚めるようになり、
日に日に明るくなって行くのを感じます。

庭も春めいてきました。
秋に埋め込んだチューリップの球根から、
尖った葉っぱがピュン!と顔を出し始めています。
植物達は自分たちの成長する時期を熟知している。
天候不純の冬にもめげずに、土の中で着々と春を迎える準備を
していたのです。なんと健気なことでしょう。

雨が多かったせいで、花壇の土も水を含んでどっしりと重たい。
そんな土の間からも、ムスカリやアネモネも顔を出し始めています。
ふと足元を見るとたんぽぽの葉を広げたタンポポが。
根っこごと抜いてしまおう…と思ったけど、思いとどまりました。
いつになく雑草に優しい気持ちになったのには訳があります。

前回の東京で。
たまたま通りかかった小さな書店で手に取った文庫サイズの一冊
「散歩の草花図鑑」(大和文庫)
ページを開くと、いかにも道端で撮影したというような写真に
昔懐かしい名前が並んでいます。
ぺんぺん草(ナズナ)や赤まんま(イヌタデ)、猫じゃらし(エンコログサ)
それから、、そうそう近所の家の垣根の下に生えていたユキノシタ。
肉厚の葉の表面のフワフワした生毛が気持ち良くて、通るたびに
ヒゲのように伸びた蔓を引っ張って、丸っこい葉っぱを手のひらに取って
生毛の感触を楽しんだりしたものです。
子供の頃は自分の足元ばかり見ていたのかもしれない。
当時は町内のあちこちに舗装されていない路地や空き地があって
そういうところで遊んだり、母親に連れられて歩きながら、
道端の雑草に目を凝らし、目ざとく見つけた葉っぱを
すばしこくひっこ抜いては弄んでいたような気がします。
うまく抜けなくて、途中でちぎれてしまった時は子供心に残念で、
葉っぱの断面の青臭いような匂いのついた手を持て余したような、
そんな遠い記憶が蘇ります。
露草や白粉花や朝顔で色水を作って遊んだのも懐かしい。
俄かに庭の雑草に愛着が湧いたのも、この小さな図鑑のおかげ、
というわけです。

さて、コペンハーゲンの日常が戻り、主婦業再開です。
久しぶりに晴れた午後、食料の買い出しがてら運河沿いを散策しました。
考えることはみんな同じようです。
一体どこに隠れていたの?と聞きたくなるくらい
沢山の人が思い思いに日向ぼっこを楽しんでいました。
ジョギングをする人、乳母車で散歩する人、カフェでおしゃべりに興ずる人、
みんな、みんな、眩しい陽光浴びています。
北欧の明るい季節が始まる予感に人々の気持ちも上昇して行くようです。

岡村 恭子
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珍しく晴れた昼下がりの街角スナップ
抜けるような青空、お堀の白鳥達も気持ち良さそうです。
思い思いに春の日差しを満喫する人々。



「散歩の草花図鑑」(大和文庫)









今日の庭から
ムスカリ、チューリップ、セントポーリア…。



居間に小さなお雛さまを飾って。




【きょうのクロスステッチ Vol. 509】 by 岡村恭子

VOL.509 雨にもう、ウィルスにも負けず
      こんな時こそポジティブシンキング!

søndag den.23 februar 2020

約ひと月ぶりの更新です。

時差ボケを取ったら、大きく深呼吸して...
さあ、気分一新、元気にはじめよう!
とはいうものの、何から書こうかな?...怠けていたせいで?
頭の中がうまくまとまらず、文字を打ち込んでは消し、
また書いては消して、を繰り返しています。

外は季節外れの台風のような荒れ模様です。
私の留守中も雨降りばかりで、春が来る前の庭仕事も捗らなかった、
というグチを聞きながら、そういえば昨夜の天気予報で
今年に入って早々の1月、2月共に記録的な降雨量と
なっていて(まだ2月が終わらない内から)、
各地で浸水被害も出ているし、倒木などにも注意が必要とのこと。
急に庭に植っているノッポの杉の木が心配になってきました。
大丈夫かな?強風に撓って揺れる様子にハラハラします。
少し前までは、気候変動を懸念しつつも実感としてピンと来ず、
どこか人ごとのような気がしていたけれど、ここに来て、
俄かに現実問題として目の前に突きつけられている気がします。
究極の省エネCO2削減=「なるべく動かずにじっとしていること!」と
いう家人の意見にも一理あるような気がしてきました。

雨降りの午後、
退屈しのぎにパンを焼いていると、エリックがやってきました。
玄関を入るなり、いい匂い...と相変わらず呑気な様子にホッとします。
さっそく焼きたてのパンと珈琲で一息入れながら、
いやー、驚いた。というから何事か?と身を乗り出して聞くと
なんでも、朝オフィスに行ったら床が水浸しになっていた、というのです。
とうとうオフィスも大雨で浸水してしまったか...と思ったら、
そうではなくて、水道管の水漏れということでした。
上の階から漏れて染み出したのが一階にあるオフィスの天井から ポ
タポタ落ちてきたということらしい。管理会社が修理手配済み、
とはいうものの、問題は水の落下地点に丁度ブックケースがあって、
書類や図面などがびしょ濡れになってしまった。
使い物にならなくなってしまったものがある、と残念そうなエリックの横で、
また作成すればイイさ、と家人は笑っています。
年齢を重ねて、彼らのコンビネーションも「あうん」の呼吸。
一人が落胆していると、もう片方が励ましに回る。気持ちが通じている。
人種も国境も超えてしまっていると感心します。

常にポジティブに考えることも大切なこと。
彼らがうまくやってきた秘訣はそんなところにありそうです。

2020年は年明け早々、嫌なニュースが蔓延していますが、
こんな時こそ、あふれる情報から少し距離を置き、冷静にポジティブに
そして、明るい気持ちで過ごすのも大切なことなのではないでしょうか?

岡村 恭子
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東京最終日。小雨の六義園に行きました。
人気のない静かな園内に満開の白梅が美しい。






ラズベリージャムを作って、朝のヨーグルトに。



久しぶりに晴れた窓辺。陽光が眩しく感じられるようになりました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 508】 by 岡村恭子

VOL.508 手を洗って うがいして 

      元気に春を迎える準備をしよう。 

søndag den.2 februar 2020

気象庁始まって以来の暖かい一月が過ぎようとしています。
とうとう、この冬は雪景色を見ずに立春を迎えることになりそうです。
長年デンマークに暮らしてきたけれど、こんな事は初めてです。
気候変動による温暖化は確実に進んでいると実感せざるを得ません。
でも、今はそれよりも、新型コロナウィルスの感染拡大の方が
世界中の心配事になってしまった。。。
幸い、今のところデンマークは感染者が出ていませんが、
外出から戻ったら、まず「手を洗ってうがい」を心がけています。

子供の頃、外から帰ると、まず腕まくりして蛇口をひねり、
石鹸でゴシゴシ、コップの水でガラガラ…。
そう、そう、そうだった。…と、日本人なら誰もが頷く、
幼い頃からの習慣「手洗い&うがい」、これが今回のウィルス感染予防に、
もとても効果的と聞きました。
そんな簡単なことで良いの?!と思うけれど、外国ではあまり
として普及していないようで、少なくとも、デンマークの人々は
(気が向けば)手は洗うけれど、ウガイをしているのを見たこと
ありません。もし、教えても ガラガラ…とした後、水を飲み込んで
しまいそうです。
歯磨きと一緒で幼い頃からの習慣になっていれば簡単でも、
急に普及させようとすると、なかなか難しいようです。
これを機会にデンマークの子供達も習慣にして欲しいなあ。。。
そして、外出時には(いつもは春の花粉症でお世話になる)
マスクも忘れずに。1: 手洗い 2: うがい 3: マスク着用 
ウィルス感染予防は普段からお馴染みの、この3つを守れば、
取りあえずは大丈夫と信じましょう。

さて、相変わらず雨が降ったり止んだりの毎日ですが、
もうすぐ冬休み、そしてFastelavn の日が巡ってきます。
 →→→ VOL.276 Fastelavn : みんなで冬を追い出そう!
この日、子供たちは思い思いにコスプレして、お菓子の入った
大きな樽を割ったり、歌を歌って楽しく過ごす。冬の終わりの
お祭りです。それが過ぎれば、気持ちは早くもイースターホリデーに。
イースターの頃になると、急に明るくなるし、花は咲き、
小鳥がさえずりだす。そうなると勉強などに集中できなくなる。
そんなわけで、春を前にした今頃が仕事も勉強も一年で一番
集中できる時期なのです。

私も、そろそろ春一番の庭仕事が気になり出しました。
去年の秋、大きなシャベルで土を掘り返して、農夫さながら
泥んこになって植え込みのレイアウトを変えた一角が
になる。暖冬で雨が多いということが植え替えた植物に
かったのかどうか?元気に根付いて花を咲かせてくれでしょうか?
冬の間に溜まった落ち葉掃きや、芝生の間の苔の除去など
重労働からがんばりましょう。
春には庭の様子をお伝えしたいと思います。おたのしみに!

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













街角親子スナップ
デンマークでは父親の育児休暇もたっぷり!
夫婦で協力。お互いの時間を持てるよう
育児のシェリングも上手です。






街角スナップ
メロとの工事が終わりようやく元の姿に戻った市庁舎広場。
今年最初のフリマに、気分春めく。




【きょうのクロスステッチ Vol. 507】 by 岡村恭子

VOL.507 気がつけば40年 “思えば遠くへ来たもの” です。 

søndag den.26 januar 2020

雨が続いてようやく晴れた、と思ったら又雨になって。。
そんな日を繰り返しているうちに、気づけば1月も残りわずか、
少しずつ春めいて、草花の芽が土の中から顔を出し始めています。
明るい兆しを見つけるのが嬉しい頃となってきました。

そんなある日のことです。
おめでとう!という言葉と一緒に無造作に包んだ花束を受け取って。
気づけば結婚して40年になりました。
40年も経てば、小さな苗木だって立派な木に育つ。
果たして、私たちはどうなんだろう?少しは育ったのでしょうか?
例え不作だとしても、それなりに実りがあったと思えたら大正解です。

1980年、既にコペンハーゲンでデザインオフィスを構えていた家人の元へ、
お気楽な観光気分で、やってきたのが私です。
もちろんデンマーク語など、これっぽっちも分からない。
コペンハーゲンの右も左も知らない。周囲の人の親切に助けられながら
始まった新生活は、私なりに一生懸命だったのでしょうが、
思い出すのは楽しいことばかりです。
悩んだりした事もあったはずなのに、時には悲しい別れもあったのに、
長い年月を経た今、それらすべてが懐かしく温かい思い出となって蘇ります。
そうして、今思います。
歳を取るのはそんなに悪いことばかりではないなあ、と。

もしも、40年前に戻りたいか?と聞かれたら、即座にNO!と答える。
でも、生まれ変わるとしたら同じ人生を選ぶか?と聞かれたら、
う〜ん、と、ほんの少し悩むかもしれない。けれど、やっぱり
次の瞬間には、これで正解!と答えるでしょう。
デンマークに暮らすという選択肢は家人との出会いがなければ
あり得なかったわけで、そう思うと、こんなささやかな人生にも
それなりのドラマが仕立てられていたのだと、不思議な気持ちになります。
こういう時、デンマーク人だったらパーティーを開いて、
にぎやかにお祝いするところでしょうが、我が家はいつもと同じです。
テーブルに飾ったピンクのバラと、いつもより少し上等のワインで乾杯。
まあ、元気で何より、これからもよろしく!…。それでお互い了解です。

ところで、私の部屋のピンナップボードに一枚の走り書きが留めてあります。
それには、つまり、こんなことが書いてある。
1 理由がないのに転ばないこと。
2 「だって」と言わない。
3 得意になって利口ぶらないこと。
4 考えてから話す。
ひと昔前の元旦に家人が走り書きした、私の為の “ 一年の計” です。
失礼な、と思ったけれど、悔しいことに、いちいち思い当たる節がある。
ウィークポイントを突いている。しかし、未だ改善の兆しはなさそうです。
まことに残念ながら、ここは一つ諦めてもらうことに致しましょう。

岡村 恭子
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ずっと続けてきてくれた嬉しいことの一つ。



気が向くと作ってくれる。男のキッチン!
この日はドライカレーでした。



これが例の? 4ヶ条です。









街角スナップ
人間も雀たちも寒さなんてなんのその!お日様の下で日向ぼっこ?!
市場の八百屋さんの店先にも春の球根花が並びはじめました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 506】 by 岡村恭子

VOL.506 不要なモノを欲しい人の手元へ
      リサイクルしましょう!

søndag den.19 januar 2020

久しぶりに気持ち良い青空が広がっています。
暖冬のおかげで庭のあちこちから早春の花 
エランティスが黄色い花を咲かせ始めました。
お日様の位置が少しずつ高くなってきて、
晴れるととても明るく感じられます。
暖か過ぎて心配と言いつつ、やっぱり春の兆しを感じると
自然に顔がほころびます。

どれどれ…、久しぶりに庭に出てみました。
昨秋、伐採した桜の木の有った場所に立って空を見上げます。
 → VOL.498 桜の木と松の木と伐採デー。
スコーン!…、ぽっかり穴が空いたように空が広がっている。
物足りない。広すぎる! なんとかしなくては。どうしようかなあ。。
ソメイヨシを植えようと思っていましたが、苗木を植えるのは秋が
良いということと、同じ場所に植えるならしばらく土を寝かせた方が
良いと聞いたので、しばらくこのまま放置することになりました。
今年は青空いっぱいの眺めを楽しむことになりそうです。

晴れた日は自転車で買い物です。
買い物リストをポケットに入れて…、トートバッグも忘れずに!
日本でもレジ袋が有料になるという話ですが、
デンマークではずっと前から有料です。環境問題が取り沙汰される
ずっと以前から、かれこれ30年以上前、私がこの国に来た頃から
既に有料でした。レジ袋と言えども3kr.5kr. (約50円100円弱)しますから、
買い物の度に買うなんて馬鹿げています。というわけで、私に限らず
この国では ” マイバッグ “ 持参が常識なのです。

“ リサイクル“ このキーワードにデンマークの人々はとても
ポジティブに反応します。
町内の赤十字が運営するリサイクルショップは、取り扱いアイテムも
豊富できれいにディスプレイしたセレクトショップのようだし、
賞味期限間際の食品を中心に扱うお店 ” Wefood “ も
ごく普通の食料品店のようです。大手スーパーなどから毎日運ばれてくる
生鮮食料品をはじめ、オートミールなど保存食品も山積みです。
定価より安く買えるとあって、午後になると仕事帰りの人で賑わいます。
赤十字のショップもWefoodも利用することで社会に貢献できる、という
ソーシャル意識の高いデンマーク人にぴったりのシステムと言えそうです。

ある日のこと、blå avisen( =ブルー新聞)で売れたわ!
嬉しそうに娘から電話です。
ブローアビセンというのはネットリサイクルショップで、
長年親しまれてきたリサイクル専門新聞のデジタル版です。
試してみたいという娘の言葉に、直径28センチもある大鍋を提供したところ、
すぐに欲しいという人が現れたというのです。パーティーで使いたいそうです。
我が家では無用のデカ鍋を喜んでもらえてこちらこそ嬉しい。
不要になったそばから廃棄していた一時期を経て、今は
モノを大切に使う、“ リサイクル “ の時代になりました。
環境問題を一気に解決するのは難しいけれど、日々の暮らしを
見直して、まずは率先してリサイクルを実践してゆこうと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







衣類はじめ、家具食器から書籍玩具まで揃っています。
全て寄付で集められ、売り上げは困った人のところへ。






We foodのファサード。
「食べ物を大切に!余裕は必要な人が待っている場所へ。」など
呼びかけのメッセージが。食料廃棄を無くそうというキャンペーンの一環。
運営は基本的にボランティアです。






スーパーのレジ袋と筆者愛用トートバッグ色々。
レジ袋には
「サトウキビから作られています。この袋を使ってCO2削減に協力を」
と書かれていて、環境問題への関心を促します。 布製のトートバッグは丈夫で長持ち。買い物に必携です。




【きょうのクロスステッチ Vol. 505】 by 岡村恭子

VOL.505 雨降りの気分転換
     肉まん作りと東京イーストサイド物語

søndag den.12 januar 2020

年が明けてからも雪のかけらもない暖冬です。
おまけに毎日のように雨降りです。青空が恋しいけれど、
それが叶わないのなら、いっそ、吹雪にでもなって北欧らしい
〝 冬” を実感したい今日この頃です。

新しい年になって10日もたった頃に、日本からの年賀状が
届きました。消印を見るとクリスマス前日になっています。
年末年始の休みを考慮しても時間がかかり過ぎている。
問題だらけの郵便事情は改善されないまま年越しの様子で、
「この調子じゃ、こちらから出す手紙も日数がかかりそう…」
小さな封書をポケットに入れながら独りごちます。
ほとんどの連絡をメールで済ませられるようになった今も、
母にだけは手紙を認めるようにしています。だけど、すっかり郵便事情に
懐疑的になっている私は、近所の街角ポストを信用できません。
少し遠いけれど、スーパーマーケットに設置されたミニ郵便局の投函ボックス
まで足をのばします。ちゃんと届きますように… 手を合わせるようにして投函。
ついでに買い物も済ませ雨の中を帰宅。ふー、やれやれ。。
午後のお茶で一息入れながら、不意に、夜食用の肉饅を作ろう!と思い立った。
 → VOL.499 深まる秋 アツアツ自家製肉まんにハマる の巻
ところが、いつもの要領で簡単に素早く…というはずが、どうしたわけか、
皮用のタネがいつまで経ってもペシャンコです。丸めて捨てて再度挑戦するも、
又しても発酵してくれません。肉饅作り名人の?私とした事が今日は一体どうした
ことだろう? こういう時には一旦心を肉饅から解放するに限ります。
しばらくして何食わぬ顔で3度目の挑戦。今度はなんとかなりました。
パン生地よりも簡単な肉饅作りに手こずるなんて、きっとこれも雨のせい。
退屈な気分が反映してしまったのだ、と勝手に納得したのでした。

夕食後、前回の帰国時のアルバムを紐解きます。
⚫︎好きになった街 浅草橋界隈
友人と浅草橋の駅で待ち合わせ。そこから三筋通りまでおしゃべり散歩です。
途中、鳥越神社に参拝。目的地はもうすぐそこです。
『テライ・クラフトメント』 → https://www.terai-craftment.com
土曜日の午後だけオープンしている、まるで物語に出てくるような
小さな帽子屋さんです。そこに被ってみたかった帽子があるのです。
→ https://www.nheadwear.com
ふっくらしたベレー帽です。上質の素材、立体的で丁寧な仕上がり。
柔らかく包まれる感触。娘へのお土産と合わせて2個オーダーしました。
出来上がりを楽しみに、帽子職人のアキさんにサヨナラして
さてさて、小腹も空いてきたし、周辺の散策を愉しみましょう。
浅草橋界隈は元々職人さんの街で革製品や布などの専門店、各種の専門部品を
取り扱うお店が多く、人通りの少ない小路に天婦羅や蕎麦などの名店が
ひっそりと暖簾を出しているかと思えば、若い人に人気のセレクトショップや
おしゃれなカフェが点在している。懐の深い街です。
そして少し歩けば隅田川の水辺に出ます。
橋から眺める少々雑多なスカイラインがTokyoらしさを醸し出しています。
すっかり日が暮れた空に三日月がかかった風景は一層味わい深い。
大好きな駒込界隈をはじめ、今回の浅草周辺など、
東京のイーストサイドは市井の暮らしが感じられる魅力に溢れて
私を故郷のように優しく包み込んでくれます。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




鳥越神社の境内の紅葉。近所の人がお参りしていました。
地域にすっかり溶け込んでいる様子。









うっかり見過ごしてしまいそうなテライ・クラフトメントの玄関。
帽子全て 武市 暁(アキ)さん製作。
n.headwear のデザイナー : 中島 ナオさんとのツーショット。
どうですか?私、似合ってますか?


隅田川に架かる厩橋からの眺め。
賛否両論のアサヒビールの金色のオブジェもすっかり馴染んでいます。



両国の空に三日月がかかって、永井荷風の「墨東奇譚」的な世界。




【きょうのクロスステッチ Vol. 504】 by 岡村恭子

VOL.504 謹賀新年、2020年
      今年もどうぞよろしく!

fridagg den.3 januar 2020

新年明けましておめでとうございます。

大晦日、
まだ日の暮れない内からシュルシュル〜パンパーン…
待ちきれない連中が早くも花火を上げ始めます。
そんな音を聞きながらゆく年来る年に思いを巡らせるようになって
かれこれ◯十年、この大晦日も暖かい部屋からグラス片手に、
庭木の向こうに次々と上がる花火を楽しみました。
年も改まったam2:00、
ようやく大晦日の喧騒から解放された夜空に
白い三日月が小さなブローチのようにキラリと光り、
そして、町中が安堵の深い眠りに落ちて行きました。

2020年元旦、
キッチンのブラインド越しの外光が明るく感じられます。
年が明けた途端に春めいて来たような気がして嬉しい。
クリスマスに窓辺に置いたヒヤシンスも、硬い小さな蕾を開いて
白い花から甘い香りが漂ってきます。
「初春」という初々しい二文字が浮かんできて、
気持も改まった所で元旦のテーブルの準備を始めましょう。
午後、「明けましておめでとう!」「 Godt Nytår ! 」
娘たちがやって来ました。
翌二日からは平日という味気ない新年の幕開けに、
せめて元旦くらいはお正月らしく書き初めをしたり、
カルタや百人一首をしたり… いつもと一味違った趣向で
楽しいひと時を過ごします。
いつだったか我が家に集まった仲間たちと作った
(文章も絵も自作の)お手製カルタは今も現役です。
改めて一枚一枚眺めると、あの時の朗らかな笑い声が蘇り、
一緒に過ごした楽しい時間を懐かしく思い出します。
他にも川柳の真似事のように思い浮かんだ文字を筆ペンで書いたり…。
文字や言葉の遊び満載の一日です。

長年、お正月らしくしたい一心で色々と工夫してきましたが、
それもこれもデンマークに暮らしているから。
故郷を懐かしむのもこんな北欧の片隅に暮らしているから。
そう思えば、遠くに離れて暮らすのもまんざら悪いことばかりじゃないと
思えてきます。

⚫︎今年の書き初めは…、
家人=夢
娘 =実
私 =花を咲かそう
… それぞれの気持ちを半紙に書きました。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




年の瀬の魚屋さん。
オマール海老や牡蠣などが山積みです。






庭の松をテーブルに飾って…。
元旦の食卓準備中、テーブルの端に書き初めコーナーも。






懐かしのダイヤモンドゲーム&お手製カルタ。
久しぶりにゲームに挑戦、脳味噌活性化?!



デザートはアイスモナカ、大好評でした。




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