きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 653】 by 岡村恭子

VOL.653 デンマークの暮らし 最近の残念な話題2つ

torsdag den. 3 februar 2023

今日は節分。そして立春です。
春がそこまできています。

⚫︎最近の残念な出来事2つ。
その1)
「えっ!Irmaがなくなる?!」
突然のニュースに思わず声を出してしまいました。
そうなのです。日本の北欧ファンにもお馴染みの
デンマークのスーパーマーケットIrmaがなくなってしまうと
いうのです。
1886年から137年間、常に時代を先取りしたコンセプトで
ワンランク上の商品展開が魅力でした。
いち早く環境問題に取り組み、単なる量販店の域を超えた
”Irmaイズム” ともいうべき、一つのスタイルを築き上げてきました。
トレードマークはIrma pige (イアマちゃん)と名付けられた
青いワンピースの女の子。
風にふわりと膨らんだスカート、卵を入れたバスケットを持って
俯いている姿がとても愛らしい。
横向きで顔の表情は描かれていないのに愛らしい。
消費者は単なる商品を買うのではなく同時に良質な物を買うという
満足感があり、それも大きな魅力でした。
長年かけて築き上げてきた素晴らしい企業アイデンティティーを
こんなにあっさりと消し去って良いものだろうか?
私に財力と行動力があったならIrma Japanを展開したいくらいです。

その2)
日本から送られてくる包みに関する問題。
EU諸国以外からの荷物に関税が課せられることになって以来、
少々頭を悩ましています。
最近は郵便局から封書が届くと、なんとなく嫌な予感です。
大抵は荷物が税関でストップ、関税支払い請求書が送付されてきます。
納得がゆかないのは発送国Japanとあるだけで送り主の名前が
明記されていないし内容物も不明。関税に加えて郵便局の手数料が
160kr.(約3200円)加算されていることです。
大抵の場合、関税+手数料=300kr.(5000〜6000円)を超えてしまいます。
送り主や内容物がわかっていればもちろん支払って受け取りますが、
中身も送り主も分からず思い当たる節もない場合、どうしたものか?
日本の家族や親しい友人たちにはくれぐれも郵送しないように
念をしているのです。
それで思い出すのは、まだ関税問題など皆無だった頃。
毎月、実家から日本のテレビ番組収録ビデオと一緒に
ちょっとしたお菓子や食材の詰まった箱が定期便のように届き、
その度に郵便配達のおじさんが笑顔で「故郷からですよ」と
手渡してくれた。クリスマスや娘の誕生日間近には
それこそ連日のように大きな包みを配達してくれたものです。
年末には一年の感謝をこめて、私から郵便配達のおじさんに
チョコレートをプレゼントし喜ばれもしました。
今思い返しても懐かしい、本当に良い時代でした。
それも今は昔です。
皆様も北欧に荷物を送りたい場合は前もって先方に
一報されることをお勧めします。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




Irmaの有料袋
「より良い世界を」というキャッチコピー。
この袋はサトウキビから作られている。
と小さく書かれています。






オーガニックブランドとのコラボTシャツにもイアマちゃん!
オリジナル商品のパッケージデザイン、カラーリングも秀逸。






街角スナップ
コペンハーゲン市内の運河やお堀は市民の憩いの場。
暖冬で早春の気配です。
晴れた日は橋上をたくさんのサイクリストが行き交う。



【きょうのクロスステッチ Vol. 652】 by 岡村恭子

VOL.652 デンマークの暮らし どちら様も風邪にはご用心の巻

torsdag den. 26 januar 2023

一月最後のページです。
冬至の頃に比べて日照時間が一時間ほど長くなりました。
珍しく晴れた夜空に細〜い上弦の月が、まるでブローチのように
キラリと光っています。

ここ数日めずらしく風邪気味で元気が出ません。
コロナワクチン、インフルエンザワクチン共に接種済みだし、
出来るだけ不要な外出など控えていたのに… 仕方が無い。
こういう時は暖かい部屋でのんびりするに限ると思っていた矢先、
一枚の通知が舞い込みました。事もあろうに地域暖房メンテナンスの為
5時間ほど暖房がストップするという知らせです。
何度か書いているのでご存知とは思いますが、
給湯基地から地下の配管を通して各家庭に給湯暖房する仕組みで、
燃料が可燃ゴミのみで賄えるという地産地消且つ環境にやさしい
セントラルヒーティングシステムです。
コペンハーゲン一帯はCopenhagen Hillという超近代的且つ画期的な
ゴミ焼却施設から供給されています。(詳細は↓)
https://tabicoffret.com/article/78015/index.html
我が家から出る可燃ゴミも一役買っているはずで、
環境問題を身近に感じることのできる優れた方法だし
時々メンテナンスが必要なのも納得です。
でも、何もこんな寒い時期にしなくても良いではないか?!
元気な時なら暖房の来ない部屋などにジッとせず、
冬のセールで賑わう街に繰り出すところですが、
体がザワザワして外出はおろか掃除も料理もしたくない。
そんな時に例え数時間でも暖房がストップしてしまうなんて…と、
ブツブツ言いながら、ブランケットに包まって手近な雑誌のページを
見るともなく眺めていた時です。
「はい、これ…」
家人が無造作に差し出したのは、茶紙に包まれたチューリップの花束でした。
赤、黄、白、ピンク、そして紫。色とりどりの春を呼ぶブーケ!
そうでした。その日は二人の結婚記念日でした。私はすっかり忘れていました。
風邪気味だし、暖房は止まってしまうし、と文句タラタラの私を見かねたのか?
お勝手口からそっと出て、近所のお花屋さんにひとっ走り!したらしい。
色とりどりのチューリップで部屋も私の心も一気に温かくなりました。
夕方、暖房も回復した食卓でチューリップを愛でながら、
有り合わせの材料で作った簡単メニューで乾杯。
何はともあれ健康が一番!と改めて思った日のハプニングでした。

あれから数日、少しずつ元気も回復してきました。
デンマークでは市販の風邪薬は咳止めのシロップと解熱剤くらいです。
少しの風邪(コロナも含む)は自然治癒が常識です。
こんな時、何でも揃う日本のドラッグストアが恋しくなりますが、
いやいや、薬になど頼らないのに越した事はありませんね。

皆様も冬風邪には充分気をつけてお過ごしください。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




色とりどりのチューリップで元気回復。









オーブンで温めた市販のパイ生地にチキンのホワイトソースを詰めるだけ。
この日はリゾット添え。ご覧の通りパセリもルッコラも無くて…



Copenhagenhill ゲレンデからの眺望。



【きょうのクロスステッチ Vol. 651】 by 岡村恭子

VOL.651 デンマークの図書館と私の書店巡り雑記

torsdag den. 19 januar 2023

冬至からもうすぐひと月が経とうとしています。
長雨の後、久しぶりに青空が広がり、
ガラス越しの陽の光がとても明るく感じられます。
芝生の間からエランティスの蕾を発見!
早春の足音が聞こえてきたようでとても嬉しい。

年明けからの長雨で週末の公園には人影もありません。
退屈な日曜日、子供たちはどこで遊んでいるのかなあ?…
答えの一つが図書館にありました。
デンマークの図書館は地区センターのような役割も兼ねていて、
子供たちが遊びながら本に親しむよう工夫されています。
週末ともなると親子連れで大賑わい。
遊具の間を飛びまわりながら動物の名前を覚えたり、
柔らかいクッションに寝転んで絵本を開いたり、
傍の大人たちも安心してお気に入りの本を手にのんびりと過ごし、
併設のカフェで親同士情報交換をしたり…、文字通り、
赤ちゃんから大人まで終日楽しめるよう工夫された
明るい空間が広がっています。

図書館といえば…。
私の帰国時の楽しみの一つに書店巡りというのがあります。
特に読書家というわけでもないのに“本屋さん好き” です。
街を歩いていて書店を見かけるとふらりと入っては
新刊本が堆く積まれている売り場を隈無く巡り、
美しい装丁の本を手に取って暫く眺めたり、結構長居をして
しまいますが、一度だって店員さんに咎められたことなどない。
本当にどの書店も寛容で、まるで閲覧自由の新刊専門図書館です。
純文学からコミックまでありとあらゆるジャンルの本が並ぶ様は圧巻ですが、
そんな” 圧巻本屋さん” がショッピングセンターや駅の構内にまで
あるのですから、どうやら本好きな国民性は筋金入りと言えそうです。
私の場合はデンマークに持ち帰らなければならないので
コンパクトな文庫本中心になりますが、中でも新潮文庫に付いている
細くて茶色くて柔らかいけれど丈夫なリボンの栞には
いつも感動します。出版社の読者に対する誠意や心遣いを感じます。

長旅を終えて荷を解きひと段落。
一緒に旅してきた文庫本をトランクの横に山積みして、
その中から一冊を手にします。
買った時の情景を思い出しながら今日はここまでね…と
茶色い栞をそっとページに差し込みます。
小さな本に込められた出版社のプライドまで伝わって来るようです。
次回、文庫本を手にした時にも茶色い栞がついていますように…。

この春、3年半ぶりに帰国するを楽しみしているところです。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







図書館の様子から
吹き抜けの明るいスペース、
シンプルなデザインの乳母車のパーキング表示。









「一生自転車」という切手シリーズ。
イラストの女の子が自転車に乗って成長。
自転車で環境に優しく健康な暮らしを実現。
一生自転車で幸福な人生!



芝生の間から顔を出したエランティス。
黄色い蕾が早春を告げています。



【きょうのクロスステッチ Vol. 650】 by 岡村恭子

VOL.650 デンマークの暮らし 雨が降る日の日々雑記

torsdag den. 12 januar 2023

年明けから雨の多いお天気が続いています。
気温が低ければ雪になるはずなのに日中の気温が
連日+7℃という記録的な暖冬のため
重たい空から降ってくるのは冷たい雨、雨、雨。
おかげで家に篭りがちですが、人混みで怪しいウィルスに
感染してもつまらない。
こういう時は「お家時間」を楽しむに限ります。

⚫︎そろそろツリーを片付けよう。
我が家ではXmasを過ぎてもしばらくツリーをそのままにしています。
日照時間が短い上に雨の日は一層家の中が薄暗く感じられる。
そんな時にはツリーのスイッチON!
Xmasを過ぎたツリーは、もはやXmasツリーに非ず。
インテリアを演出する光のオブジェとなって辺りを明るくしてくれます。
とは言うものの、さすがにお正月も過ぎると色褪せてきました。
そろそろ片付けましょう。
楽しかったXmasを思い出しながらオーナメントを丁寧に
箱に仕舞って行くのも楽しいひと時です。
窓辺には電池式の電飾がいくつかありますが、これらを仕舞うのは
もう少し先、完全に乾電池を使い切ってからにしようと思います。

⚫︎ガラスケースの中の小さなワンダーランド
居間とリビングの壁に60×150㎝の縦長のガラスケースが
計三棚取り付けてあります。
中には小さなカップや置物などが所狭しと並んでいるのですが、
このケース、家人がデンマークの収納家具メーカーの依頼で
デザインしたものなのです。
丁度、私たちがこの家に住み始めた頃の事でした。
仕事の内容を聞いた私は是非とも(引っ越し時に段ボールに
仕舞ったままの)小さな宝物を飾れる場所が欲しいとリクエスト、
その結果このガラスケースが誕生したというエピソード付きです。
今回、その中からいくつか取り出して写真を撮りました。
高価なものはないけれど、どれにも懐かしい思い出があります。
中にはどうしてこんなガラクタを買ったのだろうと首を傾げて
しまうものもあるけれど、一つ一つ愛着が有って捨てられません。
お天気が良くなったら、全部ケースから出して大掃除をしてあげようと
思います。

暗い冬のトンネルから抜け出るまでもう少しの辛抱です。
大量の雨でスポンジ状態になっている芝生を踏みながら
庭木を観察すると、新芽の準備が着々と進んでいる様子です。
2年前に植えた桜の苗木も元気そう。
水分過多で苦労しているであろう草木たちを励ましながら、
巡ってくる明るい季節を楽しみしたいと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




ツリーとミニカーのコラボ。












ディスプレイの中からピックアップ
小さなジノリのカップは日本を離れる際に友人から。
古いロイヤルコペンハーゲンのカップとアートデコの
カクテルグラスはガラクタ屋さんで発掘。
ロイヤルコペンハーゲンの置物は結婚祝い。
Kaj Bojesen 作のクマの置物も貰い物。
貰い物ばっかり!ですね。



これは製本職人だった義祖父が使っていた道具。
形見に頂いた宝物です。



ディプレイ全景



【きょうのクロスステッチ Vol. 649】 by 岡村恭子

VOL.649 謹賀新年 2023‥
     大晦日の夜の読書三昧

torsdag den. 5 januar  2023

新年明けましておめでとうございます。

Xmasの頃に寒くて凍えていたのが嘘のように
暖かい新年を迎えました。
庭の片隅、枯れ葉のお布団の下を覗くと
早春の花たちが小さな芽をのぞかせ始めています。
健気な植物達に元気をもらいながら、
今年もコペンハーゲンの日々を綴ってゆこうと思います。
刺繍の合間に楽しんでいただければ幸いです。

2022年大晦日。
終日どんよりと空を覆っていた重たい雲が
とうとう堪えきれず夜半には雨となりました。
花火を楽しみにしていた若者達には気の毒ですが、
おかげで、いつもより静かな年明けになってくれそうです。
これ幸い、私は一冊の文庫本を手にベッドに潜り込みました。
池波正太郎著「旅は青空」。
鬼平犯科帳などで知られる著者が二人の若者を従えて
フランス、スペインを車で巡る旅行記です。
1980年というと丁度私がデンマークの暮らしを始めた年です。
そういうこともあって、何か心懐かしく気の向いた時に
ページを開く一冊なのです。

江戸っ子の作者の飾り気のない、言い換えれば骨っぽい文章で、
大正生まれ浅草育ちの同氏の実直さが滲み出る紀行文です。
同行の若者に父親のように接しているのも好ましい。
宿の主人との交流や田舎の郷土料理から名店のフルコースまで思う存分味わい、
いちいち食事にかかった料金を記しているのも面白い。
途中、以前取材旅行で訪ねた事のある店の主人や親切だった車の運転手に
会いたくて、当時の記念写真を携えて行ったのに、どちらも不在で会えず、
写真だけを置いてきた時のことなどサラリと記しているけれど、
私は読む度にさぞかし残念だったろう、と勝手に同情してしまいます。
そんな私の気持ちなどお構いなしに明るい青空の下、旅は続きます。
文章に添えられたスナップ写真やスケッチを眺めながらロードムービーを
見るように、自分も一緒に南欧を旅しているような気持ちになれるのも
魅力です。読みながらスケッチのページを何度も眺めたりして
すっかりヨレてしまったけれど、それもまた良しです。
本を閉じる頃には花火の音もすっかり止んで、あたりに静寂が戻っていました。
時計の針は既に元旦の2時を指しています。
池波正太郎が感嘆したグラナダの黄金色に沈む夕日を
思い描きながら新年最初の眠りについたのでした。

元旦は恒例の書き初めで元気に2023年がスタートしました。
真新しいカレンダーが楽しいことでいっぱいになりますように。
本年もどうぞよろしく!

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




通称「金のなる木」に初めて花が咲きました!
これは春から縁起が良い!



クリスマス前に買った球根付きのヒヤシンス。
切花にしてキッチンの窓辺に。



元旦の準備途中の食卓風景。
その頃キッチンはソースの仕上げで大忙し。



2023年のシュークリーム第一号。



池波正太郎のエッセーはイラストの他、
著者撮影のスナップ写真も楽しみの一つ。
とにかく食いしん坊。元祖グルメ本。



【きょうのクロスステッチ Vol. 648】 by 岡村恭子

VOL.648 Merry Christmas 🎄
     延江さんとの楽しいおしゃべりタイム

sondag den. 18 december 2022

Xmasまであと1週間になりました。
人々はXmasを迎える準備に追われ、道路は渋滞、
繁華街も近所のスーパーもどこもかしこもプレゼントを探す人や
ご馳走の材料を整える人で混み合っています。
色々とあった今年は特に人恋しさが募っているのかもしれません。
せめて身近な場所は平和であってほしいという願いが反映されて
いるような気がします。

そんな昼下がり、久しぶりにステッチハウスの延江さんと
おしゃべりのひと時を過ごすことになりました。
たまに観光客の気分になってストロイエの広場の噴水の前で待ち合わせです。
Xmasマーケットが開かれている広場周辺は大賑わい、
ドイツやスウェーデンなど近隣の国から訪れている人も多く、
まさに観光スポット!そんな中に混ざって楽しんでいると、
来た来た…
人混みの向こうから延江さんが手を振りながらやってきました。
明るい笑顔に私も手を振って応えます。
わざわざ待ち合わせて人に会うのは、何だか少しドラマチックな気分
になるわねえ、と思ったりもするけれど、しかし、それにしても寒い!
今日も寒暖計の針はマイナス5℃を指しています。
まずは暖かいところで落ち着こう。どこが良いかなあ?
…そうね、やっぱりIllumデパートのルーフテラスにしましょうか。
そこはストロイエやXmasマーケットの広場が見下ろせる特等席です。
間の西陽が差し込んでポカポカ暖かい。外の寒さが嘘のようです。
ここにはMUJIが入っているので良く買い物に来てはいますが、
主婦の常で目的を遂行したらサッサと帰路に着いてしまう。
のんびりとコーヒーブレークをするなんて本当に久しぶりです。
おしゃべりに花が咲いて気が付けば早くも日が暮れてしまいました。
冬至まであと数日、一年中で一番暗い時期もそのクライマックスを
迎えようとしています。
夜空の下、Xmasイルミネーションが一層美しく感じられます。
途中、暖かいグルック(赤ワインベースのホットドリンク)が飲みたくなって
入ったのはHelligaands教会ホールの特設カフェです。
教会の中は外の喧騒が嘘のように静かで穏やかな雰囲気に満ちています。
散歩で冷えてしまった体をグルックで温めながら、
二人の取り止めのないおしゃべりはまだまだ続くのでした。

バス停まで見送ってくれた延江さんと手を振り合って別れた帰り道、
家々の灯りが暖かく凍った雪道を照らしています。
まるで一家団欒の幸せが外にまで溢れているようです。
そんな何気ない日常を過ごせることに心から感謝しつつ、
今年のページを閉じようと思います。

皆さまもどうぞ
素敵なクリスマスと明るい新年をお迎えください。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










クリスマスマーケットとストロイエから。
クリスマス目前に控えたコペンハーゲンは
どこも大賑わい。レストランなど飲食関係も
好景気とのことです。



ルーフトップカフェでのおしゃべりタイムより。
ここのピザが美味しい。






教会にて。
暖かいグルックが冷えた体を温めてくれます。
クリスマスオーナメントを求めて多くの人が訪れていました。



雪の朝。
もみの木で作った子犬も雪を被って可愛いらしい!



【きょうのクロスステッチ Vol. 647】 by 岡村恭子

VOL.647 デンマークのXmasシーズン
     楽しみを見出しながら過ごす24日間

søndag den. 11 december 2022

師走。
そろそろ新年を迎える準備をしたいと動き回っている割には
思ったように捗らず、片付けが終わらないうちに
(ただでも短い)日が暮れてしまいます。
年を重ねるほどに動きが鈍くなり、無駄に時間ばかりが過ぎて行くのを
痛感しながら、今日も雑事に追われて一人で勝手に忙しがっています。

そんな師走ですが、北欧では誰もお掃除などに構っていられません。
毎日がXmasなのです⭐️
人々は何かしら“ 本日のお楽しみ“ を作って過ごします。
例えば、毎日一つ小さなプレゼントが隠れているクリスマスカレンダー。
12月1日から24日までの限定です。本番のクリスマスがやってくるまで
カウントダウンしながら包みを開けてゆく。
お店でも買えるけれど、やっぱり工夫した手作りが一番です。
私も娘が幼かった頃は毎年24個の小さなプレゼントを探すのが楽しみでした。
一粒のキャンディーでも構わはない。開けるまでのドキドキ感が何よりなのです。
そして、聖夜までの毎週日曜日はアドベンツ=キリストの降臨節で
4本のキャンドルを一本ずつ順に灯して行きます。
そうして、少しずつクライマックスに近づいてゆくのです。
そうそうTVでは24回完結のファミリー向け番組も放送されます。
デンマーク版の連ドラです。北欧神話とSFの合体ファンタジー。
もちろ屋根裏部屋のニッセも登場します。
大人も子供も楽しみを見出しながら工夫して過ごす日々は、
暗い冬を明るく過ごすための最善策に違いありません。

家族や親しい人が集っておしゃべりしたり、暖炉のそばで趣味の刺繍や
編み物をしたり、チェスやボードゲームなどに興じたり、暖かい室内で
和やかに過ごします。そんな時に必ず登場するのが暖かい赤ワインベースの
ドリンク=Julgløggユールグルックや丸いドーナッツ=Æbleskiverエーブルスキーバー。
キッチンからはシナモン、カルダモン、クローブ、オレンジ、
チョコレートetc. こってりと深くて甘い香りが漂って来て
幸せな気分に満たされるのです。
気づけば24日間限定のクリスマスシーズンも半分が過ぎようとしています。
お掃除などしてる暇はない!
Xmasシーズンを満喫しなくては!

今日はこれからツリーを買いに行き、みんなで飾り付けをして
過ごすことになりました。
エーブルスキーバーを作りましょう。
キッチンではユールグルックが湯気を立てています。
さあ、暖炉を焚いてヒュックリなひと時を過ごしましょう。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







今年のツリーも良い枝振りです。



ツリーの飾り付けに新メンバー参加。



Xmasには欠かせないミニサンタさん。
かれこれ30年来の古株です。






今夜はデニッシュローストポークのフリスクスタイ。
皮がカリッと香ばしい冬のご馳走です。






雪の降った朝。東の空がピンク色に染まって…。



使いまわしてきた手作りカレンダーに
はみ出してしまったプレゼントがワクワク感をそそります。



【きょうのクロスステッチ Vol. 646】 by 岡村恭子

VOL.646 デンマークの暮らし
     サッカーW杯事情とロイヤルなXmas演出で目の保養の巻

søndag den. 4 december 2022

一年中で一番暗い季節を迎えています。
週末の朝8時、眠い目を擦りながらベッドから抜け出ると
ノロノロ緩慢な態度で家中の明かりを点けて歩く。
カーテンを開けながら、暗いなあ…と呟く。
冬至を控えた今頃はどうしたって血圧低めですが、
気を取り直してコーヒーを沸かしましょう。

強豪相手にベスト16進出を決めた日本の活躍に沸くサッカーW杯、
デンマークも出場しましたが思うような結果が出ず予選落でした。
実は今大会の開催前から肝心のサッカーの試合よりも、
競技場建設時の労働者問題やマイノリティーの人々に対する差別問題など
人権問題の方がクローズアップされていた感が強く、
チームキャプテンはLGBTの人権シンボルであるレインボー腕章を付けて
参加しようとしてギリギリまで揉めていました。
おまけに応援席の方からはビール抜きでの観戦とはどういうことか!と
文句を言う始末。ビール飲みたいなら何もカタールまで行かず
家で応援すれば良いものを、と苦笑してしまいましたが、
現地に駆けつけたいファン心理も頷けるし、確かにシラフの応援は
盛り上がりに欠けそうではあります。
まあ、とにかく始まる前から文句がいっぱい!だった。
デンマークのメディアも肝心の試合内容よりも政治に絡む問題に
焦点を当て過ぎた感が否めません。予選落ちしてホッとした関係者も
いるのではないか?と勝手に推測しています。
いずれにしても後味のスッキリしない結果となり、純粋にスポーツを楽しみ
応援したいファンからすると返す返す残念な話です。
が、しかし北欧のラテンと言われるデンマーク人は気持ちの切り替えも素早い。
強豪相手に予選を勝ち抜いた日本を応援してくれる人がたくさんいます。
引き続き日本チームの悔いのない爽やかな好試合に期待しましょう。

先日、所用で出かけた帰り道、ふと思い立ってロイヤルコペンハーゲンの
Xmasテーブルコーデイネート展に立ち寄ってみました。
毎年恒例の同イベントもコロナのせいで三年ぶりです。
その日も展示を待ち侘びていたファンで賑わっていました。
料理研究家、作家、舞台創作家など著名人たちが自由な発想でコーディネートした
クリスマスの食卓風景は一服の絵画のようです。
詳細リンク :
https://www.royalcopenhagen.com/da-dk/inspirations/julebordene/juleborde-2022
普段はカジュアルな食器で満足している私も、美しい絵付けが施された
ディナーセットに惚れ惚れ…、良い目の保養をさせてもらいました。

今年のクリスマスは見てきた素敵なコーディネートを参考にして
我が家のクリスマスもワンランク上を目指して食卓を演出しようかな?

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







Xmasシーズンのジョージジャンセンと
ロイヤルコペンハーゲンのウィンドウ。















Xmasテーブル展より
中世の絵画のような重厚な色の組み合わせが美しい。
どれも華やか&ゴージャス。
このような食卓では何を食するのでしょうか?



来年のMUJIのカレンダーを買いました。
日本の祝祭日が記載されていて重宝ですが、
デンマークの人にはどうなんでしょう?
 


【きょうのクロスステッチ Vol. 645】 by 岡村恭子

VOL.645 クリスマスシーズンのはじまり始まり〜🎄
     屋根裏部屋のNisse物語り

sondag den. 27 november 2022

11月最後の週末です。
あと数日で今年のカレンダーも最後のページに。
そして、クリスマスシーズンの開幕です。

昨今の政府による節電奨励で、どうなるかと心配していた
クリスマスイルミネーションが灯されることになりました。
コロナ禍で中止になっていたクリスマスパレードも3年ぶりに
開催されることになり、この週末は我が町内はちょっとしたお祭り気分、
私たちも皆で出かけてみることにしました。

午後4時、とっぷりと日が暮れた通りは家族づれで溢れるばかりの大賑わいです。
赤い帽子姿もいっぱい!
ステッチハウスのクリスマスモチーフにも沢山登場するので
お馴染みだと思いますが、デンマークでは屋根裏にクリスマスの妖精
=Nisseが住んでいるという言い伝えがあります。
いつもは寝ているNisse達がクリスマスが近づくと目を覚まして大騒ぎ。
もしも夜中にコトコトカタカタ音がしても怖くない。
だって、それはNisseたちが遊んでいるのだから。
Nisseの大好きなミルク粥を階段に置いてあげましょう。
お返しに小さなプレゼントがあるかもしれませんよ。
…そんな素朴で愛らしい昔話しに子供達が耳を傾けるのも今頃の事です。
そういえば、大空駆けてソリでやってくるサンタクローも赤い帽子を
被っているけれど、手作り風の赤い帽子のニッセ達が屋根裏で
プレゼント作りにてんてこ舞いという姿を想像する方が北欧の冬に
ふさわしいような気がします。

ところで、
「帽子をかぶる」というのをデンマーク語でHue på!= フー ポ!と言います。
Hueは毛糸の帽子など簡単な頭に被るものの事。
påは英語のonと同じです。
幼い子供がNisse hue på=ニッセフーポ!と言いながら
赤い帽子を被る様子が可愛いくて、普段は難しくて苦労するデンマーク語が
やけに簡単に感じられたりもします。
以前も書いたけれど、クリスマスのことはJul=ユールですから、
メリークリスマスはGod Jul =ゴーユール、とこれも簡単です。
クリスマスシーズンは口々に「ゴーユール!」と笑顔で挨拶するのです。

ただ、今年は楽しいはずのクリスマスが近づいてくるほどに複雑な
気持ちになるのは私だけではないでしょう。
こうしている間も悲惨な状況下で耐え凌いでいる人々のことを思わずにいられません。
デンマークはじめEU諸国はそれぞれ分担してウクライナのインフラ復旧作業を
進めている他、越冬のための支援物資を送っていますが、全て順調にというわけに
はいかないらしい。
これから本格的な冬に向かいますが、この際、気候変動問題を棚上げしても、
どうか周辺地域が暖冬でありますようにと祈らずにいられません。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










パレードの始まり始まり〜。
みんなNisse hue på🎄です。



なぜかクラシックカーもパレードの参加。






今年最初の暖炉です。



【きょうのクロスステッチ Vol. 644】 by 岡村恭子

VOL.644 デンマークの暮らし  何事も物は考え様…の巻

søndag den. 20 november 2022

ここ数日、ぐんと冷え込んで厳しい冬の到来を告げています。

11月も中旬を過ぎ、クリスマス商戦がスタートしましたが、
今年はなんとなく静かな雰囲気です。
いつもならプレゼントを探す人で賑わう街もどことなく元気がありません。
物価高の波はここデンマークも例外では無く、買い物の度に商品の値段が
書き換えられている印象です。
トイレットペーパーなどのアイテムは3ヶ月前に比べて約2,5倍、
10月の物価指数はひと月で約11%上昇しました。
商品棚の前で立ち止まって考えている人の姿が目立ちます。
買う前に値段と睨めっこして、待てよ…となるから
楽しいはずのお買い物も盛り上がらない。
が、しかし、ものは考えようです。
この不景気な世の中が地球環境を考える上では、またと無いチャンスに
なり得るかも知れません。
折りしもエジプトで国連気候変動会議COP27が開催されています。
少々遅すぎる気がしないでもないけれど、今こそ日々の暮らしを見直すチャンス。
使い捨て容器や食器、廃棄処分される大量生産の食料や衣類etc.
不景気で減産になれば、生産する際に排出されるCO2に歯止めが
かかるはずです。私も主婦目線で無駄を無くす努力をしたいと思います。

どんなに不景気風が吹こうとも、クリスマスシーズンは北欧の冬を
暖かく彩ります。
チボリ公園は照明時間を短縮するなどの工夫をして、例年通りに
クリスマスイルミネーションが灯されることになりました。
大きなツリーを見上げる子供たちの笑顔が目に浮かぶようです。

少し風が止んだね…。
数日吹き荒れていた木枯らしがようやく峠を越した様子です。
今の内に片付けよう…。
もう少し庭仕事をするつもりで出しっぱなしにしていた
スコップやジョウロなどを集めながら庭を一回り。
以前は今頃になっても庭を構っていたものですが、
ここ数年は手抜きが多くなってラズベリー畑もそのまま、
石楠花の下草も抜き忘れている。花壇の土起こしも怠けてしまった。
レンガを伝う蔦を短くカットする、通称“ 床屋さん“ もしてあげず仕舞い。
他にも怠けてしまったことが色々とあって、
来春の庭がどんな風になるか?心配と楽しみが半々です。
デンマークの著名なガーデナー氏によれば、雑草も苔もそのままに
しておくのが一番!人の手を加えることでバイオバランスが崩れてしまう。
彼によれば、私が目の敵のように根元から引き抜いている雑草
(名前不明だが、地下茎で猛烈な勢いで繁殖する)も
夏には白い美しい花をつける、ということになります。
芝生の庭より雑草の庭がブームというデンマークらしい意見だと
感心しながら私のズボラな庭仕事の自己弁護です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







身近な環境問題から解決する方法。
ミルク、ジュースなどのカートンをプラスティックに分別する理由と、
コペンハーゲン市主催のリサイクルイベントの広報パネル
キャッチコピーは「この世に捨てるものなど無い!」



庭先の四季咲きの桜に愛らしい淡ピンクの花が。。。






日照時間が短く、午後4時にはとっぷりと暮れてしまいます。
窓辺に電飾を点けて明るくしましょう。



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