きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 638】 by 岡村恭子

VOL.6388 デンマークの暮らし スリに御用心 の巻

torsdag den. 22 september 2022

今日も秋晴れです。
午後の日差しが隣家の庭越しに居間の奥まで差し込んできます。
太陽の位置がずいぶん低くなってきました。

ああ、迂闊だった。その世界のプロから見たら
油断と隙だらけの標的だったに違いない。。。
いえね、先週の土曜日のことです。
朝から雲一つない秋晴れに、遠足日和だと浮かれてバスに乗り、
そのバスの中でスリの被害に遭ってしまったのです。
目的地に到着し、買い物をしようとリュックを肩から外すと、
締めてあったはずのファスナーが半分ほど下がっている。
嫌な予感と一緒にリュックの中に手を差し込んで…うん?あれ?…
どこを探しても… 無い!リュックの内側ポケットに入れたはずの
お財布が見当たらない。
やられた!… と思った時はすでに遅しです。
後から思えば思い当たることがあるけれど、今更ぼやいたところで始まらない。
急ぎ帰宅しクレジットカードの使用停止手続きをしなければ!そして
警察に盗難届けも出さなければならない。これら 全てwebで出来るという
デンマーク人にとって簡単で便利なシステムが私には結構大変です。
気が動転しているから余計に質問の文章が頭に入ってこない。
駆けつけてくれた娘の助けでなんとか無事に完了しました。
やれやれ…、
一息ついたものの私の心は “ 秋晴れから曇天“ へ急降下です。
自己嫌悪で塞いでいる私を見かねて、
財布だけで済んで良かったじゃないか。何かの厄祓いだと思えば良い。
という慰めの言葉になんとか気を取り直して、
週が明けたばかりの午後のことでした。

携帯が鳴りました。知らない番号です。いつもは出ないのに
何故かその時は素直に受けたのも不思議なのですが、
驚くなかれ、なんと、声の主が「あなたのお財布を拾った」というのです。
俄に信じられないような急展開に驚きながら、
もちろん、すぐに受け取りにゆきました。
指定された場所にゆくと、お財布を私に手渡しながら、
あなたのなのね。良かったー。
自分の車を出そうとしたら、そのすぐ脇の歩道に落ちていた。
財布の持ち主がさぞかし困っているだろうと思い、
保険証を手がかりに連絡先を調べて電話をくれたのだそうです。
本当に親切な方に見つけてもらい、ラッキーとしか言いようがありません。
重ね重ねお礼を述べ、その場を後にしました。
現金以外は全て無事でした。
スリというのは犯行の証拠が残るようなことは絶対にしないのだそうです。
現金を抜き取った後はその辺に捨ててしまうか、律儀な悪者はポストに
投げ入れるのだとか。
だから今回のように戻ってくるケースも案外多いのだそうです。

デンマークも捨てたもんじゃない。
日本のように交番はないけれど、
日本に負けないくらい善意の人がたくさんいる。
お陰で私の心も“ 曇天のち雲ひとつない快晴!“ になりました。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










街角スナップより
観光客で混み合うハイシーズンのストロイエもスリの
稼ぎどきです






秋の彩を庭から採り込んで、食卓を演出するのも楽しい。
枯れ葉かと思ったら昆虫です。折り紙みたいで面白いカタチしてる。
今頃になって白い小さな花がちらほらと。。



夏の間庭先に出していた柑橘系の鉢植え。
初夏からずっと青かった実。ようやく黄色味を帯びてきました。
今頃になって白い小さな花がちらほらと。。



【きょうのクロスステッチ Vol. 637】 by 岡村恭子

VOL.637 デンマークの暮らし どこまでできる?冬の節電

torsdag den. 15 september 2022

変わり易いお天気が続いています。
一雨ごとの秋です。
今年も庭の片付けをする頃となりました。
パラソルも椅子やテーブルも埃を払って、畳めるものは畳んで、
外せる部品は外して、なるべくコンパクトにして、BBQグリルの網は
油汚れをブラシでよ〜くこそぎ落とす。そうして、みんなさっぱりしたら、
物置に順繰りに仕舞ってあげます。片付けが終わった途端に
夏のざわめきも一緒に遠のいてしまったようで寂しいけれど、
また巡ってくる明るい季節を楽しみに待つことにしましょう。

雨になるという天気予報に反して、時折り暖かい日差しが差し込んできます。
ポカポカして気持ち良いこと。明日も暖かいといいなあ…。
こんな日が一日でも長く続きますように…と願わずにはいられない。
そう願うのは私だけではない。デンマーク、否 ヨーロッパの人々の
切実な願いなのです。

「残念ながらこの冬から電力料金が2倍以上に跳ね上がります。
EUがロシアへの経済制裁の報復としてロシアからのエネルギー供給停止
されるのは想定内のことでありました。この難局を乗り切るまで
国民の皆さんは可能な限りの節電に努めてください。」
以上、というのがデンマーク政府から国民へ通達の主旨です。
そうなのです。ここは辛抱するしかありません。
ヨーロッパはウクライナの人々と痛みを共有してゆく覚悟なのですから。

しかし、今更のように日々の暮らしがほぼ100%電力で賄われていると
いうことを思い知らされます。
冬の地域暖房(エネルギーステーションからの給湯暖房)に始まり、
洗濯機に冷蔵庫などの家電製品、我が家は調理器も電気です。
今まで料金のことなど考えずに好き勝手に使っていたものだから
いざ、節電と言われても途方に暮れます。
それでも、できることから頑張ろう!

ヨーロッパの洗濯機は90℃まで5段階くらいの温度調節可能です。
私はバクテリアが死滅する基準温度の60℃に設定していますが、
これからはそんな贅沢は許されません。Gパンなどは真水で洗おう。
脱水もパワーダウンさせよう。
他にも洗い物などの給湯の流しっぱなしを止めよう。
使っていない部屋の照明は極力OFFにしよう。
冬のお楽しみ、お菓子を焼くのも回数を少し減らすべきかな?…
嗚呼、こんなことばかり考えていると憂鬱になってきます。
そういえば、今年はチボリなども節電を余儀なくされているとか。
クリスマスイルミネーションの灯らないクリスマスシーズンなんて
北欧の人にとってこんなに寂しいことはありません。
一年中で一番暗い時期に、そんなことになったら本当に世の中が
真っ暗闇になってしまいそうです。
一日も早く賢い解決策が見出され、ウクライナに平和が戻り、
エネルギー供給が健全化される日が来るよう願うばかりです。
とにかく、
どちらを向いても節電アドバイスが花盛りの今日この頃です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










デンマークのマーガレーテ女王の即位50周年記念から。
英国のエリザベス女王の崩御と重なり、市内パレードを急遽中止、
王立劇場では2分間の黙祷がささげられました。



今日の庭から
裏庭に咲く薄紫の花、年に3回ほど咲いてくれます。



これも裏庭の垣根の一部、秋に白い実をつけます。






ガス、電気料金の値上げ幅を示すグラフ。
節電しなければ!。



【きょうのクロスステッチ Vol. 636】 by 岡村恭子

VOL.636 デンマークの暮らし 「カーテンを縫おう!」の巻

torsdag den. 9 september 2022

真夜中かと思ったら、まだ夜の9時…。
それくらい夜の闇が深くなってきました。
外は雨模様。庭の木々もそぼ降る雨に静かにうなだれて、
北欧の秋は日一日と深まって行きます。

カーテンを縫おう!
そう思い立って随分になります。
小さなアパートから古くて大きなこの家に越してきた当初、
業者の方に家の内外のメンテナンスを頼む傍ら、
できる限り自分達でもペンキ塗りや床のクリーニングなど
今思い出してもよくやった!と我ながら感心するほどでしたが、
中でも私が一番頑張ったのが家中のカーテンを縫うという作業でした。
ようやく縫い終わり、掛かっていた劇場のように重たいカーテンを外して、
軽やかな白いカーテンになった時には心から満足したのを覚えています。
が、しかし、あれから30年。流石に長年の使用で疲弊した様子です。
とりあえず居間とリビングの窓のカーテンを新しくしようと思います。

お料理もお菓子作りも、そして庭仕事やペンキ塗りなどでも、
いざ、はじめよう!という時に材料が一つでも足りないと急に
やる気が失せてしまう。裁縫も同じで、私のお裁縫箱の中は、
丁度使いたい色の糸が無かったり、入れておいたたはずのメジャーが
見つからなかったりして、その度にやる気が削がれ、
挙句は「まあ、いいか…」ということになってしまいがちです。
今回はそういうことの防止策として家人を仲間に入れました。
カーテーンを作るにはまず窓の寸法を正しく測ることが肝要と、
家具設計用の折り尺でピシッと測ってくれました。
無事に生地を購入し、新しいカーテンを縫うのを楽しみにしているところです。
実はまだ縫い始めていない…というより始められない。
何故なら布はあるけど材料不足なのです。今回は私の不手際ではありません。
布を購入したお店に希望するカーテン用部品の在庫がないというのです。
少々ガッカリですが、この国ではよくあることです。
今日のところは諦めて、気分転換しよう!と、
お気に入りのセレクトショップに立ち寄り、家人は小ぶりの皮剥きを、
私は食器用の布巾を見つけて元気回復です。

秋晴れの空の下。
大学通り(通称カルチェラタン)の石畳、その陽だまりで憩う人々、
アコーデオンから流れてくる「パリの空の下セーヌは流れる♪」のメロディー。
なんと長閑な午後でしょう。
ほんの束の間、持ち重みするカーテン生地のことも忘れ、
遠い国を訪れている旅行者気分に浸ったのでした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










街路樹も少しずつ黄色くなってきました。
アコーデオンの音色に気分はエトランゼ。
陽だまりのベンチで憩う学生たち。









少しずつトーンダウンする季節の中で
セレクトショップの甘いパステルカラーが
気持ちを明るくしてくれる。
今回購入した布巾と小さな皮剥き。



【きょうのクロスステッチ Vol. 635】 by 岡村恭子

VOL.635 ヒッピーの聖地 : Chrischania半世紀の歩み

torsdag den. 1 september 2022

9月になりました。
途端に涼しくなって早くも秋の気配濃厚です。

今回はコペンハーゲンの片隅にある自由区の話題です。
今から遡ること約半世紀前の1971年、
コペンハーゲンに世界中のヒッピー憧れの聖地が出現しました。
Chrischania(クリスチャニア)です。
https://hanako.tokyo/news/travel/127416/
ずっと放置されたままだった軍の所有地を解放した途端、
若者達が住み始め、たちまちヨーロッパ中のヒッピーの聖地になって
しまったのですが、驚くなかれ、当時の政府は強制撤去せず、
その真逆の策、すなわち、しばらくの間、傍観する方針を取ったのです。
こうして世界的にも稀な実験的コミュニティーがスタートしたのでした。
コーポラティブな意識の高い国民性も手伝って、周辺住民からの
大きな反対もなくクリスチャニアはいわゆる治外法権的な
誠に不思議な自由区として発展してきました。
もとよりピースフルをモットーとしたヒッピー達です。
彼らなりのルールを作り、何よりも平和をモットーに一般社会とは
ここでは誰がどう生きて行こうと本人次第ですが、当初、問題が生じる度に
折り合いをつけて来れたのは、社会全体の彼らに対する理解と寛容の
精神によるところが大きかったのでは?と思います。
1970年から20年経った1991年、クリスチャニアが国に最低限の納税することで
市民権を得た頃からコペンハーゲンの観光スポットとして人気も急上昇、
経済的にも潤い始めます。次第に環境も整い、今では自由な雰囲気漂う
若者達の憧れの地になっています。

私も延江さんと散歩したことがありますが、
色とりどりの野花が咲く水辺にカラフルな可愛い手作りの家が点在している風景は、
まるで絵本の世界です。都会の喧騒が嘘のような平和な情景が広がっていました。
ヒッピー達が住み着いてスタートした同地区も半世紀を経て、
立派な自治区に成長。それを機につい先日、国との間で新たな取り決めが
住民投票によって可決されました。
国所有である敷地の一部をクリスチャニア住民に譲渡する。
交換条件として不法住居の撤去。併せて敷地内の一部を一般住宅地とする。
というものです。近い将来、分譲され一般市民も暮らすようになると、
自由区クリスチャニアの境界線が更に緩いグラデーションになりそうです。

ヒッピーたちが占拠していた治外法権の土地が半世紀後、
新しいカタチの自由区に生まれ変わることができたら、それは
双方の良いところを生かして行こうと気長に取り組んできた、
巧みな国の政策が功を奏したともいえそうです。

長くなりました。本日のニュースはこのくらいにして。
秋晴れの空の下、今日は市場まで野菜を買いに出かけました。
色とりどりの秋の味覚は見ているだけでも幸せになります。
これからしばらくの間、秋の柔らかい陽射しを楽しもうと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







クリスチャニアの風景より。
手作り感満載の愛らしい家が点在。緑豊かなオアシスです。



先週末に行われた住民投票の会場付近の様子。
dr.dk より






Torvhallenも秋野菜が山積み!
りんごの季節です。500g 15kr. 安い!!



秋晴れの午後、今のうちに日差しを浴びておこう!
カフェも賑わっています。



【きょうのクロスステッチ Vol. 634】 by 岡村恭子

VOL.634 小麦、パン 水、そして
     青空のもと一面の菜の花畑が広がるように。。

torsdag den. 25 august 2022


今月は良いお天気に恵まれて、農家では収穫がはかどり今年は
小麦が大豊作ということです。

小麦といえば、今月初めにようやく黒海の港からトルコ経由で
アフリカへのウクライナ産の小麦輸出が再開しました。
引き続き厳しい状況が続く中、せめて食糧危機に直面している
アフリカ諸国の子ども達にパンが届けられるよう、
今後も安定した小麦の供給を継続してほしいと願っています。

そしてもう一つ、人間が生きてゆくために絶対に必要なのが飲料水です。
ウクライナ南部の激戦地では水道管の損傷が著しく、
メンテナンスが間に合わない。応急処置をしたところで、
もはや飲料水として使えない。
デンマーク政府はこうした地域での水道復旧工事に積極的に
参加協力しています。最新のテクノロジーと掘削機械などを駆使し、
安全な飲み水が供給ができるよう懸命に作業する派遣スタッフ。
離れたところから作業の様子をじっと見つめる老人の後ろ姿。
僅かな報道からでさえ現地の人々の厳しい状況が伝わってきます。
蛇口をひねればいつでもおいしい水を飲めると思ったら大間違いと
思い知らされます。
いまだに解決の糸口が見いだせないまま
ロシアのウクライナ侵攻から丁度半年が経過しました。
以来、コペンハーゲンのあちこちで、青と黄色のウクライナ国旗を
見かけるようになりました。青空の下に広がる菜の花畑のように、
…一日も早くウクライナに平和が戻るように、という思いが
込められています。

デンマークの人は普段から国旗が大好きで、
祝祭日をはじめ家族の誕生日や結婚記念日など、お祝いしたい日には
必ずと言って良いほど国旗を飾ります。
ポールに掲げるような立派なものからテーブルに飾る小さな旗までサイズも選び放題。
国旗をモチーフにしたテーブルクロスや紙ナフキン、ステッカーやキャンドル等々 
近所のスーパーでもコーナー展開しているほどです。
もしも、通りすがりの家の前に小さな赤×白の旗が出ていたら、その家でお祝い事が
あるという印、我が家でも家族の誕生日には日本とデンマークの旗を飾ります。
白地に赤い日の丸の旗と赤に白十字のデンマークの旗。
見るからに仲良しの二つの国旗は
私たち家族の両国に対する親愛の象徴でもあるのです。

いつの間にか、庭に落ち葉が目立つようになりました。
ついこの間までは夜中まで明るかったというのに、
ここ数日は夕食時にも照明を灯すようになりました。
北欧の秋がドア一枚隔てた向こう側で出番を待っている気配です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



















写真は全て我が家での誕生日会から。
日本とデンマークの旗は 赤と白、丸と十字、
対照的なグラフィックとシンプルなデザインが秀逸!
テーブルクロスも国旗がモチーフ。風船で楽しく演出。
マフィンにも小さな国旗を飾って。
紅白が庭の緑に映えています。


【きょうのクロスステッチ Vol. 633】 by 岡村恭子

VOL.633 デンマークの暮らし
     冬のエネルギー対策 薪ストーブで暖まろう!

torsdag den. 18 august 2022


ヨーロッパ各地で河川湖の枯渇が深刻化しています。
一方で集中豪雨による洪水や河川の氾濫など、
極端な気象変化による被害が顕著になってきました。
一体全体、解決策はあるのか?途方に暮れますが、
宇宙的な時間軸で考えると氷河期があったように、
何億年もの間に幾度となく繰り返してきた変動期の1ピリオドに
過ぎないのかも知れない。そう思って地球の未来像を想像してみる…。
すると、脳裏に浮かんでくる光景はすっかりSFの世界です。

日常に目を戻しましょう。
デンマークもこの1週間ほど日中30℃の真夏日が続いていましたが、
今朝は小雨模様です。
あんなに暑がっていたのが嘘のように涼しい朝を迎えました。
…やっぱりクーラーは不要ということね…。
なるべく自然のまま暮らせるに越したことはありません。
今の所、デンマークでは夏場のエネルギー供給はさほど深刻にならずに
済んでいます。問題は冬のエネルギー確保です。

ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、ヨーロッパ各国にとって
今後のエネルギー供給確保が喫緊の課題です。
デンマークでは2011年に長期的エネルギー政策を打ち出し、
2050年を目指して、省エネ政策、電力化推進、そして
100%再生可能エネルギー転換、という3つのテーマを掲げました。
そんな夢のようなこと言っても無理!…とは決して思わないのが
この国の人々の良いところで、とりあえず目標を定めたら、
それに向かって進もうとする。政権交代しても国策として引き継がれてきました。
世界に先駆けて実用化した風力発電に関しては開発開始から
既に半世紀が経過しています。長年にわたる様々な経験と実績が、
再生可能エネルギー技術の先進国として国益にも繋がっているのです。
1970年のオイルショック以来、否それ以上のエネルギー危機と言われる中、
割合冷静でいられるのは、長年にわたって培ってきたエネルギー自給政策の
成果が大きいのです。

我が家は地域暖房です。地域暖房は一般ゴミの焼却で賄われていますが、
それでもこの冬から約15%の値上げが発表されました。
天然ガスを利用してきた一部地域はロシアからの供給がストップしたことで、
基本料金が2倍に跳ね上がるという深刻な状況です。
そんな中、今、人気急上昇なのが薪ストーブなのだそうです。
ひと昔前まではどの家庭も暖炉を焚いていたし、
地域暖房の行き届いた現在もインテリアの一部としてストーブを
設置している住宅を良く見かけます。
今まではちょっとした贅沢な調度品的存在だったこの薪ストーブが
暖房の主役にリバイバル登場です。
赤々と燃える暖炉を背景に膝掛けをして刺繍を楽しむ…。
まるで若草物語か赤毛のアンの世界のような、
昔懐かしいレトロな冬の情景が現実味を帯びてきました。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







夏のほんの束の間、地元の新鮮な野菜が並びます。
カリフラワー、夏キャベツ、とうもろこし、
大きなグリーンピースは鞘から出してそのままお口にポン!
食べ出したら止まらない夏のおやつです。







30℃…。BBQするには暑すぎる、そんな日は
ピザとかパスタなど簡単なメニューで済ませます。。



見上げた空に鱗雲。。。秋がすぐそこまできています。



最近の薪ストーブは完全燃焼、CO2ゼロ排出。
隣国ドイツからも注文殺到だそうです。
(写真はHWAM社製)


【きょうのクロスステッチ Vol. 632】 by 岡村恭子

VOL.632 デンマークの暮らし
      お盆の頃の日々雑記 : 料理も掃除も道具次第の巻

torsdag den. 11 juli 2022

月明かりが庭を照らすPM11:00。草花の吐息が聞こえるようです。
子供の頃、縁日の帰り道にお月さまが家まで一緒に
ついてきてくれたようで嬉しかったのを思い出しました。

夏の宵は幼い頃の情景に重なるのはどうしてだろう?
そんなことをつらつら思いながら…そういえば、
作家の向田邦子さんが、お店で食べるのをカレーライス、
母の手作りはライスカレーと表現していたのを思い出しました。
そうだ、今夜は懐かしい母の味「ライスカレー」にしよう!
と思い、延江さんに頂いたカレールーを使ったら本格的な
カレーライスになってしまった。ワンランク上の上出来です!

毎日、今夜は何にしよう?と言いながら献立を考え、
材料を仕込むのは楽しいし、便利な道具があると更に楽しくなる。
ところが、実際には引き出しの奥に眠る “ 開けにくい缶切り“とか
“ 返しにくいハガシ“ など、道具として半分しか機能していない
キッチンウエアのなんと多いことでしょう。
気がつくと使い手の私の方が道具に折り合いつけて、
力の入れ具合を調節したりしている。情けない。。。
お料理が楽しくなるような、便利なアイテムは無いものか?
と、考えながら歩いていると見つかるものです。
MUJI(コペンハーゲン)でステキなキッチンウエアに巡り合いました。
大小のシリコン製のスプーンと、お料理の途中でそのスプーンを
置くための小さな受け皿です。
今まで適当な小皿で間に合わせていたのが、これで一挙に問題解決です。
丸みの有るスプーンは具材を傷つけることなく鍋の底まで上手に
掻き寄せられます。取手の使い心地もとても優しい。
些細な所まで使い手の声を反映したに違いないラインアップに
さすがMUJIだと感心しています。

さて、主婦の2大家事のもう一つは、もちろん!掃除です。
個人住宅としてはかなり広いので、ローテーションを決めて
順に少しずつ掃除をするようにしています。天井が高いので
ちょっと放置すると手の届かないような高い所にフワフワした埃が
浮遊していたりする。できる限り清潔に保ちたいとは思っているけれど、
そこでずっと問題だったのは古くて丈夫な掃除機でした。
長年使い続けているのに一向に壊れそうもない長寿を誇る掃除機です。
大切にしなければいけないような気がしていました。
しかし、コードをつなげるところから面倒なこと甚だしい。
ちょうど一年ほど前のことでした。たまたま家人が掃除をした際に
「どうしてコードレスじゃないのか?」とぼやいた一言から、
Dysonを購入するまでに要した時間は僅か数時間。
「瓢箪から駒」とはこのことです。
以来、格段に掃除が楽になりました。
気軽に持ち運んでは気になる場所のお掃除しながら、
道具を上手に選ぶことで毎日の家事が楽しくなるということを
日々実感しているところです。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




10日の夜のお月様。本当の満月は12日の金曜日。
晴れてくれますように。






コペンハーゲンのMUJIで見つけた優れもの。
シリコン製のスプーン大小。取手と一体化なので洗いも簡単。
使い勝手良さそうな直径9cmの小ぶりのスタッキングボール。






写真は居間とリビングルームの床。
他にエントランスや暖炉のあるコーナー、
キッチンや私たちの仕事部屋など、
一階だけでも結構なスペースです。






今週は裏庭の緑の大掃除。
ツタが瓦屋根に入り込む前に床屋さんです!
ライラックやレンギョウなども思い切ってバッサリ。



【きょうのクロスステッチ Vol. 631】 by 岡村恭子

VOL.631 街に行こう!
     歩行者天国ストロイエからレジ袋の話になりました。

fredag den. 5 august juli 2022

ラベンダーやサルビが色褪せたので、
思い切り短く切り揃えました。
紫陽花もバラも盛りが過ぎてしまったし、
芝生を踏めばカサコソと乾いた音がする。
今頃の庭はちょっと夏疲れといった様子です。
こんな時は庭仕事も一休みして、さて、何をしようかなあ?…
そんな私の気持ちを知ってか知らずか?
めずらしく家人から「街に行こう」と声がかかりました。
グッドタイミングです。
彼の気が変わらないうちにササッと身支度を整えて、
さあ、出かけましょう。

ところで、この「街に行こう。」というフレーズですが、
デンマークの日常会話に頻繁に登場する慣用句のようなもので、
“ 街 “ というからコペンハーゲン一番の繁華街=ストロイエかと思うと、
すぐ近所のショッピングモールだったりする。
いつもよりちょっと賑やかな場所を指した総称として便利に使われています。
でも本日はストロイエ方面だから、正真正銘の「街に行こう!」です。

夏休みも大詰めを迎えた“ 街 “ は家族づれや
ヨーロッパ各地からの観光客で賑わっています。
未だに日本から訪れる人の姿が無いのは少し寂しいですが、
それ以外はすっかりコロナ以前に戻った様子です。
ストロイエの魅力は歩行者天国と言うことに尽きます。
安心して道の真ん中を歩けるし、途中で立ち止まって写真撮影したり、
アイスクリームを舐めながらのんびりと道を横切れる。
ロイヤルコペンハーゲンやジョージジャンセンが並ぶ通りを
まるで夜祭の時のようにおしゃべりしながら、
気ままにそぞろ歩きできるのです。
1962年、世界中がいわゆる“ 車社会 “ の時代に、コペンハーゲンの
メインストリートから車を締め出し歩行者専用にするという
思い切った政策で世間をアッと言わせた。
結果は大成功。全長1,2km、世界最長の歩行者天国は観光客が訪れる
観光スポットになりました。
今日も大道芸人のパフォーマンスに通行人が足を止めて楽しんでいます。
私たちも夏の日のストロイエを満喫、買い物もたくさん出来ました。
デンマークでは衣類を始め雑貨食料品などジャンル問わず、
商品を入れる袋は全て有料で支払いの際に袋の要不要を問われます。
(MUJIなどの日系ショップも同様で5-10kr.程度)
不要な時に断れるよう、買い物の際にはトートバッグが必携です。
思えば、私が暮らし始めた頃から既にスーパーのレジ袋は有料だったし、
この国の人は小さな袋一つにもコストがかかるものだと納得している。
お陰でCO2問題を機に全ての袋が有料になった時もすんなりと移行しました。

歩行者天国も不要なレジ袋の有料化も静かに実行に移す。
ルールを決定した後の行動力が伴っている。
デンマークという国はこれでなかなか奥が深いのです。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










ストロイエの賑わいから。
広場で繰り広げられる大道芸人のパフォーマンスも楽しい。



ブラウスを購入したお店の有料袋。
可愛いチェック柄のトートバッグでした。
これから活用しよう!











春先に買ったモンステラが成長したので株分けしてみた。
それぞれの成長が楽しみ。



【きょうのクロスステッチ Vol. 630】 by 岡村恭子

VOL.630 デンマークの暮らし 7月最終末の日々雑記
      切り餅、パン粉にトンカツソース!の巻

ønsdag den. 28 juli 2022

瞬く間に7月も終わろうとしています。
暑い暑いと言っていたのも束の間、朝晩ひいやりとした空気に
安堵するより、夏の終わりが近づいたようでちょっぴり寂しい。

毎週一回更新と決めてはいるのですが、あまり変わり映えのしない毎日、
何か楽しい話題は無いかなあ?… 無いなあ…困ったなあ…
… という某日記。
午前中買い物を済ませて、お昼過ぎから物置小屋のペンキ塗り、
乾くまでの合間は手近な所の雑草を引っこ抜いたり、
伸び過ぎて日陰を作っている雑木の枝を切ったり、
パラソルの下で休息したりして時間潰し。
完全に乾いたらサッと重ね塗りをして完了です。きれいになりました。
そうこうしているうちに気がつけば夕食を作る時間です。
今夜の献立は豚カツ定食。
何がスゴイって、デンマークでも日本と同じ製法のパン粉が
買えるようになったし、ブルドッグトンカツソースだって手に入る
ようになったこと。この2アイテムさえあれば鬼に金棒です。
キャベツの千切りをたっぷり添えて、お豆腐の味噌汁、
ひじきと油揚げの煮付けも加えて完成です。(写真を撮り忘れました。)
ここ数年で和食材料を置く店が増え、お店ごとに少しずつ品揃えが
違うのも嬉しい。味醂やおでん種など、無くても暮らせるけれど
有ると豊かな気持ちになれる商品が並ぶようになりました。

和食の材料が手に入らず代替え品を使って工夫していたのも今は昔。
帰国時や友人家族が来訪の際にトランクから日本の味覚のあれこれが
出てきた時のワクワク感、歓喜の声を上げていた頃が懐かしい。
終息しそうでしないコロナ騒動で、気軽に帰れなくなってしまった今、
気軽に和食の材料を調達できるようになり、故郷の味を楽しめるように
なったことはホームシック緩和に大いに役立っています。

もうすぐ長かった夏休みも終わります。
帰省ラッシュが始まりました。思い思いに楽しんだ後には
新学期シーズンが待っています。町のパン屋さんも、お花屋さんも
長い休暇から目覚めたように営業再開です。国会も休み明けの途端に
世界情勢を論じ始める。
みんな長いシエスタから目覚めたようにリフレッシュ!です。

八月は「葉月」葉が生い茂る季節ではなく葉が落ちる月、という意味だ
という事は去年の今頃にも書いたけれど、実際、庭の木立にチラホラと
落ち葉が目立つようになるのもまさに八月なのです。
古の人の鋭い自然観察眼に感心します。

私が上機嫌で豚カツを揚げている間にも時間は淡々と過ぎてゆくきます。
庭のプラムもりんごも色付いて… 静かに葉月を迎えようとしています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







物置小屋がきれいになりました。
お天気の良い日は外回りメンテナンス日和です。



パン粉 : デンマーク風 vs 日本風(製造: Thai )
洋風カツレツの時はデンマークのパン粉に軍配が上がる。
献立で使い分けるとバリエーションも増える感じ。



最近のヒットはサトウの切り餅
400gで90kr.=約2000円、1個200円計算。
物価高のデンマークではパン屋さんのデニッシュより安価。
日本から送ってもらわずとも
大好きなチーズ海苔餅を食べられるようになりました。










今日の庭から
初夏に葉が虫食いで心配したプラムの木にも実が色づいて。
ラズベリー、りんごの紅い色も可愛い。




【きょうのクロスステッチ Vol. 628】 by 岡村恭子

VOL.629 デンマークの暮らし 真夏の日々雑記
      暑さ対策 日本vsヨーロッパ

ønsdag den. 21 juli 2022

帯状に発生して各地に集中豪雨をもたらす線状降水帯。
当初耳慣れなかった気象用語も既に日常化した感がありますが、
ヨーロッパでは熱波という言葉が頻繁に登場するようになりました。

先週はスペイン、イタリア、フランスに続きイギリスも熱波の直撃を受け、
何と!40℃の猛暑となり大変な様子でした。
何が大変と言って一番の問題は冷房設備に乏しいことです。
夏の平均気温が25℃のイギリスで冷房の必要性を感じてこなかったのも
無理はありません。一般住宅はもちろんのこと公共施設でも冷房対策が
万全とは言い難い。
炎天下、目の前のカフェでもスーパーでも、とにかく屋内に入れさえすれば
ひいやりした冷気に救われるという日本の常識がヨーロッパでは通用しない。
どこも蒸し風呂状態になってしまう。
暑さで線路がグニャリとなった鉄道は運行になり、
メトロは熱中症の恐れがあるため使用自粛を呼びかける。もちろん学校は休校に。
そういうニュースを耳にするたび、日本はすごい!と改めて思います。
新幹線の線路が寒暖の差で問題を起こしたなんて聞いた事がない。
どんなに暑くても電車内は冷房完備が当たり前。
昨今は色々とあって省エネ実施中とはいえ、この夏も快適空調の工夫が
されていることでしょう。
そもそも日本は自然災害対策の先進国、地震、水害、そして近年の猛暑など
長年の経験と知識で身についた自然災害に対する一人一人の心構えのレベルも
世界一だと思います。
今しばらく続くであろう猛暑も、そして線状降水帯による集中豪雨にも
どうぞ万全の対策をして安全第一でお過ごしください。

さて、今回の熱波による問題はイギリスに限ったことではありません。
デンマークも同様です。幸い今回は外れてくれましたが、
決して対岸の火事ではない。もしも、コペンハーゲンが40℃の熱波に
見舞われたらどうしよう?
そしたら寝袋持って地下室で過ごせば良いさ。そうなんです。
夏涼しくて冬は暖かい。家中で一番快適な空間は地下に有り!なのです。
いざとなれば、地下があるという安心を得たところで、
まずはここ数日の暑さで喉がカラカラと言っている草花にたっぷり水をあげました。

先日のこと… こんにちはー!
庭先から明るい声が聞こえてきました。
裏木戸から庭伝いにやってきたのはステッチハウスの延江さんです。
たまたま来ていた娘も加わって久しぶりのおしゃべりに花が咲きます。
彼女たちと談笑しながら、朗らかな笑い声に混ざりながら
気のおけない友達がいる幸せを思います。
このページを続けて来られたのもステッチハウス(=延江さん)の
協力があればこそです。
この先いつまで続けられるか?あまり自信はありませんが、
刺繍を愛する皆様に少しでもデンマークの暮らしの一端を
お届けしてゆけたら、と思っています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










今回のバースデーケーキはココアのスポンジに
ラズベリーとホワイトチョコレートのムースをサンド。



今日の庭から
水分欠乏になりがちな鉢植えはジョウロでたっぷりと!



延江さんから
読みたかった樹木希林さんの本と
https://pbchokolade.dk のチョコレート!。



商品カテゴリ

■ おすすめ!

■ 【即日発送可】

■ 糸 /布 / 小物

■ 小物

■ 図案集 / 図案 / 本

■ 刺繍キット / フレメ

■ 刺繍キット / デンマーク

■ 刺繍キット /スウェーデン

■ 刺繍キット/ ドイツ

■ 刺繍キット / イギリス

■ 刺繍キット / フランス

■ 毛糸

カレンダー
  • 今日
  • 発送休み
  • メール返信休み(土・日)

★<ご注文確定メール>を7営業日以内にお送りいたします。
【送料、割引などを含む合計金額】はそちらでご確認ください。

★土・日曜日のメール返信はお休みとなります。

下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

アンティーク&ヴィンテージ

スウェーデンより北欧ヴィンテージ雑貨を扱うショップのご紹介。ジュエリー、テキスタイル、手芸中古書もあり。センスの良さは抜群です。秋田市に実店舗もあります。
http://www.antique-vintage.net

<姉妹店 マリリア>

ジョージ・ジェンセン、トロールビーズ、ロイヤルコペンハーゲンをはじめシンプルで感性の高い北欧デザインをご紹介しています。www.mariliadk.com

ページトップへ