きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 532】 by 岡村恭子

VOL.532 デンマークの暮らし
      夏休みが終わって、マスク着用サイン点灯!

søndag den. 2 august 2020

結局、7月は夏日がたったの2日という結果に終わりました。
そして、瞬く間に8月になってしまった。
デンマークは一足早く夏休み終了です。

朝の庭は、ひいやりとした空気の中で植物たちもしっとりと
落ち着いた様子です。秋明菊がひっそりとした風情で咲いています。
この花が咲き始めると北欧の短い夏も終盤に差し掛かり、
秋に向かう気配をそこはかと無く感じ始める頃となります。

本日もくたびれない程度に軽く庭仕事を済ませて、
コーヒーカップ片手に庭先のオリーブに目を移すと…あらっ?!
花の終わった花弁の中に小さな丸い、これは ひょっとしてオリーブの実? 
オリーブは2種類を交配しないと実が付かない、と聞いていたけれど、
ミツバチが花粉を運んでくれたのかも知れない。
果たして大きな実に成長してくれるかな?… ひとつ楽しみが増えました。

巡る季節と共に淡々と芽生え、咲き、散ってゆく植物たちに引き換え、
人間社会は、未だ収束しないコロナ騒動の真っ只中、
連日、感染者が増えたか減ったか、重症者の数は?はたまた死亡率は?と
グラフを睨んで世界中が一喜一憂する世の中になってしまいました。
デンマークでも、夏休み中に人々の移動が多かったことも影響して、
一旦は収束していた数値が増加傾向になってしまった。
今までマスク着用に前向きではなかったデンマーク政府ですが、
ここへ来て一気に方針転換、夏休み明けから混雑時の公共乗り物や
多人数の集会ではできるだけマスクを着用するよう要請、
政府広報はマスク着用要領を丁寧に動画説明、人々に使用を促しています。

思い返せばコロナウィルス騒動以来、デンマーク政府が推進してきた
ことと言えば、外出から戻った際の手洗いでした。
日本では当たり前すぎる手洗いの習慣が、この国では当たり前ではないのです。
実際には未だにうっかり忘れる人の方が多いようだし、
夏休みでさらに気持ちが緩んでいそうです。
こういうことは長年の生活習慣として身についていないとなかなか難しい。
そんな中で、今度はマスク着用サインが点灯したのです。
ニュースでは「私も買いました。」と笑顔でマスクの入った袋を持つ
保健省のトップに続いて、品不足なので慌てて買いに走らないようにと
いうお知らせです。その辺がのんびりしていてこの国らしい。
まあ、これから徐々にマスク姿が目につくようになるかも知れません。

そんな長引くコロナ騒動の中、
国境封鎖以来、不通になっていた国際郵便が再開されて、
日本からの郵便が配達されるようになりました。
そして、友達からのバースデープレゼントが
7週間遅れで無事に届いた!それだけでとても嬉しい。
いろいろな意味で忘れられない夏になりました。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




先週末は王立図書館前の水辺でジャズライブが!
今のところマスク姿はゼロ!



いつもは観光客で賑わう王立図書館の中庭もひっそり。



秋明菊が咲くと北欧は晩夏を迎えます。



見えますか?小さな丸いのが、これが実になるのでしょうか?
我が家のオリーブ、10年目の奇跡が起きますように。






紫陽花の挿し芽をして育ててみよう!


【きょうのクロスステッチ Vol. 531】 by 岡村恭子

VOL.531 7月の庭仕事から
      ジャガイモを収穫してガレットを作ろう!

søndag den. 26 juli 2020

7月も終わりに近づいて、長かった夏休みも終盤を迎えています。
26℃以上の夏日になったのは数日しか無く、子供たちには
ちょっと物足りなかったかもしれないけれど、
“ステイホーム“を実践中の私には、このくらい涼しい方が過ごしやすい。
庭仕事が捗るし、時折の雨のおかげで水やりの手間も省けると
いうものです。

初夏から次々と庭を彩ってくれた、レンギョウにライラック、
ジャスミン、カプリフォリなど花木もひと段落です。
花の終わった枝や、夏枯れした箇所をこまめに切り取り、
長く伸びすぎた部分は思い切って下の方から選定してしまいます。
芝桜、セラスチウム、カンパネラといった草花も、花の時期が終わって
しまいました。枯れたところからバッサリ!短く切り、
必要なら間引きしてあげます。
こういう作業は手間のかかる割に盛り上がりに欠けるのですが、
でも、風通し良くしてあげることで、次のシーズンも元気な花を
つけてくれる。大切なメンテナンスと心得ます。

今日も朝から大きなバケツ片手に、目につく場所から手当たり次第
ハサミを入れながら移動しているうちに、隅っこのミニミニ菜園に
たどり着きました。オレガノ、タイム、ラズベリー、ローリエの葉っぱ、
そして、それらの隙間でジャガイモが、草臥れた様子でお隣のオレガノに
寄りかかっているではありませんか。根元からシンナリと倒れ始めている。
これ以上は成長しないというサインです。
掘り起こしてみると、ゴロゴロと転がるように出て来ました!
春先に野菜カゴの中で発芽してしまったのを「ダメで元々」と
適当に畝を作り埋め込んでおいたのです。
期待していなかったから余計に嬉しい。
早速今夜は採れたてのジャガイモでガレットを焼こうと思います。

______________

【ジャガイモとチーズのガレット】

*材料 (2人分)
 ジャガイモ 中1個
 ピザ用チーズ 大さじ 2
 小麦粉    大さじ 
塩 少々
オリーブオイル 大さじ 1

*作り方
1、ジャガイモは皮を剥いて細切り、切ったそばからボールに入れ、
  小麦粉とチーズを加え、全体が馴染むように混ぜる。
2、フライパンにオリーブオイルを入れ、中火にかけ、好みの大きさの
  (1)を置いてゆく、やや弱目の中で両面を焼く。ハガシなどで
  時々抑えるようにすると良い、材料が互いに粘りくっつき合う。
  こんがりと狐色になったら完成。

ビールのおつまみにも最適です。
お試しください。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




夏のコペンハーゲンの風景より。
港にクラシックな帆船。赤に白十字の国旗が似合っていますね。






トマトも20個くらい収穫しました。
さて、ジャガイモはいくつか有るかな?









簡単な副菜としてお勧めです。
ジャガイモとチーズのガレット。
手で適当な大きさにしてフライパンに乗せてゆくのが一番簡単。
手がベタつくので要注意。



ガレットとトマトたっぷり入ったトルッテリー二で簡単イタリアン。



【きょうのクロスステッチ Vol. 530】 by 岡村恭子

VOL.530 コロナなんかに負けないで
      今年ならではの夏休みを楽しもう!

søndag den. 19 juli 2020

日本の新型コロナウィルスの感染に関する情報が錯綜する中、
遠くから見ていると不安材料ばかりが増えてゆくような気がしています。
そこで、今回は身近な例としてデンマークの状況をお知らせしようと思います。

デンマーク政府は早期に緊急事態宣言を発令し国境封鎖しました。
その後、段階的に解除して現在に至っています。
*7月17日現在の新型コロナウィルス感染状況
●今までに検査を受けた人数=延約130万人 (2度検査した人も含むので約75万人)
●そのうち感染者=約13000人 (検査人数の約1%)
●既に回復した人=約12000人
●死亡者数=611人
●7月20日現在 全国で入院者数=23人(重症者5名含)

因みに
隣国スウェーデンの状況
7月20日現在
感染者数 約78000人
死亡者数 5639人 7月17日~20日の4日間の感染者数 767人 (← 多い!)
このように日々感染者が増えている状況なので、
スウェーデンとの行き来は未だに自由ではありません。

*2020年の夏休み
夏休みを利用して海外旅行に行くつもりだった多くの人が、
今年は国内でバカンスです。レンタルサマーハウスもクルーザーも予約で一杯、
キャンピングカーの売れ行きも好調で、セーリング&ダイビング教室は
満杯だそうです。ニュースでは海外旅行用の予算が浮いた分、国内で大盤振る舞い!
という見出しで、地方の宿泊施設や飲食サービス業が例年を上回る景気だと
不景気風を追い払うかのようです。
しかし、一方でハイシーズンは海外からの観光客で賑わうコペンハーゲンは
ホテルもレストランもカフェも苦境に立たされているのは事実です。
そんな中、世界中のグルメ憧れのレストラン “noma′′ では、テークアウトも
可能なスペシャルバーガーが1日2000個を売り上げる大ヒットに!
普段は2年先まで予約で一杯の超人気レストランの味を手軽に楽しめるとあって
コペンハーゲンっ子の間で話題になっています。工夫次第ということですね。

*デンマークのマスク事情
世界中がマスク不足を嘆いていた頃から、デンマーク政府はマスクを奨励するどころか
衛生基準をクリアしていないマスクや手作りマスクを売買、譲渡することを禁止し
時には罰則も適用してきました。マスクせずに感染拡大を抑えられたのです。
今もマスク不要論が主流の中、政府はそろそろ時流に乗るべきと判断した模様で、
秋から公共乗り物や学校など混み合う場所ではマスク着用、という方針が
打ち出されました。既にマスク生産が始まっているということです。
デンマーク製のマスクはどんなかしら?...とちょっと楽しみでもあります。

ざっと、コロナ渦のデンマーク事情をお伝えしましたが、いかがでしょうか?
デンマークの人口はわずか560万人、東京都の約半分です。
念のため、7月18日現在の日本における感染状況は
感染者数=24132人
回復者数=19366人
死者数=985人
注目すべきは 日本は回復率が高く、死亡率は低い!

せっかくの夏休みです。
観光名所以外にも案外身近な所に自然豊かな場所がありそうです。
ガイドブックにない発見があるかもしれない。
そんな、今年ならでは...の楽しいプランを考えるのも一興かと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













国内のカントリーサイドで休暇中の娘から毎日写真レポート
絵葉書のような風景が広がっています。






今日の庭から
ラベンダーとオレガノの花盛り。






薔薇が花に蜜蜂が飛び交います。



【きょうのクロスステッチ Vol. 529】 by 岡村恭子

VOL.529 1964年秋
      私の東京オリンピック体験記

søndag den. 12 juli 2020

週一回、このページに文章を書くようになってからと言うもの、
書き終わったそばから、次はどんなことを書こうかなあ…と
考えるようになりました。自分なりに話題がある時は良いのですが、
時々、考え込んでしまう。昨日もそんな感じで、取り止めなく
カレンダーを眺めていて、本当なら東京オリンピック間近で
列島が盛り上がっていた頃だったんだ、ということに気づきました。

7月23日の開会式から2週間、猛暑の東京開催とあって、
当初から暑さ対策が大きな課題になっていましたが、それも
今となってはほんの些細な問題に感じられるくらい、
もっと大変な世の中になってしまいました。
目に見えない新型ウィルスが世界中を巻き込んでしまい、
解決の糸口さえ見つからずにいる現状を鑑みれば、
中止になって良かった…という安堵の気持ちの方がずっと大きい。
どう考えても無理だった。これは神様の采配かもしれない。
「もしも…」と考えるのは禁物とは言うものの、
もしも、もっと間近になってからコロナ騒動が持ち上がっていたら、
それこそ取り返しのつかないことになっていただろうと、
これは誰しも思っている事だと思います。

1964年。私は中学生でした。
その年の10月、東京オリンピックが開催されて、
10月10日の開会式の模様を家族揃ってワクワクしながら見たのを
覚えています。世界中から一流のスポーツ選手が集う一大イベントに
列島が湧き上がり、思えばあの時から「おもてなし」精神が発揮されていた
のかもしれません。
何故なら、私の通っていた学校近くのグラウンドで、サッカーの予選試合が
行われることになり、オリンピッ期間中、全校生徒が順番に試合の応援に
行くことになったのです。
私たちの学年はモロッコvsユーゴスラビア戦でした。
当時、スポーツといえば野球か相撲、という時代にサッカーを知る人など
周辺におらず、女子校だったこともあって誰一人ルールさえ知らなかった。
そんな時代でした。
とにかく観客動員すべし(=当時のおもてなし?)という上からの通達だった
に違いありません。
向かい側のスタンドには真っ黒い制服の男子校生徒が陣取っています。
…、ちょっと想像してみてください。
紺のセーラー服と黒い学ランの生徒で埋まった観客席を。そして、
どちらの国を応援するでもなく、お行儀良く静かに観戦する若い集団を!
プレーしていた選手たちはさぞかし不気味に思ったことでしょう。
やりにくかったことでしょう。盛り上がらなかったことでしょう。

後年、サッカーが盛んになってから、ユーゴスラビア(現クロアチア、
スロバキアなど)は世界ランキング上位のサッカー大国だと知り、
そうと知っていたら、応援の仕方もあったろうに、と残念に思いましたが、
ただ、一つだけ、取り柄と言えるかどうか…。
試合終了後、私は仲良しと一緒にグランド近くに駆け下りて、
持っていたプログラムの表紙にサインをしてもらいました。
右側からスラスラと不思議なスペルで走り書きし、
笑顔で握手もしてくれました。

遠い思い出が何かのきっかけでセピア色の世界から
カラーになって浮かび上がってくる時がある。
「私の東京オリンピック」が、にわかに蘇った週末でした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















オランダに移住する娘の友達を囲んでのパーティー。
友を送る歌を可愛らしくアレンジ、皆で合唱♪
笑いと涙、そして楽しいひと時と美味しいケーキ!?









1964年東京オリンピックの記念グッズ、
サインしてもらったプログラムとチケット。
亀倉雄策デザインのポスターやワッペン、記念切手。
「私の宝箱」には他にも思い出の品でいっぱいです。



【きょうのクロスステッチ Vol. 528】 by 岡村恭子

VOL.528 デンマークの暮らし
      色々とリフレッシュ! の巻

søndag den. 5 juli 2020

7月になりました。
この所変わりやすい天気が続いています。
時折、突風が庭を吹き抜けます。
ザワザワ〜と庭木が大きく揺れる度(トトロの)ねこバスが
走り抜けて行ったような気がして、思わず空を見上げます。
強風と大粒の雨に流されるようにして“暑い夏”はどこかに消え去り、
打って変わって肌寒い毎日です。
寒がりん坊の私は、カーディガンを羽織ってぬくぬくしながら、
だから北欧の夏は油断禁物。と呟いています。

コロナ騒動以来、余程の用事がない限り人混みを避けてきたけれど、
もうそろそろ気晴らしに散策するのも良いかな、と
サマーセールショッピングがてら、ストロイエまで出かけてみました。
いつもなら海外からの観光客で賑わうハイシーズンですが、
今年は外国人観光客に代わって、休暇を楽しむ家族連れや
地元の若者たちが、明るい日射しの中を行き交います。
カフェもショップもなかなかの賑わいで、関係者ならずとも一安心です。
コロナ以前にはなかった新しいエチケットルールも定着してきた様子です。
例えば…、
バスの乗降ボタンは指ではなく肘で押す。
ブティックの入り口では手のアルコール消毒をする。そして、
入客数を制限しているお店の前には、一定距離を保って順番待ちの行列。
普段から並ぶのが苦手なデンマーク人が、お行儀良く並んでいる姿に、
やればできるじゃないか!と褒めてあげたくなります。

サマーセールの収穫を手に、久しぶりの散歩で気持ちもリフレッシュ。
その間に家人が垣根の刈り込みを完了して、おかげで庭もリフレッシュ!
ついでに?私の髪の毛もカットしてもらい文字通りスッキリ!しました。
… えっ?!と思うでしょう? 
… そうなのです。我が家の刈り込み名人は私の専属美容師さんでもあるのです。
器用な手つきで上手に切りそろえてくれます。
髪の毛が伸びてきたな…、と思ったら少々ご機嫌を伺いながら… そうして、
頃合いを見計らって声をかけます。
「カットお願い!」
そして、素早く簡単にアットホームなヘアカット!ある意味贅沢かもしれませんね。

庭は連日の強風で荒れ模様です。
イギリス海峡から低気圧の前線が帯状になってデンマークに押し寄せてきて、
ここ数日は台風のような天気が続くという予報です。
しばらくは庭仕事も小休止。
明るい夏の日が舞い戻ってくれるのを待つことにしましょう。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















街角スナップより
Gl.strand, Amagertorv, Højbro plads など
いつもは観光客で溢れるストロイエ周辺のホットスポット。
今年はのんびりとした雰囲気です。






トマトがようやく赤くなってきました。
ここまで1ヶ月かかりました。



【きょうのクロスステッチ Vol. 527】 by 岡村恭子

VOL.527 デンマークの暮らし
      ...そして、静かな夏休みが始まった。

søndag den. 28 juni 2020

ここ数日、真夏日が続いています。
日中、気温が30度近くまで上昇して
直射日光の下にいるとジリジリと焦げるようです。
緯度が高い北欧では、太陽との関係が夏と冬では両極端。
例えて言えば、冬は会いたいのに会えなくなるけれど
夏至の頃は身近も身近、まさに密接近です。
ここ数日はどうにもくっつき過ぎて暑苦しい...という感じです。
朝のうちに花壇のメンテナンス、家事も買い物も涼しいうちに簡単に済ませて、
午後からは読みかけの本と一緒に日陰を求めて ” 怠け者化 ” してしまう。
夕食後は庭先の椅子で取り留めないおしゃべり、
夜中も窓やベランダのドアを少し開けたまま、
風の通り道を追いかけるようにして毎日を過ごしています。

23日は夏至祭でした。
今年は恒例の焚火やライブコンサートは中止になってしまいましたが、
小規模な集まりは解禁、高校の卒業イベントも許可になりました。
感染予防の対策注意付きではありますが、ちょっと嬉しい。。。
そんな気持ちを乗せて、高校の卒業生を乗せたトラックが
風船をいっぱい付け、クラクションを鳴らしながら賑やかに
行き交います。車の手配からコースの予定まで全て自分たちで計画し、
丸一日かけて生徒の家々を周り祝福を受けるという、
高校生活最後を飾る卒業記念イベントです。
迎える方も工夫して待ち構えますが(娘の時に海苔巻きを大量に
作ったのを懐かしく思い出します。)大概はプログラム通りに進まない。
何しろ、移動中ずっと飲み続けているので時間と共にみんな酔っ払って
しまい(デンマークは16才から飲酒可)最終コースに当たった家などは
すっかり待ちくたびれてしまう、という両者ともヘトヘトな一日となります。
でも、この国では雛が巣立つように、卒業後には親元から独立するのが 一般的で、
そんなこともあって、親は子育てが終了したという安堵感と 一抹の寂しさを胸に、
子供たちの卒業を心から祝うのです。 以後はお互い独立した個人として認め合い、
一定の距離感を持って 暮らして行く。卒業イベントを始め、
誕生日など記念日を殊の外大切にするのも、
家族の絆の確認をしたいからに他ならない、と私は思っています。

そして、それが終われば全国一斉に長い夏休みに入ります。
早くもハイウェーは都会から地方へと向かう車の渋滞です。
逆にこれから3週間、街は静かになります。
いつもならハイシーズンを迎えて賑やかになるコペンハーゲンの
観光スポットも静かな夏休みになりそうです。

毎年誰かしら(家族のメンバーや友人知人)が遊びに来て
賑やかになる我が家も今年は静かです。
今年こそ!と張り切っていた親友も来られなくなってしまって、
いつでも会えると思っていたら大間違いだ、と痛感します。
日本⇄デンマークの距離をこんなに恨めしく思ったことはありません。
直行便で11時間ちょっと。飛行機でひとっ飛びと思っていたけれど、
日本外務省からの「さらなる水際作戦強化」という知らせに
またしても凹まされてしまった週末でした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




賑やかだと思ったら、垣根ごしに卒業生を乗せたトラックが!



暑い日はなるべく簡単に。パスタの頻度が増えます。






今日の庭から
10年目にして初めて花が咲いたオリーブ。









馥郁と香るバラにラベンダー&色づいてきたラズベリー



【きょうのクロスステッチ Vol. 526】 by 岡村恭子

VOL.526 デンマークの暮らし
       瞬く間の40年。過ぎた時間に自分を重ねて。。。

søndag den. 21 juni 2020

今日は夏至です。
毎日少しずつ日照時間が長くなるのを楽しみにしているうちに、
明るい季節のピークが来てしまいました。
日本では場所により皆既日食が見られたということですが、
皆様の地域のお天気はいかがでしたか?

さて、6月18日は年に一度の「我がままデー」私の誕生日でした。
ヨイショッと、いう感じで、我ながら驚きの70の大台に乗ってしまった。
(デンマークではゼロのつく誕生日は盛大に祝うのですが、
コロナ始め諸事情で家族のみで和やかなひと時を過ごしました。)

ふと、母の言葉を思い出しました。
 60になった時には50代なんてまだまだ若い!と思い知り、
 70になった時は60代は体力があったと痛感。
 それ以後は “ 無理は禁物!“ ゆっくりのんびりの積み重ね。
笑いながら、そう言っていた時の母の歳に自分がなってしまいました。
「無理は禁物」と我が身に言い聞かせつつ「私らしさ」をキープして、
これからも周囲を巻き込みながら、毎日を楽しく過ごしてゆこう!...、
と相変わらずの楽天主義です。

それにしても、月日の経つのは本当に早い。
時は刻一刻と過ぎて行く。こうしてはいられない、と
焦せる気持ちを押しやって、じっくりと過ぎた日々に思いを馳せれば、
何とたくさんの楽しい出来事や素晴らしい出会いがあったことでしょう。
過ぎ去った日々が映画のようにスラッシュバックします。
どのシーンもキラキラしています。
春のお花見、夏の夕暮れ、秋の落ち葉掃き、冬の雪景色、etc.
全てはデンマーク暮らしの賜物です。

私のデンマーク暮らしについては拙著
*「ヤコブセンの家 桜日記」(プチグラパブリッシング刊)
に詳しいので省きますが、結婚を機に30才で来て以来ですから、
人生の半分以上がデンマーク暮らしになりました。
下町の人情あふれる人々に囲まれたアパート時代を経て、
ヤコブセンの家に暮らしてからは、四季を通じてのガーデニングに
目覚めて気がつけば30年です。
更に、ステッチハウスの延江さんのページに
「きょうのクロスステッチ」を連載し始めて既に10年が経ったなんて!
にわかに信じられません。

当初はいつまで続くか?と、半信半疑で始めた文章作成も
今では私の大切な日課の一つとなりました。

ざっと今までの自分を振り返ってみたら、
(最近では水彩画など)直ぐに飽きてしまう三日坊主な私が
一方でずいぶん長続きしていることもあるよね、と。
それは、ちょっと嬉しい発見でした。

岡村 恭子
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今回のB.D.プレゼントは
アルネヤコブセンデザイン* https://ja.wikipedia.org/wiki/アルネ・ヤコブセン
のアントチェアと壁掛け時計。
キッチンがスッキリ明るくなりました。






お料理の準備は楽しい。
デザートにはチーズケーキを2種類。







今日の庭から
毎朝イチゴを摘んでヨーグルトに。
庭は夏の装いに。。。トマトも大きくなりました。。



最後の写真は
夏至のPM10:00 庭から見た夕焼け空。


【きょうのクロスステッチ Vol. 525】 by 岡村恭子

VOL.525 デンマークの暮らし
      夏休み直前の明るいニュース

mandag den. 15 juni 2020

夏至まで10日ほどになりました。
からりと晴れた夜空はいつまでも暮れず、
かすかに日没らしいひと時が過ぎると、
また新しい朝がやってきます。

そんな明るい季節に合わせるかのように、
政府がコロナ対策規制解除と経済活性化対策を発表しました。
長い夏休みに入る前という絶妙なタイミングで、
今まで我慢してきたご褒美のような盛り沢山の内容です。

カフェもレストランも夜の12時まで営業可能になったし、
50人以上の集まりも許可、卒業シーズンにギリギリ間に合いました。
既に、街には日常の活気が戻ってきています。
国境封鎖も一部を除き再開、EU諸国間の移動に関する制約も緩和されました。
ドイツと国境を接するユトランド半島の海岸沿いのサマーハウス地区は
既にドイツ人の予約でいっぱいになり始めているということです。

さて、気になる個人に対す経済援助策としては、
⚫︎就労している人々に対しては、従来の夏季休暇手当てとは別に、
給与3週間分の追加休暇手当を支給(夏季休暇手当=日本のボーナスに該当)
⚫︎年金受給者、学生給受給者には免税での一律1000kr.(約16000円)を
支給することが決まりました。(日本の一律10万円支給は破格ですね。)
10月までには支給するという気の長ーいお話ですが、
国民は今回の政府の発表を ” 夏休み前の嬉しいニュース” として
歓迎しています。

更に経済立て直し策として、輸出事業、観光事業、各種企業支援などへの
補正予算が成立し、特に観光事業に関しては、いつもなら海外でバカンスを
過ごしている多くの人に、国内で消費してもらおうと
「デンマーク再発見の旅」と言うようなキャンペーンが繰り広げられています。
人気キャスターが自転車でツーリングして、各地のキャンピング施設を利用し、
地方の人との交流、野原でバーベキュー、少し冷たい海で泳いで、
次なる場所へ…という具合で、あまり散財するところがなさそうですが、
地方活性化には大いに貢献しそうです。

いずれにしても、今回のコロナ騒動では何気ない普通の日常がどんなに幸せな
ことなのかということを、嫌というほど思い知らされた数カ月でした。
ようやく戻ってきた” 普通の日常” がまた奪われてしまわないように、
引き続き、気を緩めずに過ごさなければ…とは思うけれど難しい。
ついこの間まで、こまめにアルコール消毒をしていた
私はいったいどこへ行ってしまったの?と訝しい。

庭はすっかり夏模様です。
ノッポの杉の木を伐採したお陰で、朝陽がよく当たるようになりました。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2168.html
そのお陰なのか?
今まで一度も花をつけなかったオリーブの木に花の蕾が沢山つきました。
家人がストロイエの花屋さんで見かけて、持ち帰ってきたのが
丁度10年前の今頃のこと、それから今まで一度も花を付けず、
花の咲かないオリーブだね、と諦めていたので、格別に嬉しいです。

岡村 恭子
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全て今日の庭から
鉢植えの苺とトマト。苺はかれこれ4年になります。
トマトも大きくなってきました。



オリーブの花芽がいっぱい!!
蜜蜂が他のオリーブの花粉を運んでくれて実がなるのを夢見ています。









花壇周辺や裏庭など夏の花で賑やかです。
白い紫陽花のような花は甘い香りでむせ返るよう。



庭先の垣根の刈り込み中。


【きょうのクロスステッチ Vol. 524】 by 岡村恭子

VOL.524 初夏の昼下がり
      キッチンにやってきたニューフェイス

mandag den. 8 juni 2020

ここ数日変わりやすいお天気が続いています。
上空の雲の流れが早い。
雨が止んで晴れた!と思った途端に真っ黒い雲が向かってくる。
気まぐれなお天気ですが、でも、私の気分は上々です。
先日、ちょっと大きな買い物したのが、もうすぐ届くのです。

冷凍冷蔵庫です。
今まで使っていたのはElectrolux社製(スウェーデン)でした。
定評のあるメーカーだし、信頼して購入したにもかかわらず、
使い勝手の悪さや部品の破損、挙げ句はドアの取手がぐらついてきた。
それでも冷蔵庫としては機能しているので、一日延ばしにしていたのが、
ある日、突然、買い替え時だ!と思った途端に矢も立てもたまらなくなり、
今日、新しい冷蔵庫がやってくることになったのです。
その前に、古い冷蔵庫の中のモノを地下貯蔵室の冷蔵庫に仮保管
しなければなりません。
我ながら驚くべき量に呆れ返りながら、家人と二人で階段を
何回往復したでしょう。ようやく空っぽにしてホッとした頃に…
やってきました!
業者さんが新旧冷蔵庫を交換し、所定位置にセットして完了です。
今度はAEG社製(ドイツ)です。
見た目にも頑丈そうな機種を選びましたが、どうだろう?
今度は長持ちしてくれるかな?
家電商品というのは使って少し時間が経たないと、実際の性能の
良し悪しが見極められないし、同じ機種でさえ当たり外れがあるので、
今回の冷凍冷蔵庫も吉と出るか?凶と出るか?は
しばらく使ってみてからのお楽しみ、というところです。

庭は日毎に緑が鬱蒼としてきました。
垣根の葉もモシャモシャした感じです。刈り込まねば。。。
我が家は毎年夏至の前後になったら、垣根を刈り込むことにしています。
気温低めで曇り空の日が ”刈り込み日和“ なのです。
涼しい午前中から始めても、片付け終わるのは日差しの高い
お昼過ぎになってしまいます。お天気の良い日は暑くて、
ちょっと大変なのです。
そういう日には庭仕事など放っておいて、庭先の椅子で
のんびりするに限ります。北欧の夏は短いんだから、と
自分に言い分けしながら、手近な雑誌を脇に挟みコーヒーを運んで
私の自由時間、贅沢なひと時です。

庭の隅っこのミニ菜園も賑やかになってきました。
ラズベリーの花には小さい蟻が群がり、苺の花に蜂が飛び交う。
昆虫たちも美味しい季節を満喫している様子です。
他にもオレガノ、タイム、ローリエ、チャイブなど、
手をかけずに勝手に増えるハーブ類が所狭しと増殖中です。
(私はハーブは食べられる雑草だと思っています。)
増えすぎたオレガノの葉を摘みとるとイタリアンな香りが
手の中いっぱいに広がって…、
今夜のメニューはパスタに決まりです。

岡村 恭子
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ミニ菜園から
白くて地味な花の後、真っ赤なラズベリーになるなんて!



チャイブの花 別名=ネギ坊主





タイムとオレガノ 花の咲く前の今頃が柔らかく香りも高い。



そろそろバラが咲き始めました。



これはフューケラという越年草です。今年も開花してくれました。



新しい冷凍冷蔵庫です。丈夫で長持ちして欲しい。


【きょうのクロスステッチ Vol. 523】 by 岡村恭子

VOL.523 デンマークの暮らし。
      夏が来た!久しぶりにバスに乗ってみた!の巻

mandag den. 1 juni 2020

6月になりました。
梅雨が無い北欧では6月から季節が ” 夏 ” に切り替わります。
一年中で一番元気なエネルギーに満ち溢れる季節です。
コロナウィルスは暑さに弱いという噂を聞けば、
これからの季節は大丈夫な気がしてくるし、
その内にワクチンが完成して、従来のインフルエンザと同じ扱いに
なる日も近いのでは?と楽観的にもなる。
全く、何事もお天気次第のデンマーク暮らしです。

先日、所用で久しぶりに少し遠くまで出かけました。
バスを利用する時はカードチケット(Suica同様)です。
自動タンクアップなので、最初にカードを購入しておけば、
残高を気にせず使えて便利です。それが、コロナ騒動の最中の某日、
バス会社から、システム変更に伴い従来のカードが無効になる。
ついては新規購入するように、というメールです。
客に向かって買い換えろとは随分勝手な言い草だし、
折しも外出自粛の時期でもあるし、
たまの利用時は一回ごとチケットを買えば済むしと、
そのままにしていました。
そして、いざバスに乗ろうとした時になって初めて、
只今現在、バス利用にはカード必携という事を知った次第です。
理由はドライバーへの感染予防だということを、
窓越しに運転手さんのジェスチャーで教えてもらったというお粗末。
事前に知らなかった私が悪いと言われればそうだけど、
それにしたって、インフォメーション不足!と文句言いながら、
少し前にも同じような事があったのを思い出して、思わず笑ってしまいました。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2112.html
結局、その日は、近くの取扱店に走って、使い捨てのカードを購入し、
事無きを得ましたが、普段からコロナの注意事項を連呼している割に、
こういったサービスに関しての情報漏れが案外多いようです。
まあ、こういうところがデンマークらしいと言えるかもしれません。
要するに、必要な情報は自分でゲットしろ!ということでしょう。

街はいつもの賑わいが戻り、明るい雰囲気に包まれていました。
いつもと全くと言って良いほど変わらない光景が広がっている。
なぜなら、みんなマスクをしていない!のです。
世界中の人がマスクを手に入れようと奔走していた時から、
デンマーク政府はマスク利用の効果は未確認だとし、
逆に、衛生規定をクリアしていないマスクや手作りマスクの
売買や譲渡を禁止して来ました。(マスクは医療従事者のみ使用)
独自の判断のもと、マスク無しでも早期に感染を抑え込んだという事で、
政府は逆証明したような気持ちで、大いに溜飲を下げたというところです。
また、コロナ後もソーシャルディスタンスを保つため、ロンドンやパリなど
ヨーロッパの主要都市で自転車を推進、道路整備などを急いでいますが、
この件でも、自転車大国デンマークは先輩格、余裕でさらなる
自転車中心の社会を目指してゆく勢いです。
(私はついて行けそうもないけれど。。。)

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


緊急事態発令解除後のコペンハーゲン街角より


緑に茂った公園を抜ければ目的の場所はすぐそこ!





コペンハーゲンは自転車で移動するのが一番!
学童も自転車で楽しそう!



たくさんの人で賑わうカフェ。赤ちゃんもゴキゲン!



街角の公園にて。みんな間隔を開けて座っていますね。



今日の庭から


芝桜は終わり、今は白いセラスチウムがレースの縁取りのよう。



ブルーのルピナスとライラックを水に挿して。


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