きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 581】 by 岡村恭子

VOL.581 八月(葉月)の日々雑記
      冷やしても美味しい “ 鯖の香り揚げ“ レシピ付き

mondag den. 2 augusti 2021

賛否両論姦しい中の開催となった東京オリンピックですが、
デンマークでは特番を組み、毎日熱心に自国の選手を応援、
報道しています。開催10日目までにセーリングとバトミントンで
金メダルを獲得したのをはじめ、各種目とも健闘しています。
残念ながら今回は参加種目が終了後のご褒美観光は叶わず、
選手たちは自分の出番が終わったそばから帰国の途についていますが、
それもサバサバしていてかえって好感が持てます。
これを機に金萬大会になっていたのを反省して、文字通りアマチュアスポーツの
祭典に戻れたら、無理しても開催した意味があったと言えるかもしれません。
とにかくパラリンピックも含め、全てが無事に終了することを願っています。

さて ”葉月“ になりました。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2323.html
その途端に涼しくなってしまいました。
勝手なもので、そうと知っていたらもっと暑い日差しを楽しんで
おけば良かったと、猛暑を愚痴っていたのを“棚の上“にあげて
いますが、実際には日中20℃前後と過ごし易い日が続いて大助かり、
家事も捗ります。
ベランダにお布団を干したり、クローゼットに風を入れながら
衣類の整理をしたり、月に一度の「庭のゴミの日」を思い出し、
そそくさとハサミ片手に庭に出たり、と忙しい。
伸びすぎた庭木の剪定や時期の終わった花の切り戻しや、
ものすごい勢いで地面を這うツタを引っ張っては切り、
そうこうしているうちに夕飯の準備どきになってしまう。
涼しくなって元気回復した私には優雅にお茶を楽しむ暇は無い。
家の外回りメンテナンスも本格的な秋になる前の “ 今の内“ なのです。

先日、和食材料をネットショッピングしたというお話をしましたが、
本日は近所のスーパーで、なんと!”生の鯖” を発見しました。
これはすごいことです。
かなり小ぶりですが、背中の模様が…うん!間違いない!鯖です!
ようやくデンマークの食卓に鯖が登場する時代になったか、と感慨深い。
昔からニシンの燻製や酢漬けや、まろやかな舌触りのスモークサーモンなど
美味しい魚類加工品はたくさんあるけれど、近所のスーパーに生の鯖が並ぶ光景は
いかにも新鮮です。
とはいうものの、実はこの国の人たちも鯖は食べ慣れている食材なのです。
ただし缶詰。
トマト味の鯖フレークの缶詰は1缶300円〜であるし、
数缶をまとめて赤いビニールにくるまったお買い得も隠れた人気者、
これを黒パンに乗せて食べるのが一般的ですが、私はお魚が恋しい時に、
お醤油を垂らしてご飯に乗せると、ちょっと意外な美味しさです。
しかし、重ねて言うけれど、この度は缶詰にあらず!なのです。
ご近所で生の鯖を買えるようになったのです。
これを革新的と言わずしてなんでしょう?
今回のオリンピック参加選手&関係者たちの日本での食体験を通じて
更に和食が広く親しまれるようになったら素敵です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







<鯖の香り揚げ>の作り方
鯖は適当な大きさにして軽く塩して30分ほど寝かせる。
水分をパーパーで拭き、
酒:2 醤油:2 味醂:1 の割合のつけ汁に30分ほどつけて、
片栗粉をまぶし竜田揚げにする。



小鍋にサラダ油ごま油各々1で長ネギ、生姜、鷹の爪をみじん切りを炒め、
砂糖、醤油、酢、各々大さじ2くらいを入れ湧き上がったら火から下ろし、
竜田揚げした鯖にかけて完成。
冷たくしても美味しい夏の一品。お酒の当てにもピッタリ(家人述)。






今日の庭から
去年植えたプラムの木にちいさな実も色づいて。。。
洋梨の木にも実が育っています。晩夏の味覚です。



明日は庭のゴミの日。
このようにして家の前に置いておくと収集車が
持っていってくれる。



【きょうのクロスステッチ Vol. 580】 by 岡村恭子

VOL.580 もうすぐ八月 葉月 葉の落ちる頃

     マイブームのオンラインショッピング

mondag den. 27 juli 2021

ついこの間、カレンダーをめくったばかりだというのに、
また、新しいページを開く頃となりました。
八月は和名で“葉月” 美しい呼称です。
葉月というから、深緑の葉の生い茂る頃という意味かと思うと、
そうではなくて ” 葉が落ちる頃” という意味なのだそうです。
真夏の青葉の中にちらほらと秋色に染まり始めた葉を見つけた時の
ああ、今年の夏も終わりに近づいたなあ、という気持ちを表す…。
それは丁度北欧の八月を迎える頃の気分と重なります。

猛暑が続いた後の庭は水分不足で元気がありません。
降りそうで降らない雨待ちの今日この頃ですが、
暑さは峠を越して夕風がひいやりと頬を撫でてゆきます。
気がつけば夏至からひと月が経ち、白夜の頃も過ぎてしまいました。
夜が夜らしくなってきて、秋がもうすぐそこまで来ている気配です。
夜更けに窓の外が明るいと思ったら、夜空にぽっかりと浮かんだお月様。
丁度満月でした。飲みかけのグラスを手に、少し早めのお月見をしていると、
庭を吹き抜ける夜風に ふと、秋の足音が聞こえたような気がしました。
北欧の夏は呆気ないほど短いのです。

ピンポーン♪
おっ!届いたね。
コロナ以来すっかりハマった感のあるオンラインショッピング。
今回は和食材料のまとめ買いです。
普段行くお店はバスでの往復なので、重たいものは買い込めません。
お米も一度に2kgまでと自分に言い聞かせています。
それでも目についたものをあれこれと買い込んでしまっては、
重たい重たいと周辺に愚痴っていたら、オンラインで買えばいいじゃないか、
という簡単な解決案を授かりました。
というわけで、届いたのはイタリア製のササニシキ5kgと一緒に
信州の清酒“ 真澄“ に川越のクラフトビール” COEDO“ など、
日本ブランドのラインアップに大喜びのまとめ買いです。
段ボール箱にぎゅっと詰め込まれた食材に、思わず手を叩いて、
まるで日本から小包が届いた時のように嬉しい。

いつだったか、自称 ”孤独な女性” の愉快な友人が、
孤独解消に通販で自分宛にリボンの色指定までしてプレゼントを発送し、
届いた包みを開けるまでワクワク気分を味わって嬉しかった、という
笑い話のような本当の話を思い出しました。
今回の私もそれに近い気分です。
コロナ禍で普段から問題多い郵便事情が更に悪化して以来、
日本からの荷物発送は控えているのです。
そんな中、先日、友人から本のプレゼントが届きました。
今回は無事でした。というのも、実はこの包み、
一度日本に戻ってしまったものだったのです。(こういうことが頻発)
悔しいからリベンジ!という手紙と一緒に、今回は無事に受け取りました。
行って帰ってまた来たね!長旅ご苦労さま…。
送り主の安堵の笑顔を想像しながら、ゆっくりとページを開いています。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










7月の庭から
紫陽花は夏の花です。
庭先の大輪の紫陽花は23年もの!毎年たくさん咲いてくれます。







届いて嬉しい宅配サービス。
オーダーして翌々日に配達、デンマーク的には迅速。



日本⇄デンマーク、ようやく私の手元に届いた本。



窓の向こうにまんまるお月さま。



【きょうのクロスステッチ Vol. 579】 by 岡村恭子

VOL.579 地球を守る救世主になれるか?      

      相性抜群?!日本とデンマーク

mondag den. 19 juli 2021

先週はあまりの暑さに頭がぼんやり。。。
文章も浮かばずブログ更新をお休みさせていただきました。
連日30度越え、窓を開けると熱風が入ってくる。
レンガの壁がじんわりと温まり、夜になっても室内はまるで温室、
ここはサボテン公園か?!クーラーが欲しい!と心底思った。
デンマークが熱波に包まれていた丁度その頃、ドイツとベルギー
(一部オランダ含)のライン川支流で記録的な豪雨による河川氾濫。
甚大な被害が出てしまいました。
やはり地球温暖化による気候変動の影響なのでしょうか?
ヨーロッパ中が異常気象にショックを受けています。
なんとかしなければ。。。

デンマーク政府はアフターコロナの経済対策としてグリーンエネルギーを
立ち上げていることは既にお伝えしましたが、
自然との共存を目指したエネルギー政策に積極的に取り組んでいる
市町村もあります。
その中の一つ、バルト海に浮かぶボンホルム島では、島の全ての電力が
再生可能エネルギーで賄われ、廃棄ゴミゼロを目指し、そこから出た
バイオゴミで酪農業を営む。更にサンプル都市としてのノウハウを
データー化し、ビジネスとして世界中に展開して行こうとしています。
(現在トヨタが取り組んでいるCO2排出ゼロの未来都市設計も
デンマークとのコラボ。デンマークのノウハウを活かしてゆく。)
単に小国だからというのでない。この国の人々の意識の高さが
実践を可能にしているのだろう、と 私は思っています。

すごく身近な例を一つ。
我が家から1Km程の近所に広がる広大な自然原野の再開発計画に
対する住民の強い反対運動があります。
既に計画してから10年以上が経過。その間、行政と市民との間で
話し合いが繰り返されていましたが
(実に両者とも辛抱強い。諦めない。話し合いの繰り返し。)
遂に先日、地域開発の中止が決定されて反対派の勝利となりました。
コペンハーゲンの旧市街地に隣接する好立地の一等地が野原のまま
保存されることになったのです。
慢性的住宅不足に悩んでいるコペンハーゲン市としては残念な結果と
なりましたが、市民の多くは大喜び。
身近な自然を守るために頑張るパワーは半端じゃありません。
1980年、南スウェーデンの原子力発電所の停止を求めてデンマーク人が
立ち上がり、とうとう停止に追い込んだのを思い出しました。
いざとなると団結力を発揮する国民だと感心します。

一方で、ウィンドタービンをはじめとするエネルギー事業には
積極的に取り組み、日本の企業が技術提携して共同開発が進んでいます。
日本とデンマークは相性抜群!これからの開発に大いに期待しましょう。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




ようやく夕風が涼しくなった週末、久しぶりにBBQ。
もちろん、完全燃焼型co2排出ゼロのバイオ燃料使用。



丸ごとチキン捌き方講習会?









我が家の庭から
ラズベリー、オレガノ、プラム。
夏の実りが色々と。。。



【きょうのクロスステッチ Vol. 578】 by 岡村恭子

VOL.578 青天の霹靂!? あれから3年

      デンマークの医療システム体験記

mondag den. 5 juli 2021

雲の流れが早い。
庭木を揺すって風が通り過ぎてゆく。
湿り気があるから夕立になるかもしれないね…。
プラムの木陰で風通ししていた衣類を室内に取り込んだり…。
風でしなだれてしまったサルビの花を摘んで水に差したり。
そんな私を横目に黒白縞のノラ猫が悠々と庭を横切ってゆきました。
子供達の遊ぶ声が聞こえてくる午後、なんの変哲もない日常の風景が
私の心に染み込んできます。
今年もいつも通りの夏を迎えた幸せをしみじみと感じながら…。

今からちょうど3年前の今頃のことでした。
自転車で転ぶ以外、滅多に風邪も引かない元気だけが自慢だった私が
手術を受けることになろうとは!
” 青天の霹靂!” はたまた ” 鬼の撹乱” なハプニングなのでした。
年齢を重ねれば病気とか手術なんて誰しもが経験していることだし
何も取り立てて言うほどのことではないでしょうが、
デンマークでの手術体験となると、少し珍しい出来事の部類に
入るかもしれません。
病気発覚から手術→集中治療が完了するまでの数ヶ月間は
貴重な体験の日々でした。
普段、デンマークのことを聞かれる度に”福祉国家”だと
答えてきましたが、実際に自分が病気になった時に、
実感した福祉国家デンマークとは?思い出してみたいと思います。

医療に関する全てが税金で賄われているため、何よりもまず
国民の健康を維持することが政策の重要なポイントの一つです。
(自転車優先の街づくりは国民の健康維持という観点からでもある。)
そして、なるべく医者などにかからないことが最優先ですが、
医者にかかった場合も極力薬には頼らない。
(風邪くらいでは解熱の点滴などないし、特別な処方箋は出してもらえない。
市販の解熱剤を飲んで安静にするよう言われるだけ。)
病院の設備もメリハリつけて、手術用機器などは世界最先端の代わりに、
病室などは驚くほど殺風景です。(こんなところに長居は無用!ということ。)
そして最大のポイントは全ての人に平等な医療現場ということです。
必要とみなされた手術及び治療費は全て税金で賄われ個人負担はゼロ!
(所得税は収入の約半分、消費税25%の有効利用。)
労働基準法が徹底しているので、医療従事者も週労33時間をフレックス勤務します。
治療中も時間になるとシフトしますから、担当者がくるくる変わる。
手術の執刀医師グループとその後の経過ケアグループに分かれていて
担当ごとに自分のパートに責任を持つ仕組みになっていますが、
患者のデーターはマイナンバーにより、過去に遡って紐付けされているので、
全ての担当者が共有でき、コミュニケーションもスムーズです。
私も安心して治療に専念できました。(時間予約制で待ち時間無し。)

とにかく、この国では病気発覚から最終治療まで、医者選びで悩むこともなく、
全て完璧とも言えるシステムに身を委ねて、もう、全てお任せ!状態です。
治療という乗り物に乗り、静かなレールで運ばれて行くような感じでした。
その間、心配というよりも何とかなりそう、という安心感の方がずっと強かった。
それに、これは私の私感ですが医療従事者はカウンセリングを
学んでいるのかなあ?それほど患者に対する接し方が上手で、
メンタルケアという点で大切な部分だと感じた次第です。

あれからもう3年。
何事もない日常を送れることに感謝しなければ!と思っています。
健康が一番!と庭を眺めながら改めて感謝しています。

岡村 恭子
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全て今日の庭から
延江さーん!大葉の葉を株分けしましたよ。



桜の木にサクランボ。これ以外は鳥たちが突いてしまった。。



プラムには青い実がたくさん!



カプリフォリ(スイカズラ)の花が甘い香りを放ちます。



ライオンの置き台にロベリアの青い冠。



【きょうのクロスステッチ Vol. 577】 by 岡村恭子

VOL.577 夏至が通り過ぎて。。。
      垣根を切ったり、虫退治をしたり。

onsdag den. 30 juni 2021

朝から青空が広がって、今日も暑くなりそうな気配です。
暑い、暑い、と言っている間に夏至が頭上を通過してしまい、
たちまち6月も終わりを告げようとしている。
カレンダーを一枚めくりながら、今年も半分終わってしまった…。
このところの晴天続きで、乾燥しきった芝生を歩くとカサコソと
乾いた音がする。
少しずつ晩夏に舵を取り始めている気配を感じて焦ります。

涼しい午前中に片付けてしまおう!という家人の声に、
朝食の片付けもそこそこに、急ぎ準備します。
いざ!垣根の刈り込みです。(毎回、勢いつけないとできない労働)
この家に越してきた当時は、不揃いで見た目にもお粗末だった垣根も、
毎年、定期的に刈り込むことで新芽が成長して、今ではボリュームたっぷり、
歩道沿いを緑で仕切ってくれています。それにしても切った量が半端じゃない!
道路に面して10mほど、隣家との境に数m。ついでに15mはあるレンガ沿いの
雑草も抜いてゆきます。垣根というのは、当然ながら両面刈る必要があるので
結構な量になります。
切ったそばから集めて猫車で運び込み、一旦裏庭にドッサリ山積みにし、
次回の庭のゴミの日にまとめて出すのです。二人で集中してテンポよく。
とてもいい運動です。午前中に終了。シャワータイム。シエスタ。極楽。

夏の庭はミツバチに蟻など、小さな生き物たちの活動期で、がんばれーと
言いたいけれど、そんな中で困りものは葉っぱに着く小さな虫です。
特に果樹やバラの葉にはアブラムシなどで、気づくと葉の裏側が真っ黒!
薬は使いたくないので、ホースで勢いよく水をかけたりしているのですが、
効果的とは言い難く、どうしたものか?と悩んでいた時に耳寄り情報です。
何と!(いつも床掃除に使用している)ブラウンソープの薄い溶液を
噴霧すると良いというのです。半信半疑でやってみたら実に効果的面。
今までが嘘のように葉に虫がつかなくなりました。
ブラウンソープというのはデンマークに昔からある万能洗剤です。
(ドロリとした茶色の液体)
成分は天然自然オイルとオイル軟化剤でできていますから無害です。
床掃除も浴室のタイル磨きも、オーブンの焦げ付きもサッと取れるし、
錆びついた真鍮もこの溶液に数時間つけておくとピカピカになるという
優れものです。これからは植物の除虫にも使ってゆこう!

ここで中断…、昨夜は徹夜でした。
いえね、普段、野球など興味のない私がにわか野球ファンとなって、
メジャーリーグのライブ配信を観戦し、時差ボケで目が覚めたら
前日の暑さが嘘のようにひいやり…、外は雨です。
久しぶりに庭もしっとりとして、芝生が喜んでいるみたい。
紫陽花の花もホッとした様子で、ポツポツ開花し始めました。
毎日、庭仕事に追われていた私たちも休息日です。

明日から7月、デンマークは長い夏休みに入ります。
コロナの感染も下火になり、明るい雰囲気のホリデーになりそうです。

岡村 恭子
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山葡萄でブドウシロップを作りました。
庭のローズマリーで香りづけ。






週末の庭から
今回は白薔薇とラベンダーをピックアップ






庭もすっかり夏景色です。






北欧の明るい季節のクライマックス。
夏至の海岸風景が美しい。。。



【きょうのクロスステッチ Vol. 576】 by 岡村恭子

VOL.576 夏の日に徒然に思うこと
     ここが故郷 : 我が家の歴史

mondag den. 20 juni 2021

先週は気温がグングン上昇し、ついに30℃越え、
6月としては気象庁始まって以来の暑さとなりました。
我が家の庭のニューフェイス=大きなパラソルが大活躍です。
夜中も窓開けっぱなしの” 束の間南国ライフ” を満喫していましたが、
シャワーのような雨が降った途端に気温が下がって、
いつもの北欧の夏に戻ってしまいました。
そして、明日は夏至です。
今年も明るい季節のピークを迎えます。
夏至の夜には人々が水辺や森に集い、大きな焚き火を焚いて
魔女を追い払います。明るい夜空の下で夏至祭の歌を歌ったり、
のんびりと周辺を散策したり、思い思いに明るい季節を喜び、
夏の日を慈しむ様子は、なんだかお伽話しに出てくる場面のようで、
世界で一番幸福な国と言われるのもわかる気がするし、
自分もその” 幸せな国” で毎日を送っているんだ、と思うと
今更のように不思議です。

家人との結婚を機にデンマークで暮らし初めて
気がついたら人生の半分以上の年月が経ってしまいました。
そして、この歳になってようやく思い至ったのは、
要するに、どこに暮らしていても結局は自分次第なのだ、
ということです。
そんなこと、今頃気づいたのか?と言われそうですが、
時には日本に帰りたいなあ、と思ったことだってあるし、
私にとってデンマークが第二の故郷と思えるようになったのも、
最近のことなのです。これから家族も増えて、娘にとっては
この家が「実家」です。いつでも帰ってこられる場所で
ありたいと思っています。
…などと、改まって書いている最中に、ただいまー!という声と
いつもの笑顔がやって来ました。
こうして北欧の片隅で我が家の歴史が少しずつ積み重なってゆくと
思うと、それもいいかな?とちょっと嬉しい今日この頃です。

街は、一年繰り越しで行われているサッカーのヨーロッパカップ開催と
高校生の卒業シーズンとが重なって、ちょっとしたお祭り気分。
マスク着用義務から解放された途端に人々の表情も明るく見えます。
このまま、日常が戻るとことを願うのみです。

庭はすっかり夏模様になりました。
芍薬が大きな花を咲かせています。
紫陽花の蕾も膨らんできています。
草花とともに静かに季節が移行してゆく。。。
明日の夏至祭も晴れてくれますように。
夏至祭の様子はこちらから↓
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/797.html

岡村 恭子
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庭のテーブルを囲んでの楽しいひと時から。
 


当店自慢のスモーガスボードより。
(入店の際にコロナパス提示)。



コペンハーゲン市庁舎前広場
サッカーヨーロッパカップイベントの巨大バルーン。
なかなかシュールな眺めです。



今日の庭から
親友 : ヨアン(故人)の庭から譲り受けた
思い出のいちご。大切な一株です。



延江さんにいただいた大葉の種が発芽しました!
これから間引きします。元気に育って!



重すぎて垂れてしまった芍薬の花。



次々と花開くバラが美しい。



【きょうのクロスステッチ Vol. 575】 by 岡村恭子

VOL.575 デンマークの暮らし 

      明るい兆し マスクにさようなら〜。

mondag den. 14 juni 2021

真夜中も空は透き通るような深碧色です。
知人がプラチナ色の夜空と評したのを思い出します。
そして朝3時には夜が明けてくる。
早起きの小鳥達の囀りが賑やかすぎて目覚めてしまうけれど、
夏至が過ぎたら、また少しずつ暗くなってゆくのです。
この明るい日々を満喫すべし!なのです。

主婦のルーティーン、週明けの買い物に出る時に…気付いた。
そうだ、もうマスクはいらないんだ! 
先日、政府がコロナ対策の新たな指針を発表した中に
今週(14日)からマスク不要の項目が盛り込まれたのです。
私などは、せっかく慣れてきたことだし夏休みに入るまで(6月いっぱい)
続ければよいのにと思うけれど、元からマスク着用に消極的だったし、
屋外ではほとんどの人がマスクを外していたし、
ワクチン接種が進み、飛沫感染の確率が急減したのを受けて
速やかに対応した、ということでしょう。
(混雑時の公共交通機関で立って乗車時のみ着用=着席時マスク不要)
既に飲食店は夜0時まで営業可能になり、外の席ならコロナパスなしでも
自由に利用できるとあって、街角のカフェで憩う人々の姿など、
すっかり日常の風景が戻ってきました。

あとは諸外国との行き来が自由になるのを期待しているところですが、
EU諸国は感染状況に応じて出入国を色別で表示して、国によっては
かなり自由度が増してきました。
日本からデンマークに入国する際も陰性の証明書を提示すれば
簡単に入国できますが、逆にデンマークから日本に入国するには、
日本政府の規定に合った書類提出が必要な上、(3泊指定ホテル宿泊
隔離はなくなったものの)現在も2週間の自宅隔離が必要と聞きました。
オリンピック関係者はどうなるのか?知りたいところですが、
とにかく、一般人の私たちがスムーズに帰国できるようになるには
もう少し時間がかかりそうです。
いつでも帰れると思っている時はさほどでもないのに、
帰りたいのに帰れないと思うと帰りたい。ワガママ…ですね。

庭はすっかり夏模様です。
晴天続きで朝の水やりが必須です。バラやサルビが咲き始めました。
裏庭は壁を這う紫陽花が真っ白い花をつけ、ミツバチが飛び交っています。
垣根の刈り込みや藪の茂みの掃除など、夏の大仕事が待っている。
がんばります!

岡村 恭子
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街角スナップ
公園の緑の木陰が涼しそう。
サイクリストもすっかり夏姿です。



 


我が家の庭から
庭でのんびりと夕食、そしてデザート。
目についた雑草をとったりして気づくと夜もふけています。









次々と花咲く薔薇がきれい。今回は白い薔薇をピックアップ。
花壇は紫色のサルビの花盛り。
お勝手口には壁づたいに咲く紫陽花が甘い香りを放っています。



【きょうのクロスステッチ Vol. 574】 by 岡村恭子

VOL.574 久しぶりのおしゃべりランチ!

mondag den. 7 juni 2021

地中海からの高気圧に包まれて夏日が続いています。
数時間の庭仕事ですっかり日焼けしてしまった。
ヒリヒリする手足にクリームを擦り込みながらも、
健康を実感して満更でもありません。

昨日はコロナ禍でなかなか会えずにいた延江さんと久しぶりに
おしゃべりランチをすることになりました。
いつからともなく一年に2回、夏至の頃とクリスマスシーズンに
会うのが恒例になって、もうずいぶんになります。
延江さんがコペンハーゲンで刺繍のオンラインショップ : ステッチハウスを
立ち上げて早くも11年、私のコラムの連載も574回目となりました。
今では毎週一回の更新が日課となり、更新したそばから次回の
話題を探す毎日です。おかげで平凡な毎日にも何かしら発見が
あるものだということを知り、週一回の文章と写真アップ
にアイデアを絞っていると退屈なんてしている暇もない。
今回も延江さんとの楽しい時間をお伝えしようと、
朝から文字を打っては消しての繰り返しです。

文章といえば、
明治の文豪 夏目漱石は手紙が大好きで、気が向くと1日に何十通もの手紙を
認めたそうです。差しずめ“ 気軽にEメール ” という感じでしょうか。
伝えたいことがあると躊躇せず筆を取り、思いのまま綴った文章は
示唆にとんでいて時にユーモラスに、相談事には親身になってアドバイス、
間違った考えの相手には丁寧に間違いを指摘し、最後は優しい言葉で結ぶ。
決して偉ぶらない。手紙の書き方名人だったそうです。

代表作「吾輩は猫である」のモデルだった飼い猫が死んだ時には、
親しい知人達に猫の死亡通知なるものを送っています。
(同本のタイトル提案者)俳人、高浜虚子は猫の訃報に
「我輩の戒名も無きススキかな」という返信をしたとか、
明治の文学者たちは実に文章の楽しみ方を心得ていて
洒落ているなあ、と感心してしまいます。
確かにこの猫ちゃんには生前も名前がなく「ネコ」と
呼ばれていたそうです。だから戒名もない代わりに
墓標にはネコの墓と印し「この下に稲妻起こる宵あらん」と
漱石が一句を添えたと言うことです。
教養というのはこういうところに現れると痛感します。

パラソルの下の読書でほんの少し豆知識を得たところで、
朝一番で予約しておいたママチャリを受け取りにゆきます。
今度の自転車の乗り心地はどうかな?
主婦恭子のマストアイテムがリニューアルです。
これで少しは活動範囲も広がるのでしょうか?

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







ストロイエの広場にも賑わいが戻ってきました。



おしゃべりランチから
おしゃべりが弾み、瞬く間に時間が過ぎてゆきました。



家人特製のタラコペーストを使った和風スパゲティー
通称タラスパ。






我が家の庭から
木のテッペンではブラックバードが自慢の喉を披露。
家人は庭用テーブルのメンテナンス中



【きょうのクロスステッチ Vol. 573】 by 岡村恭子

VOL.573 デンマークの暮らし
     コロナパスをゲット!文字通り明るい季節になりました。

maj mondag den. 31 maj 2021

明日から6月です。
梅雨のない北欧では今頃から夏至が過ぎる頃までが盛夏と
いう感じです。
緯度が高いので太陽をとても近くに感じられます。
暗い冬と対照的に夜遅くまで明るい!
北欧の人々の暮らしや文化がこの極端な季節の変化を
反映しているのはいうまでもありません。
北欧特集の雑誌などで『冬を楽しむ暮らし』というような
タイトルを見かけると、半分本当で後の半分は違うなと思ったりします。
実際、冬の間から明るい季節が待ち遠しいし、眩しい太陽が恋しい!
だから、誰がなんと言おうと一年中で今が一番嬉しい季節なのです。
この週末も太陽の下で過ごそうと、海岸も公園も多くの人で賑わいました。
私も午前中の涼しい時間に庭の手入れを済ませてしまい、
日陰で読みかけの本を手にのんびりしたいなあ…と、
そんな時に持って来い!の新アイテムが届きました。
直径3mの大きな白いパラソルです。
広げるとふうわりと羽を広げたみたいに柔らかい日陰を作ります。
ステキ!これからの季節大活躍してくれそうです。

コロナの話題も色褪せてきた感のある今日この頃ですが、
2度目のワクチンから2週間が過ぎ、私たちにもコロナパスが
発行されました。パスと言ってもデジタルなので
携帯にダウンロードまたはプリントしておく必要があります。
まず保健省のページにログインします。
ログインするには
⚫︎自分の生年月日+⚫︎パスワード+⚫︎Nem ID(=10桁の使い捨て数字)
が必要です。この使い捨ての10桁の数字を入れることで個人情報が
厳守されるのです。世界でも有数の信頼性の高いシステムだそうです。
全てを正確に入力してログインしないと情報は得られませんから
ボケていられない!おまけに私にはログインした先でデンマーク語という
ハードルがあります。ちょっと大変な思いをすることもあるけれど、
何事も習うより慣れろ!の精神でなんとかクリアしてゆこうと思っています。
とりあえず、コロナパスを取得して一件落着、私の中では
既にコロナを克服済みです。

日常に目を移すと、
庭は日増しに緑が鬱蒼としてきました。
少しずつ垣根や植え込みの刈り込みを始めています。
花壇はチューリップやムスカリに変わってサルビやラベンダーが
大きくなってきました。どちらも良い香りを放つ夏に欠かせない花です。
他にも白いセラスチウム、西洋オダマキ、赤いペルシカリア、
オレンジと黄色のポピーetc. 日々庭を彩ってくれる草花に感動の毎日です。
週明けには庭用の新しいテーブルが届く予定なので、
ますますパラソルの下が充実しそうな予感です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







お天気に恵まれて、公園も人でいっぱい!
市内のアパートも中庭は緑豊かな住民の憩いの場です。。






これからは西陽も眩しくありません!



プラムの木陰で涼む猫の姿が
のら猫カナちゃんを思い出させます。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/537.html






本日の庭から。
満開の紅花瓢箪木とツツジ、ポピーにセラスチウムをピックアップ。




これがNemIDカードです。ものすごい量の数字が並んでいます。
残り少なになると自動的に新しいカードが届く。



【きょうのクロスステッチ Vol. 572】 by 岡村恭子

VOL.572 デンマークの暮らし 空き巣に御用心の巻

mondag den. 24 maj 2021

5月になったというのに肌寒い日が続き、まだ暖房を入れています。
晴れていても吹く風が冷たいような気がする。
歳のせいか?と思っていたら、いやいや1996年以来25年ぶりに
気温の低い5月だということで、寒がっているのは私だけじゃないようです。
例えば気温に敏感なミツバチも養蜂箱の中でジッとして動かない。
このままでは春の花の時期を逃してしまう、と養蜂家が嘆いていました。
そういえば、我が家の庭でもいつもなら花々の間をうるさいくらい飛び交う
ミツバチの姿を見かけません。
毎朝ハチミツを欠かさない私としては、今から今年のハチミツ収穫量が
気になるところです。

さて、“ 私の通用門はお勝手口!” というくらい、
普段、玄関など使わず裏木戸から出入りしているのですが、
その日もいつものように裏木戸を開けて外に出たところで、
ハッ?!… としました。
木戸を出たすぐの壁際の地面にある地下室の採光用窓上部の鉄柵、
その上に雨よけに置いてあるアクリル板、更にその板が飛ばないよう
置いた重たいブロック、それらが外されて乱雑に放置されているではありませんか!
さては空き巣未遂か?
そういえば…と家人が思い出したように、
真夜中に目覚めてしまったので映画でも見ようかと階下に降りる時
(当然 照明を点けながら行動。)
遠くでバサッ、ドスン、というような音がした…ような気がするというのです。
留守宅と思った空き巣が人の気配に慌てて逃走したのだろうか?
侵入しようとした丁度その時に室内の照明がついて驚きその場を去った。
きっと、そうに違いありません。
偶然とはいえ良くぞ時差ボケで起きてくれた。
これからもずっと夜勤してください。と冗談を言いましたが、
あまり気持ちの良いことではない。
夫婦で防犯対策を練って、しばらくすると「こんな感じでどう?」と
家人が自分の身丈ほどもある丸棒を持って仁王立ちしています。
あははー。動物は自分を大きく見せて威嚇するというから、
ドロボウも一瞬びっくりするかもしれない。日本語で「何者だー!」と
一喝したら飛び去るかな?と笑いましたが、それは冗談として、
ことの顛末を聞いたエリックが、例によって道具一式を持ってやってきました。
取り外し可能だった鉄柵を本格工具でしっかり固定。
さらに安心のために、と内側から金網式の扉も取り付けてくれました。
今回は未然に防げたので警察に通報はしませんでしたが、
念のために両隣家に空き巣に注意するよう、ことの顛末を伝えました。
皆さん口を揃えて「教えてくれてありがとう。」と言いながら、
異口同音に私たち夫婦が無事で何より、と言ってくれた
その優しい言葉に、大きく相槌を打ちながら年寄りが
棒など持って立ち向かうなんてもっての外!だと、
家人の用意した丸棒をそそくさと片付けたのでした。

空き巣話もひと段落すると、それはそうと…と、お隣のご主人、
お宅はワクチン接種は済みましたか?
僕は今日コロナパスが発行されたので早速久しぶりの散髪です。
(デンマークでは今の所、美容院もコロナパスが必要です。)
とニコニコ笑顔で理容院にお出かけしたのでした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







地下の採光口鉄柵をしっかり固定、
内側に鉄格子を設置して防犯対策万全です。









今日の庭から
白いレースのようなセラスチウム、ライラックが花盛り、
鉢植えのイチゴにも可愛い白い花が咲きました。



まだまだ明るいPM9:00。
白いライラックの花をテーブルに生けて。



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