きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 790】 by 岡村恭子
VOL.790 デンマークの暮らし 一体誰の仕業?と呟いた雨の日曜日。
fredag den 4. september 2026
カレンダーを一枚めくって、暦の上でも秋本番となりました。
ここ数日は秋雨前線が停滞して雨降りの毎日です。
流石の私も元気が出ません。予定していた外出も雨でお流れになりました。
メールの仕分けはいったい誰がやっているの?
と、見えない相手に向かって聞きたくなってしまう出来事です。
普段は受信トレイに届くはずの親しい友人からのメール、電力会社からの通知、
娘からの連絡まで、気まぐれのように迷惑メールに仕分けされているのが発覚、
それが、いつもでは無く「気まぐれに」という感じがかえって厄介で、
面白がってやっている?それとも私を揶揄っている?と疑いたくなる。
マメにチェックすれば済むことだと言われれば確かにそうですが、
こんなことが有ると他にもメールの不具合が起きているのでは?と
疑心暗鬼になります。
固定電話が遠い昔になった昨今、お互い携帯番号を交換するのみ、
住所などは知らぬまま、携帯とメールが繋がらなければ他に手立てがないから
ついそのままになってしまい疎遠になるというケースが増えていると
感じています。
新しいドメインにするのは私にとってすごく面倒、デンマーク語だから尚更です。
契約会社とチャットAIで問題解決するなんて至難の業だし、
仮に出来たとして、銀行役所他各種支払い関係など変更するのも大変です。
親しい人、新規の方面には予備のアドレス(Gmail)で対処していますが、
そうではない場合は先方のメールを受け取らない限り縁が切れてしまう。
そういう時代になったということでしょうか?
使いこなせる人には便利でも、着いて行けない私には無理なことが多すぎて
ため息が出ます。
今回迷惑メールに分類されていた中に件のパリ滞在中だった某氏からのメールも
入っていました。詳細はVOL.788にて。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2789.html
きっと無事に帰国されただろうと夫婦で話していたところでした。
短い文章に美しい写真が添えられています。
氏がパリを発つ直前、その日は皆既日食でした。
お月様が太陽の前を通過する瞬間、赤銅色に輝く弓形の太陽をバックに
浮かび上がるエッフェル塔のシルエット。幻想的な情景です。
私が見逃してしまった皆既日食を某氏はパリの空の下から仰ぎ見ていた。
感慨に耽る間も無くGmailアドレスから返信しましたが、
返信しながらもそれまで問題なかったという事が却って不可解で、
一体誰が仕分けしているの?と声に出して聞きたくなったのでした。
低く重たい雲が空を覆っています。
カーディガンを羽織り庭を巡ります。
苔だらけの芝生、てんとう虫に食い荒らされた菊の花、
レース網のように張り巡らされた蜘蛛の巣。
パーティーの時に子供達が走り回っていた芝生も雨に濡れて歩く度に足元が濡れます。
林檎も洋梨も晴れてくれる日を心待ちにしている様子です。
そろそろ暖房を入れる時期になりました。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

外は雨でも気分盛り上げてくれる向日葵の花。

雨になる前に雨樋の掃除しておいて助かった!


林檎も洋梨もお日様を恋しがっています。


今日の庭から。
雨に濡れて静かな風情の庭と紅葉。
【きょうのクロスステッチ Vol. 789】 by 岡村恭子
VOL.789 デンマークの暮らし TIVOLIに誕生した日本エリア「HIKARI」
torsdag den. 27 august 2026
毎日が慌ただしく過ぎて行きます。
気がつけば夜の9時ごろにはとっぷりと日が暮れるようになりました。
朝晩のひいやりとした空気に秋の訪れを感じます。
⚫︎TIVOLIに日本をテーマにしたエリアが誕生し、先日大々的にお披露目されました。
その名も…NIPPON?TOKYO?いえいえHIKARI「光」だそうです。
私はまずそのネーミングに新鮮な驚きを覚えました。
直接日本を訪れなくてもアニメなどから広まっている単語が増えてきましたが
HIKARIという言葉は耳に新しい。謂わゆるステレオタイプでは無いネーミングにも
チボリらしさが込められているような気がします。
園内の他の場所と違和感無く溶け込み来場者がチボリ全体を満喫できるよう、
既存のエリアとの融合を大切にしつつ今までとは一味違うウキウキするような
体験型エリア=HIKARI。近々行ってみようと思います。
チボリの総面積は6,1ヘクタール、よく比較される東京ドームが4,7ヘクタールだ
そうですから規模的には決して大きく無い。
市庁舎と中央駅の間という立地なものだから塀越しに観覧車やジェットコースターが
垣間見える。楽しそうな嬌声が一瞬聞こて来る、そんな身近な存在です。
1843年、社会格差の厳しい時代にいかなる人も平等に憩える公園を、という
驚くほど先進的な基本理念を掲げて完成、180年以上経た現在もそのコンセプトを
受け継ぎ、子供から大人まで楽しめるアミューズメントパークとして
人々に愛されているのです。
芝生にはデッキチェア、噴水を囲む花壇に咲き誇る季節の花々、日本庭園を
参考にして造園されたというのも嬉しいエピソードです。
長い年月をかけて味わい深くなった回遊式庭園の随所には
専属の造園デザイナーたちの工夫でチボリらしい華やかさが加味されている。
四季を通じて美しい花々に彩られた眺めが楽しめます。
新たに誕生したHIKARIには繁華街の路地を歩くような細々とした仕掛けが
随所に散離ばめられ、普通に日本のスナックが買えるコンビニや
カツサンドやおにぎりのスタンド、“お手洗い“という日本語表示も!
どうやら日本の文化についてあれこれ説明する時代は過ぎたようですね。
⚫︎週末は子供パーティーでした。
大人も合わせて30名ほどでそれはそれは賑やかでテンヤワンヤの一日でした。
デンマークの人は招く方も招かれた方も慣れていて、こういう機会に親同士で
情報交換したり、子供同士も新しい仲間が出来たり、私は久しぶりに会った子が
成長していて驚いたり…。
無事に終わってやれやれ家人と二人、どっこいしょ!
お互い歳取ったもんだと顔を見合わせて笑いました。
⚫︎今年はどうしたわけか芝生に苔が大繁殖してしまい困っています。
カルキを撒かなかったせいかもしれませんが、とにかくすごい。
気になると放って置けない。この所毎日苔取りに余念がありません。
フカフカした緑色の苔はとても綺麗です。でも根元を観察すると、
無数の胞子が芝生の根元を覆い尽くしていてギョッとする
果たしてどこまでできるだろう?
広い芝生の庭に立って果てしない苔取り作業を思い呆然としています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



緑に囲まれたチボリ、
野外ステージには芝生にデッキチェア、
子供シアターの屋根も草で覆われています。
池の向こうに幼児向けの遊び場、更に市庁舎が望める。


新たに完成したHIKARI エリア


子供パーティーより
【きょうのクロスステッチ Vol. 788】 by 岡村恭子
VOL.788 デンマークの暮らし いつでも会えると思ったら大間違い?! の巻
fridag den. 15 august 2026
27年ぶりに皆既日食が見られる。
そう聞いたので西の空を眺めていたけれど
松の木の向こうに沈みかけた夕陽が黄金色に輝くばかり、
既に時遅し!だったようで残念でした。
太陽の周りを回っている地球、その地球の周りをくるくると回り続けて
いるお月さまがたまにイタズラをして大きな太陽が隠れん坊。
そんな瞬間を目にした時、人は宇宙という空間に浮かぶ星にいる自分を
実感して感動するのだと思います。私は貴重な一瞬を見逃してしまいました。
次回お月さまがイタズラする頃は次世代の時代になっていることでしょう。
⚫︎いつでも会えると思ったら大間違い?!
以前に数回我が家を訪ねて下さったという、それだけの縁なのに
毎年欠かさず新年の挨拶を送ってくださる年上の知人がいます。
この夏もフランスに長期滞在しているとメールが来ました。
折りしも記録的酷暑の中、格別な予定も無くさわやかなコペンハーゲンの
夏が懐かしいという。それなら涼しい我が家でのんびりして下さい、と
お誘いした所、直ぐに返事が来ました。
実はフランスに向かう機内で心臓の発作が起き、パリの病院で診療を
受けたというではありませんか。でもコペンハーゲンには行きたい。
という内容に私は驚き、そして困ってしまった。知らなかったとは言え、
元気だと思い込んで気軽に誘ってしまった私が悪かったと反省しながら、
近所といってもパリとコペンハーゲンは飛行機移動です。
これ以上心臓に負担がかかっては良くない。
考えた末に、楽しみは次回ということで、くれぐれも無理をしないように
とメールしました。ガッカリさせてしまったかな?いや、案外ご本人も
ホッとされているような気がしています。
フランスでゆっくり休養して無事に帰国されるよう願っています。
それで思い出した。この春、帰国した時のことです。
滞在した場所近くに住まわれている家人の先輩に当たる方に
会えたら楽しそうだと思い立って連絡をしてみました。
直ぐに返信がありました。とても会いたい。でも会わない方が良さそうだ
という内容でした。細かいことは語らずとも短い文面から想像できました。
やっぱりセンスが良い人だ。お互い元気だと分かっただけで充分だ。
頷きながら家人は嬉しそうにしていました。
この辺でひょっこり会えたら面白いのにね。私も小春日和の小路を散策
しながら想像を膨らませ、ちょっと物語り的な気分になれたのも
旅の良い思い出になりました。
実際に会わずとも心通わせることはできるのです。
窓際の温室で育てている延江さんからもらった「ミニ茄子」↓
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2788.html
すくすく育って、ほらっ!黄色い花が咲きました…って???
そうなのです。茄子ではなくて胡瓜だったんです。
延江さんも大笑いの楽しいハプニングでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


週末のフリマの掘り出し物から
アクリル板と木板がマグネットで絵をしっかり固定。

ミニ茄子の黄色い花が咲いた!?と写真を送ったら、
延江さん: それ、ナスじゃ無い!ナスは紫!と大笑い。
茄子だと思い込んでいた私の野菜音痴がバレた瞬間。


今日の庭から
たわわに実った洋梨と紅花瓢箪のオレンジ色の実(食べられません)
【きょうのクロスステッチ Vol. 787】 by 岡村恭子
VOL.787 デンマークの暮らし 断捨離は悩ましいの巻
8月に入った途端に夜の闇を感じるようになりました。
そのはず、この週末に白夜の季節が終わってしまうのです。
これからは日毎日照時間が短くなってゆく。
どこからともなく落胆のため息が聞こえてきそうな夕暮れです。
⚫︎衣類の断捨離
夏の間に衣類の断捨離をすべくプラスティック製の衣装ケースを
何組か購入しましたが今だに空っぽのままです。
この家には各部屋にクローゼットや整理戸棚が備え付けられています。
重宝な反面、融通が効かないところが難点です。昔と今とでは
(ヨーロッパ人と日本人とも言える)ワードローブの内容が違うから
かつての便利さが当てはまるとは限らない。そして気づくのは(我が家の場合)
衣類よりもむしろ寝具やタオル類の数の多い事です。いつの間にか増えて
使う頻度の高いもの以外は次第に下の方へ奥の方へと押しやられてしまう。
けれど、いつか使うかも知れないと思うと無闇には捨てられません。
幼かった娘がお気に入りだった大判のビーチタオルが、この夏孫たちの
水遊びに復活した時など、取っておいて良かったと笑顔になります。
そんなこともあるから断捨離ではなくプラスティック製の衣装ケースに
仕舞うことにしたけれど、それごとお蔵入りになってしまう気がしないでもない。
ものが増えるのは本当に悩ましい。ここ数年、増やさなように心がけてきた
つもりでも整理整頓で悩むのですから、好きなものに囲まれて、などと
甘い気分でいたら、どんなにか大変な事だろうと思います。
⚫︎冷凍庫の断捨離
先日の事。
スーパーで購入した肉のブロックを抱えて地下の冷凍庫に向かった家人が
大きな声で何か言っています。何事だろうと急ぎ降りて行くと、
ドアが開いた冷凍庫から霜が溢れるようにはみ出ているではありませんか。
保存していたものが溶けてしまっている!アイスキャンディーもカレールーも、
あれもこれも。どうやら数日前に家人が開閉した時にハンドア状態だったらしい。
ああぁ、大変!と言いながら、これも寿命ね。と、諦めるが早いか
インターネットで新型を調べ始めている私を横目に家人は霜取りを諦めません。
冷凍庫といっても中型の冷凍冷蔵庫の上部のみが冷凍庫になっているタイプです。
この家に引っ越してきた時から使っている年代物で、日常使いではなく保存庫として
活用して来たけれど、このチャンスにピカピカにしようとオンラインショップを
物色している所に家人がやって来て言いました。冷凍庫復活!
見に行くと霜がキレイサッパリ取り除かれていました。空っぽで広々としています。
期せずして冷凍庫の中の断捨離が出来ました。
これからは沢山詰め込まず、どうしても保存したいものだけにしよう。
取り合えずアイスノンを平たく置いて、そっとドアを閉めたのでした。
時折り小雨のふる午後、
庭の木々も静かな風情です。りんごが赤く色づいて来ました。
満開を過ぎた紫陽花も雨の雫を受けて気持ち良さそう。
これから植物たちも少しずつ秋を迎える準備に入ります。
岡村 恭子
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イベント「縁日」を催した人気ラーメン店。
浴衣姿の子供もいて賑わっていました。
お好み焼きブーム到来?


延江さんに頂いたミニ茄子の苗が逞しく成長中。
実がなるまで元気にがんばれ〜。


今日の庭から。
色づいてきた林檎と、満開を過ぎて静かな風情の紫陽花。
【きょうのクロスステッチ Vol. 786】 by 岡村恭子
VOL.786 デンマークの暮らし 夏休みの日々雑記
ヨーロッパ各地に猛暑をもたらした熱波もデンマークまでは届かず
ここ数日は日中20℃前後の涼しい毎日です。
紫陽花と秋明菊が咲いて早くも晩夏の気配が漂ってきました。
北欧の夏は本当に短い。残り少ない夏休みを満喫せねば!
さりとて、旅にもゆかず特に予定があるわけでも無い私です。
特別な事は何も無いけれど、でも夏休みだからね、と家事をサボり、
庭のベンチでのんびり過ごしたり、観光客の気分になってストロイエ辺り
でショッピングしたり、久しぶりにケーキを焼いて余った生クリームを
珈琲に浮かべてカフェ気分を味わったり、ペンキ塗りも草むしりも
お休みして気ままに過ごす。それもまた愉しからずや…なはずなのに
気がつくとそそくさとキッチンに立っている自分に笑ってしまいます。
⚫︎庭の木も生きている。
陽射しの強い昼下がり、プラムの木陰で憩います。
子供たちはプラムの木の周りをぐるぐる回って鬼ごっこをします。
ねじれた幹に紅茶色の透き通った松脂が滴のように釣り下がる、
私たちがこの家の住人になる前からそこに有ったプラムの老木。
あとどのくらい頑張って夏の木陰を作ってくれるかな?…
少しハラハラして見守っています。
我が家のシンボル的だった大きな桜の木も最後の数年は力を振り絞るように
咲いて実を付けて私達を喜ばせたあと急激に衰え枯れ果ててしまった。
ずっとそのままにしておこうと家人は言ったけれど、危険だし業者に頼んで
根元から伐採してもらったのでした。
桜の木がなくなってしまったらスコーン!と空ばかりが目立つようになって
しまって何だか寂しくて庭に出るのが辛かったものです。
それから間も無く2代目桜の木(植木業者に依頼)を植えました。
丈夫に育つようにと見守っているのですが、最近どうも様子がおかしい。
春には花を咲かせてくれたのに、その後どうも勢いがないなあ、と
首を傾げているうちに一枚また一枚と葉を落としてしまいました。
気候変動のせい?水分不足?色々と考えていますが原因が分からない。
私は夏休み返上で根元に這いつくばって雑草を取りをしながら
「がんばれ〜」と励ましながら植物は生きていると実感しています。
⚫︎街角スケッチ
折りにふれ画材さんにゆきます。ストロイエの一筋裏側にあるお店です。
その日は家人がスケッチで使うクレパスを探しにゆきました。
彼が買い物している間、私は通りに出て隣接する元教会、今はモダンアートの
センターになっている(その日は準備中でバリケードされていました。)
広場で観光気分です。古い石畳、ガラスの街灯、よく見ると歴史的な重みを
感じられるデンマークらしい魅力的な裏通りです。
もしもコペンハーゲンで観光するなら、
まずは裏道散策、前回お勧めしたレンタル自転車で気ままに
巡ったら思い出がより一層深いものになること請け合います。
岡村 恭子
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煉瓦の建物、ガラスの街灯、歴史の重みを感じる裏通り。
創業1845年の画材店Stelling。大きな万年筆が目印。
ペーパークラフトシェードが美しいLe Klint本店のショーウィンドウ。

夏の木陰を作ってくれるプラムの木。

捻れたような幹に紅茶色の透き通った松脂は涙?それとも汗?


幼な子達も田舎でのびのび夏休み。
【きょうのクロスステッチ Vol. 785】 by 岡村恭子
VOL.785 デンマークの暮らし 延江さんとのひと時 & 自転車の思い出
デンマーくは全国的に夏休みのまっ最中です。
近所の花屋さんもパン屋さんもお休み。
登下校時、いつもなら賑やかな家の前の通学路も静かです。
昨日は延江さんが遊びに来てくれました。
こんにちはー。
キッチンで準備していると庭の方から明るい声が聞こえてきます。
家人とおしゃべりしている様子です。
私がステッチハウスのHPにブログを掲載するようになってかれこれ…そう…
延江さんがステッチハウスを立ち上げた頃からのお付き合いですから
驚くことに17年になります。文章を送ると延江さんがアップしてくれる。
そんなおんぶに抱っこの関係が途切れることなく今に繋がっているのは
忙しい仕事の合間に更新してくれる彼女のお陰と感謝しています。
これからもよろしくね、延江さん!
夏らしいお天気です。陽射しが強くて眩しい。
パラソルの下で他愛の無いおしゃべりに花を咲かせていたら
忽ち夕方になってしまいました。
自転車にヒラリと乗って手を振る彼女に、また来てねー、と声をかけながら、
自分も自転車に乗って動き回っていた頃を思い出しました。
今からかれこれ40年前、
デンマークで生活をスタートするにはまず運転免許が必要だろうと
国際免許証を取得して、さあ、中古車センターに行こう!と張り切っていた
私に“ 車不要論“ をトクトクと諭したのは他ならぬエリックでした。
そんなある日、彼らのスタジオの庭に届いたのがそれから長年に渡り愛用する
こととなった茶色いラーレイだったのです。
ママチャリには乗ったことがあったけれど、目の前のラーレイはそれとは
比べようもなく大きい。ようやくペダルに足がつく背高ノッポです。
こんなの無理、という私を急かすように練習開始。案の定転んでからの
スタートとなった私のデンマーク自転車ライフなのでした。
コペンハーゲンは運河に囲まれた平坦な地形なので慣れるにつれて、
気軽に出かけるようになり日常生活に欠かせない必須アイテムとなりました。
アパート時代、仲良しの住人たちと海岸まで出かけたり、近所の原っぱまで
サイクリングしたり、ストロイエの有名デパートにも駐輪場がると感動したり。
自転車のおかげで?救急車のお世話になったこともあります。
何かの拍子に縁石に乗り上げきれず車道側に倒れた。
通りかかりの人が倒れている私を心配して救急車を呼び、
救急車が到着するまでの間一緒にいてくれました。
デンマークの人は優しいなあ、と涙が出そうになったものです。
当時に比べて更に進化し便利になった自転車大国デンマーク、
もし、この夏休みに観光でコペンハーゲンを巡るならレンタル自転車が
便利で楽しいかもしれません。お勧めです。
延江さんが小茄子の苗を持ってきてくれました。
直植えしたらまたカタツムリに食べられてしまそうなので植木鉢で
育てようと思います。小茄子の天ぷら、食べられるかな…。
岡村 恭子
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もう直ぐ来る頃、と準備をするのも楽しい。
今日は例のフレンチホットドッグよー!↓
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2785.html
延江さんとのお喋りはつきません。


お土産に頂いた
コペンハーゲンでNO.1美味しいチョコレートと小茄子の苗。

花壇の隅にデニッシュキャベツの苗を植えたチビちゃん。
カタツムリが心配な私。
【きょうのクロスステッチ Vol. 784】 by 岡村恭子
VOL.784 デンマークの暮らし 買い物あるある物語り。
ここ数日変わりやすい天気が続いています。
嵐のような雨と風の一日が過ぎた後、急に気温が下がって肌寒くなりました。
ついこの間まで窓を開け放っていたのが嘘みたい。
相変わらずの「北欧気まぐれお天気」です。
お天気に一喜一憂しているうちに今年も垣根の刈り込みの時期になりました。
垣根の有る通りはいわば脇道なので普段はほとんど忘れているのですが、
毎年刈り込み時期が近づくと気に掛かって落ち着きません。
煉瓦塀沿いの雑草も半端じゃありません。
電動工具を使う作業は男性陣に任せて私はもっぱら出てくるゴミ集め役です。
みんなでやると早い。歩道の敷石の間の雑草も摘み取ってサッパリしました。
垣根は通りに面した側のみ終了、庭に面した側(家人曰くB面)は後日のお楽しみ
ということでその日の作業はお仕舞い。この先もB面が終わったら裏庭、
それが終わったら各種庭木の剪定と夏の庭仕事は力仕事。まだまだ続きます。
⚫︎日常の買い物あるある物語り。
その1
フレンチホットドッグというホットドッグの定番があります。
真ん中がトンネルみたいにくり抜かれた細長いバケット風のパンに
専用のドレッシングを垂らし込んでグリルしたソーセージを差し込ん食べる。
ハンディで美味しいデンマークの名物ホットドッグです。
庭仕事の合間に食べようと材料を買いに行きました。
近所のスーパーに行ったら専用パンは有るのにドレッシングが見当たらない。
店員に聞いたら笑顔で取り扱ってないと答えた。
大きいスーパーまで足を伸ばして、ここならあるだろうと思ったのが甘かった。
今度は専用ドレッシングはたくさん並んでいるのにパンの棚に目的の
パンだけが無い。どうしてそんな片手落ちの商品構成になっているのか?
私には理解できません。
その2
庭にある外用水道とホースの連結部分のパッキンがすり減ってしまった。
こんなものは最寄りの日曜大工道具取扱店にあるだろうとタカを括っていたら
丁度それだけなかった。バスで少し遠出して行った店にも無い。
店員が○○には有るかもしれない。とデンマーク最大のホームセンターの
名前を告げたけれど、たかがパッキンの為に行く気にならないし
第一そこにだって有るとは限らないのです。
後日、ひょっとしてと思い、普段行かないドイツ系のディカウントショップを
覗いたら、雑貨コーナーの細かい部品がごちゃごちゃと入ったケースの中に
一個だけ有った!と、まるで宝物を発見したように家人が喜んで帰ってきました。
ようやく手に入れた小さなパッキンをつくづく眺めながら、
欲しい物がなかなか手に入らない。ようやく手にした時は簡単に手にした
時の何倍も嬉しく思える…なんて落語みたいだね、と笑いました。
以上、欲しいものが簡単にさっと手に入るとは限らないという、
「幸福の国デンマーク」の買い物あるあるこぼれ話でした。
岡村 恭子
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脇道はこんな感じ。
切った枝葉は次の「緑のゴミの日」にまとめて出します。


ドレッシングのそばに専用のパンも置いたらもっと売れるだろうに。
販売アイデア不足?



今日の庭から
雨の雫が真珠の粒のよう。
洋梨の実がたくさん付きました。
赤いラズベリー、摘んでヨーグルトに入れます。
【きょうのクロスステッチ Vol. 783】 by 岡村恭子
VOL.783 デンマークの暮らし 6月の終わりの頃の日々雑記
40℃超えのフランスほどではないものの、
先週は日中30℃の真夏日が続き、終日窓を開け放して過ごしていました。
週明けには平年並みの気温に戻るという予報にやれやれといったところです。
⚫︎肩身の狭い車 VS 至れり尽くせりの自転車社会
バスに乗っている時に何の前触れもなくいつもと違う経路になり
あらっ?と思うことがあります。
先日も市庁舎前広場に向かうはずのバスがその手前でぐるりと迂回、
目的のバス停をスキップしてしまった。何かの工事中でしょう。
良くある事です。徒歩で戻ろうかと思ったけれど別に急ぎでは無いし
数日後改めて行くと、あらまあ!…バス通りが見違えていてビックリ!
市庁舎前からTIVOLI公園につながる目抜通りが一新、歩道が拡張され
植栽されたプロムナードになっているではありませんか。
上下2車線だった車道が1車線になってしまい窮屈そうにバスが往来する中、
歩行者用スペースに設けられたベンチで観光客が一休みしています。
いつもの事ながら何気なく始まって何事も無かったように完成していました。
その辺もコペンハーゲンらしいかもしれません。
物事を決定するまでには時間をかけるけれど一旦決まったことは確実に
実行されて行くという感じです。
今回の例に限らず旧市街地の車両規制に関しては遠慮無しでかなり厳しい。
その代わり自転車と歩行者にはとても優しい。
自転車専用道路の延伸も着々と進んでいます。運河に架かる新設の橋は全て
自転車と歩行者専用です。特筆すべきは遊びながら交通ルールが学べる
自転車公園など幼い頃から親しむ環境が整っていて気づいた時には
もっとも身近な移動ツールになっているということでしょう。
夏休み明けの新学期、親に付き添われたヘルメット姿の新一年生が
自転車を漕いで登校する姿も自転車大国デンマークならではの風景と
言えるかもしれません。
夏休み明けが新学期なら、夏休み前は卒業シーズン。というわけで、
週末はギュムナシア(高校)の卒業イベントデーでした。
水平さんのような白い帽子を被った卒業生が町中に溢れ、
大通りを鈴なりの卒業生を乗せたトラックが大音響で通り過ぎてゆきます。
クラクションを鳴らしその賑やかな事、
丸一日かけてクラス全員の家を周り、家族の祝福を受けるのです。
夜遅くまで若者たちの歓声や人々のざわめきが辺りを包み、
時折打ち上げられる花火の音もこの日ばかりは晴れやかに聞こえて来る。
白いお月さまが若者たちを祝福しているようです。
それが終わると、もうすぐ夏休み、7月に入るとコペンハーゲンは
ジャズフェスティバルで盛り上がります。
夏至が過ぎた途端、今のうち今のうち、と人々は日焼けに勤しむ。
子供達は今のうち今のうち、と夜の更けるのも忘れて外で遊ぶ。
そんな気持ちが伝染してきて私までも今のうち今のうちと
わけもなく焦ってしまう今日この頃です。
岡村 恭子
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車道を減らして歩道部分を増やす。
如何にもデンマーク的発想です。

ゆったりした遊歩道と自転車専用レーンの
向こうに窮屈そうなバス2台。



今日の庭から
ゼラニウム、紫陽花、ラベンダー。
強い日差しに負けず咲いています
【きょうのクロスステッチ Vol. 782】 by 岡村恭子
VOL.782 デンマークの暮らし 白夜の頃の日々雑記
久しぶりの更新です。
新緑の頃から一月半、庭はすっかり夏模様になりました。
薔薇が盛りを迎え紫陽花の蕾も日増しに大きくなってきました。
今度の日曜日は一年で一番昼間の長い日、そして23日の水曜日は白夜の
クライマックスを祝う夏至祭です。静かな歌声が明るい夜空に吸い込まれてゆく。
そんな様子を目にするたび、北欧の人々の明るい季節に寄せる切ない思いが
伝わってくるような気がします。
⚫︎また一つ歳を重ねてしまった。
今年も誕生日を迎えました。
昨日と何も変わってはいないけれど、振り返ると辿ってきた道が少し長くなって
その分思い出が増えてゆく。年齢を重ねるということはそういうことなのでしょう。
希望や夢といった言葉が少し遠くに感じられて来た反面、
満足とか納得というような自分自身に言い聞かせる言葉が身近になってくる…。
それもまた良いことのような気がしています。
デンマークの人は誕生日をとても大切にします。何歳になっても誕生日だけは
疎かにしない。結構なことですが家族が増えると年がら年中誰かしらの誕生日を
祝っているという気がしなくも無い。特に「0」の付く歳の誕生日は盛大です。
庭にテントなんか張って何十人もの人が集い一晩中盛り上がる。
代表的なお誕生日の歌も2曲あり、どちらから歌おうか?などと話すのも楽しい。
いつだったか日本の誕生日の歌は?と聞かれて もちろん!ハッピーバースデーの歌。
と言った後に、でもあれはアメリカ発祥ね?と失笑したこともありました。
共あれ誕生日を元気に迎えられたことは何よりも有り難いことと感謝してつつ
今年最初のBBQで乾杯しました。
⚫︎カタツムリ騒動
孫娘が蒔いた花の種。柔らかい葉が顔を出し始めて蕾がつくのを楽しみに
していたある日、昨日まで有った葉っぱが綺麗さっぱり無くなっていました。
さてはカタツムリだね。
実は庭にカタツムリが大量発生してパンジーの花やイチゴの実を食べ散らかし、
それでは満足しないのか?ホスタスの葉もレース状になってしまうほど
ものすごい食欲です。紫陽花やヒューケラ、西洋オダマキなどは彼らの口に
合わないようで見向きもせずなかなかのグルメぶりも発揮しています。
毎朝パンジーの根元に折り重なるようにうずくまっている大小のカタツムリを
割り箸でつまみ出しているのですが次の日にはまた現れる。
一体どこからやってくるのだろう?…歌に出てくるでんでん虫は
可愛らしいけれど、庭の草花を食い荒らすカタツムリは厄介者です。
調べたら園芸や農作の世界では害虫というカテゴリーになっていて
おまけに毒性があるので素手で触ったらすぐ手洗いをするように、とも
書いてありました。しかし、カタツムリ君の立場になれば、
生きるために食べなくてはならないんだし、手の届くところに好物が
有れば食べるなという方が無理な話しというのも分かる。
今の所、カタツムリから草花たちを守るには植木鉢に植え替えて
彼らが這い上がれないくらい高いところに置く以外防止策はなさそうです。
庭先で寛ぎながら明るい夜空に影絵のように浮かび上がる庭木のシルエットを
愛でる。北欧の白夜の季節ももうすぐクライマックスを迎えます。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


庭の花を摘んで水に挿すのも楽しい日課です。


次々と咲く薔薇と2メートルも有る白い穂が美しいアスチルベ。


コペンハーゲンは水辺の街。 快晴の日&雨上がりの美しい情景
【きょうのクロスステッチ Vol. 781】 by 岡村恭子
VOL.781 デンマークの暮らし 明るい季節の気ままなDIY の巻
庭は日毎緑のグラデーションの深みを増しています。
サクランボの木を植えてから足掛け5年、今年もたくさん花が咲きました。
昨日まで蕾だった石楠花が花びらを開き始めています。
洋梨の木にも真っ白い花がたくさん咲きました。
苗木を植えてからかれこれ6年、こんなに見事に咲いたのは初めてです。
良いお天気に気分も軽く、私は気の向くまま忙しなく動き回っています。
花壇に潜り込み棘に刺さりながら薔薇の根本の雑草を抜いたり
薮の枝払いに夢中になって日が暮れて、ラズベリー畑の整地をしながら
その辺一帯に根深く食い込んで増殖する雑草を引き抜き引き抜きして日が暮れる。
ガーデニングというと優雅な趣味のようだけど実際は土まみれで指先だって
カサカサになってしまう。やめればいいのに、と思うけれどやめられない。
庭仕事はエンドレスです。そんな土いじりの合間の気分転換にと、
お勝手ドアのペンキ塗りも始めてしまいました。
数年前に塗ったばかりだというのに剥がれてきてしまったのが気に入らない。
安物買いの銭失い、と自らを戒めながらひたすら剥げかかっら箇所を
こそぎ取ってゆきながら、そういえば…と、庭の隅に置いてあるベンチの事を
思い出しました。ずっと置きっぱなしだった古い木製ベンチ、
危うく粗大ゴミに出す手前で朽ち果てた背もたれを取り除き簡易ベンチに
仕立て直してくれました。あとは塗装を待つばかりになっているのです。
今日こそ真っ白に仕上げてあげよう。
勝手口の作業を中断すると道具一式を両手に下げて裏庭からぐるりと回る。
途中で満開の洋梨の花を愛で、四季咲き桜の花びらが散る下を通り、
芝生を横切って次なる作業場に到着です。
ペーパーをかけて水拭きしていたら助っ人がやってきました。
タイミングを見計らったような気がしますが、まあ良いでしょう。
家人が何回か重ね塗りをしている間、私は傍で雑草を取りながら四方山話し。
零れ種から成長したライラックが周囲を囲んでいます。
花が咲いたらペンキ塗りたてのベンチに座ってライラックの香りに
包まれるのも良さそうです。
気ままなDIYで動き回っているうちに今日も夕方になりました。
明るい季節は夕食の準備も遅れがち、毎日の献立を考えるのも億劫になりがち、
そんな「…がち」な季節、思い出すのは日本のスーパーのお惣菜売り場です。
あんな贅沢な食料品売り場は世界中見渡しても日本以外には無い!
帰国するたびに壮大なお惣菜とお弁当コーナーを眺めてうっとりします。
あれも食べたい、これも食べたいと夕方のデパ地下で心が千々に乱れ、
ひたすら売り場を行ったり来たりしてしまった。美味しそうなお惣菜の数々を
思い浮かべながら、私は夕食の献立を決められずにいるのでした。
今夜は満月です。
近い将来、人類が住むようになるとか、月の裏側に水の成分が有るとか無いとか、
彼の2大国が水の利権を巡り争奪戦を展開しているとか、
そんな話は聞きたくありません。どんなにテクノロジーが進歩して人類が
暮らすようになったとしても昔のままのお月様でいて欲しいと願う。
今夜はペンキ塗りたてのベンチに座って満月を愛でようと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



庭の隅っこのオンボロベンチが真っ白に蘇りました。
庭に新しいスポット誕生です。

やりかけのお勝手口、お店オススメの長持保証のペンキ購入。

日陰でカトラリー磨き。


今日の庭から。
色とりどりの草花が咲いては散る春の庭。
サクランボのなる木。白い花が満開です。




