きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 620】 by 岡村恭子

VOL.620 デンマークの暮らし
     マラソンの応援とコペンハーゲン住宅事情

torsdag den. 19 maj 2022

夏至まであと一月余りとなりました。
北欧は明るい季節のクライマックスに向かって真っしぐら!です。

そんな明るい週末、恒例のコペンハーゲンマラソンが開催され、
多くの参加者で盛り上がりました。
それにしても、一瞬で通り過ぎてしまう(特定の応援したい)選手を
どうやって応援するのか?と首を傾げていたら、そういう場合は参加者の
登録番号をアプリで検索すると、現時点の通過状況や特定した場所の通過予定時刻が
わかるのだそうです。お陰で待ち時間のロスも無く、お目当ての選手を見逃すこと無く、
確実に応援ができるというわけです。

さてさて、このワタクシ。
マラソンならぬ自転車に乗るのを諦めてからもうすぐ一年になります。
以来、買い物はもっぱら徒歩ですが、重たいアイテムをオンラインで
注文デリバリーするようになってからは日々の食料品など、
小脇に抱えられる程度の買い物で済むようになりました。
今日も夕食の献立に見合った材料を求めて散歩がてら、
ちょっとそこまでお買い物です。

家々の庭に咲くライラックが甘い香りを放っています。
初夏の風が吹き抜けて行く小道を行くのは気持ちが良くて
もしも口笛を吹けたら、そっと吹きたくなるようなそんな気分で、
しばらく行くとバス通りに出ます。
この通りを真っ直ぐ3kmほどで旧市街地です。
ナショナル銀行や国会議事堂のある辺りまで、ずっとメインストリートの
賑わいが続きます。道路沿いの歴史を感じる煉瓦の建物は一階部分が
カフェやブティックなどの商業スペース、二階以上は分譲住宅になっています。
間取りも広さも色々ですが、時代がかった外観とは対照的に内部は
リノベーションされて、リビング雑誌に出てくるようなインテリアだったりします。
殆どの場合、中庭が有って住民の共有スペースとして子供の遊び場や住民専用の
憩いのコーナーなどに活用されています。この周辺(私がいつも散歩する周辺)は
利便性も良く、人気が高くて入手が困難だと聞きました。
中でもベランダ付きの物件は、それだけで不動産価値も上がるらしく、
新たにベランダを設置する工事も頻繁に見かけます。
確かに、都会のアパートに暮らす人にとってベランダは
庭がわりに楽しめる住まいの小さなオアシスと言えそうです。
思い思いに寛ぎのスペースを作り、グリルやガーデニングを楽しむ…、
そんな姿を垣間見る度に、本当にこの国の人は暮らし上手だと感心します。

さて、本日の買い物も無事終了しました。
トートバッグからガサゴソと、野菜やお肉を出しながら、
最後に出てきたのは洗濯物干し用のロープです。
いつもは地下の乾燥室に干している洗濯物も、これからの季節は
風の通り抜ける裏庭でお日様の匂いに包まれながらカラリと
乾燥させよう!と思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




コペンハーゲンマラソン風景。
走る人も沿道で応援する人も何となくのんびりしていますね。









都会のアパート暮らしではベランダを活用。
思い思いに寛ぎのスペースを演出する。
そのまま絵になる風景です。
中庭は住民対日の共有スペースとして活用。









今日の庭から。
石楠花の後方は紅花瓢箪木。ピンク色の花が満開。
ライラックも満開です。
花壇は白いレースのようなセラスチウムや、紅いペルシカリアなど
次々咲いては散る姿に心打たれる。美しい。。。



【きょうのクロスステッチ Vol. 619】 by 岡村恭子

VOL.619 デンマークの暮らし 五月晴れの日々雑記

torsdag den. 12 maj 2022

久しぶりにまとまった雨が降った翌朝。
庭に出ると、緑がブワーッと一回り大きくなっている!
家人が数日前に刈ったばかりの芝生もビュンと伸びて
もはや牧草のようです。
山羊を飼える、と笑いながら晴れた空を見上げたら
ムクムクと夏の気配の白い雲が浮かんでいました。

去年の今頃はまだコロナ旋風?が吹き荒れていて、
確か、2度目のワクチン接種をしたばかりだったような記憶です。
デンマークのみならずヨーロッパでは、コロナは従来のインフルエンザに
準じた扱いになり、以前の日常が戻って久しい。
あんなに熱心だったマスク着用もアルコール消毒もすっかり影を潜め、
最後の砦?だったメトロもマスク姿など皆無です。
このまま秋まで収束状態が続いてくれたら、今年こそ帰りたいと
思っているけれど、どうかなあ?…。
ロシア上空を自由に飛行できる日がくるように願うばかりです。

そんな中、会いたくても会えない親友とラインで繋がってみました。
「繋がってみた」などと妙な表現になりましたが、
友人の勧めでトライしてみた結果、どうも、何だかなあ…、という
感想なのです。
私は日本にいる家族や身近な人との連絡にスカイプを活用してきました。
お互いに姿を見ながらお喋りできるので、より気持ちも伝わるし、
時にはお茶しながら、ついつい長話という感じで楽しめます。
一方、電話回線のラインはチャット又は音声だけだということが
今更ながら使ってみて判明しました。(電話なのだから当然なのですが。)
日常、簡単に用件を伝えたり、軽い挨拶には便利ですが、
私の場合は懐かしい友達へのメッセージなので一言では済まない。
第一、携帯の小さな画面に文字を打ち込むと打ち間違え多発で、
とてもくたびれる。返信する前に相手から返信が来たりして
お互い簡略語彙になってしまう。
どうも、ちゃんとしたコミュニケーションになりません。
それなら従来のメールでゆっくりと書い方が良いと思うのです。
という訳で、スカイプvsラインはスカイプに軍配があがったのですが、
アナログ世代というのはお互い様で、インターネットもデジタル回線も
半分しか理解していないため、何事も意思疎通は困難を極めます。
それに第一、不満を言うなんて贅沢ですね。
デンマークに来たばかりの頃、交換手を通して国際電話で両親の声を聞き、
受話器を置きがたく、バイバイ、バイバイ又ね、と何度も言っては
ホームシックになった当時を思うと夢のようです。
スカイプとライン両方を使い分けて上手に活用して行こうと思います。

今週末から気温上昇という予報です。
これから二人で庭にテーブルを出したり、
パラソルを広げる準備を始めようと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




母の日プレゼントの鉢植えポピー🪴
庭に植えて種を飛ばそう!そして、たくさん咲かそう!



雨で花が散った後、青い小さなさくらんぼが沢山!
今年は豊作期待できそうです。今から楽しみ!









今日の庭から
新緑で鬱蒼としてきた植え込み。
ふさふさの牧草のような芝刈りスタートです。



【きょうのクロスステッチ Vol. 618】 by 岡村恭子

VOL.618 北欧の輝く季節 Lyse nætter の蒼い空に願う。
     一日も早く平和が戻りますように。

torsdag den. 05 maj 2022

今日もよく晴れています。朝が早く来るので私も早起きです。
朝は4時過ぎから、夜9時を過ぎても外が明るい。
夕食の時もまるで昼間のように陽射しが眩しい。
これから更に昼間が長くなってゆきます。
夏至を挟んだ8月初旬まで真夜中も太陽光の反射で明るい ” Lyse nætter ”
(=明るい夜)と呼ばれる季節を迎えるのです。
庭の桜も散り始め、柔らかい若葉を纏い始めました。
梅雨の無い北欧は早くも初夏から夏へと移行してゆきます。

ウクライナ情勢が刻一刻と緊張を増す中、
先日、インドのモディブ首相が来訪しました。
それに合わせて北欧5カ国の首相も集合、
コペンハーゲンで「北欧インド首脳会談」が開かれました。
席上、北欧諸国から(ロシア寄りの)インドに対して、
改めてロシアへの経済制裁協力を強く要請しましたが、
ロシアとは経済的に深い関係のインドが、普段疎遠な北欧諸国の
お願いを聞いてくれたか?どうも期待薄です。
今回の会合ではNATOの加盟国であるデンマーク、ノルウェー、アイスランドの3カ国が、
加盟を切望するフィンランドとスウェーデンに対して協力を約束、
北欧諸国が団結する姿勢を明確に示すという事も重要でした。
(NATOとは?↓)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84%E6%A9%9F%E6%A7%8B
ところで、北欧5カ国のうちノルウェー以外は全て女性の首相です。
それも平均年齢40才台と若い。
NATO加盟の必要性を世界に向けて訴えたフィンランドのサンナ マリン首相に
至っては若干36才という若さです。
北欧は女性の政治参加率が高く、デンマークの国会議員も半数が女性議員ですから、
特筆すべき事ではないかも知れないけれど、会見の席上でただ一人の男性だった
ノルウェーの首相が、何だか女性陣の勢いに押されているように見えたのは
気のせいかしら?ひょっとして、政治は女性の方が向いているのかもしれない? 
そうなれば武力による争いがなくなるんじゃ無いかしら?
… ふと想像してみたりして。。。
そう言えば、デンマークのメッテ フレデリクセン首相は、
これまでの武器提供に替えて復興のためのツール、大型重機の提供を申し出ました。
平和も槌音が聞こえる日が一日も早く訪れますように。
そんな毎日でも草花達は季節と共に庭を彩ってくれます。
今はりんごの白い花が綺麗です。ライラックの蕾も膨らんできました。
春は終わり、初夏の庭に衣替えが始まったようすです。

日本はゴールデンウィーク後半ですね。
引き続き安全第一で初夏のホリデーをお過ごしください。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




王立劇場に旗めくウクライナ国旗。
ウクライナの人々と共にある象徴として、
多くの場所で目にします。












我が家の庭から
西陽にキラキラと…真っ白くて可憐なプラムの花
そのプラムの木の下に群生して咲くブルーの小花は
その名もKære mine søster =Dear my sister
新しいテーブルと椅子も活躍してくれそうです。
壁にも小さな花を飾りました。



【きょうのクロスステッチ Vol. 617】 by 岡村恭子

VOL.617 日本のパン屋さんからの贈り物
      「お花見」が「HANAMI」になって花開く🌸

torsdag den. 28 april 2022

月最後の週末となりました。
日増しに気温が上昇、気持ちの良い季節を迎えています。
庭の桜は八分咲き、この週末には満開となりそうです。
プラムや洋梨の白い花もきれいに咲き揃い、垣根や庭木も新緑の衣が
日増しにその鮮やかさを増してゆく。
北欧の春はいつだって大急ぎでやって来て、瞬く間にクライマックスを
迎えてしまう。そして、気づいた時には夏になってしまうのです。
もう少しゆっくりしても構わないのに…。
薔薇の根元の雑草が気になるし、不規則に増え続けるラズベリーも
植え替えなくてはならないし、キッチンガーデンも整備しなくては…、と
庭の事で頭がいっぱい!楽しいけれど忙しい季節の到来です。

そんな春うららな一日、
Langelinieランゲリニア(=人魚の像のある海浜公園)まで
お花見に出かけよう!という事になりました。
日本のアンデルセンベーカリーが寄贈した桜が立派に成長して、
今では桜の名所になっているのです。
先週末には恒例の桜フェスティバルが開催されました。
コロナで中止になって以来、2年ぶりとあって当日は大盛況だったそうですが、
私たちはイベント後の ” 静かなお花見“ を楽しむことにしました。
風のない穏やかなお天気も幸いしてまさに満開!
起伏に富んだ斜面が一面淡い桜色に染まっています。美しい風景が広がる中、
子供達が歓声を上げて花吹雪のスロープを転がるように駆けて行きます。
桜の木の下で憩う人、インスタ映えのする場所で楽しそうにポーズを決めて
撮影し合う少女たち…、思い思いに桜を愛でる「OHANAMI」は、
日本のパン屋さんからデンマークの人々への素晴らしい贈り物になりました。

お花見にゆく道すがら、コペンハーゲンは水の都なのだ!と改めて実感しました。
というのも、バスやメトロ利用だと徒歩を強いられるランゲリニアが、
水上バスで行くと“超“が付くほど簡単だということが判明したのです。
水上バスが行き交うのは見慣れた景色ですが、利用するのは実は今回が初めて。
どんな感じかな?…。
クロムイエローの小型フェリー(乳母車と自転車と車椅子ごと乗り込める)が
ゆっくりと水を切って進みます。途中オペラやニューハウンで利用客乗降するので、
のんびりとした印象ですが、信号も交通渋滞も無いので快適そのものです。
ずんぐりした外観に似合わず、船内は思った以上に広々しています。
水の上から眺めると見慣れた景色も新鮮に映ります。
時々デッキに出て写真を撮ったりして、すっかり観光気分満喫しながら
そうこうするうちに桜の公園ランゲリニア入り口に到着しました。
お花見場所に横付け!です。
通常のバス料金で即席観光気分も味わえてとても得した気分。
お花見の後は、のんびりと旧市街地を散策、家人のオフィスのあった
通りなど懐かしく眺めなながら(現在家人のオフィスは海岸通りに移転)
お花見と水上観光の一石二鳥の半日観光は無事終了したのでした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










下り線とすれ違い。
いかにも丈夫一式なコンパクトデザイン、クロムイエローが青空に映えています。
子供たちもデッキに出て楽しそう。
水上からのニューハウンの眺め。観光気分満点です。









淡いピンク色に彩られたランゲリニアの桜。
1995年アンデルセンベーカリーから寄贈の記念プレート。。
 


我が家の庭から。
画面手前はプラム、その向こうに二年前に植えた桜の花。
夕暮れ時、白い花が浮かび上がるようで格別美しい。。



【きょうのクロスステッチ Vol. 616】 by 岡村恭子

VOL.616 難しいデンマーク語にアルアル簡単&面白単語!?
     友に学ぶ「今から始める人生設計」?!

torsdag den. 21 april 2022

先週はイースターホリデーでした。

以前にも書いたけれど、デンマーク語でイースターの事は
Påske=ポースケ と言います。 
連休前には口々にGode Påske!(=ゴーポースケ!)=良いホリデーを!
とご挨拶。「進め!ポー助」のようにも聞こえて、その愛嬌のある響きに
頬も緩みます。
普段から発音も文法も独特で難解なこの国の言葉に悩まされていますが、
ほんのたまに親近感を覚えるような簡単単語もあって、
ゴーポースケもその好例ですが、他にも例えば……
室内履き=Hjemsko= イエムスコー(家+息子と覚える)や
要注意=Pas på! =パスポ!
お財布=Pengepung=ペンゲポン、というように、
パピプペポ的な発音や、フワフワした発音の単語もあります。
母親=Mor、父=Far
母方の祖母=Mormor=おばあちゃん=モアモア
母方の祖父=Morfar=おじいちゃん=モアファ
父方の祖母=FarMor=おばあちゃん=ファモア
父方の祖父=Farfar=おじいちゃん=ファファ
…、という具合で、これらは発音のみならず聞いただけで
孫との関係がわかってとても便利な単語です。

しかし、これらは稀な例で、反対に難解な言葉は数知れず、
未だにデンマーク語の壁は分厚くて、歳のせいにして誤魔化し気味の今日この頃、
親友のE子から現在進行中の新居の見取り図が届きました。
便利この上ない都心のマンション暮らしに終止符を打ち、
湘南に老後の住まいを建てているのです。
周辺の人は、この歳になって家を建てるなんて、と心配している、と
笑いながら、余生を自分の理想の住まいで暮らすのだと張り切っています。
外観から間取りの細部に至るまで全て、彼女の好みでまとめた、
”人生最大のワガママ” を楽しんでいる様子です。
自分本位のライフスタイルを実践するために、設計までしてしまう
彼女のバイタリティーには感心します。
思えば、学生時代、生まれて初めてアルバイトをしたのも彼女の勧めが
有ったから、当時から社会性に乏しい私の袖を引っ張ってくれたのですが、
不思議なくらい今でも彼女とメールし合うだけで学生時代が蘇ります。
懐かしい思い出がいっぱい!

世界が不穏な空気に包まれて、気持ちも沈みがちな時ですが、
長年の夢の実現に向かって張り切る親友の近況に接して
何だかとても明るい気分になれました。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










イースターホリデーのコペンハーゲンより
水辺も春うらら。水鳥ものんびり。
白鳥ボートも浮かんでいました。
運河沿いのカフェで一休み。









今日の庭から
庭は春の小花のはなざかりです。
家人のメンテナンスで芝生もイキイキ。
庭先に新しいオリーブの木が仲間入り。
私のお気に入りコーナーです。



【きょうのクロスステッチ Vol. 615】 by 岡村恭子

VOL.615 デンマークの暮らし イースターホリデーを控えた日々雑記

torsdag den. 7 april 2022

来週はイースターホリデーです。
春たけなわと言いたいところですが、今日は朝からあいにくの小雨模様。
肌寒い一日となりました。

⚫︎アメリカに暮らす姪から1通のメールが届きました。
ウクライナの友人家族が通信ラジオ(トランシーバー)を
必要としているけれど、それはロシアのサイバー攻撃に合わない
限定モデル機種で、アメリカでは取り扱っていないし、
ウクライナ始め周辺国では既に売り切れている。
デンマークで入手可能か?という内容です。
早速、娘の協力で調べている所ですが、現地の人々の不自由で不安な
日々を垣間見る思いで、今更ながら無力な自分を痛感します。
入手方法を探せると良いけれど。。。

それでも、日常は何気なく過ぎてゆきます。

⚫︎週末、家人と散歩に出ると何やら町の広場が賑わっている様子です。
コロナで開催禁止だったフリーマーケットがめでたく解禁したのです。
明るい空の下、集い賑わう人達に混ざっているだけで元気が出ます。
それだけでも嬉しいのに、自称フリーマーケットフリークの私です。
ちゃんと欲しいものをゲットしましたよ。(写真をご覧ください。)
フリーマーケットを満喫した後は旧市街地まで足を伸ばし、
久しぶりに二人でウィンドウショッピングを楽しみ、
週末の食材やワインを買い込み、紫色のパンジーを片手に下げて帰宅。
何気ない日常を送れる幸せをしみじみ感じる週末のひとときでした。

⚫︎生後7ヶ月の孫娘が初めて掴まり立ちをした時の動画を見ながら、
ああ、人間は素晴らしい、と改めて思います。
必死に立ちあがろうとする幼子の様子から、確かに誰もが味わったはずの
最初に2本足で立った瞬間の無垢な感動が伝わってきます。
ソファに捕まって必死に上体を持ち上げる。
小さい両足が少しおぼつかない風で、やがて床面にしっかり両足を揃えると、
スクッ!… やったー!掴まり立ちが出来た?!?…と、一瞬不思議そうな
表情をして、それから徐に母親を振り返りながら見せた会心の笑顔。
幼子が上手なバランスで立ち上がるように、世界中の国と人が
平和を維持するためのバランス感覚を養い磨くべき時が来たと痛感します。

⚫︎雨降りになる前に、この春最初の肥料を花壇に蒔きました。
家人は芝生の間から繁殖した苔を取るためにカルキを散布します。
室内で越冬したオレンジの木に白い小さな蕾が2つ付きました。
無事に咲いてくれるかなあ?咲いてくれますように…。
イースターホリデーには暖かくなるという予報です。
何事も無理せず出来ることから少しずつ。
庭のメンテナンスもコツコツと、ゆっくり進めてゆこうと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







抜けるような青空、赤いMマークはメトロの印、
誰が描いたの?屋根より高い煙突にイタズラ描き!



マーケットで花を物色中の筆者



人気のインテリアセレクトショップ stilleben.dk

          

Torvehallen内のキッチン小物ショップ。
いつ行ってもワクワクします。



写真手前から
フリーマーケットにて、サラダサーバーを25kr. でゲット!
Torvhallenのショップにて、小ぶりのおろし金(フランス製)と
木製の小さな靴べら。



白い花が咲いてくれますように。。。。

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後記
ウクライナへのラジオの件は
その後、メーカー本社との連絡がつき
かなりの台数をまとめてウクライナに送付できる
見込みとなったそうです。



【きょうのクロスステッチ Vol. 614】 by 岡村恭子

VOL.614 我が家のワーゲン物語り&甘いお菓子の物語

torsdag den. 31 marts 2022

日本から桜便りが聞かれる頃となりました。
春ですね。
デンマークは昨日今日と冷え込んで、
庭の植物たちも首をすくめています。

⚫︎どんなに冷え込もうと、夏時間に切り替わって日増しに明るくなり、
気分も軽く、久しぶりに家人の愛車をガレージから出してあげよう、
ということになりました。
クラシックというにはおこがましいけれど、流線的なボディーが
とても魅力的な1963年型ワーゲンです。
内装はもちろん、部品や車体のカラーも全て当時のオリジナルのままです。
あまり乗らないお陰でとてもいい状態で保存できているのが自慢?です。

国産車の生産をしてこなかったデンマークでは
お隣の国、ドイツのフォルクスワーゲンは手軽な大衆車の代表でした。
1960年代には街を走る車のほとんどがワーゲンというほどだったそうです。
その丸いフォルムからBOBLUN = BUBBLEという愛称で親しまれ、
今でも同名の同人誌が発行されています。夏にはBOBLEN愛好家たちが集まり、
お互いの車を自慢、海岸線をマーチングをするイベントも開催されます。
CO2排出規制の厳しい中でも、お目こぼしをもらっている感じです。
これからの良い季節には近所の海岸まで出掛けたいな、と思っています。

⚫︎デンマークに来たばかりの頃のこと、
ホームシックから無性にイチゴのショートケーキが食べたくなりました。
町中を探したけれど、どこにも見当たらず、というより、そもそも
日本のような” ケーキ屋さん” が無いと知った時の落胆は忘れられません。
じゃあ、どこでケーキが買えるか?というとパン屋さんです。
ただし、私が思い描くような(=日本のケーキ屋さんにあるような)
お菓子とはほど遠く、生クリームと思って食べるとメレンゲだったり、
柔らかいカステラかな?と思うとやけにどっしりした生地だったり…、
その度にガッカリして、この国の人たちに日本の美味しいケーキを
食べさせたい!と切に願ったものです。
今思えば、私のお菓子作りの原点もその辺にあったのです。
とにかく食べたい一心で作り始めた。
苺のショートケーキも、シュークリームも!自分が食べたいから。
必要は発明の母ではないけれど、お陰で今ではこの2アイテムは
目を瞑っても作れる、と自画自賛です。
話を戻して、そんな私も時の経過と共にコッテリ&どっしりしたケーキが
美味しいなあ、と思うようになったから不思議です。
それに、何と言っても ” デニッシュ“ の本場なのです。
ベーカリーのデニッシュペストリーはどれも美味しいし、
お店によってさまざまな工夫と特長を出している。
日本のタカキベーカリーのアンデルセンはコペンハーゲンにも
出店していて人気があります。
デンマークのペストリーが日本に渡り、味も見た目も洗練されて
再びデンマークに里帰りしたようで素敵だな、と思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







久しぶりの外出?
トコトコ走り出した後ろ姿が可愛い。



BOBLENの会員なので季刊誌が届来ます。


 


最近はケーキ屋さんも見かけるようになりました。
1ピース 平均40kr. 約700円と高め。



デンマークの子供用バースデーケーキ
通称Kagemand(ケーヤマン)=ケーキ君orケーキちゃんです。



我が家特製ケーキはこんな感じ。



【きょうのクロスステッチ Vol. 613】 by 岡村恭子

VOL.613 デンマークの暮らし 春分の頃の日々雑記

torsdag den. 24 marts 2022

カーテン越しの明るい外光で目覚めました。
時計の針はまだ6時を回ったばかりです。
今週末には夏時間に切り替わります。
回転ステージがクルンとしたように「暗」から「明」に早変わりです。
北欧暮らしで実感する ” ときめきのシーズン” 到来です。

●草花たちが音を立てるように急ぎ足で成長し始めています。
日毎、刻一刻、成長する様子に私もソワソワし出す。
頑張り過ぎは禁物という声を遠くに聞きながら
バケツに愛用の鋏とスコップを突っ込んで庭を動き回ります。
土いじりしながら芽吹き始めた庭木や春の草花観察が楽しい毎日、
りんご、さくらんぼ、プラムやナシの木も!蕾が膨らんできています。
どれも2、3年前に枯れてしまった老木に替わり植栽したので
無事に根付くまで心配しましたが、どうやら元気な様子に一安心。
お花見や果実の収穫など、これからが楽しみです。

●先日、お土産に鹿肉の自家製ソーセージを頂きました。
狩猟が趣味のピーターさん、自分が仕留めた鹿をソーセージ作りの
職人さんにPølser(=ソーセージ)にしてもらったのだそうです。
程よい塩味にハーブの香り、しっとりした肉の味わい。
申し分ありません。
狩を楽しんだ後はジビエ料理に舌鼓...と、これは少々贅沢なお話ですが、
ピーターさんのように狩猟とまでゆかずとも、たとえば
釣りが趣味という人も意外に多いようです。
海に囲まれているデンマークは、また湖や平野を蛇行する河川も多く、
気軽に釣りを楽しめます。釣りたての魚をグリルで焼いたら
それは美味しいに決まっています。
海とつながる川では天然鰻も釣れるのですが、この国の人たちは
鰻の蒲焼という美味しい食べ方は知らず、ほとんど燻製にしてしまいます。
燻で黒光りした皮を剥いでスライスし、黒パンに乗せて食べます。
以前、鰻の養殖をして日本へ輸出を試みたという事もありましたが、
その後どうなったかな?... 話題になっていないところを見ると
あまり良い結果が出なかったのかもしれません。

●今朝は玉ねぎを炒める匂いで目覚めてしまいました。
「匂い」は連想ゲームのようにイメージにつながって行きます。
沸かしたての珈琲の香り、焼き立てパンの香ばしい匂い、
それから、そう、目玉焼きの匂いなども、とても朝らしいと思いますが、
玉ねぎの焦げた匂いから連想するのはハンバーグとか、ビーフシチューとか、
どうしたって夕食の準備というイメージです。
朝っぱらから?と訝しく思いながらキッチンを覗くと
家人が玉ねぎをバターで焦がしているではありませんか。
一生懸命の様子です。なんでも、夜中に思い立ち、夕方が来るのを
待てずに早朝から本格的デミグラスソース作りに没頭...で、
今夜は近所の洋食屋さん風ハンバーグ定食に決定なのだそうです。
全て我が家のシェフにお任せ。お腹を空かせて楽しみにしたいと思います。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







いつもの朝食風景。
パンに色々あり合わせのトッピングです。
今朝はジビエのソーセージが加わって... ああ、美味しい。












今日の庭から
刻一刻と春めいてきました。
小さな春の花が庭を彩ります。
庭先のテーブルではパンジーが日向ぼっこ。


 
枝を水に挿しておいたレンギョウが満開に!



【きょうのクロスステッチ Vol. 612】 by 岡村恭子

VOL.612 デンマークの暮らし : 春のメンテナンスは続く の巻

torsdag den. 17 marts 2022

この度の地震に見舞われた地域の皆さまに
お見舞い申し上げます。
引き続きどうぞ気をつけてお過ごしください。

ヨーロッパはウクライナ情勢が日常の暮らしに影を落としています。
今この一瞬も戦火の中にいる多くの人を思うと、
平穏な日常を過ごせることに片腹痛いような複雑な心境です。
一日も早い終結を望むばかりです。
気持ちが沈みがちな中、良いお天気が続いているのに救われています。
ステッチハウスのページもパステルカラーの春の花のモチーフがいっぱい!
チューリップが可愛いですね!
政府のコロナ終息宣言から早くもひと月半が経過し、
デンマークはすっかり日常が戻っています。飲食営業の規制全面解除され、
フリーマーケットやライブコンサートも解禁になりました。
フリーマケット大好き人間の私は今から掘り出し物を見つけるぞ!と
張り切っています。が、その前に(先週嘆いていた)腰痛も治った
ところで春先のメンテナンスを済ませてしまおうと思います。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2383.html

今週は表通りに面した玄関前のスペースと裏庭を中心に
動き回っています。
我が家の玄関先は車寄せ部分が垣根も囲いもなく、そのまま歩道に
繋がっています。広々として開放的なのは良いけれど、
問題は吹き溜まりになってしまうこと。
北風と一緒に何処からとも無く飛んできた菓子袋やビニール片、
それに混ざって今時らしく?マスクも!…植え込みと煉瓦塀の隙間を掃き出すと、
出てくる出てくる…。いつだったか、台風の後にブリキ製の煙突のフードが
転がるように飛んできて玄関脇のレンガ壁にゴンと当たって止まった、と
いうこともありました。吹雪いた翌日は我が家の玄関先にこんもりと
雪の小山ができている。それもこれも、玄関先が垣根もなく歩道から5メートルほど
引っ込んでいるのが原因です。垣根さえ有れば風は歩道を吹き抜けて行くのにと、
少し恨めしく思いながら、敷石の間の雑草を引き抜いていると、
近所のご主人が通りかかって笑顔で挨拶してゆきます。
こんにちは。綺麗になりますね。… ありがとう。
気を良くして、もうひと頑張り、最後に玄関ドアを拭いて、
真鍮製の表札を磨き上げれば、今回の玄関先メンテナンスは一先ず完了です。

翌日は私が毎日出入りしている裏木戸周辺と裏庭の手入れです。
隣家との境の塀に絡みついて伸び過ぎたツタと蔦紫陽花を
切ってゆきます。バサバサと切ってゆく。少し切り過ぎくらいで丁度良い。
新芽が出る前にこうしておくと、新たに瑞々しい葉が茂ってくれるのです。
仕事の手を休めて、ふと見ると、あらっ?!…レンギョウがうっすらと
黄色く色づいてきているではありませんか。
春本番がもうすぐそこまで来ていると知らせています。
草花に元気をもらいながら、引き続き春の庭仕事頑張ります!

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















全て春の日差しが明るいコペンハーゲンの風景。
運河沿いの並木が新緑の衣を纏うまでもう少しです。
散歩の途中で立ち寄ったセカンドハンドショップ。
窓辺には色とりどりの手作りポーチが…。
散歩の途中、美味しいと評判のカフェで一休み。



【きょうのクロスステッチ Vol. 611】 by 岡村恭子

VOL.611 春の庭仕事 : 頑張りすぎに御用心!

torsdag den. 10 marts 2022

三月に入ってからずっと晴天の日が続いています。
でも、いつものように晴れ晴れとした気分にはなれません。
一日も早くこの青空のように明るい日々が戻るように、と
祈りながら、元気を出して春の庭仕事を始めようと思います。

まずは、通称 ”小さな引っ掻きシャベル“で、植え込みに堆積した
落ち葉や苔をこそげ取ってゆきます。
日陰の土はまだ凍っていてシャーベットみたい、シャカシャカ音を
立てながら塊になった苔土がポロリと剥がれるように取れます。
シャカシャカポロッ、シャカシャカポロッ…と、気持ち良い。
苔の下からムスカリやアネモネの小さな芽が沢山顔を出しています。
調子に乗ってどんどん藪の中に侵入、地面を張うツタを引っ張っては抜き、
こぼれ種で発芽したライラックの新芽も見かける側から抜いてゆく。
せっかく根付いたのに可哀想な気もしますが、上手に育てるために
不要なものは捨てる。いわば庭木の ” 断捨離” です。

少しスッキリしたところで、お次は薔薇のメンテナンスです。
数日前に冬の間堆積したゴミを掃除し、根元に日光が当たるように
したばかりです。成長期に向かう三月から肥料を上げると
花付きが良いらしいので、例年より早めに肥料を与えてみようと
思います。隣家のご主人は薔薇を育てるのが上手で、
季節になると垣根ごしに大輪のバラが見える。羨望の眺めなのです。
我が家のバラももっと大きく綺麗に咲かせたい!
そう願いながら、根元に肥料を撒いてゆきます。
ついでに周辺のラベンダーも短く切りそろえ、
鈴蘭は地下茎を掘り起こし間引きしてゆく…etc.etc.
目につく側から手を動かし、ひたすら土と格闘して
気づけば夕方になってしまった。
夫婦でよく動いた、と大満足でその日は終了です。

さて翌朝です。ベッドから起きようとして…痛っ!
動かした瞬間に右半身に痛みが走り、体が持ち上がらない。
最初の一歩が出ない。痛さに腰を曲げてじっとしたまま動けない!
なんとも情けない姿になってしまいました。

「歳を取ったら1時間働いて2時間休憩。」という言葉を思い出しました。
無理をしないように、と肝に銘じていたはずなのに。
自分の年齢をすっかり忘れて、一日中体を動かしたのがいけなかった。
腰を曲げて歩く私を傍目に笑いながら、手際よく食事の片付けをする家人に、
この調子ならもう少し腰曲げていようかな?と密かに企んでいます。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







青空の広がる街角風景より。
道路にガラス窓の光が反射してきれいです。(Købmagergade)
運河沿いのベンチでのんびりと日向ぼっこをする人達。(Gl.strand)



庭仕事で忙しい?筆者



カゴの中に入れていた松ぼっくりや木の実も日光浴。



庭の隅に咲くミニ水仙とミニアヤメが可愛らしい。



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