きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 455】 by 岡村恭子

VOL.455 デンマークのショッピング事情
      プレゼントを返品換金自由って?!

søndag den. 25 novemberr 2018

12月を目前にした金曜日、ショッピングセンターには
黄色と黒の横断幕です。たった一日だけの特別セール、
その名も “ ブラックフライデー “ 。早い者勝ちの超お買い得という
触れ込みに、どこも大賑わいだったようです。
このチャンスに!と家族へのクリスマスプレゼントを買い込んでいる
男性の姿がテレビに写っていました。きっと、大家族なのでしょうね。

ところで、デンマークでは買い物をする際にプレゼント用だと言うと、
値札部分にシールを貼り、買った日付を記入してくれます。
記載された日付から2週間、店によっては30日間返品可能です。
サイズや色取り替え、または商品券に換えるというのならよくある話ですが、
返品した商品と同額をクレジットカードに即時振り込んでくれる、と聞くと、
ちょっとビックリしませんか?
頂き物を現金化してしまうなんて、私には考えられないことなので
驚いたし、そんなことしていいのかしら?と訝しく思ったものです。
でも、合理的なこの国の人々にはピッタリとくるらしい。
プレゼントを渡す側も立場が変われば同じなわけですから、
相手に渡すときに、気に入らなかったら返品してね、と一言添えます。
プレゼントに限らず、衣料品などのレシートに返品可能期間が記載されて
います。自分で品定めして購入したものを返品するということがあり得るの?
と、またしても首を傾げてしまうけれど、この国ではそれも当然有り!
なのですね。
こう書いていると、まるで人々が商品を買っては返品ばかりしている
ようですが、そんなことは有りません。
万が一の場合に、という安心システムと考えれば良さそうです。
なるべくそのようなことの無いように、大抵は事前に希望の品を
聞いてから買う。包みを開ける前から中身がわかるなんて、つまらない、
と思う反面、不要なものを受け取って困るよりずっと良い、とも思います。
そして、この “ 返品OKお気楽ショッピングシステム “ が、
人々の消費意欲を掻き立て、景気維持に役立っているような気がします。
特にこの時期は誰もが皆、お財布のヒモを緩めてショッピングを
楽しんでいます。プレゼント探しはいまの時期だけのリクレーション!?
クリスマスイルミネーションの下を行き交う人々もいつもよりずっと
華やいで見えるのは、気のせいばかりでは無いようです。

プレゼントショッピングもひと段落すると、家族や親しい人同士が集い、
思い思いにHyggeligヒュックリーなひと時を過ごします。
まんまるドーナッツ : エーブルスキーバー、
赤ワインベースのホットドリンクユールグルック、
バニラ、アニス、シナモンe.t.c. など今頃ならではのクリスマスの匂いに
包まれて。これからイヴまでのひと月間、デンマークはクリスマス一色に
染まってゆきます。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

明日からしばらくお休みいたします。
クリスマス前には再開する予定です。どうぞお楽しみに!













全てクリスマスシーズンのスナップから
夕暮れ時のチボリ、デパート、クリスマスマーケットなど、どこも
沢山の人で賑わっています。夕闇に浮かぶイルミネーションが綺麗です。




【きょうのクロスステッチ Vol. 454】 by 岡村恭子

VOL.454 北欧の暮らし
       居心地の良い暮らしとは?

søndag den. 18 novemberr 2018

11月も中旬を過ぎたというのに、
日中10℃近くにもなって、今日も良い天気です。
東向きのキッチンに朝日が差し込んで眩しい。
庭に出て空を見上げれば、桜の枯れ枝越しにウロコ雲。
11月とは思えない明るい青空が広がっています。
ふと足元を見ると芝生に映る自分の影も、庭木のシルエットも長〜く延びて、
太陽の位置が低くなったのがわかります。
こんなに明るくたって見ていてご覧、ほらね、お昼を過ぎればお日様は
低空飛行のまま西側の木立の影に隠れてしまうよ、と知らせています。

デンマークに暮らし始めてから、四季の移り変わりを日照時間で
実感するようになりました。この極端な明暗のコントラストが
人々のメンタリティーも左右して “ 何事もお天気次第のデンマーク人 “
と、なるわけです。
バイキングの昔からそういうものだ、と思い知らされてはいるものの、
彼らだってやっぱり暗い季節は苦手なのです。室内を効果的に演出する
照明など、様々なインテリアの工夫もそうした中から育まれてきたのです。
常日頃からデンマーク人は住まいの達人揃いだと感心している私に、
東京から戻ったばかりの某氏(デンマーク人)曰く。
「スペース的に狭い東京では、どうしてもモノが溢れてしまいがちだけれど、
どこに行っても不思議なくらい居心地良い。いや、そればかりか、
家具はXX、照明は〇〇、という具合に、気づかない内に大同小異の
インテリアになってしまっている我々の方が一種のコンセンサスに
とらわれているのではないか?」
…、という話を聞いて、確かにそういう見方もあるな、と納得します。
結局のところ、居心地の良さは暮らしている張本人たちが醸し出すものだと
いうことでしょう。

ふと、スペインに旅した時のことを思いましました。
もうかれこれ10年前の、やっぱり11月でした。
日光不足のデンマークから太陽燦々の南スペインはコルドバに行った時の
ことです。赤いレンガ屋根が連なる屋上のテラスで日光浴していた時のこと、
数軒向こうの屋根の上に何やら置物が置いてある…、と思ったら、
それが突然首をもたげたのです。なんと大きなハスキー犬なのでした。
彼は驚いている私たちを一瞥すると、何事もなかったかのように悠々と
夕日に向かって静かに目を閉じたのです。まるでスフィンクスのように。
澄んだ青空の下でゆったりと寛ぐ術を心得た大きな犬の様子は
いいなあ、こんな暮らし…と連想させるに充分な道具立でした。
懐かしい思い出です。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










街角スナップより。
クリスマスのシンボル、赤いハートが灯されて。。。
クリスマスマーケットの夜空に浮かぶハーフムーン。物語の世界のようです。
ビルのファサードを工夫したネオンサイン。






今日の庭から。 AM10:00の青空。午後3時には日が暮れ始めてしまいます。
尾をひくように長い日陰、太陽の位置が低くなっているのがわかる。




【きょうのクロスステッチ Vol. 453】 by 岡村恭子

VOL.453 雨降りもまた楽しい?
      テレビで盛り上がった日曜日。

søndag den. 11 novemberr 2018

日増しに日没時間が早くなってきました。
これから冬至まで加速度的に夜が長くなって行きます。
室内で過ごす時間も長くなります。
退屈しのぎの楽しみは、お料理とお菓子作りですが、
日々の献立などはそれなりで済んでしまうし、
お菓子づくりは食べてくれる人がいないとつまらない。
辛党の家人相手では張り合いがありません。

そんな晩秋の手持ち無沙汰な夕暮れ時、
誰にともなく、新しいテレビが欲しい…と呟いたのでした。
実は、我が家にはかれこれ20年になろうかという古いテレビが
未だ健在なのです。一部のデザイン好きな人には人気の
B&O社製(デンマーク)の代表的なモデルで、無駄の無いシンプルな
デザインは捨て難く、テレビというよりもインテリアの一部として
居間の窓辺に置いているのですが、しかし、です。何しろ、
20年モノのアナログテレビです。お世辞にも鮮明画像とは言い難い。
流石にそろそろ買い替え時なのでは?というささやかな願いが、
どうやら天に届いたようです。
本日、そぼ降る雨の日曜日、やってきました!新型デジタルテレビ!
今までPCの小さな画像で見ていた日本の番組だって映画だって
これからは鮮明画像でよりどりみどりだという説明を聞きながら
ワクワクして来ました。どうやらこの冬は退屈しのぎが出来そうです。

こんな日はご機嫌で夕食にも力が入りそうなものですが、
あいにく外は雨だし、テレビの初期化にみんなでワイワイと、
時間がかかってしまったし、有り合わせで簡単に済ませることにしました。
冷凍庫から作り置きのチリコンカンを出して解凍して… と。
それから… あっ!見つけた!野菜カゴで退屈そうに寝転んでいるジャガイモ。
早速、ふたつみっつ取り出してジャガイモのガレットを作ることにしました。
皮をむいて細切りしたそばからボールに入れ、ピザ用チーズ大さじ2と
片栗粉大さじ1、塩ひとつまみを加えて全体をよく混ぜます。
オリーブオイルを敷いた大きめのフライパンに平らに広げ、
ヘラなどで抑えるようにして両面をじっくり焼けば出来上がり。
ワイン片手にテレビを観ながら…という今夜の夕食の副菜にぴったりです。
今までテレビを観ながらの食事など有りえなかった我が家ですが、
これからはたまに “ ながら族 “ になっても構わない、と思える日曜日でした。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







紅葉が美しい街路樹と我が家の玄関先のツタ。
ツタは昨夜来の雨と風で散ってしまいました。



午後3時、お天気の良い日の西の空 二階の窓からの眺め。



テレビはこのコーナーの反対側です。






ジャガイモのガレット。




【きょうのクロスステッチ Vol. 452】 by 岡村恭子

VOL.452 北欧の暮らし
       古い住宅に暮らすコツ 職人さんとの縁を大切に?!

lordag den. 3 novemberr 2018

冬時間になって、一週間が過ぎました。
庭の落ち葉掃きに追われています。
買い物帰りの夕暮れ時、どこからともなく薪の燃える匂いがしてきます。
暖炉を焚いているのでしょう。
暖炉の火をくべるまでもなく、デンマークはどの家庭にも地域暖房が
完備しています。長い冬の間、廊下や階段部分も含め家中を一定の
快適温度に保つこと。これは北欧暮らしの基本中の基本なのです。

暖房のスイッチを入れてしばらく過ぎた頃のことでした。
「今年は暖房の具合がいいねえ。ピーターに部品を取り替えて
もらったのがよかったんだ。」家人がキッチンのラジエターに
手を添えて言いました。ほんとに…、私も大きく頷きました。
ピーターというのは暖房設備や水まわり専門の職人さんです。
デンマークには大工さん、左官屋さんを始め、電気系統、
上下水道などの水まわり専門など、各分野に分かれて職人さんが
ノレンを出していて、特に我が家のように古い住宅の場合には、
細々とした問題が生じる度に職人さんに頼るということになります。

築80年の住宅ですから仕方が無いとは言うものの、
特に暖房を入れる頃になると毎年ハラハラして来ました。
地域暖房というのは要するに給湯暖房です。
水道と同様に給湯管が地下を巡り、各家庭に給湯されるという安全この上も
ないシステムです。ただし、すんなり行けばの話です。
我が家はなぜだか、毎年暖房のスイッチを入れる度に小さなトラブルが
発生する。暖房を入れた途端にシャワーがぬるくなってしまう、とか、
サーモスタットが効かなくなってサウナのようになってしまう、など。
古い住宅に有り勝ちな些細な問題ですが、自分たちでスイッチなどをいじっても、
根本的な解決にならない。またいつ何時問題が発生するかわからない。
そう思うと気持ちも沈みます。そんな時に頼みの綱が職人さんなのですが、
私の経験からいうと、仕事が早く腕が確かで時間に正確という3拍子揃った
職人さんに巡り合うのは親類縁者にいない限りは宝くじくに当たるくらい
確率が低いと言えます。

そうした中で、偶然にも水道管の修理で来てくれたのがピーターでした。
実に手際よく仕事してくれる。腕も気も良い職人さんです。
その彼に頼んで、今年は地域暖房の引き込み部品を交換してもらった。
そしたら全てがとても調子が良くなって、冒頭の家人の言葉になったと
いうわけです。そんなわけで、我が家では困った時の神頼みならぬ、
“ 困った時のピーター頼み “ なのです。

PS:
先週は久しぶりに延江さんと美味しいケーキを頬張りながらの
おしゃべりタイムを楽しみました。
La Glaceにはケーキ好きな人たちが外まで行列していてびっくりです。
こんな事、以前には考えられないことでした。
デンマーク人も行列するんだ、と変な?感心をしてしまいましたが、
創業1870年以来のレトロな店内はお菓子の甘い香りに包まれて、
アートデコールのランプに照らされた人々の表情も和やかです。
2階にはオリジナルのクッキー、ケーキ、ジャムなどが並んだ
ショップもあります。


岡村 恭子
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街角スナップより。ジョージジャンセン本店もクリスマス準備です。
街路樹が金色に輝いて。。。晩秋の彩は儚く美しい。












La Glaceのケーキはクリームたっぷり、マジパンしっとり、見た目もゴージャス!
2階のショップから外の行列が見えます。
スティングの世界のようなレトロで居心地良い雰囲気に包まれて、
おしゃべりも弾みます



【きょうのクロスステッチ Vol. 451】 by 岡村恭子

VOL.451 北欧の暮らし
       便利なようで不便な世の中。

lordag den. 27 oktober 2018

10月最後の週末となりました。
外は冷たい雨です。
クリスマス商戦がスタートして、訳もなく気ぜわしい頃となりました。

娘が幼かった頃は年末の声を聞く頃になると、日本からたくさんの
クリスマスプレゼントが届き、郵便屋さんが来るのを楽しみにしたものです。
すっかり顔見知りになった郵便配達のお兄さんに小さなチョコレートの包みを
渡して今年一年ありがとう、と挨拶を交わすのもささやかな楽しみでしたが、
それも今は遠い思い出話となりました。

第一、赤い自転車に赤い上着姿の郵便屋さんがもういないのです。
デジタル化によって郵便利用が激減する中で、それまでなんとか運営して
きた “ デンマーク郵便 “ が経営破綻、とうとう” スウェーデン郵便 “ に吸収
されてしまったのです。赤い自転車に変わってスウェーデンカラーの
ターコイズブルーになってしまった、と同時に街角の郵便局が次々と姿を
消してしまった。と、 “ …しまった話 “ は尽きません。
以前は中3日もあれば届いていた日本へのエアメールが時には2週間も
かかってしまう。不安なのでEメールで手紙の受け取り確認をする始末です。
小荷物を送るのも近所の郵便局がなくなってしまったので
遠くまで足を運ばなければならず面倒この上もない。
数年前までは旧市街地の真ん中に石造りのいかにもヨーロッパの郵便局ですよ、と
いう雰囲気の郵便局と、それに隣接してポストミュージアムが有って、
珍しい記念切手が買えたし、併設されたカフェでラウンドタワーを
望みながら延江さんとおしゃべりを楽しんだのになあ…という 
“ 残念話 “ も尽きません。
こんなひどい状況だというのに日本にハガキ1枚送るのに27クローネ=
約520円もする、と文句の付け所満載の郵便事情です。

郵便局ともう一つ、街角から姿を消しつつあるのが銀行です。
いくらネットバンキングが日常化したと言っても、やっぱり町内に一軒くらい
自分の取引銀行が有ったっていいじゃないの?!と思うのですが、どうやら
顧客へのサービスよりも合理化と経費節減が優先されるらしい。
その大きな要因は急速に進んでいるキャッシュレス社会です。
アナログ人間の私でさえ、最近はカードで買い物をすませ、気づくと
お財布の中に現金がなかったりします。現金を持ち歩かなくて済むのは
安心ですが、一方で大雑把な金銭感覚になるような気もしています。

果たして急速に進化するデジタル社会が私たちにとって豊かな社会と言えるのか?
便利さだけを追い求めてそのまま進んでしまって良いのかなあ?
郵便屋さんと挨拶を交わしていた頃を懐かしむ私は時代遅れなのかなあ?
ちょっと首をひねってしまうことの多い今日この頃です。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




この山型の赤いポストと黄色いラッパが “ デンマーク郵便 “ のトレードマーク、
幸いにも?赤いポストは未だ健在です。



数年前の夏の一コマ。
暑中見舞いの手紙を書こう!というイベントから。
私も一枚ハガキを日本に投函、赤い上着の郵便屋さんが特別のスタンプを
押してくれました。
 


今は無きポストミュージアムの展示風景から。
昔はスカンジナビア諸国を船で郵便を運んでいたのだそうです。






ポストカフェ。
ラウンドタワーがすぐ目の前。ショッピングの途中にも立ち寄れるという
便利で居心地良いカフェでした。なくなってしまって残念!
 
 


【きょうのクロスステッチ Vol. 450】 by 岡村恭子

VOL.450 北欧の暮らし
      季節を分ける明暗のコントラスト

lordag den. 20 oktober 2018

日ごとに日没時間が早くなり、それと反比例するように
朝の訪れが遅くなってきました。
夏の間、明るくて、明るくて…、早起きの小鳥たちのさえずりに
急かされるように早朝から目覚めていたのとは反対に、
朝起きるのが辛くなってきました。今からこんな状態では真冬には
どうなってしまうのだろう?と我ながら心配です。

庭には落ち葉が舞い、レンガ塀に伝う蔦も紅葉して秋色に染まりました。
夕暮れ時、家々に灯された明かりが人恋しさを誘います。
さあ、刺繍の季節到来です。
その昔、キャンドルを灯した暖かい部屋で、お気に入りの色糸を
刺して春の草花を描いてゆくのはどんなにか楽しかったことでしょう。
刺繍に限らず、緯度が高い北欧では季節の明暗のコントラストが、
人々の暮らしや文化に大きく影響していると実感します。
一年の半分を太陽不足の暗い季節に甘んじなければならないのです。
室内で過ごす時間が多くなるに従い、インテリアに興味が湧き、
居心地良い空間を演出したくなるのも頷けます。

そして、今度の日曜日(=10月28日)からいよいよ冬時間になります。
時計の針を1時間遅らせる。マジックアワーです。
当日は朝寝坊が出来て得した気分、1時間遅くなっただけで朝がとても
明るく感じられます。
この夏&冬時間ですが、オリジナルは冬時間なのだそうです。
明るい季節をもっと有効に使おうということで夏時間を導入したと
いうことですが、実際、白夜の頃は大人も子供も夜中まで屋外で過ごし、
小鳥も一日中さえずっているような塩梅で、どうも人間に限らず
生き物すべてが躁状態になってしまうようです。逆に冬時間が来ると
外は静まり返ってしまう。
今は静まり返る少し手前の状態。落ち葉の敷き詰められた公園を
散策する人々の姿は印象派の絵のようにも感じられて好ましい。

そういえば、
東京オリンピック&パラリンピックの時には暑さ対策として夏時間を
採用しようという話が持ち上がっているようですが、開催期間中の
暑さ対策のためだけに社会全体の時間帯を1時間ずらせてしまうというのは
少々乱暴のような気がします。ここはひとつ、南スペインの人々見を見習って?
期間中は全員超早起き!涼しいうちに競技をして日中は全国的にシエスタ、
というのはいかがでしょうか?世界中の人になるほど、と感心してもらえる
かもしれませんよ。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















写真は全て秋の風景から。

我が家の庭も、町内の街路樹も秋の色に染まり、
街の公演を散策する人々の姿、水鳥の様子は一幅の絵画のようです。


VOL.450 北欧の暮らし
       季節を分ける明暗のコントラスト

lordag den. 20 oktober 2018

日ごとに日没時間が早くなり、それと反比例するように
朝の訪れが遅くなってきました。
夏の間、明るくて、明るくて…、早起きの小鳥たちのさえずりに
急かされるように早朝から目覚めていたのとは反対に、
朝起きるのが辛くなってきました。今からこんな状態では真冬には
どうなってしまうのだろう?と我ながら心配です。

庭には落ち葉が舞い、レンガ塀に伝う蔦も紅葉して秋色に染まりました。
夕暮れ時、家々に灯された明かりが人恋しさを誘います。
さあ、刺繍の季節到来です。
その昔、キャンドルを灯した暖かい部屋で、お気に入りの色糸を
刺して春の草花を描いてゆくのはどんなにか楽しかったことでしょう。
刺繍に限らず、緯度が高い北欧では季節の明暗のコントラストが、
人々の暮らしや文化に大きく影響していると実感します。
一年の半分を太陽不足の暗い季節に甘んじなければならないのです。
室内で過ごす時間が多くなるに従い、インテリアに興味が湧き、
居心地良い空間を演出したくなるのも頷けます。

そして、今度の日曜日(=10月28日)からいよいよ冬時間になります。
時計の針を1時間遅らせる。マジックアワーです。
当日は朝寝坊が出来て得した気分、1時間遅くなっただけで朝がとても
明るく感じられます。
この夏&冬時間ですが、オリジナルは冬時間なのだそうです。
明るい季節をもっと有効に使おうということで夏時間を導入したと
いうことですが、実際、白夜の頃は大人も子供も夜中まで屋外で過ごし、
小鳥も一日中さえずっているような塩梅で、どうも人間に限らず
生き物すべてが躁状態になってしまうようです。逆に冬時間が来ると
外は静まり返ってしまう。
今は静まり返る少し手前の状態。落ち葉の敷き詰められた公園を
散策する人々の姿は印象派の絵のようにも感じられて好ましい。

そういえば、
東京オリンピック&パラリンピックの時には暑さ対策として夏時間を
採用しようという話が持ち上がっているようですが、開催期間中の
暑さ対策のためだけに社会全体の時間帯を1時間ずらせてしまうというのは
少々乱暴のような気がします。ここはひとつ、南スペインの人々見を見習って?
期間中は全員超早起き!涼しいうちに競技をして日中は全国的にシエスタ、
というのはいかがでしょうか?世界中の人になるほど、と感心してもらえる
かもしれませんよ。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















写真は全て秋の風景から。

我が家の庭も、町内の街路樹も秋の色に染まり、
街の公演を散策する人々の姿、水鳥の様子は一幅の絵画のようです。




【きょうのクロスステッチ Vol. 449】 by 岡村恭子

VOL.449 デンマークの暮らし。
      消費税25%で得られるものは?

lordag den. 13 oktober 2018

更新を少しお休みしてしまいましたが、
気分も新たに “ コペンハーゲン便り “ スタートしたいと思います。

それにしても暖かい。
10月も半ばになろうとしているのに連日20℃近くにもなって、
まるで夏のようなポカポカ陽気です。
嬉しいけれど、いいのかなあ?こんなにあったかくて?…。
首を傾げながら青空の広がる秋の日々を満喫しています。

某日、
来年には消費税が10%になるけれど、税金高いよー、と言う、
あなたの暮らすデンマークはどうなっているの?」
という友人からのメールです。
確かに、高い!けれど案外不自由なく暮らせている。
福祉先進国デンマークの税金は独特のメカニズムで上手いこと
社会全体を潤滑油のように潤しているようなのです。
日々の暮らしの中でふと思う。「なんだろう?この安心感は?」…と。

デンマークの消費税は25%です。 例えば、乳製品や基本食材などに
関してはいわゆる軽減税率になっているようですが大雑把に25%です。
日常の買い物以外、電気、水道、暖房費を始め、住宅メンテナンスで
職人さんに支払うのも請求額プラス消費税25%、うっかりすると
予算オーバになってしまうので要注意なのです。
所得税に関しては収入の約半分が税金に持ってゆかれます。
デンマークの労働賃金が高いのもそうした内訳があるわけです。高収入高納税!
それでも国民から不満の声がないのは収めた税金で豊かな暮らしの保障を
得られるからに他なりません。
教育費無料、医療費もちろん無料、高齢者福祉の充実などなど、誰もが平等に
サービスを受けられる。その代わりと言って良いかどうか?
とにかく、この国の人に貯金という考えは希薄です。
銀行は給料などの振込と各種支払いの他、必要に応じてローンを組む
相談窓口的な存在です。
結婚したら、まずローンを組んで格安物件を手に入れるというのも一般的です。
オンボロ物件に暮らしながら少しずつ理想の住まいに近づけてゆく。
すっかり完成した時に不動産価値が上がって入ればしめたものです。
さっさと売却し、また新たにローンを組んでワンランク上の新たな住まいを
手に入れるのです。段階的にローンを組んではステップアップを図る。
なあるほど…そういうことか。初めてそんなことを知った時には
目から鱗が落ちるように感心したものです。

とにかく、高額の税金を納めるけれど、それがぐるぐると回って
自分にも還元され、国全体の経済を動かしていると考えれば納得です。
とはいうものの、益々高齢化が進む中で福祉国家デンマークも
岐路に立たされていると言わざるを得ません。
来年は総選挙です。さあ、どの党が民意を反映できるか?
興味は尽きないところです。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




秋の草花を室内に取り入れて。。。












町の公園にて。
木立が黄色く色づいてきました。
暖かい午後の光の中を散歩する人、ベンチで憩う人。
この赤い実は何だろう?と思いながらシャッターを切りました。




【きょうのクロスステッチ Vol. 448】 by 岡村恭子

VOL.448 空飛ぶブーケ アゲイン。

lordag den. 22 september 2018

コペンハーゲンは台風一過の秋晴れです。
台風といっても大したことなくて、少々荒れ模様の低気圧が通過した、
という規模でしたが、ニュースではレポーターが荒波打ち付ける海岸から
実況していました。その周辺に民家など皆無、逆にわざわざ車で乗り付けて
きてダイナミックな風景!と感動している人にインタビューして、
まるで荒天を楽しんでいるようなのでした。

少し健康を崩して家でぐずぐずしていた週末、
ソファに陣取り、ブランケットにくるまってヌクヌクしていると
玄関のベルがなりました。週末なので郵便屋さんではありません。
はてな?お隣さんかな?それともエリックかな?… 違いました。
見知らぬ青年が花束を持って立っていました。以前にも同様のことが
あったので、今回は驚かない!すぐにわかりました。
怪しいお方ではありません。お花屋さんです!
手渡されたのは紫と白でコーディネートされたシックなブーケ。
差出人のカードにはNOBUと書いてある。はてさて?と考えるまでも無く
これはもう、東京にいる延江さんに決まっています。
早速テーブルに置きました。レースのようなオレガノの蕾からハーブの
良い香りが漂って、午後の日差しを受けてとても綺麗です。
ありがとう。私はメキメキ回復しています。
東京からコペンに戻ったらお茶しましょう!

それにしても、インターネットを利用して世界中から
お花を贈ったり贈られたり…本当に便利になりました。
去年、家人の誕生日に思いもかけない方から素敵な花束が届いたのを
思い出します。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1685.html
私も、真似して?親友がジャズライブを開催した時に花を贈りました。
インターネットのカタログページは種類も豊富で用途に合わせて
実にバリエーション豊富です。どんな花が良いかなあ?と、
散々迷って選んだのは、 相手のことを思いつつ、 かさばって邪魔に
ならないようにと、ごくごく小さなバスケットに入ったアレンジでした。

東京⇄コペンハーゲン間を花束が行き交うようで想像するだけで楽しい。
だからと言って、何でもかんでもインターネットショッピングというも
どうなのでしょう?
私はやっぱり直に手に取り、触り、服なら試着をしてから、と思うけれど、
その辺はどうなのか?と聞いたら、それはそうだ、と。
だから、ブティックで試着して気に入った品番を控えてインターネットで
購入するのだそうです。(インターネット価格の方が安い)
若い人たちの方がよほどしっかりしていると感心しますが、一方で
これではお店の方は商売になりません。近い将来 街からブティックが
消えてなくなってしまいそうだとハラハラしているのは私だけでしょうか?


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







どちらも東京から届いた花束。
実際には最寄りの契約店で作って運んでくれるのだけれど、
“ 空を飛んできた感 “ があって嬉しさひとしおです。






お花屋さんの店先より。
季節の花が山積みで見るだけでも楽しい。



【きょうのクロスステッチ Vol. 447】 by 岡村恭子

VOL.447 デンマーク、愛すべきは譲り合いの精神? &
      スパゲッティー閑話 : ふりかけの味 ボッタルガ初秋の頃の徒然日記

lordag den. 15 september 2018

朝、通勤の人々に混ざってバスに乗りました。
昼間はいつだってガラガラに空いているバスも、さすがに
ラッシュ時は通勤通学の人で混み合います。
雨が降ると普段自転車の人も乗り込んで来るので余計に混むのですが、
デンマーク人というのは(私から見ると)こういう場合の助け合いの精神に
欠けているというか、気が利かないと言うべきか?…とにかく、
出入り口で混み合っているばかり、運転手さんの、もっと後ろへ!という
誘導虚しく “ 乗車口付近ギューギュー、後ろ半分スカスカ状態 “ で
ノロノロと発進してしまいます。
以前にも書きましたが、だいたいにおいて順番待ちの行列というものが
苦手な国民性で、バス停はもちろんですが、例えば、ソーセージスタンドなども
きちんと並ばず適当&曖昧です。それでも大丈夫なのは(ここがデンマーク人の
良いところなのですが)ここぞとばかり譲り合いの精神を発揮する。
どうぞどうぞ… あら?あなたが先じゃない?… と言い合った後、
徐に ではでは、お先に…。となるのです。
お店側が「今度はどなたの番ですか?」と尋ねる場合もあります。
するとそこでも譲り合いが始まって。。。という具合です。とにかく
のんびりしています。どうやら、われ先に、という考えがないようなのです。
きちんと並べない!と文句を言いたくなる場合もあるけれど、反面、そこが
デンマーク人の良いところかもしれないとも思っています。

その日もなんとか無事に用事を済ませてホッと一息。

さて、と、夕食は簡単にしましょう。
そういう時にはパスタが大活躍します。
我が家では麺類が食べたくなると、和洋中華と様々なアレンジで
スパゲッティーが食卓に登場します。
例えば、夏のランチにはスパゲティーで作った冷やし中華が定番です。
あまりに日常化していて写真がないのが残念ですが、中華麺よりも
コシがあって、時にはトマトやレタスを添えて“ スパゲッティーシノワーズ “ です。
また、お饂飩が食べたい。でもお饂飩が無い!という時にも お任せください!と
ばかり張り切って?登場します。ツユを吸い込んでくれないという弱点を除けば、
これはこれで喉越しツルリン…、たまたま冷凍庫に眠っていた海老を揚げて
天ぷらうどんの完成です。
ことほど左様に便利なスパゲッティーですが、今夜は正当?イタリアン。
ようやく手に入れたマグロの卵Bottargaを使ったシンプルな一品です。
ボッタルガをふりかけたパスタが絶品!と噂で知ったばかりなのです。
本当はカラスミのような塊を下ろして使いたい所だけれど、今回は瓶詰めで我慢です。
レシピをYouTubeで検索、手早くささっとものの15分で完成です。
さてさて、お味は?… うん!美味しい。けれど、何かに似ている。
そう、ふりかけ??!!マグロの卵なのですから当然と言えば当然です。
次回はバターで和えて醤油少々、刻み海苔のトッピング。
和風にアレンジしてみようと思います。
新しい食材を試すのは何かと発見があって楽しいですね。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




メトロのホーム : 乗客、自転車、乳母車。好き勝手な場所で乗車待ち。






バス内部の様子。乳母車は2台まで乗車可能。






あちこち探して、ようやく見つけたボッタルガで作ったスパゲッテイー。
次回は和風に仕上げよう!




【きょうのクロスステッチ Vol. 446】 by 岡村恭子

VOL.446 初秋の頃の徒然日記

lordag den. 9 september 2018

大型台風に地震と、この夏は酷暑に加えて自然災害が次々と
日本列島を襲い、不安な気持ちを抱えて暮らしている方も多いのでは
無いでしょうか。
いざ!という時に的確な行動を取るのは簡単では無いと思いますが、
まずは懐中電灯の電池をチェックしたり、非常用飲料水を確するなどして
万が一に備えておくことが大切かもしれませんね。

デンマーク、特にコペンハーゲンはバルト海という内海に面している
おかげで台風などの直撃を受けにくく、時おり大西洋上に発生したハリケーン
の影響を受けて洪水になることがあるくらいですが、でも、
この夏ヨーロッパを襲った熱波で、人々は地球の温暖化を文字通り
肌で感じてしまった。。。。
現在、そんな若者達を中心に地球の温暖化を食い止めよう!という運動が再燃、
国会議事堂前などで集会を開いています。
思えば、1997年の “ COP3 “ で調印された、京都議定書から
20年以上が経て、今尚、世界各国のCO2削減の約束は守られず、
足並みも揃わないという状態が続いています。
それに、果たして議定書を内容を守れば温暖化が食い止められるのか?と
いう根本的な疑問も浮上しているようです。
個人レベルで出来ることは家中の照明をLEDに替えることくらいかなあ?
…、うう〜ん。難しい。。。と、深刻に考えていたらキリが有りません。
気分を切り替えて庭に目を向けましょう。

デンマークは日増しに秋の色を濃くしています。
夏枯れだった芝生もすっかり緑に蘇り、その間から沢山のキノコが顔を
出しています。
庭の真ん中にある我が家のシンボル桜の老木はついに朽ち果て、
枯れ枝にキツツキがやってきてしきりに穴を突いています。
きっと、幹の中に美味しいご馳走が詰まっているのでしょう。
それと、もう一本、リンゴの木も枯れてしまった様子です。
いつもなら今頃赤い実を沢山つけてくれるのですが、
赤くなる前にポトポトと落ちてしまった。
サクランボとリンゴの木。
我が家の庭に実りをもたらしてくれていた2本の果物の木が寿命を
閉じようとしています。他人様が見たらただの枯れてみすぼらしい老木かも
しれませんが、私たちにとってはこの家に暮らしてからずっと一緒だった
家族も同然の庭の主役と準主役、名残惜しい気持ちでいっぱいです。
でも、このままにしておくのはもっと可哀想なので、
冬が来る前に “ キコリのお兄さん “ に伐採してもらう予定です。
(デンマークには大きな木を伐採する専門の職人さんがいます。
私は彼らを “ キコリのお兄さん “ と呼んでいます。)

庭先の植木鉢に目を向けると、春に花盛りだったパンジーが淡いブルーの
花を咲かせています。
他にも色々と今年の咲き納めをするように庭を彩る草花の健気な様子が
日々の癒しになっています。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/













写真は全て、今日の庭から

芝生の間から次々と出てくるキノコ。
カンパニュラやパンジーの花が庭先を彩り、
紫陽花の花はドライフラワーになって、そのまま越冬します。




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