2010年12月

TOPICS ! フレメカレンダーの50年 <その3>

mandag den. 28 december 2010


フレメカレンダーの50年
 フレメ協会誌より (一部省略)


フレメのカレンダーは今年50周年を迎え、それを記念した特別展が
開かれました。

カレンダーには、昔からイラストなどが添えられてきました。ヨーロッパ
中世の手描きの記録簿やフランスの女性の生活暦などには美しい装飾が
ありました。1960年にフレメは、それらをヒントにカレンダーを作ることに
しました。1997年のカレンダーを除いて、スパイラルの背表紙なので
日付の部分を切りとった後には図案集として使えるように考えられました。

当時協会長だったGertie Wandelは、カレンダーがたくさんの人に喜ば
れるものになると確信し、その予想通りにとてもポピュラーなものと
なりコレクションする人も多くなりました。

それぞれのカレンダーは、フレメの専属のデザイナーや様々な分野の
デザイナーによってテーマに合わせてデザインされてきました。


1991年「子供の国」Vibeke Olrisがデザインしています。この年には
Ida WincklerGerda Bengtsson それぞれの勤続60年と50年をお祝いが
ありました。Vibeke Olrisはフレメの学校で学び、若い世代を代表する刺繍
デザイナーでした。 1989年「私の窓から」ではGerda Bengtsson、
Ida Winckler、Edith Hansen
と4人で一緒にデザインしています。


建築家、画家でもあるOle Kortzau1990年「デンマークに恋して」
デザインしました。画材を持ってデンマークをサイクリングして回り、描かれた
水彩画はとてもシンプルでありながら、ステッチされたものはラインのはっきり
としたグラフィカルなものになっています。


1997年「蝶」では織物作家、舞台デザイナー、刺繍作家のNaja Saltoが美し
い色に彩られた蝶をデザインしています。


Conni Schimmellはフレメの学校で学び、1998、2009年にカレンダーをデザイン
しています。
1998年「海からのインスピレーション」では海の生き物たちの姿を
美しい水彩画で描き2009年には北シェラン島の自然をモチーフとして、木の実
をつけた植物を描いています。クローズアップされた木の実と枝に実った写実的
な水彩画がステッチの図案に仕上げられました。


1999、2002年は画家、ペルシア言語学者であるVemer Jul Andersenによるデザ
インです。彼は趣味として刺繍を大変好みました。植物への興味があり、刺繍は
5歳で習いました。また画家としての才能もあり、刺繍デザイナーとしての素質に
恵まれ、花はシンプルにかつ写実的に描かれました。
1999年「ランの花」は、
植物園で実際に見ながら描かれました。彼は色が美しく映えると考え、未ざらし
にステッチするという新しい試みをしました。
2002年「バラ」ではデンマークに
咲くバラをデザインしています。


2000年「Bindesboellからのインスピレーション」は、グラフィックアーティスト、
デザイナーであるInger Marie Ringtvedがデザインしています。
美しい水彩画、
図案、作品例も彼女が描きました。これはその後のカレンダーにも採用された
方法でした。デンマークの陶芸家、デザイナーのBindesboellの壺や花瓶に
施された幾何学的な模様や曲線的な模様、装飾模様などがそのインスピレー
ションになりました。


Ellen Marie Rodilはグラフィックデザイナー、水彩画家であり、刺繍デザインを
教えています。2001、2003、2007年それぞれのカレンダーではフルーツ、野菜、
植物などが様々な作品アイデアの水彩画とともに美しく描かれています。2003年
以降は作品例の写真も掲載されています。


2005年「アンデルセンの切り絵」では、アンデルセン生誕200周年を記念した
カレンダーになりました。
12点のモチーフはそれぞれ別々の切り絵で、主に
クリスマスの飾り用に作られたもので、アンデルセンが訪れた家族へのプレゼント
としたものでした。アンデルセンはある手紙でクリスマスツリー用の切り絵や
ペーパーコラージュの人形をどうやって作ったかを紹介しています。
3月のモチーフの兵隊は「1822年、コペンハーゲン」と書かれ、アンデルセンの
最初の切り絵として知られています。12月の青いピエロは、しおりとしてカット
されたもので、サインがあり、「ピエロは白い洋服を着ていましたが、今は青い
新しい洋服を着ています」と書かれています。刺繍に使われる糸の色は、切り絵の
オリジナルの色に合わせています


2006年「窓からの眺め」は、Agnete Velterによるデザインです。彼女は工芸
スクールで、コマーシャルアートを専攻し、デザイナー、グラフィックアーティストと
して活躍しています。
カレンダーの12点のデザインは、彼女の部屋の窓からの眺めです。季節の移り
変わりが、窓の外にある木々や巣を作る小さな鳥などに見られます。窓際には
各月のシンボルが置かれています。これらのシンボルは細かいところまで表現
できるようにプチポアンでステッチされています。
序文では「季節の移り変わりを刺繍で表現していくのはとても楽しい経験でした。
1年が12ヶ月しかないのは残念なくらいでした。」と書いています。


2008年にはKirsten Lehrmann Madsenが植物をモチーフにデザインしています。
彼女は生物学を修了し、植物学者でもあり、画家としては植物の写実的なイラストを
専門としています。彼女は、そのイラストによって植物学の専門知識を伝えることが、
植物学とアートの小さな架け橋になると考えています。12の美しい植物の水彩画の
色彩は、冬の暗い色から夏に向かって明るく、暖かな色になっていく一年のサイクル
をシンボライスし、単色でサークルの中に描かれています。


記念すべき2010年のカレンダーはアーティストのSonia Brandesによってデザイン
されました。彼女の洗練され、想像力に富んだ切り絵はよく知られています。
1971年のデビュー以来、彼女の切り絵はデンマーク各地や海外でもエキシビション
が開かれています。

カレンダーでは野ばらが動物たちと一緒に季節の移り変わりを語っていきます。
各季節にはそれぞれの色調があります。最初の3ヶ月は主に水色、
春はほのかな緑色、
夏から晩夏は黄土色、冬には紺色になっています。


カレンダーは50年の間続き、その内容に多少の改変がされてきました。
カレンダー部分のほかに、刺繍作品の写真、図案、花糸の指定、ステッチの仕方の
イラスト、麻布や花糸の説明があります。各糸のシンボルの一覧は、ステッチをする
時には切り取って使うことができました。
1967年にカレンダーのタイトルが「クロスステッチ」から「カレンダー」に変わりました。
それはクロスステッチ作家以外のアーティストにもデザインをしてもらうことがあった
からです。
しかし、このアイデアはあまり現実的ではありませんでした。1971年のカレンダーを
のぞいて、ランニングステッチやフレンチノット、プチポアンなどが使われるだけで
ほとんどがクロスステッチです。1980年に再び名前を変えて、「Haandarbejdets 
Fremme 今年のクロスステッチ」となりました。
15×16cmの最初のサイズはドイリーなどに適していましたが、1967年からクッション
やティーコージー、テーブルランナーなどの作品例も掲載しました。1973年に20×21㎝に
なり、より大きな作品ができるようになりました。

カレンダーの50年の歴史を様々なデザイナーの思い出とともに振り返った今、今後も
愛好者の方々に喜んでいただけるように、そして感激を与え、新しいインスピレーションの
源となることができるように願っています。

フレメ前協会長
Lise Lind Jensen

<その1>2010年6月19日
<その2>2010年9月19日
(T.I)

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