きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 783】 by 岡村恭子
VOL.783 デンマークの暮らし 6月の終わりの頃の日々雑記
40℃超えのフランスほどではないものの、
先週は日中30℃の真夏日が続き、終日窓を開け放して過ごしていました。
週明けには平年並みの気温に戻るという予報にやれやれといったところです。
⚫︎肩身の狭い車 VS 至れり尽くせりの自転車社会
バスに乗っている時に何の前触れもなくいつもと違う経路になり
あらっ?と思うことがあります。
先日も市庁舎前広場に向かうはずのバスがその手前でぐるりと迂回、
目的のバス停をスキップしてしまった。何かの工事中でしょう。
良くある事です。徒歩で戻ろうかと思ったけれど別に急ぎでは無いし
数日後改めて行くと、あらまあ!…バス通りが見違えていてビックリ!
市庁舎前からTIVOLI公園につながる目抜通りが一新、歩道が拡張され
植栽されたプロムナードになっているではありませんか。
上下2車線だった車道が1車線になってしまい窮屈そうにバスが往来する中、
歩行者用スペースに設けられたベンチで観光客が一休みしています。
いつもの事ながら何気なく始まって何事も無かったように完成していました。
その辺もコペンハーゲンらしいかもしれません。
物事を決定するまでには時間をかけるけれど一旦決まったことは確実に
実行されて行くという感じです。
今回の例に限らず旧市街地の車両規制に関しては遠慮無しでかなり厳しい。
その代わり自転車と歩行者にはとても優しい。
自転車専用道路の延伸も着々と進んでいます。運河に架かる新設の橋は全て
自転車と歩行者専用です。特筆すべきは遊びながら交通ルールが学べる
自転車公園など幼い頃から親しむ環境が整っていて気づいた時には
もっとも身近な移動ツールになっているということでしょう。
夏休み明けの新学期、親に付き添われたヘルメット姿の新一年生が
自転車を漕いで登校する姿も自転車大国デンマークならではの風景と
言えるかもしれません。
夏休み明けが新学期なら、夏休み前は卒業シーズン。というわけで、
週末はギュムナシア(高校)の卒業イベントデーでした。
水平さんのような白い帽子を被った卒業生が町中に溢れ、
大通りを鈴なりの卒業生を乗せたトラックが大音響で通り過ぎてゆきます。
クラクションを鳴らしその賑やかな事、
丸一日かけてクラス全員の家を周り、家族の祝福を受けるのです。
夜遅くまで若者たちの歓声や人々のざわめきが辺りを包み、
時折打ち上げられる花火の音もこの日ばかりは晴れやかに聞こえて来る。
白いお月さまが若者たちを祝福しているようです。
それが終わると、もうすぐ夏休み、7月に入るとコペンハーゲンは
ジャズフェスティバルで盛り上がります。
夏至が過ぎた途端、今のうち今のうち、と人々は日焼けに勤しむ。
子供達は今のうち今のうち、と夜の更けるのも忘れて外で遊ぶ。
そんな気持ちが伝染してきて私までも今のうち今のうちと
わけもなく焦ってしまう今日この頃です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

車道を減らして歩道部分を増やす。
如何にもデンマーク的発想です。

ゆったりした遊歩道と自転車専用レーンの
向こうに窮屈そうなバス2台。



今日の庭から
ゼラニウム、紫陽花、ラベンダー。
強い日差しに負けず咲いています




