きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 781】 by 岡村恭子
VOL.781 デンマークの暮らし 明るい季節の気ままなDIY の巻
庭は日毎緑のグラデーションの深みを増しています。
サクランボの木を植えてから足掛け5年、今年もたくさん花が咲きました。
昨日まで蕾だった石楠花が花びらを開き始めています。
洋梨の木にも真っ白い花がたくさん咲きました。
苗木を植えてからかれこれ6年、こんなに見事に咲いたのは初めてです。
良いお天気に気分も軽く、私は気の向くまま忙しなく動き回っています。
花壇に潜り込み棘に刺さりながら薔薇の根本の雑草を抜いたり
薮の枝払いに夢中になって日が暮れて、ラズベリー畑の整地をしながら
その辺一帯に根深く食い込んで増殖する雑草を引き抜き引き抜きして日が暮れる。
ガーデニングというと優雅な趣味のようだけど実際は土まみれで指先だって
カサカサになってしまう。やめればいいのに、と思うけれどやめられない。
庭仕事はエンドレスです。そんな土いじりの合間の気分転換にと、
お勝手ドアのペンキ塗りも始めてしまいました。
数年前に塗ったばかりだというのに剥がれてきてしまったのが気に入らない。
安物買いの銭失い、と自らを戒めながらひたすら剥げかかっら箇所を
こそぎ取ってゆきながら、そういえば…と、庭の隅に置いてあるベンチの事を
思い出しました。ずっと置きっぱなしだった古い木製ベンチ、
危うく粗大ゴミに出す手前で朽ち果てた背もたれを取り除き簡易ベンチに
仕立て直してくれました。あとは塗装を待つばかりになっているのです。
今日こそ真っ白に仕上げてあげよう。
勝手口の作業を中断すると道具一式を両手に下げて裏庭からぐるりと回る。
途中で満開の洋梨の花を愛で、四季咲き桜の花びらが散る下を通り、
芝生を横切って次なる作業場に到着です。
ペーパーをかけて水拭きしていたら助っ人がやってきました。
タイミングを見計らったような気がしますが、まあ良いでしょう。
家人が何回か重ね塗りをしている間、私は傍で雑草を取りながら四方山話し。
零れ種から成長したライラックが周囲を囲んでいます。
花が咲いたらペンキ塗りたてのベンチに座ってライラックの香りに
包まれるのも良さそうです。
気ままなDIYで動き回っているうちに今日も夕方になりました。
明るい季節は夕食の準備も遅れがち、毎日の献立を考えるのも億劫になりがち、
そんな「…がち」な季節、思い出すのは日本のスーパーのお惣菜売り場です。
あんな贅沢な食料品売り場は世界中見渡しても日本以外には無い!
帰国するたびに壮大なお惣菜とお弁当コーナーを眺めてうっとりします。
あれも食べたい、これも食べたいと夕方のデパ地下で心が千々に乱れ、
ひたすら売り場を行ったり来たりしてしまった。美味しそうなお惣菜の数々を
思い浮かべながら、私は夕食の献立を決められずにいるのでした。
今夜は満月です。
近い将来、人類が住むようになるとか、月の裏側に水の成分が有るとか無いとか、
彼の2大国が水の利権を巡り争奪戦を展開しているとか、
そんな話は聞きたくありません。どんなにテクノロジーが進歩して人類が
暮らすようになったとしても昔のままのお月様でいて欲しいと願う。
今夜はペンキ塗りたてのベンチに座って満月を愛でようと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



庭の隅っこのオンボロベンチが真っ白に蘇りました。
庭に新しいスポット誕生です。

やりかけのお勝手口、お店オススメの長持保証のペンキ購入。

日陰でカトラリー磨き。


今日の庭から。
色とりどりの草花が咲いては散る春の庭。
サクランボのなる木。白い花が満開です。




