きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 779】 by 岡村恭子
VOL.779 日本でのエピソード その2
あんなに陽光を恋しがっていた冬が嘘のように明るい季節になりました。
緯度が高いので冬とは対照的に太陽の位置が近くて直射日光の威力が半端じゃない。
庭仕事の時には日焼け防止の帽子が欠かせません。
今日は苺の苗を買いました。
広々した苺畑を作るイメージで持ち帰ったけれど、我が家の庭は自由に
使える場所が少なくて苗を抱えて思案しています。
温室が欲しいなあ…。葡萄の蔓に囲まれた温室があったらなあ…、と
果てしなく夢は広がるけれど、現実は庭の隅っこの空き地の何処かという
選択肢しか有りません。
しばらくは窓辺に置いてゆっくりとプランを練ることにしよう。
●日本でのエピソード その2。
日本滞在中はほぼ毎回外食ということになりますが、
夫婦で食べたいものが一致するとは限らず、折り合いつけるのにも一苦労です。
なるべく目星をつけておくのも肝心、と出発前からインターネットで
調べた中に銀座の某お寿司屋さんがありました。
噂に違わずお寿司は何れも文句なく美味しいのですが、どうも寿司職人さんが無愛想
な気がします。江戸前っぽいということかも知れないけれど、もう少し愛想良くても
いいじゃない?と思っていた、そんな時に一人の外国人青年が入ってきて
カウンターの隅っこに座りました。
丁度客が一区切りついて私たちと青年のみのになった時のことです。
件の寿司職人が青年にボソッと英語で国籍を尋ねると「デンマーク」というではありませんか。
驚いた私が「私たちも!」と青年に向かって言った時の彼の驚いた顔!
そこからはデンマーク語での会話が弾み、家人が「まぁ一献」と青年と杯を挙げ、
店内は俄かに和やかな雰囲気に包まれました。カウンター越しの職人さんも急に
快活になり、小皿に突き出しを盛りサービスしてくれ最後はみんなで記念撮影。
ひとしきり盛り上がった後、デンマーク青年Nikと笑顔で別れたのですが、
もし彼が来なかったらどうだったのか?気まずいままだったのでしょうか?
後日、やはり銀座で料理店を営む親友に経緯を話すと、Tさん(家人のこと)は
職業も年齢も判別し難いから話しかけにくかったんだろう、と大笑いしていました。
でも、一番驚いたのはNikに違いない。だって、そうでしょう?
どう見ても日本人の老夫婦がデンマーク語で話しかけたんだから。と
娘も笑って言いました。全くその通りですね。
●誕生日おめでとう
そんな一見強面?の家人も77才になりました。喜寿です。
改めて結構(夫婦揃って)高齢なんだということを痛感します。
デンマークで家具デザイナーとして活動して半世紀と3年目に突入です。
相棒のエリックとは誕生日が9日違いの同い年。デザイン学校の
クラスメートという夫婦よりも長い付き合いで、今や阿吽の呼吸です。
偶然クラスが一緒になったと言うけれど、その時から会うべくして
巡り会ったのだろうと思えてなりません。
人生の出会いも旅先での偶然の出会いも不思議な力で引き合わされている。
そう思うと、これからも生きている限り楽しい巡り合いが待っているはず。
まずは長時間フライトに耐えられる体力維持をモットーに過ごして
もらいましょう。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



帰るたびに訪れる長野善光寺。
山門の回廊からは市街地が一望出来
毎回お参りする度清々しい気持ちになります。

Nikとお寿司職人さんも一緒の記念写真。
良い思い出になりました。

誕生日のシュークリーム、仕上げはMちゃんにお任せ。

庭仕事の必須アイテムCaravelleのポシェット。
https://www.instagram.com/caravelle.diary/
庭バサミと携帯がすっぽり収まる優れものです。

いちごの苗と夏の草花の種。
たくさん実って綺麗に咲きますように。




