きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 776】 by 岡村恭子
VOL.776 デンマークの暮らし 回して回してみんなハッピーの巻
お濠に氷が張り、もう少しで氷上スケート解禁になると言う手前で
気温が少し上がってきてしまいました。
今日は+-0℃にまで上昇して雪も解け始めています。
激寒の日が続いていたのでとても暖かく感じられます。
⚫︎節分に届いた年賀状。
節分の頃、一枚の年賀状が届きました。消印は2025年12月19日になっています。
ひと月半かかっているけれどもう驚きません。と言うのも、
去年の今頃にも年賀状とクリスマスカードが数通、輪ゴムでまとめられて届き、
あきれ返ってしまったという事があったからです。今回もやっぱりね、
という感じです。昨年、街角から次々と郵便ポストが姿を消し、年末には
採算が合わない事を理由に一般郵便事業から撤退してしまったデンマーク郵便局。
現在は民間の宅配会社がサイドビジネス的に郵便配達を請け負っています。
年賀状をくれた友人に事の次第を知らせたら、次回は逆算して10月ごろに投函する、
と笑っていました。全く便利なんだか不便なんだか分からない世の中です。
⚫︎回して回してみんなハッピー。
娘夫婦から今まで乗っていた自転車が小さくなったので
“ 赤い自転車“ に交換したいと言ってきました。
“ 赤い自転車“と言うのは娘が幼い頃に乗っていた子供用自転車のことで、
長い間地下室に置いてあったのをエリックの末の孫娘が使う事になり、
数年間大活躍した後、再び地下室で静かに眠っていたのです。
それが今度は我が家の孫娘が使う事になり再び日の目を見る事になったとい
わけです。こうして30年以上経っても尚、子供達の成長の過程で役立って
いると思うととても嬉しいし、モノは大切にしないといけないと改めて思います。
“ 赤い自転車“ も喜んでいるに違いありません。
それにしても子供の成長は本当に早くて、衣類はもちろん遊具や装身具など
買い足す側から不要になったアイテムが増えてゆく。
例え使い回しが出来る環境が有ってさえ、どんどん…と言う感じで増えてしまう。
今回の赤い自転車は幸運にも使いまわしが出来ていますが、
大型のベッドや乳母車なども一時期が過ぎればお払い箱、保存するには場所も
取るし困ったなあ、と言う、そんな時に受け皿になってくれるリサイクルショップが
この町内にも何軒か有り、新品じゃなくても構わない子供の玩具や遊具などは特に
人気があるようです。メルカリのようなネットショップを利用するという人も多い中、
最近注目を浴びているのが大型ショッピングモール内にオープンした
子供用品専門のリサイクルショップです。周辺に遊び場もたくさん出来て
いつ行っても家族連れで賑わっています。
何でもかんでも消費する時代は過ぎました。丁寧に使って次の人にバトンタッチする。
同じようなことが住宅にも言えそうです。
我が家も今年で築90年になりますが、
建築家アルネヤコブセンの設計による住宅が時を経て私たちに引き継がれた
という事を思うと、なんだか歴史的にも意味があるような気がして、
これからも丁寧に使い暮らして次世代に繋げなければ、と改めて思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

代々乗り継がれてゆく “ 赤い自転車 “
レトロ感満載です。


衣類はサイズ別にズラーリと並ぶ。
玩具から乳母車まであらゆる子供用品が
揃う人気のリサイクルショップ。

不要になった本を入れる ブックボックス。
読みたい本があれば持ち帰り自由。
可動式、葉っぱが茂る屋根が可愛い。

窓から雪の庭を見る。春はまだ遠い?!




