きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 764】 by 岡村恭子
VOL.764 デンマークの暮らし
美しいガラス工芸の世界と小さいParis見いつけた〜の巻
tirsdag den. 23 september 2025
秋分の日、
コペンハーゲンも朝から青空が広がっています。
この先しばらくの間は穏やかな好天に恵まれるという予報に
今がラストチャンス!と、衣類やブランケット風通しに追われています。
⚫︎美しいガラスの世界
そんな秋晴れの昼下がり、延江さんを誘って芸術の秋に相応しいひと時を
過ごすことになりました。
独自の手法でさまざまなモチーフと色彩を駆使した作風を展開している
ガラス工芸作家、神田正之さんの作品展です。
今から何十年も前、デンマーク留学中に何度か我が家を訪ねて下さったのが
ご縁で作品展の案内を頂いたのですが、会場には偶然延江さんの知り合いの
方もいらして最初から打ち解けた和やかな鑑賞会となりました。
場所も神田氏のお知り合いのショップというカジュアルな雰囲気の中、
様々なフォームと美しい色彩の作品が並びます。
まるで色とりどりのキャンディーが蕩けたようにも、
さまざまなモチーフをパッチワークしたようにも感じられて楽しい。
光にかざすと幾重にも重なる色彩の妙、眺めていると宇宙に散らばる星々の
ようにも、深海の神秘の世界のようにも見えてきます。
かと思うと精緻な和服の柄のようだったりと、それぞれに込められた
メッセージを読み解くべきイメージが広がります。
吹きガラスとは異なり、一度制作したガラスピースを接合するために
再度溶かした後、思い描いたフォームに固める。
最終的にどんな感じに仕上がるのかはオーブンから出した時に初めてわかるという
ハプニング的な要素もあり、その点、ちょっと陶芸に似ているかもしれない、と
説明してくれました。長年追及してきた独自の手法と工程を経て完成した
神田正之のガラスの世界。
透明な色彩と自由なフォームから生まれるガラス工芸の妙を堪能。
楽しいお喋りも加わって味わい深い秋のひと時となりました。
神田正之ホームページ↓
https://masayuki-kanda.com/
⚫︎チャーミングな小路
目の保養をした後は延江さんとおしゃべりしながら散策です。
彼女と歩くといつだって新しい発見があります。
小さなコペンハーゲンにたくさんの穴場が隠れているということを教えてくれる。
あそこ、ねっ!かわいいでしょ?
彼女が指差す先に見えてきた葡萄棚に包まれるようにして佇むカフェ、
まるでフランス映画 Amelie に出てくるようなキッチュで可愛いらしいカフェです。
陽だまりに陣取って一休み、そこから反対側の大通りまでほんの数百メートルの
小路のなんと魅力的なこと。カフェや書店、雑貨屋さんやアンティック屋さんまで
北欧風ならぬ、プロバンス風なのです。こんな界隈があるなんて知りませんでした。
お店番の青年をギャルソンと呼びたくなってしまうような“ リトルParis“ を
通り過ぎて、表通りに突きあたった途端に現実に引き戻された。
バス通り、忙しく行き交う自転車、夕方の買い物に急足の人々、
いつものコペンハーゲンの雑踏が広がっている。
楽しい夢から覚めたみたいと笑いながら、帰りがけいつものスーパーで
買い物をしたらすっかり現実に戻ってしまったのでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



神田正之氏と彼の作品から。
色彩豊かなプレートから手の平に収まる小さなオブジェまで
吹きガラスでは表現できない自由で楽しい作品が並ぶ。
神田氏自ら丁寧に作品説明してくださいました。




勝手の命名した「リトルParis」散策から
大きな建物に挟まるように可愛らしいカフェ。
2階はなんと一部屋のみのホテルになっているそう。
おしゃべりの合間に延江さんをパチリ!
お花屋さんもお洒落です。
延江さんが私をパチリ!




