きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 760】 by 岡村恭子
VOL.760 デンマークの暮らし 幼児の記憶と飛んでけ草花の種の巻
søndag den. 24 august 2025
いつものようにT-シャツでいたら何だか腕のあたりがスースーする。
気象状況をチェックしたら、その時点でのコペンハーゲンの体感気温は9℃!
どうりでスースーするわけです。長袖に着替えて暖かいお茶でホッとしました。
今年の夏はもう終わってしまったのかなあ?
⚫︎幼児の記憶と年寄りの策略
小さな家族が増えて、おまけに近所に住んでいるものだから何かと声がかかる。
食卓に幼児用の椅子が加わり、床には大小色とりどりの玩具や遊具が増殖中で
デザインとか、シンプルに、などと気取っていられません。
面白いくらい散乱した喧騒の後片付けをしながら、それもまた楽しからずや
といった心境です。
娘にとってはこの家が実家、孫たちには祖父母の暮らす家、
いつか懐かしく思い出してくれるに違いない。
残念ながら私の祖父母は私が生まれる前に他界していたので
祖父母に纏わる思い出は皆無なのですが、今、芝生で無邪気に遊ぶ彼らが
大人になった時、この私が「おばあちゃんキャラクター」として
どんな思い出と一緒に、どんな姿で蘇ってくれるのか?… 興味深い。
幼児の記憶というのは大人が期待している通りにはならないと
わかっていても、どうにか良い印象を脳みそにインプットさせたいと
無駄な努力をしがちです。家人は周囲の批判をよそに魔法のポケットから
お菓子を一つ出して見せるというマジックで彼らを虜にしています。
そんなことをして良いのでしょうか?
⚫︎庭の落ち葉と草花の種
日増しに日照時間が短くなってゆく。
芝生に落ち葉が目立つようになって、花の終わった草花たちは花弁の中に種を
たくさん含んで風と一緒にできるだけ遠くに飛んでゆこうと待機中です。
草の種といえば、コペンハーゲン市が環境問題の一環として、10年ほど前から
取り組んできた身近な自然回復と水害対策を組み合わせた治水&緑化プロジェクトが
ここ数年で効果が出てきているようです。
年がら年中道路を掘り返して、一体何をやっているのか?と首を傾げていましたが、
各種地下配管の定期点検に並行して、下水排水溝の拡大化や貯水地設置など
身近な治水対策を施し、同時に貯水した水を公園や街路樹に循環するという
サスティナブルな公園整備計画も進み、自然回帰というテーマの元
公園はまるで野原のように多種多様な草花が風に揺れています。
我が家の庭もどこからとも無く風に乗ってきた種が根付いて花を咲かせてくれるように
なりました。人間も植物も昆虫たちもみんなが喜んでいるみたい。
そんなプロセスがとてもデンマークらしいなあと思っています。
いつの間にか芝生に落ち葉が目立つようになりました。
少しずつ、冬支度が始まります。
また来年、明るい季節が来る頃にどんな草葉が咲いてくれるのか?
今から楽しみにしたいと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


ケーキにキャンドル4本。子供の成長は早い!

我が家の煉瓦塀沿い。
零れ種から根付いたアメリカ芙蓉。


公園とバス停の草花(6月撮影)
ほとんどが世話いらずの上、成長が楽しみな宿根草で植栽。
零れ種でどんどん増えてゆきそうです。


今日の庭から
葉が黄色く色づいてきた桜と秋の野原のような花壇。




