きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 757】 by 岡村恭子
VOL.757 デンマークの暮らし 身近なリサイクル社会の実践例。
tirsdag den. 31 juli 2025
夏らしい日が少しずつ遠ざかり、
ひと雨ごとに秋の気配が忍び込んできています。
Pant というリサイクルシステム
庭仕事をして汗をかいたらベンチで一休み、冷えたビールをシュポッ!シュワッ!
喉を潤す至福のひと時。
庭で夕食を囲う時にもテーブルに缶飲料やらペットボトルが並びます。
さて、こうして飲み終わった空き容器をどうするか?
Pantマシンに持ってゆくのです。
デンマークではペットボトルや缶入り飲料は購入時にpant=容器料金が含まれています。
(サイズによって330ml の缶入り飲料=pant A : 1kr.
1L未満のペットボトル=pant B : 1,5kr.
1L以上のペットボトル=pant C : 3kr. に分類)
一番安価な500ml入りのミネラルウォーターの価格は2,5kr.ほどですが、
支払い時にはPantB=1,5kr.が加算されるので合計金額は4kr.になる計算です。
そろそろPnatに持って行こうかなあ?
キッチンの隅っこのトートバックにポイ捨てならぬ「ポイ入れ」してある
空き容器がいっぱいになると買い物がてらスーパーへ。
どの店舗も店内にPantマシンが設置されています。
丸い投入口に空き容器を入れると自動的に作動開始、ベルトコンベアで
自動分類され終了ボタンを押せば合計金額のレシートが出てくるという優れもので、
買い物の支払い時にレシートを提示すると金額分が差し引かれます。
前払い料金が払い戻されるだけなのに何だか得した気分です。
夏の間盛んに開催される野外イベントの際には空き缶回収のプロっぽい人も登場して
その辺に置き捨てられた空の容器を隈なく回収してくれる。おかげで
イベント終了後の空き缶公害が激減するという効果を生みました。
このシステムのおかげで空き缶のポイ捨て激減、高リサイクル率を実現しているそうです。
●庭のゴミは腐葉土に
今度の金曜日ね!… 家人に声をかけて目標を定め庭仕事に拍車をかける。
3月から11月にかけて毎月1回、庭のゴミの収集日があります。
庭の有る住宅を循環してくれるとても便利なシステムですが、
何しろ夏の間に出る我が家の庭のゴミの量は半端じゃない!
一度には無理なので収集日を目標にお天気と睨めっこしながら
ライラックや藪木の枝払い、芝刈り、煉瓦塀を伝い茂る蔦の刈り込み、
花の終わった草花の整理整頓に精出します。
回収された緑のゴミは全て腐葉土として蘇らせ店頭に並ぶ。これぞリサイクル!なのです。
●有料が常識のレジ袋。
1980年代、私がデンマークに来た当初からスーパーのレジ袋は有料でした。
この国の人々はコストがかかることに対する理解度が高く、
支払い義務を当然だとする考えが浸透しています。根底には
過剰なサービスなどより必要十分を良しとする合理主義が有ると感じていますが
兎に角、そんな訳で私のデンマーク暮らしは自前のトートバック必携で
スタートしたのでした。
現在は更に簡略化が進み、例えば食器類などは割れ防止の薄手ダンボールで
巻いてくれるだけ、衣類などでも必ず有料袋の要不要を尋ねられます。
私はきれいな紙袋を持参して無包装のまま袋に入れて持ち帰るようにしています。
子供の頃、母がお豆腐屋さんに小さな手鍋を持って買いに行っていたのを思い出します。
何事も遅すぎることはない。今からだってきっと間に合うと信じて
可能な限りリサイクル&シンプルな暮らしを目指そうと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

Pant表示はこんな感じ。


Pantマシン。
終了ボタンを押すとレシートが出てくる。


今月も山程の庭のゴミでした。
家の前に並べて置くと収集車が持っていってくれます。
専用容器の容量は240L.

早朝のバス停。
見慣れた風景も写真にすると何故か新鮮に映ります。




