きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 744】 by 岡村恭子
VOL.744 2025年春の日本旅行 飛騨を訪ねて
tirsdag den. 16 april 2025
今週木曜日からイースターホリデー、学校はひと足さきに休暇に入り、
家の前の通学路も静かです。
我が家のさくらんぼのなる桜の蕾もほころび始めました。
植物の芽吹き時は人間もじっとしていられません。
草花のエネルギーに感化されて動き回り一日がアッという間です。
そして日本から戻ってからも瞬く間に2週間が過ぎようとしています。
花壇の雑草取りをしながら春の日本を懐かしく思い出しています。
⚫︎思い出の詰まった飛騨高山の旅
横浜に続いて家人の実家のある長野で和やかな日々を過ごした後、
飛騨高山での濃密な3泊4日の旅が私たちを待っていました。
懐かしい人々に再会し、心温まる歓迎を受け、遠方から駆けつけた
友達とも合流した週末の昼下がり、観光客で膨れ上がった
旧市街地を横目に、地元の友人の案内で魔法のように人通りの少ない
通りをスイスイと歩く。静かな川べりの小道をのんびりと散歩する。
時折足を止めて辺りの風景に魅入る。ようやく芽吹き始めた木々、
桜が咲くのはまだ随分と先だろう、などと話しながら神社仏閣が
続く辺りに出ると、家人がやおら小銭の詰まった袋を取り出しました。
お賽銭用だと言ってみんなに配り、そこで私は旅の安全を願ったのでした。
念願だったゴボ天蕎麦を食べて、裏通りの骨董屋さんで可愛い小皿を見つけ、
ふらりと入ったお店でブラウスも買った!写真をいっぱい撮った!
地元の人が通う食事処で美味三昧、人通りの絶えた夜道をほろ酔いで
おしゃべりしながら歩いたっけ…嗚呼、なんて楽しい時間だったでしょう。
そんな思い出の詰まった高山で、私はもう一つのミッション、
飛騨小坂のCaravelle https://caravelle.thebase.in
を訪ねる小さな旅に出たのでした。
⚫︎「好き!」が詰まった2坪のアトリエ Caravelle
高山駅前から下呂温泉行きのバスで約40分、小雨に煙る山並みを縫って走る。
私は車窓からの風景を忘れないように目の奥のシャッターを切り続ける。
… バス停でK-子ちゃんが待っていてくれました。
ゆったりと雄大な山を背景にポツンと真っ白くて可愛いアトリエ。
まずその非日常的とも言えるロケーションに感動します。
アトリエの中は彼女の制作したオリジナル商品で溢れていました。
以前家具メーカーで張りを担当していた経験を活かし、
椅子の張り替えができるのもCaravelleの持ち味。
定期的にイベントに参加したりマーケットに出店したり、
真っ白いライトバンは動くCaravelle ショップとしても活躍してくれる。
自分で思ったことはやってみる。彼女の実行力に改めて感心します。
目を凝らすとアトリエの中には彼女の「好きなモノ、大切なモノ&コト」が
溢れそうになるくらい詰まっているのでした。
裏山にある立派な桜の木を眺めながら、
桜が咲いたら、じっちゃんが通りがかった人の目を楽しませたいと
勝手にライトアップしてくれる、と笑います。
飛騨の山郷の小さなアトリエCaravelleは
わざわざ訪れたくなる秘密基地のようだと思いました。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



高山にて、坂道、古い家並み、みんなで過ごす楽しい時間。

高山からの帰路、友達が持たせてくれた
出来立て湯気のたつみたらし団子、街一番のおにぎり屋さんのおにぎり、
私の好きなゴボウの天ぷら!



アトリエCaravelle
入り口にはデンマークの子供用自転車が。
彼女のオリジナルコレクションが明るい色彩を放つ。
窓辺には思い出の詰まったものがそっと置かれていた。
その一つ一つに物語がある。

雄大な山懐に抱かれるようにポツンと佇む様子が
そのまま物語の世界のようです。
写真中央の大きな桜の木、
今頃じっちゃんがライトアップしているかな?




