2018年10月~12月

【きょうのクロスステッチ Vol. 454】 by 岡村恭子

VOL.454 北欧の暮らし
       居心地の良い暮らしとは?

søndag den. 18 novemberr 2018

11月も中旬を過ぎたというのに、
日中10℃近くにもなって、今日も良い天気です。
東向きのキッチンに朝日が差し込んで眩しい。
庭に出て空を見上げれば、桜の枯れ枝越しにウロコ雲。
11月とは思えない明るい青空が広がっています。
ふと足元を見ると芝生に映る自分の影も、庭木のシルエットも長~く延びて、
太陽の位置が低くなったのがわかります。
こんなに明るくたって見ていてご覧、ほらね、お昼を過ぎればお日様は
低空飛行のまま西側の木立の影に隠れてしまうよ、と知らせています。

デンマークに暮らし始めてから、四季の移り変わりを日照時間で
実感するようになりました。この極端な明暗のコントラストが
人々のメンタリティーも左右して “ 何事もお天気次第のデンマーク人 “
と、なるわけです。
バイキングの昔からそういうものだ、と思い知らされてはいるものの、
彼らだってやっぱり暗い季節は苦手なのです。室内を効果的に演出する
照明など、様々なインテリアの工夫もそうした中から育まれてきたのです。
常日頃からデンマーク人は住まいの達人揃いだと感心している私に、
東京から戻ったばかりの某氏(デンマーク人)曰く。
「スペース的に狭い東京では、どうしてもモノが溢れてしまいがちだけれど、
どこに行っても不思議なくらい居心地良い。いや、そればかりか、
家具はXX、照明は〇〇、という具合に、気づかない内に大同小異の
インテリアになってしまっている我々の方が一種のコンセンサスに
とらわれているのではないか?」
…、という話を聞いて、確かにそういう見方もあるな、と納得します。
結局のところ、居心地の良さは暮らしている張本人たちが醸し出すものだと
いうことでしょう。

ふと、スペインに旅した時のことを思いましました。
もうかれこれ10年前の、やっぱり11月でした。
日光不足のデンマークから太陽燦々の南スペインはコルドバに行った時の
ことです。赤いレンガ屋根が連なる屋上のテラスで日光浴していた時のこと、
数軒向こうの屋根の上に何やら置物が置いてある…、と思ったら、
それが突然首をもたげたのです。なんと大きなハスキー犬なのでした。
彼は驚いている私たちを一瞥すると、何事もなかったかのように悠々と
夕日に向かって静かに目を閉じたのです。まるでスフィンクスのように。
澄んだ青空の下でゆったりと寛ぐ術を心得た大きな犬の様子は
いいなあ、こんな暮らし…と連想させるに充分な道具立でした。
懐かしい思い出です。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/










街角スナップより。
クリスマスのシンボル、赤いハートが灯されて。。。
クリスマスマーケットの夜空に浮かぶハーフムーン。物語の世界のようです。
ビルのファサードを工夫したネオンサイン。






今日の庭から。 AM10:00の青空。午後3時には日が暮れ始めてしまいます。
尾をひくように長い日陰、太陽の位置が低くなっているのがわかる。




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