きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 792】 by 岡村恭子
VOL.792 デンマークの暮らし 若者から学んだ日。
onsdag den. 23 september 2026
日増しに秋の深まりを感じる頃となりましたが、
今のところ穏やかな天気に恵まれ暖房を入れずに済んでいます。
仕舞ってしまうと途端に庭が寂しくなってしまうから、と
パラソルやテーブルもまだそのまま、過ぎようとしている明るい季節を
名残り惜しむ今日この頃です。
⚫︎若者から学んだ日。
以前、ゲストハウスを運営していたことがありました。
口コミだけというささやかな営みでしたが、それが縁でその後も
お付き合いが続いている方も居て、あの頃を思い出すと今も
胸がキュンとする、私にとってかけがえの無い貴重な経験と出会いの連続でした。
夏は庭で冬は暖炉を焚いておしゃべりに花が咲き、時には悩みの相談を
受けたり、心の内にあったことが暖炉の炎で溶け出すように思いを語り始めたり。
日本から遠く離れた場所ということが気持ちの開放に繋がっていたのかもしれません。
そんなたくさんの素敵な出会いの中に若きデザイナーN青年もいました。
その後、何度かゲストハウスを利用してくれてすっかり我が家のメンバーのように
なってから19年、つい先日ヨーロッパ旅行の途中で再訪してくれたのです。
それも家族4人揃って。
長男Y君15才、ティーンエイジャー真っ盛りです。
お互いに変わらない昔のまま!と言い合う大人達の感動の再会の傍で
ちょっぴり可笑しそうにしていたY君でしたが、すぐに我が家の空気に溶け込んで
一気に距離が縮まり、気がついたら可愛い親戚の男の子…というより、
子供らしさを残しつつも、しっかり自分の意見や考えを述べる15才なのでした。
今春中学を卒業し、既に将来の目標を定め進路を選択して新たな学生生活の
スタートラインに立っている。
気がつけば家人が孫ほど年齢の離れたY君と楽しそうにデザインビジネスについて
語りあっています。彼にとっても思いがけず刺激的なひと時となった様子でした。
とかく現代っ子は…と思い込みがちなゴリゴリ頭の年寄りの脳ミソを解きほぐし
周囲の大人達を巻き込みながら将来の目標を楽しげに語り、その実現に向かって
学んでいる姿はフレッシュという言葉がピッタリです。
デジタルな思考回路で自分達を取り巻く自然環境にも目を向けている。
あらゆる可能性を探るしなやか発想と着眼点、Y君の将来が楽しみです。
おしゃべりの合間に刺繍が大好きなしっかり者の妹Kちゃん(11才)が、
家族のお弁当は毎朝私が作るの。毎日?そう月曜日から金曜日まで毎日。
日替わりメニューで毎週火曜日は炒飯。そう言うKちゃんに家族みんなが
そうそうと笑顔で頷いています。例え失敗したお弁当でも美味しいと言って
残さず食べる様子が浮かびます。お互いを認め合い子供の自立心を育むという点で
デンマークの親子関係とも少し似ているかも知れません。
懐かしい人との嬉しい再会は又15才と11才から沢山のことを教えて
もらった気がした一日となりました。
秋晴れの午後、家人が最近気に入っている画材屋さんへ出かけた帰り道、
お気に入りのお店で布巾を買って帰るとエリックが待っていました。
笑いながら「Hej ハイ!」何だか家族みたいで面白いねえ。
庭先の陽だまりでグラスを傾けながらしばし四方山話に花が咲く。
何気ない秋の昼下がりの一コマです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/



Kちゃんが率先してBBQ係り。家人とおしゃべり弾んでる様子。
庭の花と収穫した梨でテーブルに秋色を演出。

画材屋さんから出て来たところ。


自然素材で上質なリビング雑貨のお店です。
- 2026.09.25
- 20:36
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