きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 695】 by 岡村恭子
VOL.695 デンマークの暮らし 茶色いシッポのモヤシと
不揃いな林檎たち
tirsdag den. 5 februar 2024
2月になりました。今年は閏年。
24時間余計に使えると考えたら得した気分になれるかな?
上手に過ごす方法を考えましょう。
⚫︎茶色いシッポのモヤシ
モヤシ大好きです。
学生時代、朝食のトーストにモヤシのバター炒めという
オリジナルモーニングセット?にハマった事が有りました。
周囲から笑われましたが、お醤油をひと垂れしトーストに乗せ、
その上にハムでも有れば上等で人にも勧めていたほどです。
シャキシャキしたモヤシ炒めは今でも大好きだけど、
残念ながらデンマークではいつでも手に入るとは限りません。
たまたま新鮮なのを見かけたら迷わず買い物カゴへ入れますが、
似て非なるとはこのことか?というほど、全体的に細身だし、
おまけにヒョロリと長いシッポ?部分が茶色いのです。
新鮮なのを選んでも茶色い。気に入りません。
キッチンの椅子に陣取り、一本一本茶色い部分を千切りながら、
つくづく日本のモヤシは美しいなあ、と思う。
炒めて良し、湯がいて良しの素晴らしい野菜にもかかわらず
年々値下げしている珍しい食材だということを小耳に挟みました。
不思議な現象ですね。
(因みにデンマークのスーパーで売っているモヤシは150gで12kr.=約250円。)
今、何を食べたい?と聞かれたらモヤシのバター炒めと即答します。
⚫︎不揃いな林檎たち
デンマークのりんごは美味しい。
晩夏から秋の収穫シーズンには2キロ入りのどっしりと重たい林檎が
20kr.(約400円)ほどで出回るのを皮切りに、冬の間も日常使いの
フルーツとして大活躍します。
最近はサイズが一律に揃ったEU規格品種が多くなり、“ FUJI ” という
ブランドもありますが、本家の “ふじ“ には到底敵いません。
見た目は大きく立派でも味は似ても似つかない。林檎に限らず
海外観光客が日本の果物に感動するのも道理です。
そんなわけで、私は安価な地元産の林檎を買い求めることにしています。
甘酸っぱくてお菓子作りにぴったりだし、デンマークでは豚肉と合わせて
お料理にもよく使います。
…と書きながら、以前、来訪した友人が我が家の庭にたわわに実った林檎を
見て感動していたのを思い出しました。
私たちが暮らし始める前から植っていた老木で、今はもう枯れてなくなって
しまったけれど、代わりに苗木を一本植えて成長を楽しみしています。
大きく育ってくれますように。そしてたくさんリンゴが実りますように…。
外は雨です。
少しずつ庭が気になり始めました。
雨が上がったら長靴を履いて今年一番の庭仕事を始めよう。
冬の間に堆積した松葉掃きをしてスッキリさせたい。
冬枯れの羊歯や紫陽花をキレイに整えたい。
隣家の主人が我が家との境界の垣根を全部取り払ってしまったみたいで
その辺のメンテナンスもしなければなりません。
あれこれ考えながら明るい季節を待ち侘びる今日この頃です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
茶色い部分を取り除いてきれいさっぱり!
炒めて添えて今夜の一品完成です。
林檎を使ったお料理の一例。
甘酸っぱい林檎と豚肉は相性抜群です。
林檎のケーキの一例。
他にもクランブルケーキやアップルパイなど
林檎を使ったお菓子作りを楽しみます。