きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 410】 by 岡村恭子

VOL.410 あなたは “ 茹でる派 “ それとも “ 茹でない派 “ ?

torsdag den. 26 oktober 2017

お天気と日照時間に一喜一憂してばかりの北欧暮らしですが、
それにしてもパーっと晴れてくれません。
今日も今日とて、今にも降り出しそうな空に向かって、まだよ、
まだ降らないでよ、と言いながら、大急ぎで落ち葉掃きを終了、
ホッとした途端にポツン ポツン…。フー、滑り込みセーフでした。
こんな午後はキッチンでのんびりお料理を楽しむのが一番です。

これからの季節はオーブンを使った献立が頻繁に登場します。
クリームグラタンもいいけれど、今夜はラザニアにしようかな。
そういえば、いつだったか、日本から来た友達と一緒にラザニアを
作ろうとした時のこと、私が箱から出したラザニアの板をそのまま重ねてゆく
のを見て、目をまん丸にして驚いたのを思い出しました。
茹でなくて大丈夫?…心配して覗き込む彼女に、エッ?!茹でているの? 
こちらがびっくりしてしまった。
さてさて、皆さまは “ 茹でる派 “ ?それとも “ 茹でない派 “ ?

私がデンマークに来たばかりの、まだ和食の材料を手に入れるのが至難の技
だった頃から、スーパーの棚には当然のように四角い箱入りのラザニアが
並んでいました。そうよね、ここは日本よりイタリアの方がご近所だものね、と、
感心していた、そんなある日、デンマーク人の友達夫婦に夕食に招ばれて
出て来たのが大きなバットに入ったチーズたっぷりのラザニアでした。
熱々をバットごとテーブルの真ん中に置いて、みんなで切り分けて食べる。
なあるほど、これは良いアイデアと感心したら、デンマークの家ではみんなこうして
食べている、と笑いながら作り方を教えてくれたのでした。
もちろん、彼女は “茹でない派 “ 。以来そのレシピを少しずつ自分流にアレンジして、
今も我が家の定番メニューの一つとして君臨しています。
たくさん人が集まる日はバットに2枚並べて。
普段は半分に折って使っています。
___________________________

材料 4人分
ミートソース 牛肉 400g
      玉ねぎ、にんにくのみじん切り、
        トマト缶 
        トマト 4個くらい スライスマッシュルーム
        塩、オレガノ、バジル

ペシャメルソース 牛乳 300cc
バター 大さじ1くらい
          小麦粉で解いた牛乳 適宜
          塩、胡椒

とろけるチーズ適宜

作り方
1 ミートソースをあらかじめ作っておく。私はトマトたっぷり入れて長時間煮込みます
2 小鍋に牛乳を入れ、中火にしてバターが溶けたら味を整え
   水溶き牛乳でとろみをつける。
3 耐熱プレートにミートソースを板のサイズくらいに敷く。
4 3の上にラザニア板、ミートソース、ペシャメルソース、チーズ。
5 4の順番で繰り返し、最後にたっぷりのチーズをのせて180℃〜200℃の
   オーブンで約30分じっくりとチーズがきつね色に焦げるまで。
   ラザニア板はソースと馴染んですっかり柔らかくなっているはずです。

ミートソースはたっぷり作り、小分けにして冷凍保存すると重宝です。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

●来週から2回ほどお休みさせて頂きます。




















写真ように重ねてじっくり焼くこと30分、柔らかくなったラザニアに
チーズ、トマトソース、そしてミルキーなペシャメルソースが絡まり渾然一体と
なったところがラザニアの美味しさの秘訣、赤ワインとの相性も抜群です。



【きょうのクロスステッチ Vol. 409】 by 岡村恭子

VOL.409 世界の共通語。広がって行くコトバたち。

torsdag den. 19 oktober 2017

この所お天気に振り回されてばかりいます。
晴れていたと思ったら、たちまち雲が広がって雨降りになってしまう。
ファッションブティックの店先にレインコートが並び、
少々の雨では傘などささないデンマークの人も雨傘必携の日々です。
それでなくても日照時間は日増しに短くなっているのです。
気温が高めなので空気が湿っぽく、庭にはキノコがニョキニョキ、
手の平ほどもあるのから米粒のようなのまで色も形もまちまちに、
まるでキノコの見本帳のようです。
いつもなら丁度今頃から見頃を迎える紅葉も思い切りが悪く、
木の葉を落して良いものか?と考えあぐねている様子です。
寒いけれどカラッとした北欧の秋は一体どこへ?

今夜も雨降り、静かな夜です。
夕食後、テレビから流れるてくる声を聞くともなしに聞いていたら、
はて? “ E・ MO・ JI “ と言っているような…。EMOJI 、エモジ…?!
ひょっとして “ 絵文字 “ のこと?
読みかけていた本から目を離して画面を見ると、街角の若者たちが
携帯に何やら書き込みながら楽しそうです。
只今デンマークでEMOJIのアプリが大人気なのだそうです。
今更 絵文字でもないでしょう?という声が聞こえて来そうですが、
内容云々よりも日本語がそのまま固有名詞になって使われているということ
が嬉しい。PANKOとEDAMAMEだけじゃなかった!
http://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1719.html
新発見!と喜んでいたら、KARAOKE やMANGAと同じ。世界の常識よ、
という声が聞こえて来ました。
へえ、そうなのねえ。
そういえば、世界のビジネス界では “ KAIZEN “ =『改善』という言葉が
普通に使われているとか。この調子だと、私の知らぬ間に他にも一人歩きを始め、
世界中で活用されている単語が沢山ありそうです。
オモテナシ モッタイナイ を初め、東京オリンピックの時には便利なコトバを
通じて、垣根のない自由なコミュニケーションの輪が広がることでしょう。
楽しみですね。

さて、日本とデンマーク友好150周年記念のイベントも大詰めを迎えています。
秋休みの今週末には日本の職人さんを招いてのワークショップが開催されるそうです。
http://apetersen.dk
職人技=クラフトマンシップの伝統を大切に継承して来たということも両国の
自慢できる共通点だと思います。
手仕事が大好きで刺繍に夢中!そんな皆様が趣味の世界を楽しみながら、
両国の文化交流の架け橋になっている。こんなステキなことはない!と思います。
これからも、ステッチハウスを通じてデンマークの伝統的手工芸=刺繍が
さらに広まり大きく花開くことを願っています。



岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




秋休み、写真はチボリのメインゲートにはハロウィンの大きなカボチャ。
旗のポールにしがみついているのは だあ〜れ??







工事だらけの市庁舎前広場の様子。メトロの工事もようやくメドがついたようです。







今日の庭から。 蔦アジサイの葉も秋色に。芝生の枯葉が秋の深まりを感じさせます。



【きょうのクロスステッチ Vol. 408】 by 岡村恭子

VOL.408 気まぐれお天気の楽しいひと時。

torsdag den. 12 oktober 2017

日毎に日没時間が早くなり、夜の闇が深くなってきました。
今週金曜日の夜は恒例のカルチャーナイト、そして秋休みが始まります。
子供達はカボチャのキャンドルを灯し、怖い?仮装をして過ごすハロウィン、
ドングリ拾いにキノコ採り、そうこうしているうちに秋は足早に過ぎて行き、
(ステッチハウスのページにもたくさん並んでいる)
赤い帽子をかぶったNisse達が目を覚まし、屋根裏でクリスマスの準備を始めて
いるような、そんな気もする今日この頃です。

朝、出かけようとしたらサラサラと音がします。雨です。
さっきまで青空が広がっていたのに、本当に変わりやすいお天気…。
西の空を睨んで雲が切れたのを確認して出かけました。
今日は久しぶりに延江さんとランチをする約束なのです。
秋のオープンステッチハウスの話を聞くのが楽しみです。
でも、その前にちょっと足を伸ばして衆院選の期日前投票を済ませてしまおう!
ちょっと、と言う割には交通のアクセスが悪い場所で、毎回行く度にどうして
こんな不便な場所に移転したのだろう?(以前はストロイエからほど近くて
便利でした。)と首を傾げてしまう。文句を言いつつ、つい先日も
パスポート申請で来たばかりなものだから、ガードマンとは顔なじみ?です。
http://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1724.html
「やー、今日は 」と笑顔でドアを開けてくれました。
前回は “ 俄か健康オタク “ になってウォーキングで街に戻ったけれど、
今日はそんな時間は無い。投票をすませると急いでストロイエへ。

延江さんは相変わらず元気一杯です。刺繍にまつわる楽しいエピソードを
一気に話してくれた後、急に夢見るような表情になったと思ったら、
「あそこにずっといたかったなあ…」とポツリ。
小さな島でイルカと一緒に泳いだこと、その海の美しかったこと、満天の星空のこと。
仕事だけでなく自分の時間も大いに楽しんでいる彼女の姿は、側で見ていても
晴れ晴れとして気持ち良いし、こちらまで嬉しくなります。
その後、ニューハウンにあるショップ、マリリア www.mariliadk.com を訪ねて、
そこでまたまたグラスを傾けながらおしゃべりが弾み、オーナーの孝子さんの
愉快で楽しい、そして時に含蓄ある人生訓話に笑い、頷いているうちに
すっかり時間が経ってしまいました。
ニューハウンはどこを切り取っても絵葉書のようです。
私たちがマリリアで談笑していた間に俄か雨が降ったのでしょう。
濡れた石畳を滑らないように気にしながら交差点で立ち止まった、その時、
突然、体ごと巻き上がれられるような突風 と、同時に横殴りの雨です。
自転車も歩行者もなぎ倒さんばかりの勢いで黒い雲が遠ざかると嘘のように
青空が広がりました。やれやれ、飛んだ気まぐれ天気の1日でしたが、
それも良し!です。楽しかったひとときに感謝しつつ…。
次の黒い雲が来る前に家路を急いだのでした。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/








延江さんとの待ち合わせに場所に向かう途中でこんな素敵な馬車に遭遇。
ついでにハロウィンのカボチャが並んだショーウィンドーもパチリ!











マリリアと孝子さん。ニューハウンの歴史的な建物の一角、蔦の絡まる中庭が美しいですね。こんなところにも自転車がいっぱい!
(30年以上続いたショップは今月いっぱいで一区切り。今後は
引き続きインターネットでショッピングをお楽しみください。とのことです。)



Illumデパートの地下のイタリアンダイニング。広々しているので大人数でも大丈夫。
ショッピングの途中で気軽に立ち寄るのにオススメです。
写真はデザートのティラミス。



【きょうのクロスステッチ Vol. 407】 by 岡村恭子

VOL.407 中秋の名月の頃  : 窓辺の灯り、月明かり

torsdag den. 5 oktober 2017

一雨ごとに秋も深まって、室内の照明が暖かく感じられるように
なってきました。

昨日のこと、
出張でコペンハーゲンを訪れた某氏が笑いながら言いました。
「デンマークの人は夜もカーテンをしないんですね。
通りから室内が丸見えでした。」
確かに、デンマークの人はカーテンをしない… というよりも
T.P.O.で使い分けているという方が正しいかもしれません。
とにかく、夜になったからと言ってカーテンで閉め切ってしまうと
いうことはありません。たとえ見られてもあまり気にしないし、
それに じっくりと覗き込まない限り、中の様子までは案外見えないものです。
それよりも“ 外からどう見えるかな? “ と考えながら窓辺をディスプレイ
して楽しむ。住人のセンスがそんな所でも発揮されるのです。
住宅以外にも、例えば、夜更けに大通りの商店街を歩くと、
閉店時間なのにショーウィンドウは煌々と照明されていて明るい!
これは防犯対策です。最初見た時にはなんと不経済な!と思いましたが、
考えればとても理に叶っている。現在では全てLEDで省エネだし、
おかげで夜中も大通りは明るく安全。まさに一石二鳥です。

さて、カーテンの話題ついでに我が家のカーテンは、というと、
なんと全室ぜーんぶ私が縫いました。よく見ると “手作り感 “ 満載です。
この不器用な私が!と我ながら感心してしまうのですが、
この家に引っ越してきたばかりの頃は無我夢中で、
IKEAで大量のカーテン生地を買い込み、来る日も来る日もカーテン作りでした。
そんな遥か昔の手作りカーテンが今も健在です。長持ちの秘訣は簡単、
西陽が眩しい時に引く以外、ほとんど使わないからです。
四季を通じてなるべく陽光を取り込み、室内から窓越しの庭を楽しむこと、
これも長年の北欧暮らしで学んだ日々の楽しみ方の一つです。

秋の夜長、
尽きない話を惜しみつつ某氏を見送りながら、見上げた夜空に朧月です。
そう言えば、10月4日は十五夜でした。
コペンハーゲンはあいにくの雨降りでお月様は見えなかったけれど、
十五夜など知らないデンマークの天気予報士が
6日の金曜日が満月だと伝えていました。
てっきり十五夜が満月だと思っていたけれど、どうやらそうとも限らないらしい。
というわけで、今夜お月見をしたいと思います。

お月様がらみでもう一つミニトピック。
毎年秋に見られると勝手に思い込んでいたスーパームーンですが、
残念ながら年内に周期は巡って来ず、次回は年が改まった
2018年の元旦だそうです。
2018年は初日の出とスーパームーンの2大競演で幕が開く。
晴れがましいと照れてしまって、文字通りお月様が雲隠れしませんように。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/












ススキの穂が風に揺れ、レンガのツタも色づいて、街も野原も秋の装いです。











隣家の庭越しに望むお月様、この夜は丁度ハーフムーン。
夜の庭から眺めた我が家の窓辺。手作りカーテンも遠目には良い感じです。



【きょうのクロスステッチ Vol. 406】 by 岡村恭子

VOL.406 10年はひと昔 : 次の10年めざして歩け歩け。

torsdag den. 28 september 2017

9月最後の週末を迎えようとしています。
長雨でハロウィン用のかぼちゃがオレンジ色に色づかないと
こぼしていた農家もホッとひと安心、ということがニュースに
なるくらい、待ち焦がれていた秋晴れの日々です。
急なポカポカ陽気に春になったと勘違いしたのか?次々と花が咲き、
庭は10月間近と思えないくらい華やいでいます。
葉を落とし始めた桜の枝で小鳥がさえずり、公園では半袖姿の子供たちが
元気に遊んでいます。
日増しに秋の深まる中で突然訪れた暖かい日和をみんなが喜んでいる!
私たちも庭のテーブルや椅子を片付けたり、伸び過ぎたライラックの
枝払いをしたり、花壇の土を掘り返して空気を入れたり、天気の良い内にと、
忙しくしています。もうしばらくこんな日が続くといいね…と言っている
側から北風が通り抜けて思わず首をすくめてしまった。
北極からの冷たい空気に包まれてしまうのも時間の問題なのです。

こうして春夏秋冬幾年月、ここが外国だということも忘れるくらい
日常化したデンマーク暮らしですが、ふとした時にそう言えば海外に暮らし
ているんだ、と気付かされることがあります。
例えば、自分の国籍を証明するパスポートもその一つです。
期限切れにならないよう10年に一度更新する必要があります。
私のパスポートもこの秋で期限満了、再発行してもらわなくてはなりません。
改めて使い古したページを開き、いつもは気にも留めていない添付写真を
まじまじと眺めて思いました。あの頃は若かった!… 当たり前ですが、
正に “ 10年はひと昔 “ と実感。
新たに撮った写真を古いのと見比べて落胆したものの、しかし、まあ、
当然といえば当然です。現実を謙虚に受け止めて真新しいパスポートを
バッグにしまい大使館を後にしながら思いました。
次回更新する頃の私はどうなっているのだろう?
健康で暮らしているのだろうか?
人に頼らず自分でパスポートの更新をできるだろうか?
今まで、これっぽっちも心配していなかったかけれど、
俄かに心細くなってきました。とにかく健康を維持しなくてはいけません。
何事も “ お思い込みのキョーちゃん “ と言われてきた私です。
早速、一番手軽な健康法、ウォーキング スタートです。
大使館から続く運河沿いの道を旧市街地まで30分ほどかけてテクテクと。
夏の間水浴で賑わった運河も今は静か、水鳥が心地よさそうに日向ぼっこを
しています。
普段歩かない場所には発見もあります。 コペンハーゲンの新開発地域の
様子や角度を変えて眺める旧市街地もなかなか新鮮でした。

10年後に 私が、この風景が、デンマークが、日本が、そして、世界が!
どのように変貌しているか? それとも変わらずにいるか?は
次回パスポートを更新する時の お た の し み ?!ということで。
とりあえずはウォーキングが三日坊主に終わりませんように。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
















上から順に、
運河沿いのマンションには当然のように住人専用のボートハーバー。
操車場跡地を公園として再開発。枕木や線路もリサイクル利用されています。
水上バスは自転車ごとOK。そして、新たにできた自転車と歩行者専用橋。







我が家の庭から。
このところのポカポカ陽気でカンパニュラやナスタチウムの花盛り!です。



【きょうのクロスステッチ Vol. 405】 by 岡村恭子

VOL.405 我が家の簡単レシピ :

      チキンのパプリカレモンソース

torsdag den. 21 september 2017

秋のオープンステッチハウスも瞬く間に最終日になりました。
今回もたくさんのお客様をお迎えして 充実の5日間だったことと思います。
テンテコ舞い!と言いながら嬉しい笑顔の延江さんを想像しながら、
さて、コペンハーゲンから一体何をお伝えしたら良いものやら
美しい刺繍に囲まれた華やかなイベント会場から一転、こちらは
日増しに秋の深まりを感じる頃となりました。今夜も静かです。
私はゆっくりと400回記念に寄せて下さった感想文を読み返しています。

改めまして、
感想をお寄せくださったみなさま、心のこもったメッセージを
ありがとうございました。
読み返しながら感謝の気持ちを新たにしています。
文章からデンマークを身近に感じて頂いたり、
庭の草花の写真にFremmeのモチーフを連想してくださったり、そして、
野良猫カナちゃんを気づかってくださる方もいて、本当に嬉しく思いました。
簡単に作れるお料理やお菓子のレシピを、というご希望もあったので
今回は我が家の定番メニューの中からチキンを使ったヘルシーな一品を
ご紹介します。
題して、『チキンのパプリカレモンソース』

●材料 ( 四人分)
皮つき骨 なしの鶏むね肉 4枚 
レモン   2個
塩、胡椒、パプリカ
サラダ油 適宜
白ワイン 50cc~100cc程度。全体に振りかける分量です。
      肉の大きさによるので調節してください。

●作り方
1 鶏肉の皮に切れ目を入れてから両面に軽く塩コショウをする
2 ちょうど肉がぎっしりと詰めて入るサイズのフライパンに
   サラダ油を入れ、1の肉を入れ、中火で両面を焦がす。
3 皮を上にして白ワインをふりかけ、蓋をして弱火にして10分ほど蒸し焼き。
4 その間にレモン2個を絞り、レモン汁にパプリカを茶さじ2くらい、
  サラダ油茶さじ1、塩胡椒少々を加えて混ぜておく。
5 3が完全に火が通ったら中火に戻し、4を全体にふりかけ煮え立ったら
   瞬間に火を止める。

レモンの酸味が爽やかな一品です。
などとエラそうに言っていますが、実は、その昔お料理など不得意だった
私が、デンマークに来るとなった時にトランクに忍ばせた “ 助っ人料理本 “
の中にあった献立です。何より気に入ったのが、そのサブタイトルでした。
曰く “ フランスの主婦はお料理に時間をかけない “ … ヨシ! 見習おう! 
以来30年間ずっと我が家の定番メニューとして君臨?しています。
確かに簡単なので不意の来客時などにも重宝しています。
暑季節の後、どうも夏バテ気味で、という時にも良いかも知れません。
どうぞお試しください。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/








我が家の食卓から。この日はタパス風にして。
チキンのソースにパンやご飯を浸しても美味しい。



今年最後の花を咲かせたバラをコスモスと一緒に水に挿して。







秋の庭から。
庭の片隅にある大きな柊が赤い実をたくさんつけました。
ゼラニウムなどはそろそろ室内に取り込む準備です。


【きょうのクロスステッチ Vol. 404】 by 岡村恭子

VOL.404 秋雨のコペンハーゲンより。

      半端じゃない!デンマーク人のD.I,Y.精神

torsdag den. 14 september 2017

いよいよ来週は秋のオープンステッチハウスですね。
ワークショップに参加される方はもちろん、この機会に
デンマーク直送の刺繍アイテム購入を予定している方や作品展鑑賞を
楽しみにしているみなさまで今回も華やかな5日間になることでしょう。

コペンハーゲンは秋本番を迎えています。
紅葉を始めた公園でのんびりと日向ぼっこ、と言いたいけれど、
只今上空を低気圧が通過中です。
窓に打ち付ける大粒の雨、ザワーワーという風の音。
庭の木立が枝を大きく揺らして、まるで怒っているみたい。
それでなくても雨の日が多くて、天気予報の歯切れの悪いことと
言ったらありません。いつもなら子供達の声が響く幼稚園の庭も
濡れそぼってひっそりしています。
第一、お日様が顔を出してくれないと寒い!9月になった早々に
暖房を入れました。 自然と室内に目が向きます。暖炉周辺の掃除や、
窓拭き、床磨きもしなくては…、そうやってぐるりと見渡せば気になる所が
そこかしこに!地下には家人のホビールームとは名ばかりの雑多なもので
溢れた部屋があって、使いかけのペンキが並んでいます。
洗濯室に行く途中で覗き込んでは、外は雨だし、ペンキ塗りしようかなあ?
…今のところ、考えている内に時間切れになっていますが慌てることはない。
これから日増しに暗く寒くなって行くのです。時間はたっぷりある。
私でさえこうなのですから、デンマーク人がD.I.Y.で家のメンテナンスに
時間をかけるのも道理なのです。

去年のちょうど今頃始まった我が家の物置プロジェクトを思い出します。
http://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1660.html
大きな家なのに物置がなくて、それまで庭の道具は全て地下室にしまって
いましたが、重いし大きいし面倒だ!ああ、物置が欲しい、という私の呟きに
待ってました!とばかりに乗って来たのは他でもないエリック
(家人の仕事のパートナー)でした。
早速簡単な図面を引き、資材購入&搬入、彼のお兄さんも駆けつけて、
基礎工事開始です。土を掘ったり、敷石を敷き詰めたり…水平を出すのも
テクニックがいるし、おまけにかなりの力仕事です。
慣れない私たちは高みの見物状態、加えて里帰りの時期と重なったので、
柱を立てた所で一旦終了、完成は年を越して春あたりに、と思って帰宅すると、
どうでしょう!立派な物置が完成しているではありませんか!
びっくりしている私達に “ 少し早めのクリスマスプレゼント “ と言う
笑顔のエリックが憎い。そんな彼に感謝しつつ “ 半端じゃない ”
デンマーク人のD.I.Y.精神を目の当たりにして感動してから一年、
今では便利に使いこなし、物置の無い暮らしなんて考えられない!と
嘯く毎日です。

岡村 恭子
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街角スナップ 今にも降って来そうな黒い雲。秋晴れの日が恋しい今日この頃です。







物置の棚取り付けは家人のD.I.Y. ペンキ塗りは私も参加( やればできる!?)
枯れたリンゴの木を利用してテーブルに。







 



今日の庭から
カプリフォリなどの赤い実が鮮やかです。
窓辺で育てていたパプリカ。ようやくここまで育ったけれど ちいさい!



【きょうのクロスステッチ Vol. 403】 by 岡村恭子

VOL.403 コペンハーゲン生誕850周年 : Golden Days に思うこと。

torsdag den. 8 september 2017

9月2日はコペンハーゲンが誕生して、ちょうど850年の記念日でした。
17日までの2週間はお祝いムード、街中が “ Golden Days “ です。
https://goldendays.dk
連日、数え切れないくらい沢山のイベントが繰り広げられます。

ひと言で850年というけれど、さて当時の日本はどんな時代だったのか?と、
俄か歴史研究家の気分になって調べてみると、
丁度その年(1167年)には平清盛が太政大臣になっていますよ。
…なーるほど。その後間もなく平家は “ 盛者必衰のことわりをあらわす “
ことになるとは知らずに平清盛 云々… という年だったわけです。
歴史は面白い。

それから約500年の年を経て登場するのがデンマークの黄金時代を築いた
クリスチャン4世(1577-1648)です。
北方ルネッサンス華やかなりし時代にあって、大航海時代の繁栄を背景に、
建築好きの王様は次々と壮大な建造物を建てまくります。
アマリエンボー城を始めとする数々の城をはじめ、国会議事堂周辺の
歴史的建造物など、そのほとんどがクリスチャン4世の時代に築かれたものです。
例えば、ラウンドタワーは、当時ヨーロッパの王侯貴族の間で流行った
天体観測にハマってしまったクリスチャン4世が無い物ねだりで作った
天文台だそうですが、星を見るために石畳のスロープを馬車で駆け上がって
行く姿を想像するのは物語のようなロマンがる有るし、
21世紀になった今も観光名所として沢山の人を楽しませていることを思うと、
王様の贅沢はそのまま後世への贈り物だったとも言えそうです。

そして、さらに時が過ぎて、今から150年前の1867年、
この北欧の小さな島国は遠い東洋の島国=日本と通商条約を結ぶのです。
実は、その年は日本にとって歴史的に大きな転換期を迎えていた年でした。
大政奉還です。
徳川幕府が江戸城を明け渡し、徳川300年の幕を閉じ、まさに新しい時代が
始まろうとしていた、そんな大忙しの時に徳川慶喜はデンマークとの通商条約を
交わしたのです。
その時の誓約書のオリジナルがデンマークで大切に保管されています。
残念ながら日本側の書類は焼失してしまったのだそうですが、
150周年記念行事の一環としてデンマーク政府が復元した誓約書を
日本に贈呈したというのは、とても嬉しいエピソードでした。
そして現在、一番身近なところではみなさんの大好きな刺繍も
“ ステッチハウス “ を通じて文化交流の一端を担っていると思います。
こうして身近なところから歴史を紐解くと見えて来るものが
たくさんあるような気がしてきました。
将軍職を辞する前にデンマークと友好条約を結んだ徳川慶喜は
ある意味とても勇気のある政治家だったと言えるのかも知れません。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




王宮、アマリエンボー城の広場。
クリスチャン4世が馬上から人々を見守ります。











Golden Days風景。
主だった公共施設を無料開放、通りは歩行者天国になって人々が集い
昼は子どたちが歴史を学びながら宝探し、夜は若者たちがDJで盛り上がります。




観光客には運河巡りでコペンハーゲンの歴史的建造物を見るのも人気です。







デザインミュージアム : 友好150周年記念 Learning from Japan 展
写真は刀の鍔。引き出しの中に膨大な刀の鍔が整然と並んでいます。
https://designmuseum.dk/udstilling/



【きょうのクロスステッチ Vol. 402】 by 岡村恭子

VOL.402 9月最初のコペンハーゲン便り
      無花果のジャムと秋の運動会

torsdag den. 31 august 2017

秋のオープンステッチハウスまで3週間足らずとなりました。
今回のワークショップは二日間で6つのコースという充実ぶりです。
どの回もそれぞれとても魅力的! でも、すぐにいっぱいになってしまう
のが玉にキズ?!の少人数制です。希望のコースは早めの予約をお勧めします。
http://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1796.html

さて、今日から9月、暦の上にも秋が巡ってきました。
芝生の間からキノコが顔を出し、リンゴが赤くなってきました。
今年もお隣さんから無花果のおすそ分けが届いたので早速ジャムにして
保存です。スーパーにもジャムやピクルス作りの材料が並び始めて、
そんなところにも秋の訪れを感じる今日この頃です。
デンマークでは昔から長い冬に備えて保存食品を作るのが盛んで、
野菜や果実のピクルス以外にも、ニシンの燻製や酢漬けは知る人ぞ知る
デンマークの特産品です。どちらも黒パンに乗せて食べるのが一般的ですが、
燻製はルッコラなどと一緒にサラダにしても美味しい…。
などと書いているうちにお腹が空いてきた!まさに“ 食欲の秋 “ です。

そして秋といえば…もう一つの慣用句 “スポーツの秋 “ というわけで、
新学期が始まった学校では子供達の運動会、運河ではボートやカヤックの
競技会など、初秋の陽光の中で体をう動かそう!と、野外スポーツの
イベントが目白押しです。
先日は企業対抗のリレー大会 : Stafetten Copenhagen が開催されました。
https://sparta.dk/dhl-stafetten-2017/
キャッチフレーズは “ 仲間と走ろう & 歩こう、健康バンザイ! “。
ウィークデーの火曜日〜金曜日の4日間に渡り、仕事そっちのけで連日
企業対抗運動会です。銀行や保険会社など大手企業から小さな個人会社まで
計3000社が参加、お揃いのT-シャツでやる気満々のチームもあれば、
やっつけばやのグループもいる。一着には『おめでとう!』の言葉が
ご褒美という、メダルが欲しい人には不向きなところが却って人気の
所以と言えそうです。
1組5名X各人5㎞=25㎞のリレーを完走した後にはBBQが待っています。
一汗かいた肌に初秋の風が気持ちよく吹き抜けてゆくことでしょう。

このイベント、企業間や職場内のコミュニケーションを図り、働く意欲を
かき立てるというのが狙いの一つだそうですが、聞くところによると
翌、水曜日はみんなヘトヘト、ひたすらノルマをこなすべくデスクに
向かっていたそうです。しかし、週末にはフライデースバーで再び
盛り上がる。どうやらデンマーク人のライフワークバランスは
ライフ8 : ワーク2 くらいで保たれている様子です。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

✳️『きょうのクロスステッチ』連載400回記念の感想文を
 お送りくださった皆様ありがとうございました。
 カレンダープレゼントは延江さんからの発表をどうぞお楽しみに!!




夏休みが明けて新学期がスタートしました。
先生に引率されてどこへゆくのでしょう?







今年のStafetten から。
普段走らない人も頑張って走る走る!
一汗かいた後には美味しいBBQが待っています。







お隣りの庭で熟したイチジク。
ジャムにして旬のフルーツを楽しんでいます。



八百屋さんの店先にて。いびつなりんごが秋の訪れを告げています。



【きょうのクロスステッチ Vol. 401】 by 岡村恭子

VOL.401 PankoとEdamame

torsdag den. 24  august 2017

東向きのキッチンに朝日が眩しく差し込むようになりました。
白夜の頃、真上にいた太陽が少しずつ低く遠ざかって行きます。
ドアの向こうで秋が静かに出番を待っている気配です。
もう少しの間、ドアを開けずに待っていて!…
そんな気持ちでトーストを頬張りながら「夕飯の献立は何にしよう?…」
朝っぱらからあれこれ考えて、さっさと決まってしまえばスッキリ、
そのあとの家事がはかどると言うものです。

デンマークに暮らし始めた頃のことです。
遊びに来た親友がトランクから故郷の味覚を次々と出しながら、
何か不便はないの?醤油は買えるの?お米は?干物なんてないでしょう?
と心配するのを、創意工夫ね、と笑って答えたのを思い出します。
郷に入っては郷に従い、気分は ケ セ ラ セ ラ~♩ です。 
当時のコペンハーゲンにはチーズ屋さんやパン屋さん、いつも行列の
精肉店など個人商店がたくさんありました。
中でもお気に入りは古ぼけた八百屋さんでした。
入り口から奥へ路地のようになっていて山積みの野菜の向こうに
エプロン姿のおばさん達が元気に働く、女性だけで切り盛りするお店でした。
全て量り売りなので最初のうちはジャガイモ500gというだけでも
ちゃんと言えるか?と、ドキドキしたものです。
その内、顔見知りになると少しおまけしてくれたり、リンゴを味見させて
くれたり、下町気分の素朴で暖かい人情が通っていました。
紙袋にゴロゴロと玉ねぎを入れてもらい挨拶を交わす。たったそれだけでも
地元の人に混ざって生活しているという実感と満足感に浸れたものです。
そうして、手に入れた身近な材料で献立を工夫したのも楽しい思い出です。

あれから幾年月、最近はお醤油もソースもだしの素も!手軽に買えるように
なりました。そして、この度、ニューフェイスPankoの登場です。
デンマークにもRaspというパン粉があって、これを使うと洋風カツレツなどは
本格的な仕上がりになります。 “ とんかつ “ もRaspを代用していますが、
パン粉のように衣が立たないのがちょっと残念なのでした。
帰国の際にトランクに入れてくればいいだけの話だけれど、
そうまでしてまでも…と言う気持ちです。
お米はイタリア米、パン粉代わりのRaspだって十分美味しい。
が、しかし、ここに来て近所のスーパーの棚にPankoの登場です。
嬉しいじゃありませんか! 醤油=Soyasauce (ソーヤソース)、
大根=Kinaradise(キナラディーサ : Kina=中国) のように訳さず、
そのままストレートにPankoと名乗ったところが気に入りました。
そういえば、Edamameもすっかり馴染んでいます。
eda Ma--me とMにアクセントを置いて語尾を伸ばしたりしない。
普通にEdamame と言うのを聞くと、いいぞ!とニンマリ。
この調子ならパン粉を衣にして揚げた ”とんかつ “ が当たり前になる日も近い! 
お次は “とんかつソース “ ね!と密かに楽しみにしています。



岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/









Panko と Edamame どちらも近所のスーパーで手軽に買えるようなりました。



夏は明るい庭で夕食です。 Raspを使うとウインナシュニッチェルも本格的!?







週末、家のすぐそばの広場で小さなフリーマーケットが開かれます。
お花屋さんに並んだ花は季節を告げるメッセージ、色とりどりの
ダリアが夏もそろそろ終わりに近づいたことを知らせています。




庭のプラムが熟して来ました。

 

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