きょうのクロスステッチ

【きょうのクロスステッチ Vol. 397】 by 岡村恭子

VOL.397 雨降りで思い出す。

       コペンハーゲンが水浸しになってしまった日。

torsdag den. 27 juli 2017

やっと晴れた!と言っている傍から早くも黒い雲が湧いて来ました。
油断大敵夏の空…です。
何しろ、この所連日雨の降らない日は無いというくらい、
すっきりとしないお天気が続き、肌寒いので長袖を着込んだりして
…ったく、もう… という毎日なのです。

先日は1時間に30㎜という結構な雨が降りました。
あの程度でも窓を打つ雨の音にいつもとは違う “ 怖さ “ を
感じたのですから、豪雨の直撃を受けた被災地の皆さまは
さぞかし恐ろしい思いをされた事だろうと思います。
6年前の夏、コペンハーゲンも140年ぶりという記録的な豪雨で
街全体が水に浸かってしまったことがありました。
デンマークは国土が平坦なので山崩れなどの土砂災害はないけれど、
すぐに浸水してしまう。コペンハーゲンは運河に囲まれた
デルタ地帯なので余計です。それなのに、何故だかほとんどの住宅には
地下室が有ります。旧市街地の古い建物などもトントンと階段を下りた
地下がカフェや店舗になっていたりして、それが街並を奥行き深く魅力的に
しているのだけれど、それがぜーんぶ!ことごとく貯水池になってしまった!
それはもう大変な騒ぎでした。

我が家の地下も例外ではありません。水浸しです。
実は、それ以前から集中豪雨の時など地下の奥深くでゴボゴボ…という
不穏な音が聞こえて来て、その度に雨水が逆流して来ないか?とハラハラして
いたのですが、それが現実となりました。160平米のスペースに万遍なく
水が溜まってしまった。広いのが幸いして?浸水は10㎝程ですんだものの、
ヘトヘトになりました。後始末の顛末は長くなるので省きますが、
教訓は 『床に直接モノを置くべからず!』です。

こういう時の保険会社の行動の素早さには感心しました。
乾燥除湿器のレンタル会社があるのを知ったのも保険会社のお知らせでした。
いやはや、両方とも繁盛したと思います。
我が家も大きめの乾燥機を一ヶ月レンタル、終日稼動させて完全乾燥。
もうひとつ、排水逆流ストッパーを設置して万全を期しました。
工事に手間取りましたが、例えば旅行で長期間家を留守にするとき等
ノズルを閉じておけば雨水の逆流を防げます。我が家でこの程度ですから
あの時はコペンハーゲン中が官民全てが洪水対策に夢中になっていたような
気がします。そして、今回の30㎜の雨では浸水ほとんどゼロ、
以前なら水の出てしまう海抜ゼロ地帯も被害報告ゼロ!!
もちろん、我が家の地下室もゴボゴボ…という音もしなければ、
逆流のしませんでした。
年がら年中道路に穴を掘って工事中の札が立っているけれど、
コレだったのね!と大いに納得したのです。
今も街のあちこちが穴だらけの工事中だけれど文句言いません。
きっといつか、ああ、コレだったのね!と納得できる日が来るでしょう。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/








水辺の街、コペンハーゲン。大雨には弱い!















今日の庭から。
紫陽花は雨が大好き!沢山花が咲きました。シュウメイ菊もチラホラ。
花壇のサルビア、ラベンダーは盛りを過ぎ、丸い朝顔のようなナスタチウムや
チョコレートブロムスタ、ミソハギなどが庭を彩っています。



【きょうのクロスステッチ Vol. 396】 by 岡村恭子

VOL.396 夏の庭 : 季節は巡り思い出は蘇る。

torsdag den. 20 juli 2017

夏至から早一ヶ月、今年は真夏日がなかなかやって来てくれません。
平均気温20℃。もう少し暑くてもいいのになあ…、
傍らから贅沢なつぶやきが聞こえて来ます。

草花にとっては “ 程よい雨のち晴れ “ という天気は最適で、
“ 雨後のタケノコ “ ではないけれど、ひと雨降った翌日は庭中の緑が
背伸びしたように成長目覚ましく、草花も次々と咲いてくれます。
バラ、あじさい、ラベンダー、etc. どれも植えた時のことなどを
案外こまごまと覚えているもので、手入れをしながら、
そういえば…と思い出すと、次々と芋づる式にその頃の思い出へと
繋がって行きます。
郊外の園芸センターで買った大物の植木や苗木等は別として、
大抵は買い物の途中で見かけた手軽なものばかり。
例えば、
Magasin デパートの花屋さんには、近所では見かけないちょっとお洒落な
花が手頃な値段で並んでいるので、つい欲しくなってしまう。
沢山持って帰りたいけれど今日はコレとコレだけね。
自分に言い聞かせて、サマーセールの買いものが入っている袋と一緒に
両手いっぱいに抱え込んで,落とさないように,転ばないようにと。
無事に家に辿りついた時にはヘトヘトです。
苦労した子ほど可愛いというけれど、そうやって持って帰った鉢植えなどは、
水をやりながら「良く来たねえ」と、思わず語りかけてしまいたいくらいです。
また、
スーパーマーケットの店先に春の花が並び始めると買わずにはいられない。
野菜の代わりに花の苗で自転車のカゴがいっぱいになってしまい、
おかげで夕食は冷蔵庫の有り合わせに変更という事も一度ならず、です。
そうして少しずつ自分たちの好みに彩られて来た庭は、
どれもその時々に良いなあ、欲しいなあ、と思って植えたものばかり、
季節が巡る毎に花をつけてくれると嬉しさもひと塩というものです。

今ちょうど見頃を迎えようとしている紫陽花も、ほとんどが
自転車のカゴに揺られて我が家に来たのものです。
年々増え続けて、気づけば大小合わせると10株以上になりました。
中でも特に愛着が有るのは白い額アジサイです。これは買ったのでなく、
家人の49才の誕生日プレゼントだったので “ ヨンクのアジサイ “ と
命名して別格扱い?!もらった時は両手に入る程の愛らしいひと鉢だったのが、
植えた場所が良かったのか?スクスク成長して、今では我が家のアジサイの
中で一番大きくて立派です。何と!今年で花齢19年の長寿を誇っています。
毎年、白い花が咲く度に19年前の当時を懐かしく思い出すというのも
ほのぼのと嬉しいことです。
他にも結婚記念日の椿や誕生日のバラなど、夏の庭にはたくさんの
楽しいエピソードが見え隠れしていて、花と思い出をシェアしている気分で、
それも悪くないな、と思っています。



岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/












街角スナップ。
眩しい夏の陽射しの中で思い思いに楽しむ人々。筏でパーティー?!
すっかり寛いでいますが、ライフジャケットなしで大丈夫?











今日の庭から。
今年も沢山花をつけてくれた “ ヨンクのアジサイ “
ラズベリーはヨーグルトに入れて、オレガノはサラダに飾って楽しみます。


【きょうのクロスステッチ Vol. 395】 by 岡村恭子

VOL.395 風通しの良い暮らし : 真夏のインテリア考

torsdag den. 6 juli 2017

暑中お見舞い申し上げます。

ポーン ポポーン!パパパーン!
夜空の向こうから聞こえて来るのはチボリで上げる花火の音。
時刻はPM11:30、そろそろ閉園時間です。
楽しかった一日が過ぎて家路につく人々のざわめきまでも
聞こえて来そうな夜、遠い昔の夏祭りの帰り道を思い出します。

私が幼かった頃というのはエアコンなどもちろん無く、
冷蔵庫とは名ばかりの “ 氷で冷やす木箱 “ という時代でした。 
 → VOL.251 夏が来ると思い出す。。。
人々はうちわを扇いで風を送り、夕方になれば蚊取り線香を焚いて過ごす。
暑かったはずなのに、思い出の中の夏はカラリとして過ごし易く
どの家もとても風通しが良かったような気がします。
そんな昔話しても始まらないと言わないで、確かに時代は変わりましたが、
身の回りの風通しを良くしたら=整理整頓をしたら、ひょっとして
体感気温が下がるかも知れません。やってみましょう.

…… 作業に取りかかる前に冷蔵庫にグラスを入れて … っと。
部屋をグルリと眺めれば、ちゃんと片付けているつもりなのに、
いつの間にか椅子の上に雑誌が、ソファには脱ぎ捨てたままのカーディガン、
テーブルは書類の山になっていて我ながら呆れてしまう。
手始めにテーブルの上の物を全部片付けてみると、それだけで広々、
早くも通気性が良くなったような気がします。
窓やベランダの出入り口は特に風通し良い雰囲気にしたい場所です。
今まで一年中同じカーテンで間に合わせていた人がいたら、この機会に
思い切って真っ白いコットンやブラインドに替えてみたらどうでしょう?
白いカーテン越しに差し込む外光は南欧のような雰囲気が期待出来そうです。
窓ガラスを拭いただけでもずいぶんスッキリすると思います。
デンマークは窓拭きグッズが充実していて色々有るけれど専用ゴムベラで
横に8の字を描く様に拭いてゆくのが一番簡単で効果的なようです。
愛用のゴムベラで手早く窓拭きが終わったら、プランターを配置し、
仕上げに庭の草花を水に挿して窓辺に置いて本日の片付け終了!です。

すっきり風通しよい空間になった所で、冷蔵庫からグラスを取り出します。
ガラスの表面が忽ち白く曇って見た目も涼しげなグラスに
よく冷えたビールを注げば、のど越しの清涼感ここに極まれり!です。

最後に、もう一つ忘れてはならない暑さ対策、
それは “ くたびれたら無理しない。”
スペイン人になった気分で午後のシエスタをたっぷりとるのも
良い事だと思います。これも、私は得意です。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




夏の庭より。プラムの木陰は一等席です。















夏の献立から
ヨーグルトたっぷりのチキンカレーやトマトたっぷりのパスタ、
夏野菜のサラダ.などどれも作るの簡単&美味しい。
簡単なリンゴケーキもこんな風にするとお洒落です。



【きょうのクロスステッチ Vol. 394】 by 岡村恭子

VOL.394 さあ、長い夏休みの始まり始まり-!

torsdag den. 6 juli 2017

雨雲を眺めながら溜め息まじりの日が続いてかれこれ10日、
ようやく青空が広がり始めました。
外でボール遊びをする子供達の元気な声が聞こえて来ます。
そういえば学校はもう夏休み、来週から職場も夏期休暇に入ります。
都会の喧騒から逃れてサマーハウスで過ごす人、真夏の太陽を求めて
南へと旅する人など思い思いの夏やすみの始まりです。
おや?垣根越しに電動機械の唸り音が響いて来ましたよ。
どうやらお隣りのご主人が庭の大改造を始めた様子です。
お隣りさんに限らず、夏休みになったら ああしてこうして…と
寒くて暗い時期から計画して、待っていました!と、ばかり、
家のリフォームなど本格的なD.I.Y.に腕を振るう人も沢山います。
町内のパン屋さんのウィンドーにも “ 良い夏休みを! “ という
紙が張られて、しばらくの間美味しい焼きたてパンはお預け。
早くも街中がのんびりした雰囲気に包まれてきました。

そんな中で、7日(七夕ですね!)からジャズフェスティバルが始まります。
既にサマーセールもスタートして、ストロイエはセール目当ての地元っ子と
世界中から訪れている観光客で溢れかえり、様々な国の言葉が行き交って
います。そんな中で聞き慣れているせいでしょうか?北欧の言葉は
聞くともなしに耳に入って来るような気がします。
特にデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの人はお互い自国語で会話しても
理解できると言いますから、方言というくらいの感じなのでしょう。
発音も似ていますから、簡単な会話ならこの私でさえ少しは理解可能です。
更にスカンジナビア半島と繋がる橋がかかって以来、南スウェーデンと
コペンハーゲンはひとつの新たな経済圏になった感があり、人もモノも
自由に往き来しています。お陰でブティックの店員さんがスウェーデン語で
話しかけて来るというのにもすっかり慣れました。
お店に入ると、必ず店員さんが声をかけてくれますが、
デンマーク語は Hej! (ハイ!=こんにちは)とHej hej! (ハイハイ!=又ね!)
スウェーデン語ならHej ! (ヘイ!)Hei då!(ヘイドー!)です。
似てるでしょう?夏休みに北欧旅行を計画している方は、お店に入る時に
言ってみて下さい。どちらで試してもきっと笑顔で返事が返って来ますよ。

さて、我が家にも学生時代からの友人が夏休みを過ごしに来ています。
猛暑の東京と中国を往ったり来たりの毎日を送っている彼は
到着するなり、いいねえ、涼しい。汗を欠かない!を連発、
そうです!何はなくとも、この涼しさが “ おもてなし “ と私はニンマリ。
彼とは私も含めて3人同窓生ですから、たちまち当時の気分に戻り、
お互い遠慮がない。『あの頃』の話に花が咲いて大いに笑いながら
たまには青春の思い出に浸るのも悪くないな、と思っています。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/












夏のコペンハーゲンから。
公園で綱引きをする子供達、絵本のような風景です。
ペーパーアイランドにて。 みんな日焼け自慢?
コペンハーゲンジャズフェスティバル(昨年)の様子。











今日の庭から。
次々と紫陽花が咲き始めています。
紫陽花とアストランティアを水に挿して。
タネから育てているタイム、パセリ、パプリカ。



【きょうのクロスステッチ Vol. 393】 by 岡村恭子

VOL.393 メールと手紙 使い分ければ楽しさ倍増

torsdag den. 29 juni 2017

ほぼ毎年の事ながら、やっぱり…という感じで夏至祭の日あたりから
天気が不安定になってしまいました。雨が降ったりやんだりの毎日です。
涼しくて庭仕事がはかどりますが、汗をかくような夏の日が待たれる
今日この頃です。

毎朝メールチェックとインターネット配信のニュースに目を通す
のが日課になって、さて?どのくらい経つでしょう?
慣れというのは恐ろしい、気づかぬうちに当たり前になってしまいました。
最近は朝の珈琲を飲みながら、少年棋士、藤井君の対局ライブ配信を観戦。
7時間の時差が思わぬ所でグッドタイミングとなり、にわか将棋ファンに
なっています。
ほんの10年前には「メールよりもやっぱり手紙でしょう!?」と
筆マメを自慢してた私も今は昔。
送信と同時に受信の超高速メールを前に、時間と手間のかかる手紙は
毎日の暮らしの中でその存在感まで小さくなってしまいました。
スカイプに至っては遠く離れた家族とテレビ電話状態、おまけに無料
なのですから、もはやメールでさえ もどかしく感じる時代になってきました。
そんな中で、母にだけは手紙をしたためるのが習慣になっています。
なるべく楽しい内容を、と心がけていますが、毎回そんなに報告する事も
ありませんから、開封した時のちょっとしたお楽しみを工夫するように
なりました。
冬の寒い時期はチョコレート等のお菓子をほんの少〜しだけ、
可愛い包みを選んで封筒に押し込みます。あくまでも開けた時の
お楽しみなので、大げさにならないようコンパクトにするのがポイント。
ちょっぴり膨らんだ封筒というのは何だろう?というワクワク感を
かき立てて、開けるのが楽しみになるかな?…と思って。
他にも母の思い出に繋がるような写真を探してプリントしたり、
延江さんと行ったクリスチャニアでは小さな陶器の白いハトを見つけて
早速送りましたが、ひいやりとした陶器の手触りを喜んでくれたかな?

ショッピングついでに手紙のアイデアを探すのも楽しみのひとつです。
先日はストロイエの裏道で立ち寄った文具屋さんでは幼児用の
ペーパーワークキットを見つけました。動物の塗り絵に貼付けるよう
七夕飾りのようなアコーデオン式ペーパーキットがついています。
表紙のダチョウは冴えないけれどアコーデオン式のペーパーキットは
何かに使えそうです。
そして完成したのが写真の “ 青い傘のカード “ です。
さっそく投函しました。そろそろ母の手元に届く頃です。
開いた時の母の笑顔を想像しながら…。
開いて閉じて、また開きながら『まあ…!』と言う声まで聞こえて来るようです。
メールと手紙、使い分ければ楽しさ倍増のコミュニケーションツールだと
改めて思っています。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/












ダチョウの羽根が青い傘に変身です。
ダチョウ君の履いている長靴もちゃんと活用しましたよ (^_^)















今日の庭から
雨が多いことは植物には良いこと!刈り込みの終わった植え込みや芝生も
青々としています。バラ、カンパニュラ、紫陽花も咲き始めました。
水に挿した庭の花が窓辺を彩ります。


【きょうのクロスステッチ Vol. 392】 by 岡村恭子

VOL.392 夏至の頃のお約束 : 垣根の刈り込み完了!

torsdag den. 22 juni 2017

21日、明るい季節のピーク、夏至を迎えました。
23日は夏至祭です。人々が大きな焚き火を囲んで ”hyggelig” な
時間を共に過ごすのが伝統になっていますが、
その日に限って雨になることが多いのでちょっと心配…。
去年も突然カミナリが鳴った!と思った途端に土砂降りになってしまい、
焚き火どころではなくなってガッカリしたけれど、今年はどうかなあ?
お天気が良かったら出かけてみようと思います。

さて、デンマークの夏至といえば、忘れてならない “ お約束 “
垣根の刈り込みの時期が巡って来ました。
薬に『食後30分』と書いてあるのは、飲み忘れない為の覚え書き、
きちんと服用すればいつでも良いのだと聞いた事が有りますが、
『夏至が来たら垣根の刈り込み』というのも、この時期が最適ですよ、
という覚え書きです。本当はいつだって構わない。でも、そうしないと
面倒で一日延ばしになり、ついには延び放題になってしまうという、
心理をついています。
案の定というべきか?この所、ご近所のあちこちから申し合わせたように
電動の苅込機の音が聞こえて来ます。
私達も朝の涼しい内に始める事にしました。

まず外回り、10m程の垣根から片付けます。次に裏木戸脇の植え込み、
玄関ファサードのツタ、そして隣家との間の垣根と続けてゆきます。
刈り込みは家人に任せて、私は誕生日にもらったばかりの切れ味抜群の
植木バサミ(デンマークで見つけたという、made in Japan ! )を手に
周辺の草取りなど、手当たり次第バサバサと切り落としてゆきます。
大雑把で構わない。切りすぎたくらいで上等というから気軽です。
実に気持ち良い!
最後に切り落とした枝葉をまとめて専用の紙袋に入れて終了です。
少し遠くから眺めたら、メリハリクッキリ、見た目もスッキリ!しました。
一汗かいた体に風が吹き抜けます。今年の “ 夏至のひと仕事 “ 完了です。
カレンダーを見れば7月まであと残り1週間。
夏休みを目前にして、デンマークは高校の卒業シーズンを迎え、
花束を手に水兵さんのような卒業帽子を被った卒業生の姿を目にします。
今週末は思い思いに飾り付けたトラックに乗り込み卒業パレード、
歓声を上げる車上の卒業生達に通行人達が笑顔で手を振ります。
明るく開放感に溢れ、いかにもデンマーク的な夏の風物詩的情景です。
それが済むと、いよいよ長い夏休みの始まりです。
我が家は特別に計画は無いけれど、週末のフリーマーケットや
サマーセールで掘り出し物探し、夕暮れ時の散策でご近所再発見など、
手近な楽しみを見つける夏休みにしたいと思います。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




卒業生を乗せた車に通行人達も笑顔で手を振ります。



 青空にきれいなピンク色の夕焼けが。
 夏至PM 9:30 家の前より撮影



















 今日の庭から
 バラ、ラベンダー、カプリフォリ、ジャスミン、アストランティアetc.
 夏の花を眺めて飽きることがありません。プラムの木には風鈴。


【きょうのクロスステッチ Vol. 391】 by 岡村恭子

VOL.391 交通渋滞も何のその 明るい季節を楽しむ人々

torsdag den. 15 juni 2017

午前零時、透明な深碧の夜空に葉を茂らせた庭木のシルエットが
切り絵のように浮かび上がります。静寂の中で、植物達の息づかいまで
聞こえるような気がする束の間の夜を過ぎて、am 3:00 には早くも
新しい朝が始まります。
でも、まだよね!? まだもう少し明るくなるわよね!…。
そうなのです。夏至までのここ数日間は北欧の人にとって特別な
夏の日々なのです。
家の中になんて居たくない!… 誰もがそんな気持ちの毎日です。
夜遅くまで外で憩う人々の気配がします。
私達も庭のベンチで食後のひと時を過ごしながら、
赤くなりかけたサクランボを狙ってやって来る鳥を追い払ったり
夕涼みがてら花壇の手入れをしたり、ふらりと散歩に出かけたりしています。
そして、「日本に無くてデンマークにあるものはゆっくりした時間と
それを楽しむ人々の精神」… 曽て、私がこの国に暮らすと決まった時に
家人が言った言葉を今更のように思い出し、本当にその通りだと実感します。

しかし、ひとたび街に目を移すとのんびりした空気はどこへやら、
観光シーズンまっ只中のコペンハーゲンはどこもかしこも人でいっぱい!です。
おまけにメトロ工事、道路工事、○○工事、と何の工事か不明なものまで、
とにかく至る所が工事中です。そこを観光バスが通り抜け、自転車が疾走し、
毎日お昼頃には渋滞の車道を衛兵が堂々の行進です。ピーヒャラピーヒャラ♪…
とてもゆっくり進む。 カメラを手にした観光客がシャッターチャンスを
逃すまいと車道にはみ出す。運悪くその後ろになってしまった車は諦め顔で
ノロノロ運転、いやが上にもますます渋滞してしまう。
午後三時を過ぎると仕事帰りのラッシュが始まり、
夕方まで混雑の極みとなります。

観光局の一押し移動手段はレンタサイクルですが、慣れていないと難しい。
やはり公共の乗り物が一番安心&安全ということになりそうです。
特に路面バスはバス専用車線を走行するので一般車の渋滞を横目にスイスイと
走ってくれます。ところが最近、空港とセントラルを結ぶ主要ラインが
何を考えたのか?二両連結車両にしたから、さあ大変! 
狭い旧市街地ではカーブを曲がるのも危なっかしく見えるし、
2台続けて来てしまうと、バス停の長さに収まらず “ 信号待ち “ ならぬ
“ バス停空き待ち “という新手の渋滞発生です。
おまけに省エネが自慢の新車両、乗降の際には自分でボタンを押さないと
ドアが開きません。不慣れな利用者からは不評の嵐ですが、
何事も『習うより慣れろ』というのがこの国のシステムです。
書類のデジタル化と同様、文句を言いつつ徐々に慣れて行くのでしょう。
それに、夜中まで明るいゴキゲンな季節、
少しくらいの渋滞なんて何でも無いさ! 
相変わらず “ ケ セ ラ セ ラ “ な気分で “ ゆっくりとした時間 “ を
楽しむ人々で、今日もコペンハーゲンは大賑わいです。

岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


1

 



街角スナップ。
観光客で賑わうストロイエ、ロイヤルコペンハーゲン本店前の広場にて。
この日は風が強くて…女の子のママの髪の毛が飛んでいますね!











これが新しい空港とセントラルを結ぶバスです。
車内は乗客まばら、2両にする必要が有ったのでしょうか?
降車する時にはこのブルーのボタンを押します。











今日の庭から
サクランボが食べごろを迎えようとしています。
お勝手口のレンガ伝いに咲き誇るツタ紫陽花。甘い香りにミツバチが
やって来るのでドア周辺の花は切ってしまわないと危険です。



【きょうのクロスステッチ Vol. 390】 by 岡村恭子

VOL.390 晴れ 時々 雨 のコペンハーゲン

      あした 天気に な~あれ

torsdag den. 8 juni 2017

晴れていた空に暗雲が立ちこめた、と思った途端にザーッときました。
無情な冷たい雨に首をすくめて溜め息まじり、
ついこの間、そよ風の吹き抜けるプラムの木の下で陰干しし、
仕舞ったばかりのコートをまた引っ張りだしました。
北欧の夏はお天気次第、という毎度おなじみのフレーズを呟く一方で、
夏至に向かっている今この時を “ 夏! “ と言わずしていつ言うの?と
いう声も聞こえて来ます。その通りです。どんなにお天気が悪くても
北欧の人にとって今が一年中で一番明るい季節なのです。
少々の雨などなんのその、屋外でのイベントが目白押しです。

先週末はストリート音楽祭=ディストーションが開催され、
連日8万人の人出で賑わったそうです。大通りに若者達が集い
特設ステージのライブを楽しむ…単にそれだけ、といえばそれだけの
イベントなのですが、ストリートという自由な雰囲気に包まれ、
集まった人達は和気あいあい、アパートの住人は窓から手を振り、
みんなが仲良し!的なのが如何にも自由な街コペンハーゲンらしいと
好評で、今では海外からも沢山の人が訪れる夏の名物イベントです。
しかし、何かと物騒な昨今、開催中に合計13人検挙されたと聞き、
すわ、テロ未遂か?暴力沙汰か?と思いきや、いずれもトイレ不足から
生じた『違法行為』と知り、可笑しいやら、ホッとするやら…。
主催者側が来年度は臨時トイレを増設するというメントを発表して無事終了、
本当に平穏無事でヨカッタ!ヨカッタ!

さて、我が家の庭に目を移すと、
適度なお湿りは嬉しいけれど、でもこんなに沢山はいりません!
というくらいたっぷりの雨に、庭の植物も水分補給充分です。
家人は雨の合間に芝生の肥料を蒔いては、晴れ間を縫ってその上を踏みしだき、
またザーッときたら今度は芝生のタネを撒いて、土を踏み固めています。
ついでに目についた雑草を引き抜いたり…まるで田植え状態です。
そんな様子に、いやー、庭仕事にも年季が入ったものだ、と笑いながら、
この家に引っ越して来た頃を思い出しました。雑草だらけだった広い庭を
前に呆然としていたあの頃…、植物のイロハも知らなかった私達が見よう
見まねで始めたガーデニングもようやく自分たちらしいカタチになって
来たようです。
薔薇が咲き始めました。春先に根元から切りそろえたラベンダーも
こんもりと葉を茂らせ花の蕾も沢山付きました。
そろそろ紫陽花やスイカズラなど夏の花の出番を迎えます。
サクランボの青い実が膨らみ始めました。赤くなるまでもう少しの辛抱。
その前にサクランボの実を狙ってやって来る鳥達との攻防戦が始まります。
忙しい、とぼやきながらも、
四季の移り変わりを庭の草花と共感じる暮らしも悪くないな、と
思う今日この頃です。

あした 天気 に な〜あれ ◎ 


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/


6月の街角スナップより。



T-シャツの軽装、長袖にマフラー。人々の服装もまちまちです。



晴れた途端に上着を脱いで夏姿に変身。これが賢い夏の北欧スタイル。



週末のフリーマーケットの様子。6月でも上着は必須アイテムです。











サクランボが青い実を風に揺らしています。
紫野ボンボリはチャイブ、花壇にはカンパニュラ、サルビア、ラベンダーなど
夏の装いになって来ました。



【きょうのクロスステッチ Vol. 389】 by 岡村恭子

VOL.389 北欧の夏が幕を開けました。

       暑い季節の飲み物とデザートのことなど

torsdag den. 1 juni 2017

早いものでもう6月、
木々の緑もその色を深めて、気づけば垣根も鬱蒼として来ました。
ライラックの花が吹雪になって散って行きます。
入れ替わるようにジャスミンや薔薇の蕾みが膨らみ始め、
色とりどりのルピナスが花頭を空に向け、
純白のセランスチウムがレースのように風にそよいでいます。
北欧の短い夏の開幕です。

これからはのど越しの冷たい物が美味しい。
その代表と言えばビールだけれど、どうもデンマークの人は冷たさも程々
…というのが好みのようです。
かつて、私がこの国に来たばかりの頃はビールの小瓶を両手で
抱え込むようにして温めながら、おしゃべりの合間に一口、
また両手で瓶を撫でたりしながら又一口…という場面を良く目にした
ものです。当時は冷房も普及していなくて真夏日のカフェは外より暑く、
しかし出される珈琲はホットに決まっていました。
コーヒーに氷を入れるなんてとんでもない!という時代がようやく過ぎ、
遅まきながら冷たい夏の飲み物が市民権を得たようで、やれやれ…です。

少し話がそれますが、飲み物の話ついでに小さなトピックとして。
只今何故かジンがブームでデンマークブランドが続々登場しています。
特に女性の間で人気が高いらしい。確かにジンを使ったカクテルは
見た目もお洒落かつ都会的で洗練されたイメージがあります。
それに誰だって、カクテルグラスを手にしている姿を想像するのは
悪く無い…というような気がしますが … いかがでしょうか?
花のエキスが調合されたブランドも登場して、今後ますます “ジン好き “
な女性が増えそうです。
案外デンマークの人はブームを作るのが上手なのかも知れません。
そういえば先日行ったパーティーでは我が地元のジンが登場して、
そんな簡単に作れるの?と、ちょっとビックリしました。
気候に左右されるワインに比べ、室内で化学実験のように精製でき
安定供給が可能なのところも北欧という土地柄に合っているのかな?
いやいや、それより何より、やっぱりデンマーク人はお酒好きなのだと
大いに納得した次第です。

さて、お酒から等身大の話に戻して我が家のマイブームは、というと
ゼラチンを使った冷たいデザート作りです。
プルン&ツルリンとしたのど越しを楽しめるところが夏っぽいね、と
自己満足です。先日、ふと思いついて寒天風にしてみました。
アイスクリームやフルーツを一緒にしたら、ほらね、見た目も涼しげな
“ クリームあんみつ風 “ デザートの完成です。

この他にも赤ワインをソーダで割りオレンジを入れてインスタントの
サングリアにしたり、雑草のごとくスクスク育っているハーブを
使って夕食の献立に生かすのも、
これからの季節のささやかな楽しみです。



岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




庭先にて。ノンアルコール!シンプルに冷えた炭酸水も美味しい。











マイブームのゼラチンが大活躍です。
クリームあんみつ風も好評でした。コーヒーゼリーも夏のデザートに最適です。



今日の庭から。
スズランが沢山咲いています。
愛らしい姿に似ず逞しくて、地下茎でどんどん増えてちょっと困ります。







レースのようなセランスチウム。
小振りのルピナスや西洋オダマキと一緒に水に挿しました。


【きょうのクロスステッチ Vol. 388】 by 岡村恭子

VOL.388 散歩の達人 : 延江さんと行くChristiania探訪

torsdag den. 25 maj 2017

夏至まで一ヶ月を切りました。日増しに明るくなっています。
透明な青空が少しずつ薄らいで行くPM 8:00。
賑やかだった昼間とは打って変わって車も人影もまばらな通りを
西陽が明るく照らします。菩提樹の若葉を広げ始めた広場には
のんびりとハトが憩い、私達のように三々五々散策する人がチラホラ。
ピザ屋さんの前だけは焼き上がるの待つ若者達で賑わっています。
人も街も一日の仕事から解放され、ホッとしている空気に包まれた
夜と言うには明るすぎる夕暮れ時を楽しむのも今頃ならでは…です。

朝から青空の広がる絶好の散歩日和となった某日。
いつもの場所でね!… 延江さんと待ち合わせたのは、おなじみの
海辺の街 Christianshavnです。 
→VOL.341 ~自由な風が吹き渡る街~ 夏のChristianhavn散策
カフェで寛ぎながら彼女が話す春のオープンステッチハウスの様子に
耳を傾けます。
…… 嬉しいことにご来店のお客様が過去最高でした。
遠く山口や大阪からいらして下さったり、毎回楽しみにして下さる方も
増えて、もっともっと皆様とお話ししたかったけれど時間が足りなくて。
ワークショップに講師としてお呼びしたエヴァさんがとても喜んで、
またステッチハウスでみなさまと刺繍を囲んだひと時を過ごしたいと
言っているのは本当に嬉しいな。 ……
「継続は力」というけれどただそれだけでは有りません。
やっぱり、そこに携わる延江さん始めスタッフの皆さんの一生懸命さが
あって初めてお客様に伝わるものが有ると思います。
日本の刺繍ファンのパワーでお膝元のデンマークの刺繍の世界も活性化する
かもしれないと言い続けて来たけれど、それも夢では無いような気がします。

おしゃベリも一区切りして初夏の眩しい光の中に出ました。
実は何を隠そう、彼女は散歩の達人なのです。
週末は彼と一緒にサイクリング。さも無ければ散策、そうして身近な自然を
満喫したり、隠れた穴場を発見したりするのがとても上手です。
今回は1960年代に誕生した自由区で、ヨーロッパ中からヒッピーが
集合して形成されたビレッジ “ Christiania “ 探訪です。
現在は市民権を得てしっかり管理され、コペンハーゲンの観光メッカの
一つになりました。どこを切り取ってもfremmeのモチーフのような
草花の咲き乱れる小径を彼女の案内でクネクネと…。
「こっちこっち。ほらね!きれいでしょう?!」… ほんとうに!
折から咲き乱れるライラック、午後の陽光に輝く芝生には色とりどりの
チューリップ。カラフルに塗装された家々、傾きかけた屋根もご愛嬌です。
道端のタンポポまでのびのびと育っているのを見て、我が家の庭では
芽が出る傍から捨てている雑草達がちょっと可哀想な気もして、
どうやらここは価値観も変わってしまうお伽の国のようだと思いました。


岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




























Christianaでは咲き乱れる草花もカラフルな手作りハウスも
そこに暮らす住人もみんな自由気まま。ここで暮らしたら一瞬にして
価値観が変わってしまいそうです。








今話題のカフェThe Corner108 にて。見た目も美しいランチプレート。
旧市街地からの橋が完成して周辺は新しい観光スポットに。
→VOL.346 水辺の都市 コペンハーゲン  小さな橋の大きな役割り

商品カテゴリ

■ おすすめ!

■ 【即日発送可】

■ 糸 /布 / 小物

■ 図案集 / 本

■ 刺繍キット / フレメ

■ 刺繍キット / デンマーク

■ 刺繍キット /スウェーデン

■ 刺繍キット/ ドイツ

■ 刺繍キット / イギリス

■ 毛糸

カレンダー
  • 今日
  • 発送休み
  • メール返信休み(土・日)

★<ご注文確定メール>を7営業日以内にお送りいたします。
【送料、割引などを含む合計金額】はそちらでご確認ください。
★土・日曜日のメール返信はお休みとなります。


下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

アンティーク&ヴィンテージ

スウェーデンより北欧ヴィンテージ雑貨を扱うショップのご紹介。ジュエリー、テキスタイル、手芸中古書もあり。センスの良さは抜群です。秋田市に実店舗もあります。
http://www.antique-vintage.net

<姉妹店 マリリア>

ジョージ・ジェンセン、トロールビーズ、ロイヤルコペンハーゲンをはじめシンプルで感性の高い北欧デザインをご紹介しています。www.mariliadk.com

ページトップへ