løedag den. 11 nobember 2023

朝から照明を点けっぱなしです。
何しろ太陽の位置が低く遠いので、たとえ晴れたとしても頼りないし、
午後3時頃には夕方が来てしまいます。
それでもデンマークは北欧諸国の中で一番南に位置しているのです。
サンタクロースの故郷ラップランド（フィンランド）は
既に太陽に代わってオーロラが空を彩っていることでしょう。

⚫︎読書の秋
退屈な雨降りの午後「読書の秋」を満喫しようと地下の段ボール箱の中を
ガサゴソと宝探しです。ああ、これこれ…と、目に留まったのを何冊か
抱えてリビングに運び込みました。
どれも再読、再々読ですが、普段から適当な乱読のおかげで？
読んだ内容を忘れていたり、記憶違いの箇所を見つけたり、
久しぶりにページを開くと、なかなか新鮮だったりします。
そんな中から選んだのは、ずっと以前友人から送られた一冊、
沢村貞子さんの「わたしの献立日記」です。
女優業の傍、一体全体どうしたらこのような事が可能か？と
呆れ返ってしまうほどきめ細やかな献立と筆者が日常感じている
お料理にまつわる小文が綴られています。
巻頭の「物欲名誉欲など、どれをとっても欲というのは限りが無い。
そんな中で食欲だけはほどほどで満足できるのが好ましい。
美味しいものでお腹が満たされれば結構幸せな気分になれるし
人にも優しくなれる。」と言う言葉に、本当にそうだなあと頷きます。
食欲くらい気軽に満たされる欲望はありません。
雨の降る退屈な午後だって、焼きたてのシナモンロールを頬張れば、
なんとなく満ち足りた気分になれるというものです。

⚫︎食欲の秋
昨日は久しぶりにステッチハウスの延江さんが遊びに来てくれました。
挨拶もそこそこに「ちょっと重いですよ。」と笑いながら手渡してくれたのは、
なんと！新米のササニシキではありませんか。
すごく嬉しい。大切にしたい。でも、大切にし過ぎていたら
新米が古米になってしまう。新鮮なうちに美味しく頂きましょう。l
ご飯が主役の献立というと…おにぎり？炊き込みご飯？
あれこれ悩んだ末、良い素材をシンプルに、という沢村貞子さんを
見習って、ふっくら炊いた真っ白い新米をしみじみと味わって
頂くのが一番！という結論になりました。
この週末は「読書の秋」を返上、豊かな日本の食卓の情景を
思い浮かべながら「食欲の秋」にしたいと思います。

⚫︎余談
おやっ？！本が詰まっている段ボール箱の棚に「おもちゃ」と
書いてある箱がある。
開けてみよう！
中から出てくる出てくる。
折り紙にお手玉、手品セットにジグゾーパズルetc.etc.
娘が幼かった頃の懐かしい想い出が次々と蘇ります。

本もおもちゃも捨てずにいて良かった！

岡村　恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/




美味しく炊いて味わいたいと思います。






さあさあ、焼きたてのシナモンロールでお茶にしましょう。









今日の庭から。
紫陽花、赤い実をつけたままのラズベリー。
赤と黄のヒイラギが晩秋の庭を彩ります。






地下の棚の様子とソファの置いてあるコーナー。